感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年01月30日
革新的なアイデアを思いつくのは一部の天才だけだと思い、自分とは無縁なアイデアマンにずっと憧れていた。
本書は、こんな先入観を覆してくれる一冊だと。
結論から言うと、
自分の"好きなもの"から妄想の種を拾い上げ、
失敗を恐れず片っ端から手を動かそう!
って感じかな。
妄想を人に...続きを読む話したときにキョトンとされると、
「あれ、この考え方ってイマイチかな?」
って思っちゃうけど、実はこの"キョトン"が大事。
納得されるような妄想なんて誰でも思いつくわけで、まずは人をキョトンとさせることが最初のステップという発想はすごく面白かった。
思いついたことはやってみないとどうなるかわかんないし、失敗して何度も練り直すことでそのアイデアに磨きがかかると。
結局は"行動"なんだよなー。
【Action plan】
①思いついた妄想は積極的に人に話して"キョトン"とさせてみる
②そんな妄想から手を動かしてみる
Posted by ブクログ 2023年10月24日
大いなるイノベーションは、妄想から生まれる というのが本書の主張です
イノベーションのスタート地点には、必ずしも解決すべき課題があるとは限らない
課題解決型のやり方だけでは、予測不能な未来に対応するイノベーションを起こすことができない
想像を超える未来を創るために必要なのは、それぞれ個人が抱く妄想...続きを読むだ
妄想は、良いことなのか、悪いことなのかも判然としない。その先にあるのがユートピアなのか、ディストピアなのか、天国なのか地獄なのかもわからない
それでもどうしても考えずにはいられないのが妄想だ
役に立つかどうかという価値判断だけでなく、実現できるかどうかという判断も妄想とは無縁だ
素人のように発想し、玄人として実行する カーネギーメロン大 金出武雄
悪魔のように細心に、天使のように大胆に 黒澤明
悪魔度とは技術の高さであり、天使度とは、発想の大胆さである
もやもやした妄想をとにかく言語化してみる
やりたいことを、ひと言で言い表してみる
必要な発明の母であるが、逆に、発明は必要の母でもある
はじめる前に、あらすじを書いてみる
アイデアの源である妄想は、自分のやりたいことだ
ブレストでも多数決でも良いアイデアは得られない
アイデアには孤独なプロセスが不可欠だ
アイデアの責任を負うのは、それを思いついた個人であるべきだ。集団で考えると、責任が分散してしまうので、真剣に考えることができない
アイデアは、思いついただけでは実現しない、それが形になるまでには、紆余曲折といったほうがいい様々なプロセスがある
一度やってみて失敗したアイデアは、その問題を克服するためには新しい工夫が必要となる
失敗が重要なのは、それが、自分が取り組んでいる課題の構造を明らかにするプロセスだからだ
自分で実行してみないと、さまざまな局面でどんな問題があるのかがわからない
失敗と挫折とは違う
熟考するのではなく、ダメ元でもいいのでまず手を動かしてみる
うまくいかないアイデアを捨てるのがもったいないなら、いったん寝かせてみる
ピボットとは方向展開を意味する
今の常識がいつまでも常識であり続けるとは限らない
研究開発には、妄想を現実的な形にするフェーズがある 0を1にするような段階だ。それがうまくいきそうなら、次は、その1を5や、10に広げるプロセスに進む
アインシュタイン 最初にバカげたようにみえないアイデアには見込みがない
新しいテクノロジーはどんどん使って問題を見つけた方が改良される
目次
はじめに
序章 妄想とは何か
第1章 妄想から始まる
第2章 言語化は最強の思考ツールである
第3章 アイデアは「既知×既知」
第4章 試行錯誤は神との対話
第5章 ピボットが生む意外性
