承久の乱 日本史のターニングポイント

承久の乱 日本史のターニングポイント

896円 (税込)

4pt

『日本史のツボ』(文春新書)、『ヤバイ日本史』などで知られる人気歴史学者が、専門である鎌倉時代を舞台に、満を持して取り組んだ意欲作です。本郷さんは鎌倉時代の基本史料『現代語訳 吾妻鏡』の編者の一人でもあります。

誰もが日本史上の重要トピックとして覚えた経験はあるが、敗れた後鳥羽上皇が隠岐島に島流しにされたこと、北条政子の演説で鎌倉武士がひとつにまとまったことくらいで、実はよく知られていない「承久の乱」。

そもそも後鳥羽上皇はなぜ幕府に戦いを挑んだのか?
「錦の御旗」を敵に回して勝利したリーダー、北条義時はどんな人物だったのか?

それを理解するには、後鳥羽上皇が歴代天皇のなかでも指折りの文武に長けたカリスマだったこと、そして頼朝以降の鎌倉幕府で繰り広げられた、血で血を洗う「仁義なき政争」を知る必要がある、と本郷さんは説きます。

さらにこの戦いは、朝廷と幕府の関係を決定的に変えました。以後、明治維新までのおよそ六百五十年間、武士が日本の政治を動かす時代となったのです。まさに承久の乱の起きた一二二一年こそ日本史の大きなターニングポイントといえます。

日本史ブームの中、第一人者による決定版の登場です。

主な内容
・鎌倉幕府の正体は「頼朝とその仲間たち」
・まったく異質だった武士の殺生観
・上皇の絶大な経済力
・北条氏よりも優遇された比企氏、平賀氏
・なぜ源氏将軍は三代で絶えたのか?
・血で血を洗う闘争に勝ち残った北条義時
・武士の切り崩しに成功した後鳥羽上皇
・実朝暗殺の“仕掛け人”は?
・戦いの本質は「在地領主vs.朝廷支配」だった

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承久の乱 日本史のターニングポイント のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    承久の乱、結構歴史的な大事件にも関わらず、確かに書籍は少ない。
    それを本郷さんが軽妙なタッチで、史料を元に書いた一作。
    幕府というものの成立に迫れる良書。

    0
    2024年06月22日

    Posted by ブクログ

    鎌倉殿の13人を楽しませてもらい、この時代に強く関心を抱いて読みました。
    大河の話が、吾妻鏡で描かれていたことがもとなんだなぁ、と知りつつ、北条家が執権まで上り詰める闘争は、源平合戦を忘れてしまうぐらい興味深い。

    0
    2023年02月19日

    Posted by ブクログ

    「鎌倉殿の十三人」でやる前に何とか読みたいと思ってた。面白いし、読みやすい。これは予習にピッタリだ!

    0
    2022年11月12日

    購入済み

    陰謀と暗殺と

    組織 システム 建前ではなく、人 腕力 本音で勝負した時代だ ということがしみじみ理解できる良作である。腕力勝負だから、陰謀と暗殺を多用する権力闘争の連続となるのも納得できる。いい子ぶるのが得意なNHK大河ドラマがこの悪人だらけの時代をどのように繕ってみせるのかそれなりに興味がある。

    0
    2021年12月14日

    Posted by ブクログ

    承久の乱といえば北条政子の演説により武士団が結束して勝利を掴んだという話ばかり印象に残るが、実は乱に至るまでのに権謀術数が非常に面白いと認識させてくれた。また、鎌倉幕府の本質は土地の安堵の保証で結びついた頼朝とその仲間達であるとの指摘も腑に落ちるものでした。本郷先生は、鎌倉時代の専門家でもあり、実に

    0
    2021年02月03日

    Posted by ブクログ

    面白い。これから、この本郷先生の本を探して、読みたくなった。古代から連なる武の系譜が、この時代から戦国、江戸へと、自分たちのイメージする武士へと繋がって、理解できるようになった。

    0
    2021年01月28日

    Posted by ブクログ

    テレビによく登場される本郷先生の本はこれまで読んだことなかったのだが、2021年は「承久の乱」からちょうど800年。再来年の大河ドラマも三谷幸喜脚本の『鎌倉殿の13人』が決定ということで、読んでみた。

    武士の時代の本格的幕開けを告げる画期となった「承久の乱」だが、普通はあまり注目されない事件。後鳥

    0
    2020年10月27日

    Posted by ブクログ

    個人的には、この「承久の乱(自分は「変」と習った世代w)」と「応仁の乱」の二つが、誰でもその名称を知っているのに、どんなことが起きたのか、具体的なことはほとんどの人が説明できない日本史の二大事件だと思っている。
    「壬申の乱」もそれに近いのかなーと思うのだけれど、古代史はあまり興味ないのでとりあえずそ

    0
    2020年09月21日

    Posted by ブクログ

    2019/12/29
    教科書的な事実は知っていたけど、その背景にあるものまで深く考えたことがあまりなかったので、それを考えるキッカケになった。
    頼朝が作り上げたものはあくまでも土地の安堵によるつながりであり、2代、3代となっていくとそのつながりは薄れていった。北条氏が台頭してくるのは体制ではなく人の

    0
    2019年12月29日

    Posted by ブクログ

    教科書で習ったが、実は承久の乱についてなにもわかっていなかったことがわかった。人名とその関係がなかなか頭に入らず、難儀したが、構成が見事なので、要はこういうことなのですね。ということは理解できた。あとがきを読んで、著者と編集者の労力に敬意を表します。

    ・幕府と言い始めたのは江戸時代。幕府という用語

    0
    2019年04月19日

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