小説 - 切ない作品一覧

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  • 静かに、ねぇ、静かに
    3.6
    海外旅行でインスタにアップする写真で“本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの“印”を世間に見せるために動画撮影をする夫婦――。SNS短編3部作。
  • しずく
    3.8
    恋人同士が一緒に暮らしたことから出会った2匹の雌猫。彼女たちの喧嘩だらけの日々、そして別れを綴る表題作。子供が嫌いな私が恋人の娘を一日預かることになった。作り笑顔で7歳の子供に機嫌をとろうとしてもそう簡単にはうまくいかない……。二人のやり取りを、可笑しく、そして切なさを込めて描く「木蓮」。直木賞作家が贈る、「女ふたり」をめぐる6つの極上の物語。
  • 静人日記 悼む人II
    3.6
    直木賞受賞作『悼む人』の感動ふたたび! 新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪する坂築静人。死者の周辺の人々から疎んじられ、罵声を浴びせられることもあるが、時には、あなたの行為で救われたと感謝されることもある――。 さまざまな死者や生者との、出会いと別れを繰り返す静人。やがて一人の女性との邂逅が、今度は静人の心にも波紋を生む……。 前書きに、「できるだけ一日に一度、就寝前の時間に〈静人〉となり、空と向き合う。〈静人〉として、星を、星を隠す雲を見上げ、心にわきたつものを書きとめる。」とある通り、直木賞受賞作『悼む人』の主人公の日記という体裁をとった異色の小説は、『悼む人』を読んだ方はもちろん、未読の方にもこの素晴らしい作品世界への格好のイントロダクションになるだろう。
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-
    4.4
    1~5巻781~935円 (税込)
    広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命――。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける!
  • 刺青・少年・秘密
    3.8
    舞台は江戸時代の下町。腕ききの刺青師・清吉の心には、人知らぬ快楽と宿願が潜んでいた。ある日ふとした折に見かけた娘の足。その娘こそ、彼が憧れる肌の持ち主だった。 1年後、偶然にもその娘が訪ねてきた。娘を麻酔薬で眠らせ、一心に女郎蜘蛛を娘の背中に刺し込む清吉。そして娘は――。谷崎潤一郎24歳の処女作「刺青」。 ガキ大将の仙吉と、良家の子息の信一、信一の姉、そして私。踏みつけたり、姉を縛り上げるなど、4人の少年少女の「遊び」は次第に過激なものとなってゆく。子供の倒錯した世界を描く「少年」。 普通の刺激に慣れ切った私は、女装をして浅草の街中を歩くことに悦楽を覚え始める。だが、映画館の貴賓席で、かつて暫く関係を結んでいたT女と出会い――。秘されたものに魅了された男を描く「秘密」。 耽美、サディズム、マゾヒズムが交錯し、それでいて格調高い物語の数々。著者初期の代表作8編を収録した短編集。 永井荷風による「同時代人の批評」を収録。
  • 刺青 痴人の愛 麒麟 春琴抄
    3.3
    美しく驕慢な女に無条件でひれふす男達の姿は宗教的法悦境にあるかのよう。絢爛な文体と鮮やかな風俗描写、小説の神髄に酔いしれる。 ※この電子書籍は1966年4月に文藝春秋より刊行された『現代日本文学館 16 谷崎潤一郎 I 』に収録された作品の文庫版を底本としています。
  • 刺青・秘密
    3.9
    肌をさされてもだえる人の姿にいいしれぬ愉悦を感じる刺青師清吉が年来の宿願であった光輝ある美女の背に蜘蛛を彫りおえた時、今度は……。性的倒錯の世界を描き、美しいものに征服される喜び、美即ち強きものである作者独自の美の世界が顕わされた処女作「刺青」。作者唯一の告白書にして懺悔録である自伝小説「異端者の悲しみ」ほかに「少年」「秘密」など、初期の短編全7編を収める。

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  • 死線のサハラ 上
    -
    ロンドン中心部で起きた死者千名超の大殺戮。弔いのために放たれたのは、伝説の暗殺者――スパイ小説の極北。 ロンドン中心部で死者千名を超える無差別テロが発生。首謀者は、数カ月前にワシントンDCで大規模な爆破テロを起こしたISISの大物テロリストだった。MI6から秘密裏に協力を要請されたイスラエル諜報機関のトップ、ガブリエルは、あるフランス人実業家とテロリストの接点に注目し、姿なき敵をあぶりだすため、南仏プロヴァンスでCIA、フランス当局を巻き込んだ合同作戦を始動させる――。
  • 死体置場で夕食を
    3.7
    紺野洋一と芳子は車で新婚旅行へ。猛吹雪に遭遇した二人は、偶然あったロッジへ逃げ込んだ。オーナーは優しく迎え入れてくれ、六名の宿泊者たちとも話が弾む。お互いの連絡先を交換し、記念撮影までして夜を楽しんだ。ところが翌朝、紺野夫妻が目覚めると、誰もいない。それは奇妙な事件の幕開けだった! 宿泊者たちの隠された素顔が見えてくる、ジェットコースターミステリ小説。
  • 死体は笑みを招く
    3.6
    ドイツ、2006年6月。オペル動物園で左腕と左足が切断された死体が発見される。首席警部オリヴァーと相棒のピア、そして捜査課のメンバーたちが乗り出し、死んでいたのは高校教師で環境保護活動家のパウリーだと判明する。彼はたくさんの生徒たちから慕われていたが、同時に動物園付近の道路建設による環境破壊や動物園の動物虐待を批判し、さまざまな人間に憎まれていた。捜査が進めば進むほど、パウリーを殺す動機を持つ者が浮上する。さらにピアに危険が迫り……。謎また謎の展開と緻密極まる見事な伏線。リーダビリティに溢れた傑作警察小説!