第6章 「人間拡張」という妄想
終章 イノベーションの源泉を枯らさない社会へ
あとがき
ISBN:9784396617486
出版社:祥伝社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1600円(本体)
発売日:2021年02月10日初版第1刷発行
発売日:2021年02月20日初版第3刷発行
Posted by ブクログ 2023年02月25日
研究をする自分がコンサル出身の人が書くようなビジネス本を読んでも、どこかしっくりこなかったことが多かった。たぶん仕事の時間スケールや、仕事相手、何を重視するかが違うから。この本はその点読みやすかった。
Posted by ブクログ 2022年09月25日
読書メモです。「手を動かし続けるのは才能」p120
この手の示唆を最近よく耳にするので、この部分には刺さった。(とりあえずこれに関して思ったことをメモ書きすると)他のことよりも好きだから、手を動かしているのがそもそもの自然体(デフォルト)であって、それは「貪欲」という言葉はあてはまるけど、「努力」...続きを読むという言葉はあてはまらないのだと思った。
Posted by ブクログ 2022年05月04日
▪️序章
・課題解決型の真面目なやり方だけでは、予測不能な未来に対するイノベーションを起こせない。
・自分のやりたいことは何なのかを非真面目に考えること。
▪️第一章
・妄想は、世の中の役に立つかどうかや、実現可能かどうかは考慮しない。
・素人のように発想し、玄人として実行する。
・アイデアを形にす...続きを読むるには玄人としての専門性や経験が必要。そのためには勉強や訓練が必要なのだが、重ねれば重ねるほど素人感覚が薄まりアイデアの可能性を狭めてしまう。
・悪魔のように細心に、天使のように大胆に。
▪️第二章
・モヤモヤしているアイデアをクレームとして切り出すことでアイデアの正体が掴める。
・クレームは仮説でしかない。仮説は答えではなく、検証を受けるために出すものだ。
・クレームは具体的に書き、検証ができてどうしたら決着がつくかが想定できるようなモノにすること。
・発明が誰も考えていなかった必要を生むことは歴史的には珍しくない。
→蒸気機関 そもそもは炭鉱から水を汲み上げるためのポンプとして開発された。
・面白い手段を思いついたなら、後から解決策として使えそうな課題を探せばいい。
▪️第三章
・新しいアイデアは何もないところから突如として出現するわけではない。ほとんどは既知から生まれる。
・ブレストでは、良いアイデアよりその場でウケるアイデアが出されがちである。
・新しいアイデアには、世の中のバランスを崩すようなところに価値がある。
・インプットを増やすのがブレストで、最終的にアイデアを醸成するのは個人である。
→みんなが知らなそうな面白いものを紹介し合う
・VRの専門家は何かをバーチャルにする方法には詳しいけれど、多様な世界のリアルを知っているわけではない。だから、様々な分野の人からリアルを教わると、技術の使い途が広がるのだ。
・既知×誰かの既知
・自分の中の天使度を鍛えるのは、未知のものに対する好奇心である。
▪️第四章
・失敗が重要なのは、それが自分が取り組んでいる課題の構造を明らかにするプロセスだからだ。
▪️第五章
・そもそも何をしたかったのかを常に考えること。
→椅子を形で捉えるのではなく機能として捉える
・「らしさ」を背負わされると、妄想の広がりが限定されてしまう。
▪️第六章
・妄想は欲望がないと生まれない。
・妄想は、現時点での最先端から始まるわけではない。むしろ、現実世界に対して違和感を抱くところから始まる。
▪️終章
・If at first the idea is not absurd, then there is no hope for it.
