東ドイツ出身の地味な物理学者は、
いかにしてドイツ初の女性宰相という地位を得たのか。
東ドイツの秘密警察との関係は?
外遊先で、また閣議中に流した涙のわけ。
恩人コール首相を追い落とした権力闘争、
オバマ、プーチン、サルコジとの駆け引き……
ヨーロッパの頂点に位置する「ドイツ帝国」最高権力者の
知られざる実像に、熟練ジャーナリストが挑む。
Posted by ブクログ 2019年05月04日
ドイツの首相メルケル。
メルケルのことをほとんど知らなかったので、新書で簡潔に色々知ることができて、全編興味深く読めた。
東ドイツ出身でロシア語に堪能。
もともとは学者なのにある時期から政治に興味を抱き、政界に。
メルケルを支援した政治家たちは失脚していくが、それに康応するようにメルケルは力を...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月15日
[読めぬ思惑,曲げぬ思念]第8代ドイツ連邦共和国首相として,2005年からその座を守り続けるアンゲラ・メルケル。謎に包まれた彼女の生い立ちと思考に迫りながら,外政を中心とした近年のドイツ政治を概観した作品です。著者は,ベルリンやハンブルク支局で時事通信社の記者として働いた経験を持つ佐藤伸行。
その...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月23日
「メルケルさんと一緒にどこかお店に行って、もっと気の利いた洋服を
買って着せなさい」
東ドイツの副報道官に就任した時、東ドイツ最後の首相デメジエール
にこんな言葉を言わせた女性が、ドイツ初の女性宰相になるとは誰
も想像しなかったのではないだろうか。
だぶだぶのスカートにサンダル履き、無...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月11日
4選しそうな状況で一気に読み終えた。
マルケルの謎というよりも、
なぜメルケルの本がこれほどまでに少ないのかも謎だったが、
これを読むことでその理由も理解できた。
ドイツ統一も「そういやこうだったな」も思い出せてよかった。
今ってなんかバラ色すぎるでしょ、
壁が崩れた瞬間だけピックアップして、
そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月29日
これはよい本だった。
日本人は漠然としたドイツへの親近感を持っているものの、その実、ドイツのことはよく知らない。いわんや、メルケルという政治家をや。
メルケルという政治家を通じて、ドイツとEU、ドイツと中国、ドイツと日本というものを理解する助けになった本だと思う。
無邪気にドイツに親近感を感じて...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月14日
2005年にドイツ首相に就任したアンゲラ・メルケルについての本。
前半は彼女の生い立ちと首相になるまでを主に、後半は彼女の外交など首相としての機能について述べている。
メルケルが東ドイツ出身だという事実すら知らなかった自分にとって、色々なことを知ることができた。もちろんこれはあくまで一個人として...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月08日
メルケルのこと知らなかったんで,前半の経歴部分,勉強になる。
西独で出生後,牧師である父の仕事の関係ですぐ東独へ移住,壁崩壊までひっそりとリケジョをやっていた。
壁崩壊ごろ政治活動開始,「東独出身の女性」ってことで,統一ドイツ誕生とともに大抜擢。
東独最後の首相デメジエール,東独出身で統一ドイツの閣...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月24日
ドイツの現首相アンゲラ・メルケルの生い立ちや政治の分析等を通じて、彼女の「謎」に迫るとともに、現代ドイツの政治的・経済的なパワーや、その問題点にも触れる。
東ドイツで育ち、30代半ばまでは地味な物理学者に過ぎなかったメルケルは、突如政治の世界に飛び込み、瞬く間に頭角を現していき、今や「欧州の女帝」...続きを読む