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Posted by ブクログ
松井秀喜の5打席敬遠について書かれた「甲子園が割れた日」を読んで感銘を受けたので、同著者の別の本を読みたくなりました。
ということで探したところ、この本を見つけました。
北海道勢初の甲子園優勝を果たした駒大苫小牧の、それに至るまでの軌跡について書かれた本だろうと想像して読みました。
この本に出てくる駒苫と済美の決勝戦を、自分も当時テレビで見ていました。
判官贔屓の自分は駒苫を応援していたので、優勝した時はとても嬉しかったです。
ただし、この本はそれらの栄光だけでは終わりませんでした。
この本の主人公と言ってよい香田監督のその後、苦悶なども書かれていました。
総じて言えることは、あとがきか何かでも書かれていましたが、この作品からものすごい熱量を感じました。
また、再読したい本のひとつになりました。
Posted by ブクログ
奇跡の駒大苫小牧のほぼ3連覇を詳細に描く。
実際の試合運びの描写もさることながら一貫して描かれるのは監督香田誉士史氏の葛藤である。
甲子園には魔物が住む、という。
最初に甲子園に出場した時、そして最初に優勝した時に受けた感謝、称賛はだんだん、「また寄付を集めないと」「応援の段取りは」と周囲のテンションが落ちてくる。
そんな最中、チーム内で体罰騒動や卒業式を終えた三年生が居酒屋で飲酒喫煙していた不祥事が起きる。学校側の対応は香田抜きで決められ、学校と野球部の間にヒビが入る。
最後、早実との決勝戦を戦った3年生(田中将大の代)が喫煙をしていたことがわかり、香田とは絶縁状態で卒業していく(その後復縁)。
2連覇したところまでは甲子園では負ける気がしなかった、と香田も選手も語る。甲子園が球場ごと駒苫を応援し、乗せてくれた、と。早実との決勝戦のときは、駒苫応援団のいるアルプススタンド以外すべて「早実」を応援していた、と。ファンのきまぐれも甲子園の勝負を大きく左右する。
「何をやっても駒苫には勝てる気がしない」とまで言わせたチームは香田が去ったあと、普通の高校野球チームになった。
香田のような監督はもう出ない、と著者は書く。香田の真似はできても香田の生き様までは真似できないから、と。
長編だがまったくだれることなく最後まで読み切った。長いのは香田の戦いを表現するために相当な字数が必要だったからだ。
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