・「選択と集中」によって効率よく成果を得られるのは、これから何をすればよいかが明確にわかっているときだけである。
・本当にイノベーションを起こしたいなら、非真面目な路線を確保し妄想する人間を守らなければならない。役に立つかどうかではなく、とにかくやってみること。
→自分のやりたいことを思い浮かべて、楽しそうに何かを考えている人が大切にされている社会こそが、イノベーションを生む。
Posted by ブクログ 2021年12月01日
「らしさ」にとらわれると妄想の幅を狭める。
どんなことにも興味を示し、「既知」✖︎「既知」で誰も持ち合わせていない個性あるアイデアを創出できる。
ケーススタディや実体験をもとに書かれていて読みやすく、さらに面白いこと、世の中がびっくりすることを自分でも生み出せるのでは?とワクワクした。
営業しかして...続きを読むこなかった自分がクリエイターになって、踠くなかで読んでよかった本。
Posted by ブクログ 2021年09月05日
非真面目が社会に必要であることがよくわかった。自由に妄想する楽しさを思い出してワクワクしてきた。
以前「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を読んだときに、AIやこの先のテクノロジーへの希望が感じられずまったくワクワクしなかったのと対照的。
著者のテクノロジーへ取り組む姿勢の違いなのかな。...続きを読む
近年は無駄なく失敗のないことが良い事と思われがちであるけれど、それではもっと先へ飛べない。
「妄想の重要性」を論理的に説いてくれるこの本をお守りにして、自分の妄想も大事に、そして人の妄想を大いに励ますカッコいい大人でいたい。
『手を動かさないと失敗さえできない。失敗によって問題の構造が見えてくれば前進だ(P119)』
手を動かしていこう。
ーーーーー言語化されてハッとした言葉のメモーーーーーー
「課題解決型イノベーション」
やるべきことをやる。真面目な技術開発。予測される未来のため。
「妄想型イノベーション」
やりたいことをやる。非真面目な技術開発(不真面目ではない)。予想不能な未来に対応するイノベーションが起きる可能性を持つ
▶「やりたいこと=クレーム」は一行で言い切る
▶
「天使度」発想の大胆さを表す尺度。
「悪魔度」実現するのに必要な技術レベル
▶ブレストでは「良いアイデア」より「その場でウケるアイデア」が出されがちなので良いアイデアは生まれない。
▶「選択と集中」は「これから何をすればよいか」が明確にわかっているときだけ、効率よく成果を得られる。
Posted by ブクログ 2023年01月29日
発想は天使的(大胆)に、実行は悪魔的(細心)に。
妄想は端的なクレーム(主張、表現)で言語化してみる。
クレームは答えではなく、仮説である。したがって、検証していくものであるため、正解とは限らない。
また、決着つけられるクレームであるべきで、正しいけれど曖昧な表現(高機能な、次世代の、効果的な、新し...続きを読むい、人に優しいなど)を使っていないかが重要。
また単にジャンルややりたいことの表明ではなく、
目的が必要なので,何でそうしたいのか、それでどうなるからやりたいのかまでを、端的な言葉にすることが大事。
今も昔も先を見通せることはない。その中で、今わかっていることの解決のために準備に時間をかけても、当初の想定から事態が変わるとまた一からやり直すのか?そうじゃなければ、やりたいという気持ちを原動力に進めた方がよいのでは。やるべきでも、やらなければでもない。
そして、次はあらすじを書いてみる感じかな。解決できる課題って何とか、どうして解決しないといけない?誰がどうなる?とかを簡単にまとめてみて、ストーリーが作れたら良いクレームかな。ここでも、天使的、悪魔的な事は、忘れずに。
鮮度は大事なので、実験は最短ルートで。やり方にこだわらず、あくまでも当初の目的の本質に合わせた手段を考えること。
どうやって自分のやりたいことを妄想として出すかは、
好きなことを3つくらい考えて、既知と既知の組合せで考えてみる、癖をつけることかな。その場の雰囲気で良いという忖度が働くようなブレストではなく、周りが知らないことで、自分が面白いと思う理由を話せる事を出し合い、未知を既知への方が、言語化訓練でいいかもね。既知を広げるために、未知への好奇心が大事よね。