  • 親しき仲にも殺意あり
    3.0
    平田結美と森口容子は幼稚園からずっと一緒の仲良しコンビだった。20年後、律儀でしっかり者の容子は刑事に、早くに両親を亡くした結美は明るくがんばりやのОL、実は腕利きの殺し屋になっていた。そして一人の男の命をめぐって、守る側とつけ狙う側とに分かれてしまった。皮肉な運命が、親友二人を対決に追い込む……。愛と友情をほろ苦く描く長編ミステリー。
  • 下町の迷宮、昭和の幻
    4.0
    田端にある古い銭湯の「昭和湯」の主人が旧式の柱時計を見るうちに……。飛鳥山公園の坂を上るたびに、母親の顔から「癒しの天使」となる女は……。かつての人気漫才師が、古巣の浅草にある蕎麦屋で聴いた歌謡曲は……。三十年ぶりに谷中を訪れた紙芝居屋が、千代紙を買った後に向かうのは……。現代の下町を舞台に、郷愁と恐怖が横溢する昭和レトロホラー。

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  • 設楽不動産営業日誌 お客様のご要望は
    3.5
    小学3年生の時に誘拐された経験をもつ設楽真輝。祖母が経営する町の小さな不動産屋で働く彼は、物件にまつわる不可思議な事柄を解決するうち、かつての誘拐事件に繋がる糸を見つけてしまい……。過去と現在が絡み合う、日常謎解きミステリー。
  • 7月7日の奇跡
    4.7
    友人の自殺のため、船員学校を休学した雄次は、ある日、ショートカットが似合う野性的な少年に出会う。だがひょんなことから彼の秘密に気づき……。海辺の町を舞台に、傷ついた心が再生する姿を描く感動作。
  • 七月七日のペトリコール
    3.3
    親友・柊の13回忌が終わった夜、29歳の和泉は不思議な電話を受ける。それは、高校生の和泉自身からのものだった。いたずらかと思って眠りについた和泉だが、目覚めると前日と同じ7月7日の朝だった。高校生の自分と通話するたび、時間がリセットされる。不思議なループを繰り返しながら、和泉は過去の自分と協力して柊の死を食い止めようとするが……。過去と現在から謎を追う、青春ループミステリー。
  • 七月に流れる花
    3.8
    坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城
    3.5
    坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。(「七月に流れる花」) 夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。(「八月は冷たい城」)
  • 7月のダークライド
    3.5
    23歳の夏――この罪を見過ごすことはできなかった。 MWA賞受賞作家が放つ瑞々しい青春ノワール。 「ルー・バーニーの最高傑作」S・A・コスビー 「最後のページまで心を掴んで離さない」ドン・ウィンズロウ 遊園地で働く青年ハードリーはある日、煙草の火傷痕の残る幼い姉弟を見かける。 行きがかり上、虐待を通報するも当局に相手にされなかった彼は、証拠を掴むため素人探偵まがいの調査を開始する。 見えてきたのは裕福なのに荒れ果てた家と、弁護士の父親の背後にちらつく麻薬組織の影。 23年間、面倒を避け気ままに生きてきたハードリーは、幼い命を救うため人生で初めて壮大な賭けを仕掛けるが……。 解説:吉野 仁 ■著者既刊 『11月に去りし者』
  • 七度狐 落語シリーズ2
    3.5
    1巻660円 (税込)
    落語と無縁だった間宮緑も職場に定着し、牧大路編集長の透徹した洞察力に舌を巻きつつ落語編集道を驀進中。夏のある日、緑は春華亭古秋一門会の取材を命じられ、静岡の杵槌村を訪れる。この会は、引退を表明している当代古秋が七代目を指名する、落語界の一大関心事だ。開始直前、折からの豪雨に鎖され陸の孤島と化した村に見立て殺人が突発。警察も近寄れない状況にあっては、名探偵の顔を持つ牧も電話の向こうで苛立ちを募らせるばかり。やがて肝腎の後継者候補が一人ずつ見立て殺人の犠牲に……。犯人捜しと名跡の行方、宿悪の累が相俟って終局を迎えたそのとき、全ての謎が解ける!あらゆる事象が真相に奉仕する全き本格のテイスト、著者初長編の傑作ミステリ。

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  • 七人の証人 新装版
    3.8
    十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐されてしまう。彼が気付いたときには、不可思議な島にいた。島内にはある町の一角が、映画のセットのように忠実に作られていた。その島に連れてこられた十津川以外の者たちは、全員ある殺人事件の関係者だった。事件で有罪判決を受け、獄死した被告の父親が、無実を訴え続けた息子の無念を晴らすため、裁判で証言した証人七人に当時の証言を再現させると、証言の矛盾が露呈し、証人が殺される事態に。十津川は真実を見抜けるのか? 屈指の本格推理を新装版として刊行!
  • 質屋からすのワケアリ帳簿 ~大切なもの、引き取ります。~ 上
    3.3
    妖しい質屋に持ち込まれる物はいわく付き?金目の物よりも欲しいのは…。不穏な事件が幕を開ける――。 妖しい質屋に持ち込まれる物はいわく付!? ダーク系ライトミステリー! 新卒で入った会社を理不尽な理由でクビになった千里は、家賃を払うため両親の形見の結婚指輪を換金しようと「質屋からす」を訪れる。しかし店主・烏島に全く相手にされず意気消沈して店を出ようとすると、ある取引を持ちかけられた。それは千里の『ある能力』を金で買いたいというもので――。烏島が引き取るのは金・銀・宝石ではなく、金の差し歯が入った小瓶、客の歴代の恋人の合鍵の束、そして焼け焦げたペンダント。金目の物より客の大切なものが欲しいという妖しい店主の秘密とは……。
  • 質屋の女房(新潮文庫)
    3.7
    哀しい、無器用な劣等生は、社会にうまく適応してゆく人々の、虚偽を見抜く力をもつ……。先天的に、世間に対する劣弱意識に悩まされた著者は、いたずらに自負もせず、卑下もしない、明晰な自己限定力をもって、巧まざるユーモアのにじむ新鮮な文章で、独自の世界をひらいた。表題作ほか、処女作『ガラスの靴』、芥川賞受賞作『陰気な愉しみ』『悪い仲間』など、全10編を収録する。
  • しっかり者のすずの兵隊
    無料あり
    2.5
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

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  • 闇の魔弾 シックスコイン
    4.3
    攻撃を受け地下に潜った頭領・竜弦は、代行の涼にタイに潜伏している将来の青龍候補を探し出せという命を下す。一方組織の過去を探るために里香は台湾へ飛ぶが……。壮大なスケールで描くアクション巨編!
