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類い稀なる才能を持ちながら、勝ち切れなかった人がいる。勝利の女神に翻弄され、己を見失った人がいる。栄光を手にする選手の陰で、最後のピースを探し、暗闇の中で彷徨う彼ら。勝敗が全ての世界で、彼らは何を考え、その果てに何を見つけたのだろうか。人生のままならなさに、懸命に、ときにしなやかに立ち向かう5人の軌跡。文庫オリジナルで贈る、傑作スポーツノンフィクション。
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Posted by ブクログ
類希なる才能と、運を手にしたアスリートの 光と影を読むことができました ここにでてくるアスリートは 恥ずかしながらほとんど知らないひとばかりでした。 その世界では滅多に得られない結果を 「出してしまった」人達 彼らは運と才能で得た栄光がゆえに、 生涯悩み、抜け出せず、苦しみ続ける 常に結果を出...続きを読むし続けることの難しさ、 常に前線にいる類希さを、 この本で知りました。 私達が良くTVでみるアスリートは それらを超えたひと握りの人達なんだ。 最後の章に出てくる登山家は 唯一その困難さをわかったうえで、 自分の道を進むつよさを感じました。
類い稀なる超一流の才能を持ち、一度は表舞台に立ちながら勝ちきれない5人のアスリートの話。 オリンピックで勝つには実力だけでないことがよくわかる。表舞台に立ち続けられる人は実力だけでないものを持ち合わせる。決してこの5人に限らず、実力を十分に持ちながら消えていったアスリートは存在する、いや、そんな人...続きを読むのほうが多いはずである。「パズルのピース」を合わせるのがどれほど大変なことか。また、そのパズルが崩壊するのがどれほど簡単なことか。それぞれがもがき苦しみながら、今も懸命に立ち向かう姿に安堵する。ノンフィクションはあまり読まないけど、これは秀逸でした。
悲運のアスリートとして5人を取り上げている この中で知っていたのはマラソンランナーの小鴨くらい 小鴨だってテレビで放送したレースくらいしか 見たことはないけど そのアスリートたちの選手人生のお話でした 選手たちのことなんてテレビで見かけるくらいの ことなのでその選手にどんなことが起こっていたか なん...続きを読むて知りえないけど本書を読んで少しは知ることが できた気がします 悲運とあるがいずれの選手もそれほどそんなふうには 思っていないようでした
平泳ぎの高橋、なつかしいな。極めることの難しさは、スポーツだけではなく、それはまさに、我々の日常の中にこそ在る。
スポーツに取り組む以上、本当の一握りのエリートを除いて負けや、引退や不本意な結果を受け入れる経験は必ずあるもの。努力を重ねつつも栄光にめぐり合えなかったアスリートを丁寧に取材したノンフィクション。次の一文にめぐり合えただけで、綺麗ごとだけではないスポーツの世界の本当の一面を感じました。以下抜粋”「ど...続きを読むこの監督も言いますけど、強いチームには必ず陰の部分もあるんです。故障で走れなくなったり、練習についていけずに脱落したり。みんなが芽が出ているわけではない。そういうのを見るのが辛かった」がしかし、誤解を怖れずに言えば、勝利を第一義としたチャンピオンスポーツの世界にはそういう面は抜きがたく存在する”
普段なかなか知ることのできない競技の人の事がよくわかった。こういうニッチな世界(というのは失礼だが)というのも面白い。
才能があるだけでは勝ち続けられない。一度頂点に立ったタイミングだったり、野心のようなものだったり、性格だったり、日陰にいるアスリートたちが欠いていたものがあった。それが良いとか悪いとかそういう問題ではなくて、世界を舞台にした勝負を続けていくには向いていなかったということなのかな。 解説の「無闇に努力...続きを読むをしないこと、『努力はした』というのは自分への言い訳」というのも納得。
スポーツノンフィクションやスポーツドキュメンタリーとは、トップアスリートの成功の裏側にある努力譚を記したり、かつて栄光に彩られた選手が困難の中にある様子を描いたりするものがほとんどだと思う。それはそれで興味深いし、読んでいて感動したり、刺激をうけたりするのだけれど、本書あとがきで高橋秀実が語るように...続きを読む、そうしたノンフィクションやドキュメンタリーは「『努力』を軸にした人生訓話」という側面が強く、時に説教めいたりもするので、読んでいて疲れたり、読むこと自体気が引けたりすることがある。 その点、本書『歓声から遠く離れて 悲運のアスリートたち』は、「人生訓話」めいてないので、ノンストレスですいすいと読むことができた。あらゆる不遇な状況に翻弄され、期待されながらも結果がだせなかったということを描く点にこそ、一般の読者としてリアリティを感じたのも読みやすかった理由の一つ。 「〈不運〉と決めつけられるのは決して気持ちのいいものではないかもしれませんが、そうした不遇を経験した人間にしかわからない知恵や、強さを描ければと思っております」と、本書の著者、中村計は書く。単なる訓話や悲劇の英雄譚にならぬよう、丹念に謙虚にアスリートを描こうとする中村計の筆致も一見の価値あり。
単なる「あの人は今」的な内容ではない。 追っているのは、元エリートアスリート。 心に傷を持つもの、 まったく心の傷を感じさせないもの、 恩師との確執があるもの・・・。 本音を感じたような気がして、 中々興味深かった。
5名の一流アスリートのその後(現役の方もいるが)を追跡し、「悲運」とくくられるゆえんを問う内容にしようとした本と見た。筆者の想定が強烈すぎて、それにそうように勝手に解釈を完成させようとしているのでは?という疑念がまず起きてしまい、途中、いらっとしてしまった。が、総じて客観的ではあるとは思い、特に水...続きを読む泳選手の記事には色々思うところもあり、最後まで通読できた。 まじめな人、感性が独特の人等スポーツという極めて厳しい世界で名を馳せた、馳せることがどんだけのものなのかということを少し感じ取ることができたのではないか、と思っている。いや、やっぱ究極であると思うことしきり。自分の日常にこのような状況はないので、今後どう咀嚼するかは課題になるかもしれない。
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歓声から遠く離れて―悲運のアスリートたち―
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