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デビュー作『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で2010年第8回開高健ノンフィクション賞、2011年第42回大宅壮一ノンフィクション賞、2011年第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞し、『雪男は向こうからやって来た』で2012年第31回新田次郎文学賞を受賞した若き冒険作家の最新作! 今なお命の瀬戸際まで人間を追いつめる酷寒の北極圏。19世紀、地図なき世界と戦い、還らなかった人々を追う、壮絶な1600キロ徒歩行! 人間の生と死をめぐる力強い物語!
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アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極
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角幡唯介
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Posted by ブクログ 2020年06月12日
北西航路を開拓することに全力を注いでいた19世紀の英国、フランクリン船長率いる探検隊が北極で失踪します。 彼らに何があってどこへ消えたのか、今でも謎のままなのです。 著者と同伴者による実際の探索・探検、文献等による検証・研究によって構成されています。 後者の検証・研究も大変興味深いのですが、前者の探...続きを読む索・探検があまりにも壮絶なためにそちらを読んでいる間は気が抜けませんでした。 イヌイットに伝わる“アグルーカ”と呼ばれる人物をヒントに真相に迫ります。 手に汗握る内容ですがとても読みやすく、心から楽しめた冒険譚です。
Posted by ブクログ 2018年02月04日
極北で、かつて姿を消した大英帝国海軍探検隊の軌跡を追ったルポルタージュ。 生きていることの意味が生々しく表れる、筆者がジャコウウシを仕留めるシーンは、この本のハイライト。私は思わず一旦キンドルからめをそむけてしまった。
Posted by ブクログ 2016年04月25日
探検家としてとんでもないことを成し遂げていることに加えて、ライターとして非常に優秀。 フランクリン隊はなぜ全滅したのか、アグルーカたちはどこへ行ったのか、それを自分たちの冒険とパラレルに見せていく演出はすごく上手い。 ただ歴史を順に語っていくのではなく、自分の足で実際に足跡を辿っているだけに、その...続きを読む経験から生まれる言葉に説得力がある。 巻中の写真には、過去の探検家がともに歩いているような臨場感さえ感じた。 同行者の荻田氏とのやり取りがライトに描かれているだけに、大変だった苦労しただけではない、冒険の過酷さがよりリアルに感じられたように思う。 空白の5マイルの次に読んだのがこの作品だが、本作の方がずっと好きな作品です。
Posted by ブクログ 2015年08月19日
1840年代、英国のフランクリン隊が北極圏の北西航路を開拓するために、129人、2隻の軍艦で旅立つが、行方不明となり出発後10年近く経ったのちに全滅したことがわかる。その後の調査や隊員に遭遇したイヌイットの言質より、隊員の無数の白骨や墓、遺品などが発見された。しかし、最後の隊員が、どこまで辿り着き、...続きを読む志半ばで力尽きたかはいまだに謎である。 本書では実際に北西航路を歩きながら2ヶ月かけて踏破する過程を経てその仮説を提示する。 過去と現在を交互に描く手法、極地探索におけるGPSの意味合い、なぜ危険な旅を続けるのか。 読み応えのある、非常に面白い本でした。船戸与一、高野秀行、そして角幡さんと、早稲田の探検部に興味を抱く。
Posted by ブクログ 2015年01月03日
壮絶な北極探検記。なにより筆者が同年代というところに驚く。精神力、行動力、大胆さ、計画性、洞察力、感受性、すべてが羨望の対象。ジャコウウシを撃って食料にするところは、読んでいて辛くなるような記述だったが、極限状態では人も動物も弱肉強食の序列に組み入れられる現実があるのだと突き付けられた。リアリズムに...続きを読む貫かれた文章は、開高健を思い起こす。淡々と語られるユーモアもいい。
Posted by ブクログ 2013年01月27日
19世紀半ばに「北西航路」発見を目指してイギリスを出発し、北米大陸の北部、北極圏で全員が死亡したとされるフランクリン隊。本書は、このフランクリン隊がたどったルートとほぼ同じルートを徒歩で踏破する冒険の記録となっている。 北極圏のとんでもなく厳しい自然環境の描写に加え、フランクリン隊の生き残りの...続きを読む行方について様々な資料を照らし合わせて分かったことや現場に立って考えたこともそのつど織り込まれている。一種のミステリーとしての趣きもあると思う。 淡々とした内省的な描写ながら、どんどん先を読みたくなる。とくに中盤の麝香牛のエピソードには、激しく心を揺り動かされた。冒険とは何か、なぜ人は生命を賭して探検に赴くのかを記した部分も印象的だった。
Posted by ブクログ 2013年01月15日