  • 6TEEN
    3.7
    あれから2年。テツロー、ナオト、ダイ、ジュンは高校生になった。はじめてのセックス、二股の恋愛と裏切り、同級生の死。なにが変わって、なにが変わらないのか。東京湾に浮かぶ月島で、ぼくらは笑い、怒り、悩みながら、永遠と未来の間をさまよい歩く。まだ少しだけ、憂鬱や退屈や不安よりも、早く走れると信じて──。『4TEEN』のその後、四人組が駆け抜ける16歳の青春。
  • 漆黒の王子
    3.9
    歓楽街の下にあるという暗渠(石造りの下水道跡)。そこには、〈王子〉〈時計師〉〈ブラシ職人〉〈楽器職人〉〈画家〉〈墓堀り〉〈坑夫〉と中世オランダの職業名を持つ七人の浮浪者が住み着いていた。ある日、怪我をした〈わたし〉は〈王子〉に助けられ、彼らの世界へと連れて来られたが――。眠ったまま死に至る奇妙な連続殺人事件。ふたつの世界で謎が交錯する超本格ミステリ!! 横溝正史ミステリ大賞受賞後の第一作。
  • 失踪者
    4.2
    2016年、ペルーはブランカ山群。山岳カメラマンの真山道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えにきたのだ。クレバスの底に降り立ち、樋口を見つけ出した真山だったが、遺体の顔を覆う氷雪を落として驚愕する。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。しかし、樋口の顔は明らかに10年前より老いていたのだ!
  • 失踪当時の服装は
    3.9
    1950年3月。アメリカのマサチューセッツ州にあるパーカー・カレッジの一年生、ローウェル・ミッチェルが失踪した。彼女は美しく成績優秀な学生で、男性とのうわついた噂もなかった。地元の警察署長フォードが、部下とともに捜索にあたるが、姿を消さねばならない理由も、彼女の行方もまったくつかめない。事故か? 他殺か? 自殺か? 雲をつかむような事件を、地道な聞き込みと鋭い推理・尋問で見事に解き明かしていく。アメリカ・ミステリ界を代表する巨匠が、捜査の実態をこの上なくリアルに描いた警察小説の里程標的傑作、新訳決定版!
  • 失踪.com 東京ロンダリング
    3.6
    「またロンダリングをやってくれないか」。事故物件をロンダリングする人達、それに関わる者が次々と相場不動産を去っていく背景に、妨害工作の動きを察知した調査役の仙道は、ある事実を突き止める。市井の不動産屋のために巨大勢力と戦おうと立ち上がった仙道だが――。前作『東京ロンダリング』で注目を浴びた作者が、5年の時を経て新たに大都市・東京の鬼門を突く! 「事故物件を単なる恐ろしいものとしてではなく、現実的な事情も含めて丁寧に描いている」(大島てる・事故物件公示サイト運営)【目次】うちの部屋で人が死んだら/君に栄光を捧げよう/幽霊なんているわけない/女が生活保護を受ける時/地方出身単身女子の人生/失踪、どっと混む/昔の仕事/大東京ロンダリング/あとがき
  • シッダールタ
    4.5
    バラモンの息子シッダールタは、早くから精神修養の修業を積んでいたが、心の渇きは癒されず、身分を捨てて親友ゴーヴィンダとともに苦行の旅に出る。托鉢生活では、すでに悟りを開いていたゴータマ・ブッダに出会い、彼の説法を聞くものの、シッダールタは満足しない。むしろブッダや親友から離れ、俗世で遊女カマラーとの快楽に溺れ、そのための金を商売で稼ぐようになるが……。自己の解放と世界の真理を求めた青年の魂の旅路。
  • 湿地
    4.0
    雨交じりの風が吹く10月のレイキャヴィク。湿地にある建物の地階で、老人の死体が発見された。侵入の形跡はなく、被害者に招き入れられた何者かが突発的に殺害し、逃走したものと思われた。金品が盗まれた形跡はない。ずさんで不器用、典型的アイスランドの殺人か? だが、現場に残された3つの単語からなるメッセージが事件の様相を変えた。しだいに明らかになる被害者の隠された過去。そして臓腑をえぐる真相。ガラスの鍵賞2年連続受賞の前人未踏の快挙を成し遂げ、CWAゴールドダガーを受賞した、北欧ミステリの巨人の話題作。
  • 失墜の王国
    4.5
    主人公ロイの住む山間の村。彼の弟カールは、新妻シャノンとともに村をリゾート地へする計画を携えて帰ってきた。リゾート化計画は、村を豊かにするためだとカールは言う。だがロイは、弟の本心は村を支配することにあると察していた。そこに殺人事件が起こり……。
  • 知ってる古文の知らない魅力
    3.7
    「つれづれなるままに、日ぐらし、硯にむかひて……」徒然草の有名な書き出しは、実は兼好法師のオリジナルじゃなかった!? 「つれづれなりし折……」(和泉式部)、「つれづれに侍るままに……」(堤中納言物語)、「つれづれのままに……」(讃岐典侍日記)など、平安時代の定番フレーズがその源にあった。古典文学の大河の間にまに掬い上げられる名句から、新たに生まれる流れを辿ってゆく。
  • 嫉妬
    3.5
    夫に、女がいた……。エリートサラリーマンの夫とインターナショナル・スクールに通う娘に囲まれ、幸せな生活を送っていた麻衣。しかし、週末に家族で訪れた友人の海の別荘で、偶然ある事故に巻き込まれ、夫の浮気を知ることになる。その日を境に壊れたように夫を問い詰め始める麻衣。次々と明らかにされる秘密。女と男の激しくも、繊細な心の葛藤を描ききった表題作ほか3編を収録。
