ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
性暴力被害、痴漢犯罪、年齢差別、ジェンダー格差、女性蔑視CM、#metoo...多くの人がフタをする問題を取材し、発信し、声をあげ続けるライター・小川たまか初の著書。2016年から2018年に起きた、性犯罪やそれにまつわる世論、性犯罪刑法改正、ジェンダー炎上案件などを取り上げ、発信してきた記録です。
ブラウザ試し読み
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
男の人の体が苦手という話 ・女性のヌードは綺麗と思うが男性のヌードはなんだか恥ずかしい気持ちになる→わかる。 ・男性の裸がなんだか苦手。毛とかちょっと…なんとなく…??→わかる。 ・自分は女性で異性愛者。男性の好みのタイプはハッキリしていないが「好きな女性のタイプ」は明確。→わかる。 ・自分...続きを読むが男性になって女性を口説いて見たいと思ったことがある。→わかる…
私は30代の男性だが、女性が日々どのようなプレッシャーに晒されて生きているのか、どんな性犯罪に日常的に直面しているのか、加害者がどんな心理状態なのか、少しも理解していなかったことが分かった。 エッセイ調なので、どこにどんな話題が書いてある、というよりも、本書全体を通して空気感/境遇を伝えてくれる。
今までずっと感じていた得体の知れないもやもやを言葉にしてもらった感じ。誰も教えてくれない日本社会の現状。私たちは声を上げることをやめてはいけない。こんな世の中を変えたい。
社会への問題提起。 実際に起きているけれど多くの人が関わりたくない、無かったことになりかける現実社会。 センシティブな内容も多いけれど、リアルでもある。 綺麗な社会しか見えないことにするのでなく、せめて知るだけでも何かが変わるかもしれない。 無かったことにしてきた、されてきたことこそ変わらなければな...続きを読むらないのかもしれない。
日本は、旧態依然として男尊女卑が強く、ジェンダー指数は世界の149カ国中121位と順位を下げ続けている。著者は、学生時代の自らの性被害体験を押し黙ってきた事などから、女性に対する性差別、性被害の多様な取材経験などを通じて、だまり続ける女性に「私は黙らない」と励ます。その彼女の軌跡が、日記形式のエッセ...続きを読むイ風にまとめられている。ここ数年で#metooや#kutoo運動へとジェンダー平等の大きなうねりへと変化してきた事など、「黙らそうとしている側の人」にこそ読んで欲しい一冊だと思う。 2020年9月、杉田水脈(みお)議員が、自民党の合同会議の場で、「女性はいくらでもウソをつけますから」と発言したことが、この間大きな問題になった。当人は当初発言を否定していたが、その後、実際に発言があった事実を認めて謝罪した。この問題に対し、オンライン署名は一気に13万6千筆以上を超え、本書の著者である小川たまかさんは声をあげ続けている。
読むのがしんどいけど読んで良かった本 単純に、被害者が被害に遭った、海外者には反省と償いを求める。それだけのことがなぜこんなに難しく、その過程で被害者が更に苦しまなければならないのか。「ほとんどない」ことにしておいたほうが都合のいい人間が大多数を占めているからだろうか。
Yahoo!ニュース個人などで執筆されていて、性暴力被害者当事者を中心とした一般社団法人Springスタッフであるライターによる2016〜2018年のブログを元にした性被害系の話と考察 「レイプ」や「痴漢」でネット検索すると、当時はアダルトコンテンツばかりがヒットして、被害者に必要な情報が得られ難...続きを読むい状況を指摘していたりと、日本は安全であるという呆けた頭にはとても良い薬のような内容。
過去の福岡高裁で「男性側が、女性が性行為を拒否していることを認知できなかった、相手の心情に共感したりできないような無神経な人間だから無罪」という謎の判決があったと知ってびっくり。「無神経」って判決文に書いてあると。なんだそれ、全然知らなかった。 こういうのを目の当たりにしてきた人たちにとって、 合意...続きを読むがないと性犯罪になるという改正はやっと、本当にやっと勝ち取ったものだったんだな。 本書は、読むのが辛い箇所もあるけど(ずっと性犯罪とか不快な言動についての話を読むのはそれだけで疲れる)、読破してよかった。 女性としての生きづらさを訴えると、「そんなことで?」とか「クソフェミ」と言われる、だから著者はフラットな意見が伝わるよう言葉を重ねる。 ここまで言葉を重ねないと伝わらないんだな、というのが全体を通しての感想。女性同士でも分かり合えない部分もあると思うし、我々の潜在意識に根付いたこの界隈のものって本当に厄介だ…。 また、性加害者や痴漢加害者の心理を紐解いた部分は自分にとっては興味深かった。彼らはあたおかだけど、どういう思考回路であたおかになってるのか納得したし、その思考回路が分からないと(ほんとは分かりたくもないけど)対策も効果的にならない。 中高生くらいに読んでもらって、空気なんて読まずに嫌なものはNoと言っていいんだよと知ってもらいたい。
