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Posted by ブクログ
2018年初版とな…。
これって2026年のことでしょうか?
世間の価値観は少しでも変化しているのかと考えさせられました。
ジェンダーギャップを埋めるのは本当に時間がかかりますね。
内容に完全に同意という訳ではなく、少し疑問に思ったのが、この本のままの価値観が良しとされるのなら全てに注釈をつけなくてはならなくなるのだろうかということです。
「美しく座る人だった」のくだりなどなど。
全てを性や見た目による差別と限定してしまうのはお互いの分断を生むだろうなぁと思いました。
相手はそれほど考えがあって発言しているわけでも無いだろうし、冷静に語りかけたら意外と受け入れてくれるのでは…なんて。
Posted by ブクログ
過去の福岡高裁で「男性側が、女性が性行為を拒否していることを認知できなかった、相手の心情に共感したりできないような無神経な人間だから無罪」という謎の判決があったと知ってびっくり。「無神経」って判決文に書いてあると。なんだそれ、全然知らなかった。
こういうのを目の当たりにしてきた人たちにとって、
合意がないと性犯罪になるという改正はやっと、本当にやっと勝ち取ったものだったんだな。
本書は、読むのが辛い箇所もあるけど(ずっと性犯罪とか不快な言動についての話を読むのはそれだけで疲れる)、読破してよかった。
女性としての生きづらさを訴えると、「そんなことで?」とか「クソフェミ」と言われる、だから著者はフラットな意見が伝わるよう言葉を重ねる。
ここまで言葉を重ねないと伝わらないんだな、というのが全体を通しての感想。女性同士でも分かり合えない部分もあると思うし、我々の潜在意識に根付いたこの界隈のものって本当に厄介だ…。
また、性加害者や痴漢加害者の心理を紐解いた部分は自分にとっては興味深かった。彼らはあたおかだけど、どういう思考回路であたおかになってるのか納得したし、その思考回路が分からないと(ほんとは分かりたくもないけど)対策も効果的にならない。
中高生くらいに読んでもらって、空気なんて読まずに嫌なものはNoと言っていいんだよと知ってもらいたい。
Posted by ブクログ
セクハラに遭った。
人によってはそれは全然セクハラではないし、笑い飛ばせる人もいるのだろう。
たった一瞬、偶然エレベーターに乗り合わせた一瞬だった。
その一瞬、わたしは不躾なことを言われ、ものすごく混乱した。
その後に、怒りと悲しみと、自責に襲われた。
上司(男性)は力になってくれようとした。
でもわたしは、自分が話をしたあとの上司の言葉や反応が怖くなって、結局「大丈夫です」と言って、詳細は話さなかった。
その後上司からはなんの反応もなかった。
それもそれでショックだった。
結局、わたしはどうしてほしかったのだ。
話を聴くと言われたら拒否するし、上司はわたしの言葉をそのまま受け取ってそれ以上踏み込まなかった。(面倒なことにしたくないからそうしたのかもしれないけれど)
結局どうなってももやもやするだろう。だから何もしなかったのだ。信頼できる人、笑わずに話を聞いてくれそうな人にだけ気持ちを吐き出した。それはそれで後悔はしていないのだけれど。
ちょっと上の階に行くだけなのにエレベーターを使ったわたしが悪かったのか、不愉快なことを言われて、うまく受け流せなかったわたしが悪かったのか。
いや、わたしは悪くないんだけど、それは分かっているのだけれど。不愉快なことを突然エレベーターのなかで言ってきたおじさん、いや、くそじじいが悪いのは分かってはいるんだけど、でも。
こちらが悪いと思わされてしまうのが、セクハラや性被害。もちろんパワハラもしかりである。
日常の中で少しずつその出来事のことを思い出さなくなっても、くそじじいに出くわせば一気に思い出すし、例えば家で一人でいる時とか、同じエレベーターに乗った時に、じっとりと思い出す。
ずっと鉛のように心の中に沈んでいるのだ。
フリーのライターをされている小川たまかさん。(最新情報じゃなかったらすみません)
性暴力被害当事者の取材をメインにされている。この作品は、2016年~2018年の2年とちょっとのブログの内容を大幅に加筆修正したものだ。最後には、性被害をメディアの前で訴えた伊藤詩織さんとの関わりも描かれている。
そんなに長くない作品ではあるけれど、読むのにものすごいエネルギーを使う。理不尽への怒りと悲しみ。しかしその理不尽は自らが引き起こしたのではないかと思わされてしまう性被害の構造。読みながら気持ちがぐらぐら揺れ、自分がされたこと、言われたことがどんどん頭の中に浮かんだまま消えないどころかそれに支配されていく。
決して心地のいい読書の時間ではなかった。決して全てを理解できたわけではない。わたしの想像力が及ばない描写だってあった。
例えば、電車で痴漢に遭った時、わたしも痴漢に遭う前は「声を出せ」と言われてきたし、そう思ってきた。ある日友人が「でもあれって声なんて出ないよね」と話しているのを聴いて「そういうものか」と思っていた。そしていざ自分が同じ状況に陥った時、混乱して声が出なかったのである。
結局何が言いたいのかというと、わたしは自分が同じ状況にならないと、きちんと理解できないということだ。かといって、ここに描かれていることを進んで経験していくわけにはいかない。
だから、ここに描かれている、必死の思いで話をしてくれた方や、小川さんご自身の経験のことを思って、少しずつでいいから、自分の想像力の幅を広げていきたいと思った。安易な想像で、安易な言葉で、安易な態度で相手を傷つけないように。わたしのことを信頼して話してくれた人を、余計に傷つけないために。
Posted by ブクログ
様々な立場の人が読み、「ほとんどない」とされてきたことを知ることで、ほんの少しでも社会が良くなって欲しいと思う。
ただ、最も知ってほしい、加害者側に近い精神を持った男性がまずこの本を手に取らないであろうことが残念でならない。タイムマシンで時代を改変するチャンスがあったとしても、石器時代にさかのぼらない限り、いやそこまで戻っても、弱い立場の女性に対する性暴力被害をゼロにするのは困難と感じる。
弱い立場の人に優しく。みたいなフワッとした綺麗事ではなく、加害者を増やさないための具体的な取り組みが必要。幼少期からの教育と、被害者をださないために危険人物の監視、取締り強化。さらに女性を守るためにできることは何でもやって欲しい。それこそ駅に女性専用ホームを設け、まるごと女性しか乗車できない車両を用意するぐらいしたほうが良いと思う。それでも、職場や学校での危険は無くならない。ホントこの国に絶望してしまう。
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