大いなるイノベーションは、妄想から生まれる というのが本書の主張です
イノベーションのスタート地点には、必ずしも解決すべき課題があるとは限らない
課題解決型のやり方だけでは、予測不能な未来に対応するイノベーションを起こすことができない
想像を超える未来を創るために必要なのは、それぞれ個人が抱く妄想
...続きを読むだ
妄想は、良いことなのか、悪いことなのかも判然としない。その先にあるのがユートピアなのか、ディストピアなのか、天国なのか地獄なのかもわからない
それでもどうしても考えずにはいられないのが妄想だ
役に立つかどうかという価値判断だけでなく、実現できるかどうかという判断も妄想とは無縁だ
素人のように発想し、玄人として実行する カーネギーメロン大 金出武雄
悪魔のように細心に、天使のように大胆に 黒澤明
悪魔度とは技術の高さであり、天使度とは、発想の大胆さである
もやもやした妄想をとにかく言語化してみる
やりたいことを、ひと言で言い表してみる
必要な発明の母であるが、逆に、発明は必要の母でもある
はじめる前に、あらすじを書いてみる
アイデアの源である妄想は、自分のやりたいことだ
ブレストでも多数決でも良いアイデアは得られない
アイデアには孤独なプロセスが不可欠だ
アイデアの責任を負うのは、それを思いついた個人であるべきだ。集団で考えると、責任が分散してしまうので、真剣に考えることができない
アイデアは、思いついただけでは実現しない、それが形になるまでには、紆余曲折といったほうがいい様々なプロセスがある
一度やってみて失敗したアイデアは、その問題を克服するためには新しい工夫が必要となる
失敗が重要なのは、それが、自分が取り組んでいる課題の構造を明らかにするプロセスだからだ
自分で実行してみないと、さまざまな局面でどんな問題があるのかがわからない
失敗と挫折とは違う
熟考するのではなく、ダメ元でもいいのでまず手を動かしてみる
うまくいかないアイデアを捨てるのがもったいないなら、いったん寝かせてみる
ピボットとは方向展開を意味する
今の常識がいつまでも常識であり続けるとは限らない
研究開発には、妄想を現実的な形にするフェーズがある 0を1にするような段階だ。それがうまくいきそうなら、次は、その1を5や、10に広げるプロセスに進む
アインシュタイン 最初にバカげたようにみえないアイデアには見込みがない
新しいテクノロジーはどんどん使って問題を見つけた方が改良される
目次
はじめに
序章 妄想とは何か
第1章 妄想から始まる
第2章 言語化は最強の思考ツールである
第3章 アイデアは「既知×既知」
第4章 試行錯誤は神との対話
第5章 ピボットが生む意外性
第6章 「人間拡張」という妄想
終章 イノベーションの源泉を枯らさない社会へ
あとがき
ISBN:9784396617486
出版社:祥伝社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1600円(本体)
発売日:2021年02月10日初版第1刷発行
発売日:2021年02月20日初版第3刷発行