作品一覧 2020/06/12更新 上野彰義隊と箱館戦争史 試し読み フォロー 真説 岡田以蔵 試し読み フォロー 新選組一番組長 沖田総司の生涯 試し読み フォロー 新選組 組長・斎藤一 試し読み フォロー 新選組三番組長 斎藤一の生涯 試し読み フォロー 新選組 粛清の組織論 試し読み フォロー 新選組謎解き散歩 試し読み フォロー 新選組日誌 試し読み フォロー 新選組奮戦記 試し読み フォロー 『忠臣蔵』にヒーローはいなかった! 史実で読み解く普通の中年の底力 試し読み フォロー 「幕末」15年・7大事件で歴史の真相を大整理 試し読み フォロー 幕末百人一首 試し読み フォロー 土方歳三と新選組10人の組長 試し読み フォロー 龍馬暗殺 最後の謎 試し読み フォロー 龍馬 ――最後の真実 試し読み フォロー 龍馬「伝説」の誕生 試し読み フォロー 1~16件目 / 16件<<<1・・・・・・・・・>>> 菊地明の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 新選組 粛清の組織論 菊地明 新撰組といえば、武士よりも武士らしく生きた集団。滅びの美学に殉じたことでも有名。しかし、組織としての新撰組は内部粛清を繰り返した。芹沢鴨、山南敬助、伊東甲子太郎などの幹部クラスを含めて約40人もの組織員が死罪や暗殺などに処されている。その数は戦闘で命を落とした者よりも多い。 オウム真理教やあさま山...続きを読む荘事件のように過激な無法組織が信賞必罰と規律維持を極めると、「死」をもって償うという結論に達するのは必然だろう。しかも、新撰組隊士にとって担保となるのは自らの身体だけ。守るべき財産も家も名誉もない彼らに罰を与えるには「死」という選択肢しか残らない。その結果、新撰組が規律を守るためには粛清しかなかった。 とはいえ、そんなことを繰り返していたら貴重な人材は殺されるか、逃亡するか。そして、凡人だけが残った新撰組は自然淘汰されただろう。現在のシャープや東芝で優秀な社員ほど先に辞めていくことと同じ。しかし、新撰組は人材難で崩壊する前に親会社の幕府が崩壊し、トップの近藤勇も斬首して、やむを得ずに解散。 幸か不幸か、新撰組は「粛清好きな過激集団」という悪名を残す前に滅びることができた。 Posted by ブクログ 新選組 粛清の組織論 菊地明 粛清された側からみる新選組論。個人的には山南と芹沢が面白かったな。新選組の本格的な研究はまだ始まったばかり、だからこそ面白かった。 Posted by ブクログ 幕末百人一首 菊地明 幕末百人一首読み終わりました。幕末を生きた人々の辞世が解説つきで乗ってる本です。勿論、新撰組隊士の句も乗ってました(嬉)私が覚えていた土方さんの辞世は実は後世の人がより美しい辞世にするために書き換えられたものだと初めて知りました。句の解説や読み方乗っていて古文の勉強にもなりました。 辞世マニアの自分...続きを読む的にはかなり素敵な本でした。 Posted by ブクログ 新選組奮戦記 永倉新八 / 菊地明 永倉新八の視点から描かれた新選組の史実。 所々に自身が自身を物語る描写が面白かった。昔の言葉で書かれているので最初は読みづらかったが何となく流し読みできるようになったので、さほど気にならなかった。 また、新聞での連載をまとめたものなので短編集的に読めたことも最後まで読み切ることができた要因かもしれな...続きを読むい。 実在した人物が語る史実を読んだことで、永倉新八と会話し歴史を共有させてもらった気持ちになったので、新選組の様々な小説も更に楽しく読むことができるかもと思った。 Posted by ブクログ 新選組 粛清の組織論 菊地明 新選組は清河八郎が幕府に働きかけて浪士が集められた集団が母体だが、清河はすぐに朝廷側につき江戸に帰った。残された芹沢・近藤らは攘夷活動経験を有する芹沢のつてで会津藩主松方容保預かりの立場を得た。芹沢は酒癖が悪く酔うと強盗や放火をやらかしたため、会津藩から近藤土方らへ暗殺命令が下った。土方と沖田が寝込...続きを読むみを襲い殺した。 山南敬助は試衛館以来の同志で、学に優れ近藤派の中では近藤に次ぐ有力者だった。人柄もよく人望もあった。突然切腹しておりその原因ははっきりしない。尊王派の伊藤甲子太郎と通じたことを親幕派の近藤らに嫌われた、西本願寺への移転を強行しようとする近藤を諌めるためなど諸説ある。 伊藤甲子太郎は尊王攘夷のため新選組入りしたが近藤土方は親幕であり、分離を企てた。油小路で惨殺され、伊東一派も殺された。 新選組が殺した敵より殺した身内の方が倍くらい多い。幕臣や藩士など正規の武士なら財産没収などの処分もあり得たが、新選組隊士は無産者ばかりで担保となるのは命だけだった。そのため処分は切腹しかなかった。 Posted by ブクログ 菊地明のレビューをもっと見る