三島由紀夫 悲劇への欲動

三島由紀夫 悲劇への欲動

946円 (税込)

4pt

3.8

「悲劇的なもの」への憧憬と渇仰。それは三島由紀夫にとって存在の深部から湧出する抑えがたい欲動であった。自己を衝き動かす「前意味論的欲動」は、彼の文学を研ぎ澄ませ昇華させると同時に、彼自身を血と死へ接近させてゆく。衝撃的な自決から半世紀。身を挺して生涯を完結させた作家の精神と作品の深奥に分け入る評伝。

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三島由紀夫 悲劇への欲動 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年03月02日

    前意味論的欲動という概念を掲げて、三島由紀夫の生涯をバランスよく捉えていると感じた。

    没後50年経っても三島が色褪せないどころかますます存在感が増している理由が、この本を読んでよくわかった。

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    Posted by ブクログ 2023年01月02日

    一冊だけで理解したかったら、現代ではこの一冊。
     文筆以外にこれだけ色々な事に手を出したのは、自分への劣等感の現われか?
     昭和天皇が人間宣言をし、アメリカの配下に下ったことに憤慨し、天皇殺戮を計画するもかなわず、自衛隊決起を促して自死に至った。今後全集を読み解くのに必要な知識が得られた一冊。

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    Posted by ブクログ 2021年01月08日

    三島由紀夫がなぜ自死に至ったのか
    その深い理由等に興味があった

    本著は、彼の作品の解説と三島自身のことについて主に書かれていた

    もっと他の本も読んでみようと思う

    知りたかったことは、よく分からなかったが、作品についてなかなか内容が濃く面白かった

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    Posted by ブクログ 2020年12月30日

    著者・佐藤が言うように三島の行動の軌跡を「前意味論的欲動」を軸として描くことに成功しているかどうかはともかく、幅広い爪痕を文学と社会に残した三島のコンパクトな評伝として受け取ることができる。新書というコンパクトな形にこれだけの史料内容をよく収め得たな、とその編集力(編集者の力量かもしれないが)にまず...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月21日

    「三島由紀夫」という人物は、自分がこの世に生を受けた時には既に没しており、またある種の神格化が進んでいた。
    いかなる著作もその悲劇的最期と分かち難く結び付けられ、そのためか「難解」「国粋主義的」そういった印象を持っていた。市ヶ谷での顛末が大きくクローズアップされる以上、それはある程度は仕方あるまい。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月01日

    一次資料・二次資料を元にした三島由紀夫評。

    作品というよりも、三島由紀夫その人の全てが身ぐるみ剥がされて見聞されるような印象を持った。

    辛いし恐ろしい。少しだけ憧れる。

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    Posted by ブクログ 2021年02月13日

    著者の言う「前意味論的欲動」の概念がよく分からない。なぜわざわざそんな概念を立てねばならなかったのだろうか。引用する三島の言葉、「悲劇的なもの」「身を挺している」は、なるほど三島理解のキーワードになると思える。

    0

    Posted by ブクログ 2020年12月22日

    やはり三島は痛い、可哀想なひと
    学生時代は熱狂したが、今は憐れにしか思わない
    輪廻転生にすがるのは最後の最後にしたい

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