  • 嫉妬/事件
    4.0
    2022年、ノーベル文学賞受賞! 別れた男が他の女と暮らすと知り、私はそのことしか考えられなくなる。どこに住むどんな女なのか、あらゆる手段を使って狂ったように特定しようとしたが──。妄執に取り憑かれた自己を冷徹に描く「嫉妬」。1963年、中絶が違法だった時代のフランスで、妊娠してしまったものの、赤ん坊を堕ろして学業を続けたい大学生の苦悩と葛藤、闇で行われていた危険な堕胎の実態を克明に描き、オードレイ・ディヴァン監督により映画化され、ヴェネチア国際映画祭でも金獅子賞を受賞した「あのこと」の原作の「事件」の傑作二篇を収録。巻末には、獨協大学名誉教授の井上たか子氏による「事件」の解説も合わせて収録。
  • 躾けられたい
    4.0
    1巻519円 (税込)
    こんなわたし、知らなかったの。 女子大生・琴音と、優しい青年実業家。 二人の出会いから、その関係は始まった。 最高に純粋で淫乱な、主従関係ラブストーリー。 【あらすじ】 女子大生の琴音は、学業の合間に出来るバイトを探していた。苦労の末に見つけたのは、青年実業家・白石周平の秘書。それまで化粧気もなく、恋愛経験もなかった琴音は、周平の悪戯っ子のような笑みに惹かれ、「特別な関係」に堕ちていく。そして、ある夜誘われたホテルの一室で彼女を待ち受けていたのは、目眩い快楽の世界だった。周平は琴音が隠し持っていた「もうひとりの淫乱なわたし」を暴き、犯し、解放していく。激しい欲望と純粋な愛情に溢れる、痛く切ないBDSM(主従関係)ラブストーリー。
  • 失恋カレンダー
    3.0
    正月帰省や卒業や新学期、バレンタインとか夏休みとかXマスとか。女の子の年中行事は、恋がめばえたり、深まったりしそうな絶好のチャンス。だけど、あれこれ期待する胸のうちとはうらはらに、いつもその機が裏目に出て、恋がぎくしゃくしてしまう……。移りゆく四季の情景をバックに、恋する娘心の機微と哀楽をたくみに描いた12ヶ月の失恋物語。
  • 失恋探偵の調査ノート ~放課後の探偵と迷える見習い助手~
    3.8
    この道立宇田路中央高校にまことしやかに伝えられる、「不思議な噂」がある。 失恋探偵。それは、正しく終われなかった恋を終わらせてくれる探偵なのだという。 幼馴染への失恋をきっかけに「恋する気持ち」をなくしてしまった少女・零は、失恋探偵を名乗る優しい少年と出会う。彼の見習い助手となった零は、いくつかの恋の終わりに立ち会い、そして……。 「……どんな気持ちも、いつかは消えてしまうの?」 「恋は、終わり際が肝心なんですよ」 青春のいたみを優しく、しかしあざやかに描き出す、青春“失恋”物語。
  • 失恋天国
    3.8
    結婚式目前に婚約者から振られ、放心状態の雛子(ひなこ)のもとに届いた手紙──それは「失恋学校」の入学案内だった。全寮制で学費も安い……訝(いぶか)しく思いながらも入学を決意した雛子は、入学式前に泣きじゃくっていたエミリと美人の貴和子と同室になる。「今日の授業は、“思い出の品を捨てる”です」個性豊かな先生たちの奇想天外な授業やテスト。みんな無事「失恋」できるのか。(解説:藤田香織)
  • シテミタイ
    3.0
    高校3年生の瑠衣は同い年の颯太に1年間、片想いをしていた。 ようやく意を決し、颯太に告白した瑠衣。 念願叶って付き合えることになったものの、 ある日のデートで瑠衣は颯太の“秘密”を知ってしまい……。 そこで見つけた“肉喰男子”というブログに興味本位でアクセスするが、 その謎の男のブログには、瑠衣の日々のことが書き連ねてあって――。
  • 熾天使の夏
    3.0
    学生運動に伴うリンチ事件の主謀者として三年間の刑務所生活を終え、男はひっそりと暮らしていた。ある日彼は、自分が尾行されていることに気づく。待ち伏せてみるとそれは昔の仲間であったのだが……。完璧な自殺それが問題だ――頭蓋の奥で響く小さな呟きを意識しながら、植民地都市へ向かい、飛翔を試みた、かつて革命の時を生きた男は何を思い、何を求めるのか? 矢吹駆の罪と罰を描いた、シリーズ第ゼロ作にして、笠井潔の原点! 幻の処女長編テロリズム小説。/講談社文庫版解説=竹田青嗣、創元推理文庫版解説=小森健太朗
  • 死と砂時計
    3.9
    死刑執行前夜、なぜ囚人は密室状態の独房で斬殺されたのか? どうして囚人は、人目につく満月の夜を選んで脱獄を決行したのか? 墓守が自ら一度埋めた死体を再び掘り返して解体した動機は――。世界各国から集められた死刑囚を収容する特殊な監獄に収監された青年アランは、そこでシュルツ老人に出会う。明晰な頭脳を持つシュルツの助手となった彼は、監獄内で起きる不可思議な事件の調査に係わっていく――。終末監獄を舞台に奇想と逆説が全編を覆う、異形の本格ミステリ。第16回本格ミステリ大賞受賞作。/解説=円堂都司昭
  • 死都日本
    4.3
    1巻1,375円 (税込)
    西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作。(講談社文庫)
  • 使徒の聖域
    3.5
    カウンセラーの千尋は、自殺志願者の奈央から自殺サイトの存在を知らされる。その管理人は、8年前に知り合った「ヒロアキ」ではないかと疑いを抱く。過去を辿っていくうちに明らかになる真相とは!?
