あらすじ
すべてが激変する時代に、どう備え、どう動くか――?
「天才師弟」が描くテクノロジー/人間/社会の未来
◎「AI」は知能の格差を広げる
◎チャットGPTはパーソナルな家庭教師
◎「三角関数は役に立たない」論の愚かしさ
本書では、日本の情報工学をリードする第一線の研究者で、
師弟の間柄でもある暦本純一さんと落合陽一さんが、
「テクノロジーの劇的な変化がもたらす未来」について語っています。
「AI時代に必要とされるIQ以外の知性とは何か?」という問いから、
「未来の人類は“口笛言語”で会話しているかもしれない」という予測まで、
2人の対話は脱線、転回、発展を繰り返しながら、
情報工学の最前線から見えている風景をありありと描き出します。
AIの進化は私たちに何をもたらし、社会をどう変革していくのか。
そして、その進化がつくり出す未来に向けて、どう備え、どう動けばいいのか。
本書では、その答えにつながる知識とヒントが提示されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
師匠と弟子の高次元知能同士の、軽やかながら示唆に富む言説が飛び交う対談。
情報・数学的な観点から歴史・哲学・宗教・言語に縦横無尽に切り込みつつも、此処まで押し付けがましくない・説教がましくない主張を繰り広げられる関係式は本当に羨ましく思う。
内容が難しいと思ってしまいがちな部分も、前後の文脈やご本人たち独自の比喩から感じ取ることが重要か。全部理解できなくても、自分がわかることばかりに囲まれた日常から脱皮して殻を破るのにはもってこいの書籍。
カバー裏にある、AI時代の生き方は「ネコ」に学べ、が、本書の最大の主張であると云うことが腑に落ち、「ひとり遊びの才能」を磨くことができれば、人生これからも楽しめる、かな。
Posted by ブクログ
数学関連のところはぜんぜんわからないけど、お二人が楽しそうに話されていると数学を理解したくなってくる。
これを講演形式で聞いてたらまったくついていけないだろうなーと思える対談を脚注も入っての書籍だから、わからないところを何度も読み返せる。
もっとAI使わなきゃなとも思いました。
Posted by ブクログ
面白かったです。
対談本で必要なことは、内容が完璧に理解できなくてもなんだかいい感じだな、と思えることだと思います。個人的にはその要件を満たしている本だと思います。対談のお二人はどちらも研究者なので、深い知識や経験が所々に見られ、正直、全ての話を理解できる人はいないんじゃないかとも思います。
この本を買うべきかどうかは、
落合陽一ファンかどうか、又は本の真ん中ら辺を開いて読んでみて面白そうかという印象で決めるべきでは、と提案します。
Posted by ブクログ
人類は最終的に猿ではなく猫になるかもしれない。
落合さんのアトリエの猫たちは、自動餌やり機、自動水やり機、自動トイレで自立していて、たまに落合さんが餌や水を補充するが、猫たちはそれを自覚しておらず、自然に湧いてくると思っているらしい。
AI時代の人類も、ボタン一つでご飯が出てくる世界になるかもしれない。その裏には高度なコンピューターがあるにも関わらず。
数学の概念は教育で身につけるしかない。
直感的に理解しづらい例として、複利がある。
どんなにコンピューターやAIが発達しても、母語と数学の学校教育は重要であり続ける。
OpenAIのEmbeddings APIを使っていなかったら、エンベディングの話は理解できなかったかもしれない。
人間の性格は、外向き=陽キャ、内向き=陰キャと思われがち。
実は外向き・内向きと陽キャ・陰キャの組み合わせでマトリックスを形成している。
コロナ禍で外に出ないとメンタルが落ち込む人は外向きの陰キャ。
猫は内向きの陽キャで、犬は外向きの陰キャかもしれない。
無駄に悩む暇があるなら、AIを使って自分のやりたいことをやればいい。1人遊びの能力が最も重要で、自己実現を悩むことが一番ダメ。
自分を探すのではなく、やりたいことを探すべき。1人遊びに失敗すると悩み始めるが、成功すると悟りに至る。
Posted by ブクログ
AIでこれからの未来がどう変化していくか、という本。対談なので読みやすく、話が多岐に渡りとても興味深く読み終えた。
2人の知識の幅広さに驚いた。
チャットGPTを上手に使いこなせる事が必要不可欠な時代になるのだろうなと思う。効率的に物事を運んでそれによって生まれた余暇の時間をどうやって過ごすのか、みたいになるのかな。
Posted by ブクログ
AIへの批判の多くが西洋の人間中心主義から来ているというのはその通りだと思う。
落合氏の言葉は、いつも理解が難しいが、今回は暦本教授のナビゲートによって「人間中心主義から脱却して、デジタルネイチャーへ」という落合氏の考え方をよく理解することができた。
Posted by ブクログ
2024.16th
前々から落合陽一さんの書籍を読んでみたいと思ってたので、本屋で見つけた比較的新しくて読みやすそうな本書を選びました。
最初は…え…(汗)意味不明。。途中で挫折しそうと思いながら読み進めてたんですが、よんでるうちに楽しくなってきました!
以下面白かったところを挙げます!
●微分仏…なんやねん( ゚д゚)それ…。なんとなくいいたいことは分かりそうでやっぱり分からんw
●AIで死者を蘇らせることの是非…これはマジでいろんな問題孕んでそう。死生観云々は置いておいても、悪用のリスクが高そうかなと思いますね。
●エンベディング…これはなんとなく分かる!人文科学の見解の差(距離)を数値化って…発想が面白い!
●AIで知能の格差が拡大する…確かにそうですよね!AIを使用するスタート地点に立てる人の方が圧倒的に少ないだろうしねぇ。
●AIの登場で西洋的人間中心主義(自分とは何か…みたいな悩み)が転換?…うーむ…これは…そう…なのか??何となく正しそうに見えるけど、イマイチ腑に落ちない話ではあるなぁ。
いずれにしても、真剣に学ぼうとして読む本ではないことは間違いないと思いますε-(´∀`; )