本郷和人の一覧
「本郷和人」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
-
作者をフォローする
- フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
配信予定・最新刊
ユーザーレビュー
-
題からして、正しさよりも面白さを追及したと思われる本書。目的に倣って凄さと面白さを同時に描いており私のような歴史のレもわかっていない人が興味を持ちやすく作られている。これだけで歴史を学ぶのはほとんど不可能だが、機会を作るには絶好の内容。大事なのはすごい○○のパートで、やばい○○は面白いフック部分にな
...続きを読むっている。しっかり考えられている構成なのだろうと思う。
Posted by ブクログ
-
面白い!『ガクサン』をきっかけに手に取った一書。歴史の学び直しにどうだろうか…と思って、勉強本として読み始めたけど、勉強本というより蘊蓄?雑学?を深める様な感じ。これを読めば歴史を楽しみながら、より深く、両面性があることを知りながら学んでいけると思う。続編も読もう。
Posted by ブクログ
-
なんと言っても、死に際の秀吉が徳川家康に頼んだという秀頼を頼むという言葉が、命乞いだったのかも、という推論が衝撃でした。
他にもいろんな時代のいろいろな解釈が示されていて、改めて歴史って面白いと思いました。
Posted by ブクログ
-
“歴史”という壮大なドラマの「小さな伏線」とでもいうようなモノに光を当てながら、平安時代から江戸時代迄の「密かに時代を紡いだ何か」を探るような内容になっていると思う。
所謂「黒幕」だが、頻出する語句のような気がしないでもないのだが、存外に定義が難しいかもしれない。本書でもそういう辺りに言及が在る。
...続きを読むが、結局は「オモテの自他共に認める立場」ということでもない、言わば「ウラ」というような「非公式な権威」とでも呼べそうな何かを手にしていて、陰に陽に様々な影響を与えていたと見受けられる人物を、本書では「黒幕」としていると思う。
「例えば如何いう人物?」ということになると思う。本書で論じられているのは…宇多天皇、信西、北条政子、中原親能、極楽寺重時、海住山長房、平頼綱、北畠親房、三宝院賢俊、細川頼之、三宝院満済、黒田官兵衛、千利休、伊奈忠次、西郷隆盛という人物達である。16名挙がっているが「知らない…」という名前が多数派を占めているように思う。
上述の各人物に関して論じられているのは…平安時代の摂関政治が起こった頃に摂政や関白を排するような動きを見せた人達。院政という中で正式な朝廷の官位が無意味に近いような位置に在りながら「院の近臣」という非公式な立場で権勢をふるって活動した人達。鎌倉幕府の体制が確立する中で実は大きな役目を負っていた人達。鎌倉幕府の体制変化の中で、非公式的な立場で力を振るった人達。南北朝時代という様相の中、南朝や北朝の各々の陣営で様々な手を打った人達。室町幕府の体制の変遷の中で独特な動きを見せた人達。戦国時代に活躍した人達の、前の時代とも後の時代とも違う独特な立ち位置。例えばそういうようなことが論じられているのだが、上述の様々な人達の活動等を説くことで、「少しずつ変質、変容した体制」という「日本史そのものを考えられる材料」を与えてくれている。またここで論じられている状況が生じた背景に、「個人がなかなか越えられない“壁”」というモノが在って、そういう中で“裏技”めいた感じで生じた様子というのも在ったのかもしれない。
時代が移ろっても、或る程度“共通項”的な形で生じる「ウラ」というような「非公式な権威」というモノが在る。それは“取次”なるモノだ。最高権威者に向けて申し入れることを取り次ぐという役目に任じられる者が在れば、「何を伝え、何を伝えない」または「如何に伝える」を一存で決められるので、そこに「権威」のようなモノが生じてしまう訳だ。何か、そういうような「属人的に物事が動く」という感じは何時でも在るかもしれない。或いは?現代でもそういう一面は在るのだろうか?
或る程度通史的に、「ウラ」というような「非公式な権威」というモノを担っていたと見受けられる人物を考えてみることで、歴史が益々興味深くなる。結局、「歴史を学ぶ」というのは、年号や用語を覚えるということに尽きるのでもなく、伝えられている様々なことを材料に社会、政治、経済、文化、人生等々の様々な事柄を考えるということではないだろうか?
かなり面白いので広く御薦めしたい!!
Posted by ブクログ
-
897
師直ほどの 傲岸 不遜 な武士でさえも、天皇を必要としたのはなぜなのでしょうか。その鍵は、やはり「職の体系」にあると思います。 室町時代の武士は、土地の権利をめぐる論理として、「職の体系」以上のものをまだ構築できなかった。もし今、天皇家を滅ぼしてしまったら、土地の権利は大混乱をきたす。領
...続きを読む主たちの自力救済にまかせたら武力抗争が頻発するだろうし、武士たちに対する幕府の信用も丸潰れになってしまう。今以上の混乱が訪れる。師直をはじめ室町幕府を支える武士たちは、そのように考えていたのではないでしょう
軍事がわからないと日本史はわからない。と言っても、別に私はタカ派でもなんでもありません。事実に基づいてこの国のあり方を考えていく上で、軍事というものの考察は非常に重要だ、と言いたいの
にもかかわらず、ことに太平洋戦争ののち、軍事史の研究はなおざりになってしまいました。 その原因のひとつはやはり敗戦のショックでしょう。何百万人という犠牲を出したことで、戦争=悪、軍事=悪であるという認識が日本国民のなかに刷り込まれた。これは心情的にはよくわかります。 そして、もうひとつはイデオロギー的なものです。戦後、皇国史観を奉じてきた歴史家たちがパージされると、今度はその反動でマルクス主義的な唯物史観が勢いを持つ。そのなかで戦前の軍国主義の否定から、軍隊=悪、自衛隊=悪という図式がつくられてしまった。こうした事情で、トータルな歴史科学としての軍事史研究はほとんど進まなかった、というのが私の考え
なぜ江戸時代になって女性の地位は低下したのか? ひとつには儒教の影響が強まったことが挙げられるでしょ
こうしてみると、「日本は昔から女性の地位が低かった」と批判されるときの「昔」とは、相当の部分、江戸時代を指していて、それ以外の時代には、女性はその時代なりの地位を占め、影響力を発揮していた、といえるでしょ
Posted by ブクログ
本郷和人のレビューをもっと見る