  • 死都 ホーラ
    3.7
    神の起こす奇蹟か、それとも罰なのか エーゲ海の小島を訪れた不倫関係の男女を襲う不可思議な出来事。 重い現実を背負う2人が行き着く場所は? ゴシック・ホラー長篇 十数年の不倫関係を続けるヴァイオリニストの亜紀と建築家の聡史。 束のまの濃密な時間を求めてエーゲ海の小島を訪れた二人は、 島にかつて存在した混沌の都・ホーラに迷い込む―― 次々と襲いかかる恐ろしい出来事は、神の奇蹟か、それとも罰か。 重い現実とギリシャの壮大な歴史が織り成すゴシック・ホラー傑作。
  • 士道太平記 義貞の旗
    3.3
    倒幕の機運が高まる鎌倉末期。新田義貞は、壱岐に流されていた後醍醐天皇方として挙兵し、大塔宮護良親王、楠木正成、足利尊氏らとともに、ついに鎌倉幕府を滅ぼした。しかし、天皇新政もつかの間、反旗を翻し始めた足利氏の追討のため、義貞は自らの義に従って出陣するが…。帝に忠節を尽くし続けた義貞。歴史の表舞台を駆け抜けた太平記の雄の劇的な生涯を描ききった安部版「太平記」第2弾。
  • 死導標
    4.0
    恋人が山で遭難死!? 失意の井沢節子は、車でバイクと接触事故を起こし、カメラマンの平石泰明を失明させてしまった。節子は贖罪のため、平石と結婚するが、彼は頑なに心を開かない。その彼が夜ごと、悪夢にうなされている!? 原因はどうやら北アルプスK岳にあるようだった……。〔表題作〕 雄大な舞台で錯綜する愛と憎しみ。山岳ミステリーの傑作!
  • 死なせない屋
    3.4
    『ドS刑事』『バリ3探偵圏内ちゃん』の著者の最新ミステリー。医師国家試験4浪中の良太は、謎の美女・神楽にスカウトされる。神楽は、三軒茶屋で、あらゆる手段で依頼者の命をまもる「死なせない屋」を営んでいた。それは怪しさと危険度満点の仕事で……。
  • 死なないで
    4.3
    1巻440円 (税込)
    地味なOL生活を送っていた七代が、ついに出会った理想の男性、安人。だが婚約の幸せに浸る間もなく、旅先の宿から、心中をほのめかす手紙を残して安人が姿を消してしまった。翌日には女性の水死体だけが発見される。七代は独自に真相を突きとめようとするが──。複雑に絡みあう男と女の愛のかたちが心に染みる長編サスペンス!

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  • 「信濃の国」殺人事件
    3.0
    信州毎朝新聞の牧田編集局次長が水内(みのち)ダムで絞殺死体となって発見された。前日、牧田と喧嘩別れした部下の中嶋英俊が疑われるが、恵那山トンネル、長楽寺、寝覚ノ床でも次々と絞殺死体が発見される。中嶋の妻・洋子は発見現場がすべて長野県県歌『信濃の国』に歌われる地名と一致することに気づく。一方、長野県警の竹村警部は被害者四人を結ぶ過去の事件を洗い出したが……。「信濃のコロンボ」こと竹村警部の粘り強い推理力が光る傑作長篇ミステリー。
  • 支那米の袋
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

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  • 死に方がわからない
    3.8
    自殺マニュアルではありません。「ひとりっ子親なし配偶者なし子なし」のひとり暮らしが増えている昨今、若くても、親兄弟がいても、部屋で倒れたまま不幸にも亡くなってしまうという、孤独死ならぬ孤立死をしてしまうかわかりません。本書は、ボッチのみなさんが、いかに部屋で腐らず、綺麗に人生を閉じるかを、実例を挙げながらユーモア溢れる文章で指南する”実用エッセイ”です。
  • 死顔
    4.0
    1巻451円 (税込)
    生と死を見つめつづけた作家が、兄の死を題材にその死生観を凝縮させた遺作。それは自身の死の直前まで推敲が重ねられていた──「死顔」。明治時代の条約改正問題とロシア船の遭難事件を描きながら、原稿のまま残された未定稿──「クレイスロック号遭難」。さらに珠玉の三編を合わせて収録した遺作短編集。著者の闘病と最後の刻を夫人・津村節子がつづった「遺作について」を併録。

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  • 死神
    3.9
    1巻1,799円 (税込)
    うだつの上がらない「作家」である私の人生の折々に登場してくる、死神。中学二年生で初めて出会ったあいつのことだけは、これまで作品には書けなかったのだが……。芥川賞作家が描く「死」と「家族」。ユーモラスにして、痛烈な新境地。
  • 死神
    3.5
    国際的スターの死に立ち会った二流の役者夫婦。売れない彼らがワイドショーのカメラに囲まれ亡くなったスターを語る。そしてドラマにCMにと仕事が舞い込むようになるが……。誰もが恐れる「死」をブラックユーモアたっぷりに描いた長編小説。
  • 死神ゲーム
    4.3
    警視庁に新設された窓際部署・特別待機課に所属する倉木玲は、通り魔に刺されて致命傷を負う。いまわの際、自らの人生を儚む倉木の目の前に現れたのは、死神と名乗る男。命を助けてもらう代わりに、倉木は死神の提案するゲームに付き合うことになる。勝利条件は、死神が看取る対象の命を救い、「執行」と呼ばれる彼の業務を阻止すること。その日から、倉木は死神が関わる事件の調査に、右往左往することになり……。大人気「出雲のあやかしホテルに就職します」シリーズ著者、待望の最新作!