セクハラに遭った。 人によってはそれは全然セクハラではないし、笑い飛ばせる人もいるのだろう。 たった一瞬、偶然エレベーターに乗り合わせた一瞬だった。 その一瞬、わたしは不躾なことを言われ、ものすごく混乱した。 その後に、怒りと悲しみと、自責に襲われた。 上司(男性)は力になってくれようとした。 で...続きを読むもわたしは、自分が話をしたあとの上司の言葉や反応が怖くなって、結局「大丈夫です」と言って、詳細は話さなかった。 その後上司からはなんの反応もなかった。 それもそれでショックだった。 結局、わたしはどうしてほしかったのだ。 話を聴くと言われたら拒否するし、上司はわたしの言葉をそのまま受け取ってそれ以上踏み込まなかった。(面倒なことにしたくないからそうしたのかもしれないけれど) 結局どうなってももやもやするだろう。だから何もしなかったのだ。信頼できる人、笑わずに話を聞いてくれそうな人にだけ気持ちを吐き出した。それはそれで後悔はしていないのだけれど。 ちょっと上の階に行くだけなのにエレベーターを使ったわたしが悪かったのか、不愉快なことを言われて、うまく受け流せなかったわたしが悪かったのか。 いや、わたしは悪くないんだけど、それは分かっているのだけれど。不愉快なことを突然エレベーターのなかで言ってきたおじさん、いや、くそじじいが悪いのは分かってはいるんだけど、でも。 こちらが悪いと思わされてしまうのが、セクハラや性被害。もちろんパワハラもしかりである。 日常の中で少しずつその出来事のことを思い出さなくなっても、くそじじいに出くわせば一気に思い出すし、例えば家で一人でいる時とか、同じエレベーターに乗った時に、じっとりと思い出す。 ずっと鉛のように心の中に沈んでいるのだ。 フリーのライターをされている小川たまかさん。(最新情報じゃなかったらすみません) 性暴力被害当事者の取材をメインにされている。この作品は、2016年~2018年の2年とちょっとのブログの内容を大幅に加筆修正したものだ。最後には、性被害をメディアの前で訴えた伊藤詩織さんとの関わりも描かれている。 そんなに長くない作品ではあるけれど、読むのにものすごいエネルギーを使う。理不尽への怒りと悲しみ。しかしその理不尽は自らが引き起こしたのではないかと思わされてしまう性被害の構造。読みながら気持ちがぐらぐら揺れ、自分がされたこと、言われたことがどんどん頭の中に浮かんだまま消えないどころかそれに支配されていく。 決して心地のいい読書の時間ではなかった。決して全てを理解できたわけではない。わたしの想像力が及ばない描写だってあった。 例えば、電車で痴漢に遭った時、わたしも痴漢に遭う前は「声を出せ」と言われてきたし、そう思ってきた。ある日友人が「でもあれって声なんて出ないよね」と話しているのを聴いて「そういうものか」と思っていた。そしていざ自分が同じ状況に陥った時、混乱して声が出なかったのである。 結局何が言いたいのかというと、わたしは自分が同じ状況にならないと、きちんと理解できないということだ。かといって、ここに描かれていることを進んで経験していくわけにはいかない。 だから、ここに描かれている、必死の思いで話をしてくれた方や、小川さんご自身の経験のことを思って、少しずつでいいから、自分の想像力の幅を広げていきたいと思った。安易な想像で、安易な言葉で、安易な態度で相手を傷つけないように。わたしのことを信頼して話してくれた人を、余計に傷つけないために。
様々な立場の人が読み、「ほとんどない」とされてきたことを知ることで、ほんの少しでも社会が良くなって欲しいと思う。 ただ、最も知ってほしい、加害者側に近い精神を持った男性がまずこの本を手に取らないであろうことが残念でならない。タイムマシンで時代を改変するチャンスがあったとしても、石器時代にさかのぼらな...続きを読むい限り、いやそこまで戻っても、弱い立場の女性に対する性暴力被害をゼロにするのは困難と感じる。 弱い立場の人に優しく。みたいなフワッとした綺麗事ではなく、加害者を増やさないための具体的な取り組みが必要。幼少期からの教育と、被害者をださないために危険人物の監視、取締り強化。さらに女性を守るためにできることは何でもやって欲しい。それこそ駅に女性専用ホームを設け、まるごと女性しか乗車できない車両を用意するぐらいしたほうが良いと思う。それでも、職場や学校での危険は無くならない。ホントこの国に絶望してしまう。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
新刊情報をお知らせします。
小川たまか
フォロー機能について
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
あなたのフェミはどこから?
告発と呼ばれるものの周辺で
たまたま生まれてフィメール
「小川たまか」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。 ページトップヘ