イソップ寓話の中に、すっぱい葡萄って原題はキツネと葡萄っていう話があるんだけど、高い木にぶら下がっている葡萄を狐が何度も何度も取ろうとするのね、でも何度やっても取れないの。すると、狐はどうせあの葡萄はすっぱいし、まずいから、誰が食べてやるものかって言いながら諦めるってお話し。これ、認知的不協和っていうの。目的に対して、能力が不足している時に、解釈をすげ替えて整合をとるという意味なんだけど、そこまでしてでも人は失敗を恐れるんだよ。でもね、失敗は成功の母なんて綺麗事じゃないのよ。失敗する事で、課題の構造を明らかにするの、そして自分が何をすべきかがさらに明らかになっていくの、だから失敗には意義があるのよ。
またね、眼高手低って言葉があるの。自動変換されてビックリしたけど。批評は上手だけど、作らせると下手って意味なんだけど、俗っぽく言うと、口では立派な能書きを垂れるけど、やらしてみたら大したことないって意味ね。でも、この言葉を違う意味に置き換えた人がいるの。「暮しの手帖」の創刊編集長だった花森安治(はなもりやすじ)はね、高い理想を持ちながら、現実もよくわかっていると言い換えたのよ。
どちらもいいよね、あってる間違ってるじゃなくて。
アーサー・C・クラーク
「高名で年配の科学者ができると言うときは正しい。でもできないと言うときはたいてい間違い」
Posted by ブクログ 2022年05月15日
落合陽一さんの師匠、暦本さん。
暦本さんみたいな考え方の上司がいると、部下は働くの楽しくなるし創造力も育ってくんだよなあ。
今はそういう上司じゃないので、読んでて そういえばこんな世界もあったんだってワクワクした。めげずに、やりたいことをいろいろ冒険したい。
Posted by ブクログ 2022年05月08日
現在の最先端の技術を生み出してきた著者の発想法だが、他の分野の人でも十分役立つし、紹介されているエピソードが新鮮。妄想しやってみること、失敗から多くを学んぶこと。悪魔度と天使度、眼高手低、方向転換で天使度をあげるなど。
Posted by ブクログ 2022年05月03日
本書では「アイデアの作り方」ではなく「想像を超えるアイデアの作り方」を示しています。未来を予測する課題解決型のイノベーションでは、予測の範囲を超えることはできないと著者は述べていて、必要なのは個人の抱く妄想=やりたいことであり、その妄想を形にしていくための考え方、ノウハウが語られています。
著者の考...続きを読むえは アイデアは個人が生み出すもの と一貫している。個人の妄想が種であり、言語化して整理して、すぐやる。これを繰り返す。これは個人の孤独なプロセスであると言っている。この点は賛同するが、実行はなかなか難しいですね。
おもしろいアイデアを得るものとして、「妄想」の大切さが示されている。不真面目な、選択と集中での悲壮感とは異なる、発想の自由さ。会社組織では難しいことが多いが、イノベーションのスタートだと共感した。
Posted by ブクログ 2022年01月04日
Sony CSLの副所長、東京大学情報学環の教授でもある暦本氏による本書は、アイデアの作り方というタイトル通り、著者がアイデアを具現化するプロセスと、その手法について紹介してくれている。
クレームは仮説であるべき、アイデアはその個人が責任を持つべき、ブレストはワークしないなど金言が多く書かれており
...続きを読む特に未知への好奇心を枯らさずにインプットを増やしていく、自分のやりたいことを見つけるには自分が今何に手を動かしているか考えるのが良い、と言った内容も非常に納得度が高い。
読み易い一冊。
Posted by ブクログ 2021年12月28日
読みやすい。20ぐらいの学生さんに読んでもらいたいと思ったけど、30代後半以上の人も答え合わせ的に読める。趣味的に妄想に取り組んで自己満足で終わらせてしまうことが個人的には多くて、職業研究者は主張までしないといけないわけだけど、そのへん暦本先生がどうやってるのか分かるので、そーゆー観点でも興味深い。
Posted by ブクログ 2021年09月19日
失敗やダメ出しを怖がる人はそもそもアイディアの実行になかなか着手しない。
結局は妄想力と実行力。踏ん切りがつかずPCの前で延々と机上の空論を続けて時期を逃し続けるようじゃダメ。
Posted by ブクログ 2024年03月05日
なにか新しいことを発見する人は、みんなの想像を超える人。
だからこそ、それを伝えたときにみんなには伝わらないことが多い。
だけどそれでもめげずに自分を貫き通すことが大切だと思った。
誰もが想像できることは、たいした発明にはならない。
すごく腑に落ちた。
Posted by ブクログ 2023年11月20日
<本のタイトル>
妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方
<本の紹介>
ユーザーインターフェース研究の世界的第一人者によるアイデア発想法の決定版!