  • 死神と桜ドライブ
    3.4
    地味なOL生活を送っていた美咲は、アイドルのように中性的で、若くお洒落な彼氏と付き合っている。ようやく捕まえた愛しい彼のため、美咲は借金の連帯保証人にまでなっていた。だがある日、彼の口車にのって引き合わされたのはヤクザな男たち。まんまと彼氏に騙され、美咲は風俗に売り飛ばされることになったのだ。自暴自棄になった彼女は、走ってきた車に思わず身を投げるのだが――。 『太陽のあくび』で〈メディアワークス文庫賞〉を受賞した有間カオルが、受賞後1作目として放つのは、死の薫り漂う異色のミステリアス・ストーリー! ユナイテッド・シネマ シネマプロットコンペティション2008のグランプリ受賞作。
  • 死神の絵の具 「僕」が愛した色彩と黒猫の選択
    4.3
    第8回ネット小説大賞受賞作。 死神とは、魂を持たない冥府への案内人。人が旅立つ瞬間に立ち会い、彼岸への渡し賃として死者からひとつだけ好きなものを受け取ることを許されている。そして、ひと晩眠れば、あらゆる感情の記憶を手放すように作られている――。これは、死者から受け取った魂のかけらを絵の具にかえて絵を描き続けた死神、魂にやどる"色彩"に魅せられた「僕」の物語。
  • 死神の日曜日
    3.0
    1巻1,056円 (税込)
    オリオナの街で暮らす少⼥・ナオミには、重い病で⼊院する祖⺟がいた。 ナオミは、祖⺟を助けたい⼀⼼で伝説の魔⼥に会いに⾏く。 ナオミを捕えようと待ち構える魔⼥から救い出したのは、「死神」だった――。 なぜ、ナオミは魔⼥に狙われるのか。死神が彼⼥を助ける理由とは。 永遠の命を授ける魔⼥伝説が残る街。 そこには、この世に未練を残す者たちと魔⼥の野望が渦巻いていた――。

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  • 死神のノルマ
    4.0
    「死神の下請け」と名乗る少年ケイと出会った女子大生の響希。ケイは、未練を抱えこの世に残る「死者」をあの世へと送る存在で、ノルマがあるらしい。響希は早世した初恋の人の霊を探すため、ケイを手伝うことにしたのだが……。成仏できずにいる死者の本当の「願い」、そしてケイが死神となった理由とは。不器用な人々が織りなす、温かくて切ないさよならの物語。
  • 死神ラスカは謎を解く
    4.3
    この出会いは偶然か必然か―― 管轄内で連続通り魔事件が起き、連日働きづめで疲労困憊の刑事の霧嶋秀一。 休憩時間に公園でパンを食べていると、近くでカラスたちがエサの取り合いをしていた。 エサの取り合いに負けた小さいカラスを不憫に思い持ってたパンをひと欠片投げ与えると、カラスがお礼を言ったのだった!? 疲れて幻聴が聞こえたと思った霧嶋は次の休みは病院に行こうと決心し、何事もなかったかのように仕事に戻る。 その夜、新たな通り魔事件が起き、霧嶋が現場検証を行っていると「ここは殺された場所じゃない」という全身真っ黒な服を着た不思議な青年が現れ…? 一年前に罪を犯し罰を与えられた死神と一年前に妻を亡くした刑事が事件を解決していく異能力ミステリー。 CONTENTS file.1 死神の気まぐれ file.2 死神の取引 file.3 死神の捜し物 file.4 死神の罪 ■著者 植原翠(うえはら・すい) 動物と植物を愛する自由人。2016年12月に小説投稿サイト「エブリスタ」の大人気作の書籍化「喫茶『猫の木』物語。~不思議な猫マスターの癒しの一杯~」でデビューし、好評を博した。 続刊に「喫茶『猫の木』の日常。~猫マスターと初恋レモネード~」「喫茶『猫の木』の秘密。~猫マスターの思い出アップルパイ~」、ほかにも「運命屋~幸せの代償は過去の思い出~」「焼きたてパン工房プティラパン~僕とウサギのアップルデニッシュ~」(小社)、「おまわりさんと招き猫」(マイクロマガジン社)、「神様の身代金」(ポプラ社)がある。 ■イラスト 煮たか
  • 死にざまを見ろ
    3.0
    炎暑にうだる七月、87分署の刑事たちは、管区内に潜んでいると噂される老婆殺し、ペペの行方を追っていた。町のチンピラに聞き込みを続けるのだが、ペペを英雄視する彼らはなかなか口を割らなかった……。年若い殺人犯を追うかたわら、青少年犯罪の実態をドキュメンタリ・タッチで描く!
  • 死にたい、ですか
    3.4
    自死遺族の苦悩と葛藤をリアルに描く衝撃作。  人見由愛の兄・典洋が高校でのいじめに耐えられず、自ら命を絶ってから4年後の家族の物語。由愛は高校3年。兄の心の声に気づけなかった自分を責めながらも、親友の三葉に救われながら前向きに生きている。母親の伊代は今も息子の死を受け入れられず、無念をはらそうと裁判を起こす。家庭も仕事もうまくいかない父親はアルコールに依存。家族は崩壊寸前だった。  一方、伊代からの依頼で典洋の裁判を取材することになった新聞記者・大同要もまた、自身のトラウマと葛藤し、カウンセリングに通う日々。記者として裁判を傍聴するうち、次第に人見一家に深入りしていく。そして由愛のまっすぐな生き方に、要のかたくなな心も動き始める。  裁判では、典洋をいじめた首謀者の同級生、当時の担任、顧問、かつては典洋の親友でもあった由愛の初恋相手の翔が、証言台に立っていく。誰一人いじめを認めないまま淡々と続く裁判。このままでは何一つ変わらない、私たち家族が沈んでいくだけ、と悟った由愛は、ある重大な決意をするが……。  文庫化にあたり、お笑いタレントの白鳥久美子氏が巻末解説を特別寄稿。いじめを経験したからこその視点で物語を読み解く。 ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 死にたがりな少女の自殺を邪魔して、遊びにつれていく話。
    3.9
    第8回ネット小説大賞の受賞作かつ、小説投稿サイト「小説家になろう」の恋愛部門において、月間1位を獲得した星火燎原(せいか・りょうげん)による恋愛小説です。死神と取り引きをし、寿命が3年になる代わりに時間を24時間巻き戻せる時計を手に入れた相葉純は、その時計の力で、自殺願望の強い少女・一之瀬月美の自殺を邪魔することになる。時間を巻き戻し、一之瀬の自殺を邪魔し続けるうち、二人の関係は徐々に変化していき……。閉塞した日常と、生きづらい日々を少しずつ変化させる、小さな恋の物語。
  • 死にたがりの完全犯罪と部屋に降る七時前の雨【電子限定書き下ろしSS特典付き】
    完結
    3.8
    全4巻616~737円 (税込)
