稲葉圭昭の作品一覧
「稲葉圭昭」の「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」「警察と暴力団 癒着の構造」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「稲葉圭昭」の「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」「警察と暴力団 癒着の構造」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
面白かった。
手短に説明すると、正義感の強い警察官が汚職にまみれる話。よくある話のようにも聞こえるが、本作の凄さは堕ちていくプロセスが丁寧に描かれていることと、その心理変化に説得力があることだ。
警察も民間企業と同じで、評価のためには成果が必要。本書の著者の成果とは、拳銃の検挙数だったのだ。評価期間内に都合よく犯罪が起きるわけではない。しかし評価期間は決まっている。どうしても評価を上げたければどうするのか。
その結果が本書の物語である。
上層部の設定した無茶なKPIを達成するために疲弊する現場。まさに民間企業で見る風景だ。警察が違うのは、そのKPIが犯罪者に依存している点であろう。
本書
Posted by ブクログ
『恥さらし』
映画『日本で一番悪い奴ら』の原作となった、北海道警察史上最大の汚職事件である稲葉事件の犯人、稲葉氏が書いた自省録。
学生時代は柔道に明け暮れた稲葉氏は今でいうスポーツ枠のような形で北海道警察に就職する。その後、1990年代の銃器摘発キャンペーンの中で、銃器の摘発の過酷なノルマを課され、目標達成のために反社会勢力との交際を始める。稲葉氏は、多数の暴力団にエス(スパイ)のネットワークを形成し、銃器や覚せい剤の摘発に繋がる情報を引き上げていく。次第に、そのようなネットワークを駆使して成績を上げていく稲葉氏は銃器対策課のエースと称されるようになる。一方、多くのエスを養うために資金が必