「新しいことを生み出したい」すべての人へ!「妄想=やりたいこと」を実現するための思考と戦略
<何が書いてあったか(誰でも書ける)>
...続きを読む・我々は現在の延長で物を考えがちである。
イノベーションのスタート地点には、必ずしも解決したい課題があるとは限らない
課題解決型の真面目なやり方だけでは、予測不可能な未来に対応するのは難しい
想像を超える未来を創るために必要なのは、個人が抱く「妄想」である。
・自分の「やりたいこと」を考えてみるとよい。あるいはすでにやっていることなど。
最初は何の役に立つかわからなくても、次第にそれが役に立ったりすることもある。
妄想はすぐに世の中には受け入れられない。なので自分の中で「面白い」と思えるかどうかが大切。
・妄想=今の常識では「ふつう」ではないが、未来では「ふつう」になるかもしれないアイディアみたいなもの
スマートフォンなどが代表的な例である。「ふつう」=予測がつく範囲という考え方もできる。
・実現可能かどうかという判断が優先になると、妄想を始めるどころか、妄想を抱いた瞬間に終わってしまう。。
・アイディアについて責任を持てるのは「個人」のみ。言語化のための孤独なプロセスを経る必要がある。
集団で共有すると責任が分散されてしまい、アイディアについて真剣に考えることができなくなっていく。
・ダメ元でも手を動かしてみる。「うまくいくだろうか」とか言って何もしないのが一番NG。
手を動かしてみないと失敗させできない。失敗することで「課題の構造」を明らかにすることができる。
・自分のやりたいことが見つからないときは、自分が普段何に手を動かしているかを確認してみよう。
人間、やりたいことは誰に何を言われなくても、すでにもうやっているはずである。
・妄想で「キョトン」とする空気を作れるかが重要。
「キョトン」=他人の価値観とは違う軸の上に自分の価値観がある状態
相手から「そうだよね」となどコメントされるのは、予想の範囲内なのアイディアということである。
「最初に馬鹿げたように見えないアイディアには見込みがない」という名言もある。
Posted by ブクログ 2023年07月27日
提示される事例は未来感があってワクワクさせる。
肝心の主題は、うーんという感じ。
どこかで聞き覚えのある主張の繰り返しにも感じられらる。(重要な金言だからこそなんだろうけど)
タイトルは魅力的。
Posted by ブクログ 2023年03月29日
目的を明確にした真面目な思考が必ずしも大きなアイデアにつながるわけではない。一見無駄なようなところから面白いと思うアイデアを引っ張ってくることを意識したい。百発百中とはいかないことが当たり前なのだから、とりあえず手数をどんどん増やしていくしかない。何か良いものをつかめてのなら、それに対して悪魔的な執...続きを読む着を見せること。
また、アイデアの「責任」を負うのは、それを思いついた個人であるべきだ。この言葉が響いた。他人にアイデアを託すのではなく、自身が実行できる立場に移動しなければ、そのアイデアを実現させることは難しい。
Posted by ブクログ 2023年02月14日
具体例が多く読んでいてイメージしやすいと感じた。
面白いし学びは多かったけど帯に書いてあることは少し大袈裟かなという印象もある。
以下学び。
【言語化】
・whatや why を明確にするときには言語化が有効。howはビジュアルや絵など。
【試行錯誤】
・とにかくやってみること。
手を動かさず...続きを読むに考えていても何も出てこない。
失敗をブラッシュアップしていくことで徐々に前に進むし、成功が近づいてくる。
まずは行動。違ったらやめて別の方法を取る。もしくはきっぱり離れてしまう。
兎にも角にも試行錯誤の「試行」から全ては始まる。
Posted by ブクログ 2022年12月12日
最後の日本社会に対する問題提起の部分が、やや尻すぼみ感もあるが、
前半はとても興味深い。
1章
素人のように発想し、玄人のように実行する
悪魔のように細心に、天使のように大胆に
アイデアマンになるためには妄想が1つのキー
悪魔度のブラッシュアップはアウトソーシングできない?
妄想が天使
技術が...続きを読む悪魔
2章
p53 言語化していよいよ妄想を発信させる。
whatとwhyから言語化する。
p60 言語化の肝、クレーム。それを一言で言うと?