    ★電子限定書き下ろしSS特典付き★ 「先輩。僕はあなたを信じます」 日常の謎を解く短編、それと同時に進む「死にたがりの探偵」の完全犯罪計画……言葉よりも大事な感情を紡ぐ二人の物語。 【あらすじ】 「世界なんていっそ滅びればいいのにな」そう嘯(うそぶ)く先輩・月也との二人暮らしは面倒くさい。感染症で大学は閉鎖、外出もままならない。暇潰しと小遣い稼ぎに後輩の陽介は「お悩み解決サイト」を始める。けれど、「妙な癖を持つ夫」「虚言癖の妻」「自粛警察の妹」と舞い込むのは、厄介な依頼ばかり。煩わしい日々の中、やがて明かされる月也の“親殺し計画”、 21年前の秘密、犯行を防ぎたい陽介の想い……。探偵か犯罪者か――日常の謎を解く短編と「死にたがりの探偵」の完全犯罪計画。言葉よりも大事な感情を紡ぐ二人の物語。 著者について ●山吹あやめ(AYAME YAMABUKI) 青森県生まれ。宇都宮大学教育学部環境教育課程卒業。卒業論文は物理研究室にて作成。担当教授の言葉「一人でできることは後でもできるから、今は一人ではできないことをしてみればいい」は座右の銘のひとつ。好きなアーティストは、GLAYとMAN WITH A MISSION。2018年エブリスタ小説大賞TOブックス大賞受賞。 本作にてデビュー。
  • 死について! 上 あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。
    4.7
    ピューリッツァー賞作家にしてオーラルヒストリーの名手による伝説的インタビュー集、待望の復刊。看護師・刑事・元死刑冤罪者・原爆被爆者・戦争退役軍人・牧師・物理学者など多様な人々が死について語る
  • 死にふさわしい罪
    3.3
    「愛」を解くのは、どんな謎より難しい。平家落人伝説の残る宝沼。そこに眠るのは、財宝か、平家の亡霊か、それともーー? 天才高校生・上杉和典が真相に挑む! 高校の秋休みに神戸の別荘を訪れた上杉和典は、駅で出会った女性が、少女マンガ家の伯母と隣家に住む気象予報士と知る。彼女の夫は一年前の十三夜に失踪していた。かつての探偵チームKZの仲間たちにも知恵を借りながら、真相を突き止めようとする和典は、事件の鍵を握ると思われた伯母に接触を試みる。
  • 死ぬときは独り
    4.5
    太平洋戦争勃発前夜、民間人・浜本は、マレーの英雄「虎」ハリマオを探し出すために、日本を後にした。その目的は何か……? 日独英のスパイが暗躍し、インドとマレーの独立運動が芽生え始めた激動の東南アジアを舞台に、人種を越えて生命を賭けて闘った男たちの運命は? アジアの独立に生命を賭けた男たちのロマンと波乱万丈の生涯を描く、雄渾の長編冒険小説、いま甦える!
  • 死ぬほど好き
    3.4
    生まれ育った小さな町での結婚を前に、言いようのない憂鬱をおぼえはじめた由希。そんな折、高校の後輩と再会し、心が大きく揺れだして――(「果実」)。熱烈に口説かれ、引きずられるようにして克己とつきあいだした妙子。だが、いつしか恋の主導権は逆転し、不安に駆られた妙子は執拗なまでに恋人を追いかけるが…(「死ぬほど好き」)。女たちが抱える愛の闇を鮮やかにうつしだす八つの物語。
  • 死ぬよりほかに
    3.0
    自殺者が一日に百人を超えるという現代の日本。人はなぜ、自らの命を断とうとするのか。 ひきこもりの息子とその父親、認知症の妻の介護に疲れた夫、日常の虚しさに陥った主婦、 痴漢容疑を受けたサラリーマン、際限なきいじめに悩む中学生…。 図らずも人生の陥穽に落ちた人々が、「死」の深淵に臨んで下した決断は…!? 現代社会のひずみを映し出した傑作短篇集。
  • 「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました
    3.5
    1巻1,716円 (税込)
    息子「俺、離婚することにしたから。今日からここに住むわ」 母「ええっ!? 離婚!?」 後期高齢母と初老の息子。突然始まった二人暮らし、そして二人旅。笑いと涙のハイエイジ・エンターテインメント! 75歳、両親が遺した鎌倉の家に一人暮らしの晴恵。 一人息子の達彦は、大学進学をめぐる意見の食い違いから「死ね、クソババア!」と捨て台詞を残して家を出て以来、ほとんど音信不通。 終活を意識し始めた晴恵の元に、55歳になった達彦が突然、非の打ちどころのない嫁を捨てて帰ってきた! 離婚原因は? これからどうするつもり? 聞きたいことは山ほどあるのに言い出せないまま始まった母子生活。 おっかなびっくり息子の胸の内を探り、嫁を訊ねて探偵よろしく事情を聞くが埒はあかずーー そんな中、ひょんなことから息子と二人で九州旅行に行く羽目に。後期高齢者の母と初老の息子、果たしてその行く末は。 母と息子のドタバタ、高齢者あるある、そして最後はほろりと泣ける すべての親子に贈る物語
  • シネマコンプレックス
    3.6
    100人近くが働く郊外のシネコン。日曜日でクリスマス・イブの今日は、舞台挨拶やイベント上映もあり、大忙しだ。過去に秘密のあるアルバイト、地元を離れた学生、家庭に居場所をなくした主婦、それぞれが微妙な人間関係の中、複雑な悩みを抱えながらもひたむきに仕事をしている……。映画館の各部署で働く人の想いが重なり合う、心温まる連作短編集。
  • 死の家の記録
    4.6
    思想犯として逮捕され、死刑を宣告されながら、刑の執行直前に恩赦によりシベリア流刑に処せられた著者の、四年間にわたる貴重な獄中の体験と見聞の記録。地獄さながらの獄内の生活、悽惨目を覆う笞刑、野獣的な状態に陥った犯罪者の心理などを、深く鋭い観察と正確な描写によって芸術的に再現、苦悩をテーマとする芸術家の成熟を示し、ドストエフスキーの名を世界的にした作品。
  • 死の家の記録
    4.6
    “人間離れ”した囚人たちの異様さが、抑制の効いた訳文だからこそ際立つ。だがここに描かれている彼らは、まさに「人間そのもの」と言っていいだろう。本書はドストエフスキー自らの体験をもとにした“獄中記”であり、『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』など後期作品の原点でもある。
  • 死の内幕
    3.0
    1巻440円 (税込)
    柏木啓子を中心にした内縁関係を続ける女性たちのグループは、メンバーの小田ます子から、長く付き合っていた愛人を過って殺してしまった、と告白される。彼らは架空の犯人をでっち上げたのだが、たまたまそっくりの人間が実在したことから、事態は思わぬ方向に向かい始める……。斬新な設定と、ユーモラスな展開、そして意外な結末――天藤真の真骨頂!

