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Posted by ブクログ
時代が移るに連れて変化してきた日本史の教科書。しかし、一般の人には余り認知されていない。本書は第一線の研究者によって、その変化の理由と解説がわかりやすく説明された本である。
歴史研究が進み、定説とされる説明が変化すると教科書の記載事項も変わる。当たり前の事だ。例えば、地理の学習で『主要な貿易相手国』が変化すれば、当然学習する内容も変化するようなものだ。けれど、今も昔も、『歴史は暗記科目』という呪縛から逃れられない。
結局、本書で著者が言っているように、大学入試のシステム自体が変わり、高校教育が根本的に変わらないことにはブレイクスルーは出来ないと思う。なんとかそうなってほしい。
【余談】
かつての『共通一次試験』という入試システムは、ある意味でそのブレイクスルーを目指して導入されたはずだった。少なくとも私はそう聞いた。“共通一次試験で大学教育で必要な知識レベルを担保し、各大学は二次試験を工夫する事で求める学生を選抜する”。だが、そうならなかったのは当時の状況から仕方ない事なのかもしれない。しかし、少子化が進んだ今こそ、各大学の奮起を望みたい気がするんだけど…。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 古代編
第2章 中世編
第3章 近世編
<内容>
現在の高校日本史教科書への批判と(シェアナンバー1の山川出版社の『詳説日本史B』を引用しつつ)現在の通説を述べている。確かに本郷さんの言うように、教科書は事実を淡々と述べるだけでつまらない。叙述をするほうが読み甲斐があるが、生徒は嫌がるだろう。現場の私としては、「教科書を使って教える」なので、そのつまらない教科書から如何に「面白く」するかに命を懸けているが、若い先生を見ていると、そこに到達する気がないような気がするので、不安である。世の中に「社会科(歴史)嫌い」がさらに増えそうで…。
Posted by ブクログ
教科書検定委員もやったことのある著者によれば、教科書は4年に一度改訂しているそうです。最近の教科書は、これまで自分が習ったこと(覚えていること)と異なる部分もありとのことで読んでみましたが、なるほど中身は結構刺激的。
「ネタばれ」承知で書くと、①聖徳太子は「厩戸王(聖徳太子)」と変更、②鎌倉幕府は「いい国(1192年)」のみならず「いい箱(1185年)」も併記、③北条政子の演説はなかった、④徳川綱吉は結構な名君、⑤「士農工商」という身分制度はなかった、などなど、「へぇ~」と歴史認識も変わっていくものだと痛感。復活しつつある通勤途中でも、さらっと読める歴史本です。
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