海のものとも山のものとも状態でも、思い切って言語化してみる。あくまで仮説。
クレームのポイントは、正しいけど曖昧な言葉で誤魔化さないこと。
例 効果的な 次世代の 新しい …
p62 ジャンル×、手段×、できること=ベネフィット○
p73 論文のあらすじはビジネス企画書にもなる。課題、ニーズ、その課題はなぜ難しいかor面白いか、どう解決するか?=クレーム、解決できることをどう立証するか?、もたらす効果、更なる発展の可能性
p75 クレームの正しさについて決着をつけるための最短パス。決着するべきものが何か明確になっていないと、迷走する。
例 言い淀み除去はクレームが明確ではない??
p93 アイディエーションにおいて、孤独なプロセスは必須。衆議からイノベーションは生まれない。
p95 既知を増やすための会議。相互インプット。
Posted by ブクログ 2022年10月24日
◆アイデアを「天使度(発想の大胆さ)」と「悪魔度(技術の高さ)」の二つの座標軸で評価する。
◆頭の中のアイデアをとにかく言語化することで、妄想は実現に向かって大きく動き出す。
◆新しいアイデアには、何かしら世の中のバランスを崩すようなところに価値がある。
Posted by ブクログ 2022年09月07日
#メモ
##真面目と非真面目
解決すべき課題から始まる真面目なやり方だけでは、予測できない未来に対応するイノベーションは生まれない。自分のやりたいこと=妄想はなんなのかを非真面目に考えてみるといいかも。
##天使度と悪魔度
素人のように発想し、玄人として実行する。
高名で年配の科学者ができるとい...続きを読むう時は正しくて、できないという時はたいてい間違い。
天使度=発想の大胆さ、悪魔度=実現するために必要な技術レベルの高さ
この2つの座標で研究テーマを分類してみる。
##言語化
やりたいこと=クレームは一言で言い切る。答えではなく、正しいことを検証できる仮説で。
アブスト=企画書。
・課題は何か?誰が嬉しいか?
・その課題、何が難しいの?何が面白いの?
・どう解決するの?=クレームに近いかも
・解決できるということをどう検証するの?
・この手法の効果と展望
##眼高手低
妄想する視点は高く、実行する手は低いところで動かし続ける。
まずは実現可否を最短ルートで検証する。できるかどうかを熟考するのではなく、すぐに手を動かす。
手が勝手に動くことが自分がやりたいことなのかも。手低が眼高を呼ぶこともある。
##選択と集中ではイノベーションは起こせない
日本はルールを絶対視して妄想のポジティブな面を潰してしまいがち。
#感想
真面目な開発しかしてないわ自分、と思った。
非真面目な開発を企業の中で進めるには、ある程度の真面目さを訴求しないとリソースを割いてもらえないのが当たり前と思ってた。
日本には少ないのかもだけど、そうじゃない会社もあるのね、とうっすら感じた。
妄想できない頭になりつつあることを自覚して、意識的に妄想せねば。
妄想するにも、一定の技術的なインプットが必要だと思った。
Posted by ブクログ 2022年08月16日
タイトルにある「妄想する頭」はそうだろうな、と思うのですが、「思考する手」の意味がわからず、手に取りました。
周りに流されず、自分の中で「問い」を持ち続けることが重要、でも同時に手触り感、現場感がないとイノベーションは生まれない、というのが私なりの理解です。
自然と手が動くものって何だろうと自分...続きを読むに問いかけながら、日々の仕事などに当たると違った世界が見えてくるかもしれない。
Posted by ブクログ 2022年05月01日
会社の同期に進められて購入した本。
「妄想」という少しずらしたタイトルをしているが、言語化で整理する、アイデアは「既知×既知」など、発送方法論の中で正しいと言われてきている要素をしっかり踏襲しており、なるほどと感じる。
そのうえで、
・「妄想」からはじめる=できそう/できなさそう、やるべき/やらない...続きを読むべきではなく、面白そうと思ったことから始めないと、イノベーションを生み出していくことは難しいだろう。選択と集中ばかりでは想定外の環境変化に対応できるような発明は生まれない。
・思いついたら、まず手を動かしてみる。
このあたりは、新鮮な考え方であったし、なるほどと思わされた。
