空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

550円 (税込)

2pt

チベットの奥地、ツアンポー川流域に「空白の五マイル」と呼ばれる秘境があった。そこに眠るのは、これまで数々の冒険家たちのチャレンジを跳ね返し続けてきた伝説の谷、ツアンポー峡谷。人跡未踏といわれる峡谷の初踏査へと旅立った著者が、命の危険も顧みずに挑んだ単独行の果てに目にした光景とは─。開高健ノンフィクション賞をはじめ、多くの賞を受賞した、若き冒険作家の野心作。

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空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む のユーザーレビュー

すべての事はもう一度行われている
すべての土地はもう人が辿り着いている
――――― 『マニアの受難』 ムーンライダーズ

今どき探検家ほど活躍が難しい職業もないだろう。マロリー、アムンセン、植村のような英雄の活躍はすでに前世紀の神話。今でも世界は驚きに満ちているが、前人未到の峰や秘境はほとんど残っていない。文中の著者のセリフは、世界中で共通する悩みに違いない。
「いったいどこを探検すればいいのかよくわからない」

そしてようやく見つけたわずか五マイルの、しかしながら人跡未踏の地、チベット・ツアンポー。
Google Earthで下調べして出かける、21世紀の探検の顛末は?
高野秀行さながらのエンタメ冒険譚を予想していたが、いやはや、これほど凄まじい展開になるとは。
名声を伴わない命懸けの行為。現代に生きる探検家の勇気と業に満ちたドキュメンタリーです。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ツアンポー渓谷はこの本を読むまで聞いたこともなかったが、読んでいてとてもワクワクした。

    ただの個人の探検の記録ではなく、なぜツアンポー渓谷に挑むのか、過去の探検家の挑戦の歴史とともに伝えている所が良い。

    読後にグーグルアースで探検の足跡を辿るのも楽しかった

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    角幡唯介さん「空白の五マイル」、チベット•ツアンポー峡谷の人跡未踏の秘境の地に魅せられた探検家の作者が自ら足でその軌跡を残すノンフィクション探検譚。

    凄く興奮させられる緊張感漂う物語だった。この場合物語というよりは体験談といった方が適切だろう。

    その作者の体験談が凄いとしか言いようがない。

    0
    2024年06月12日

    Posted by ブクログ

    読後の脱力感が半端ない。
    一人旅が好きで、単独登山も(かつてだけど)、冬山もやっていた自分(角幡さんの足元にもおよばないが)にとっては、共感するところが多かった。
    情景だけでなく心の動きも見事に描写され、読みながらハラハラさせられた。

    最後のことばより。
    どこかに行けばいいという時代はもう終わった

    0
    2023年11月21日

    Posted by ブクログ

    ★なじみのないものを読ませる技術★グーグルアースで地球上のどこもが見られる時代に冒険の意義を求めるのが難しいことは著者が一番分かっており、現在の探索と歴史を交互に記して時間軸により深みを持たせる。冒険に過度な意味を持たせるの慎重に避けながら、独りよがりにならない読み物に仕立てるのがうまい。
    最初の探

    0
    2022年12月29日

    Posted by ブクログ

    未踏地や未踏峰がほぼ無くなりつつある今の地球で、それでも冒険をするとすればどういう形が可能なのか?
    20世紀までの冒険は、功名心や功利心、あるいは知的好奇心に駆動されて、人跡未踏の地に踏み込みさえすれば冒険と見做された。とてもシンプルで、わかりやすかった。
    文明の発展とともに地図の空白地帯は消えてい

    0
    2022年03月17日

    Posted by ブクログ

    辺境作家高野秀行氏との対談集『地図のない場所で眠りたい』にて、本著者がこの作品の裏話を語っており興味を持った。
    自己の挑戦に過去の冒険家との記録を交互に重ねる構成が効いていて、それがどれだけすごいことかをただ説明されるより深く理解できた気がする。
    ツアンポー峡谷の最狭部にある巨大な岸壁「門」こそ越え

    0
    2020年12月07日

    購入済み

    非常に良質なノンフィクション

    非常に楽しく読めました。

    0
    2013年03月19日

    Posted by ブクログ

    とにかく厳しい踏査記録が生々しすぎて、ページを進める指が止まらなかった。旅の途中で出会った人々の描画や、旅に付き物の、親しくなったけれども、もう会うことがないかも知れない人々の描画とそこから醸される郷愁の描き方が秀逸でした。

    0
    2024年12月22日

    Posted by ブクログ

    4.0

    敬愛する高野秀行さんの後輩の著書。
    紛う事なき職業冒険家。
    文体から本人のストイックさが滲み出ていますね

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    なんだろうな?探検とは?
    探検家に魅了される秘境?

    一度自転車で日本一周したら、その虜になり、アルバイトして何度も行きたくなるとか。

    僕の場合、ジョギングの魅力を知ったが最後、どんなに、足の怪我に悩まされても、走ることをやめられないということとか。

    ギャンブルと同じなのかも?と思ったりした。

    0
    2024年08月08日

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