『もし私が今度の旅で何か分かったことがひとつだけあったとすれば、それはあの時に感じた、ある種の生きることに対する罪悪感であった』 北西航路発見の探検で死んでいったフランクリン隊の足跡をたどりながら1600kmの道のりを歩き続けた冒険・旅 とても面白かった ”自分の体から出る水分の多さにうんざりした...続きを読む” ”通信手段として、岬や丘など目立つ場所にケルンを積み上げ、中に記録を残すのが連絡手段であった” ”山岳地帯の探検で重要なのはGPSが教えてくれるデジタルデータではなく地形図から読み取れるアナログデータだ。極地では緯度と経度という厳密な数字によって把握するしかない。” ”フランクリン隊と私たちの大きな違いは地図の存在だ。山や川や島や岬がどこになるかだけでなく、進めるのか、撤退すべきなのかなど将来の具体的な行動を予測できることに、地図を持つ本当の意味があるのだ。” ”当時の英国探検家が非難されるのは、過剰に着飾ったヴィクトリア朝の生活や文化に固執し、それを北極の生活の中にまで持ち込もうとしたところにあった” ・15C末~16C、西欧諸国はスペイン・ポルトガルに阻まれ東洋に進出できなかった、貿易を目的とした商業航路=北東航路・北西航路の開拓 ・カナダの毛皮貿易、北極地方海域での捕鯨業・漁業の隆盛、スペイン・ポルトガルの国力の弱体→北西航路は見つからなくても良くなった ・英国は北西航路探検をやめなかった ・北西航路の正解ルート=キングウイリアム島を東から回り込む(西は北極海からの多年氷が流れ込んできて閉じ込められるから) ・「ベーリング海峡~北米大陸の海岸線~キングウイリアム島の西の海(=ハーシェル岬;1839年トーマス・シンプソン&ピーター・ディース」は当時知られていた→つまり、ピール海峡がキングウイリアム島まで続いているのか?それが北西航路の発見になる ・ジェームズ・クラーク・ロスがキングウイリアム島を北米大陸の一部と報告していた→この誤りがフランクリン隊の針路の選択に深刻な影響を与えた ・1854年、ジャン・レーが、キングウイリアム島が島であることを突き止めた
Posted by ブクログ 2013年01月05日
身体が芯から凍えるような気分になったり、 心の内から熱い想いがわき上がったり、 喜怒哀楽をともに。読み応えのある作品。 かつて北極探検で全滅したフランクリン隊を追って、 北極を歩いて旅する冒険家。
Posted by ブクログ 2021年11月28日
★時間軸で深みをつくる北極圏探検記★160年前の英国人隊が探り壊滅した北西航路を2人でたどり、追体験する探検記。未踏の地がほぼなくなった現在、ただの探検記は成立しない。あえて苦境の中に身を置くことで、歴史書だけでは分からない当時の人々の思いを探る。縦軸の歴史と、横軸の探検記をかけ合わせた。 食料を...続きを読む調達するために鳥を撃つのは抵抗はなく、卵を奪ったり魚を釣ったりするのは問題ない。ただ、牛を撃つのは大きな躊躇を感じる。体の大きさ、相手の抵抗が生命の実感を生むのか。銃を使う時点で差はないのかと思っていた。善悪の差ではないのは著者も十分に分かっているが、極限の地でもその感覚が生じるのか。 現代でも、こうした探検を成し遂げる体力と知力と精神力、そして準備は素晴らしいとしか言いようがない。氷の中の生活や食事といった迫力のある描写はわくわくする。せっかくなのでもう少し写真も見たかった。しかし、極地で暮らしている人にとっては、生活圏をスノーモービルも使わずにわざわざ徒歩で数十日も探検する外国人はどのような存在なのだろうか。 探検のなかでGPSを使う葛藤が興味深い。白一面の北極圏のなかでその日の目的地に辿り着いたかどうかの判断は表示される座標だけ。目的地に達した視覚的な実感はまったくないというジレンマを抱えている。それがなかった当時の探検の過酷さは比ではない。 隊が確認されている氷と雪の中の行程という前半だけかと思ったら、湿地帯を進む後半の二段構えになっている。そのことは最初に記さず、ただ冒頭の地図では全体像が示されているので、違和感があった。書物の構成はなかなか難しい。
Posted by ブクログ 2016年10月21日
タイトルで中身の想像が大体ついてしまう本ですが、とは言え面白いのは、著者が同じようなルートを実際に旅すること。説得力は物凄くあるし、ルポは引き込まれるような面白さがあります。 しかし、著者の探検はフランクリン隊のそれとは違って、大義は無いのではないか。国の威信をかけて新たな貿易路である北西航路を開...続きを読む拓する探索と、そのトレース。大変な冒険なのは文章からも、途中に挟まれた写真(いや、やっぱ写真があると違う!)からも感じられるのだけど、そこに危険を承知で行くのか、と思うと何だか切ない気持ちになります。 フランクリン隊の真相的な何かに迫るかというと、彼らの不可解な行動(船を放棄して、また戻る?)も別に解決されてはいなくて、途中のお墓を網羅していく訳でもない。 フランクリン隊のエピソードも、著者の訪れる場所に合わせて効果的なタイミングで挟んでくるなぁと思うものの、ちょいと狙いすぎな感覚。ストーリーが途中から読めてしまうような勿体なさを感じました。 でも星は4つ。面白いからです! 小さなアラの探しどころなんて、どんな本にもいくらでもあって、そんなものは「実際に行った、やった」ことの迫力の前にはすっ飛ぶのです。 肩の力を抜いた探検ものがあってもいいのかなと思ったり。
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