自分の仕事に置き換えると、ここでいう発明ほどイノベーティブであり続けることは難しいが、そういう要素は失ってはいけないと感じた。面白いと感じたことはある程度手を動かして形にしてみるようなことを、顕在化した課題の解決と並行して実践することで、もっとイノベーティブな発想も出せるのでは、と感じた。
以下、ハイライト。
・妄想・・・自分の「やりたいこと」は何なのかを非真面目に考えてみる
・「高名で年配の科学者ができると言うときは正しい。でもできないと言うときはたいてい間違い」
・「素人のように発送し、玄人として実行する」
・大胆さが求められるのはどちらかというと「発想」の部分だ。一方、それを「実行」するには細心さが欠かせない。天使のように考えて、悪魔のように実行する。それが黒澤監督の言いたかったことだと思う。
・クレームが一行で書き切るのがベストだ。
・クレームは、あくまでも「仮説」でしかない。仮説は最終的な答えではなく、検証を受けるために出すものだ。
・「見る前に跳べ」という題名の詩や小説があるが、良いアイデアを思い付いたら様子を見ていないで手を動かすことだ。
Posted by ブクログ 2022年03月18日
以前、講演を聞いたことのある暦本先生の最新の著作。
アカデミック畑から様々なアイデアを生み出してきた経験から、「天使度と悪魔度」など、事業会社のそれとは一線を画した独特なフレームワークが提唱されていて、内容は面白かった。新しいアイデアの作り方が
事例と一緒に紹介されていて、ボリュームも多すぎず、読...続きを読むみやすい。
ただ、講演で得られた以上の内容があったかといえばそこまででもなかった。前提知識がある人が読むと物足りなく感じてしまう部分もあると思う。
Posted by ブクログ 2022年03月01日
広告業界にいる自分としては、仕事で体感するような考え方からそんなに距離はなく、逆に言うと、あまり、新鮮さはなかった。正解よりも、妄想のジャンプを大切にする感じな、既知のアイデアの組み合わせから新しいアイデアをつくる話など。個人的には、この書籍を読んで、脇道にずれるが、ビットコインがあらためて、ビッグ...続きを読むアイデアだなぁと感じた。既知の技術の組み合わせから、妄想とも言えるようなジャンプのある構想、野望、そして、クレームはシンプルに簡潔。
Posted by ブクログ 2022年01月23日
素人のように発想し玄人のように実行する。
アイディアは既知×既知、好き×好き×好き
好きなことは手が動くこと。
悪魔度(技術難易度)、天使度(発想の大胆さ)両方を満たすものがイノベーション
既存の延長線上にある仕事を行いがちな開発者が読むべき一冊。
Posted by ブクログ 2021年11月21日
世に言われているイノベーションおよびその手法に対し、実際に多大なる業績を残している筆者が感じた違和感が書かせた本である。
タイトルの「妄想する思考」「思考する手」とあるが本書を的確に言い表しているいる。すなわち、ものの見方を鍛えているからこそ見えてくるもの=妄想、試行錯誤という数多い手数を出す中...続きを読むでたまたま見つかる=偶然性、このふたつがなければイノベーションは起きないという事実である。
世のイノベーション本は「たまたまうまくいきました」「少ないながらも共通事項はこれ」というところで踏みとどまっている。これは「生存者バイアス」に陥っている可能性が高く、本質が捉えれていない可能性が非常に高い。これを称して筆者は「違和感」と感じたのではないかと思う。
イノベーションに王道はやはりないのだというのが結論なのだと思う。
Posted by ブクログ 2021年09月09日
スマホなどに使われているタッチ操作の技術を開発した作者の発想法に関する本。
技術は何に使われるか分からないけど、とにかく面白そうという健全な妄想から生まれることがあり、そうした技術こそが世界を変える。
そういったものを思いつくためには、高い技術を活かしつつ、新たな発想で活用するという2軸を忘れて...続きを読むはいけない。
こうした妄想をするにはある程度自由闊達な土壌が必要で、今の日本ではなかなか生まれにくいものとなっている。
アプローチが非常にコンサルや新規事業的でありながら、技術が交わると面白さも一段と高まると感じた。