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  • 死の枝
    3.6
    途方もなく膨張し、混乱し、錯綜した現代社会の裏面で複雑にもつれ、からみあうさまざまな犯罪。その陰に澱む愛憎と執念――狂気を装い、法の網の目を潜りぬけようとする男、交通地獄という世相の盲点を巧みに利用した殺人、猟奇事件の影に踊る札つきの不法建築業者、北国の闇を引き裂く夫婦殺害事件…。死神に捉えられ、破滅の深淵に陥ちてゆく人間たちを描く連作推理小説。

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  • 死のオブジェ
    3.7
    画廊で殺されたアーティスト。胸の上には一枚のカードがタイトルのように「死」と告げていた。NY市警には、同じオーナーの画廊で12年前に起きた猟奇殺人事件との関連を示唆する手紙が届く。切り刻まれ、オブジェとして展示されたアーティストとダンサーの死体。捜査を担当したマーコヴィッツは、容疑者の自白を信じていなかった。マロリーの再捜査は関係者たちの秘密を容赦なく暴き、閉ざされた過去をこじ開ける。娘の死と同時に失踪した画家の行方は? 膨大に遺されたマーコヴィッツのメモが指し示す真犯人は? 伏魔殿のようなアート業界に踏み込んだマロリーに、市警を牛耳る何者かの捜査妨害が……シリーズ第3弾!/解説=穂井田直美
  • 死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#1 追憶(recollection) 田沢湖からの手紙
    3.7
    妻は殺された-- 封印された呪いの扉を開いて……。 解っていても騙される! 叙述トリックの鬼才が仕掛ける騙しの迷宮にようこそ! 一本の電話が、彼を栄光の頂点から地獄へと突き落とした。── 脳外科学会で、最先端技術の論文発表を成功させた大学助教授・堂上富士夫に届いたのは、 妻が田沢湖で溺死したという報せだった。 彼女は中学時代に自らが遭遇した奇妙な密室殺人の真相を追って同窓会に参加していたのだった。 現地に飛ん だ堂上に対し口を重く閉ざした関係者たちは、次々に謎の死に見舞われる。 (旧題「田沢湖殺人事件」) イラスト 田中寛崇 〈目次〉 プロローグ ◆第一部 湖畔に死す 第一章 堂上富士夫 第二章 堂上美保 第三章 元村佐十郎 第四章 谷原卓二 ◆第二部 密室の過去 第一章 秋庭ちか子 第二章 名城貞吉 第三章 狩野友市 第四章 北田健一 第五章 和久井憲三 第六章 浪風理太郎 第七章 添畑明子 ◆第三部 死者の手紙 第一章 和久井俊一 第二章 米山年男 第三章 山口照雄 第四章 金沢久子 第五章 谷原奈那 第六章 真犯人 エピローグ 解説 千街晶之
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選
    3.8
    “これから起こる殺人”を通報してきた男に翻弄され、不可能犯罪の謎に挑む刑事を描いた「死の警告」。『シカゴ・ブルース』で忘れがたい印象を残した青年探偵エドとアムおじが活躍する「女が男を殺すとき」「消えた役者」。検死局で起きた不可解な死体損壊事件「球形の食屍鬼(グール)」。稼ぎの10パーセントと引き換えに、ある男に自分のマネジメントを任せた俳優志望の青年の数奇な物語「死の10パーセント」など、本邦初訳3作を含む全13編。謎解きミステリ、〈奇妙な味〉等、『短編ミステリの二百年』の編者が選りすぐった多彩な名作短編のフルコース!/【目次】序文――フレッド・ブラウンを思い起こして=ウィリアム・F・ノーラン/5セントのお月さま/へま/女が男を殺すとき/消えた役者/どうしてなんだベニー、いったいどうして/球形の食屍鬼(グール)/フルートと短機関銃のための組曲/死の警告/愛しのラム/殺しのプレミアショー/殺意のジャズソング/死の10パーセント/最終列車/編者解説=小森収
  • 死の谷から来た女
    3.5
    高知県の鉱山で起こった爆発事故で家族を亡くした北村恵は、東京・赤坂にある高級サウナで働くことになった。そこで知り合った巨額の資産をもつ相庭宇吉郎に気に入られ、養女にという話が浮上したのだ!その本当の狙いは何か…?〈シンデレラの夢〉の背後にうごめく黒い影。得体の知れない恐怖をスリリングに描いた会心の長編サスペンス!
  • 死の谷の狙撃手
    3.0
    1巻935円 (税込)
    北海道東方でジャンボ機がハイジャックされた。針路は米軍三沢基地か? 緊急発進する自衛隊のF-15。同じ夜、福島の原子力発電所が襲撃される。阻止のため潜入した〈毒〉と呼ばれる死を恐れない究極の狙撃手、暗号名はダンテ。事件は大規模な謀略戦の序奏に過ぎなかった。ダンテは標的を撃ち抜けるのか!? 風を読み、息を潜めるスナイパーの鼓動を感じる傑作!
  • 死の天使ギルティネ(上)
    4.3
    ローマのテルミニ駅に到着した急行列車。しかし一等車両の乗客は全員死んでいた……。イスラム過激派が犯行声明を出すなか、事件を担当することになった捜査官コロンバは違和感をおぼえ、ずば抜けた頭脳を持つコンサルタント、ダンテに連絡をとる。イタリアのサスペンス『パードレはそこにいる』シリーズ第二弾
  • 死のドレスを花婿に
    4.3
    『その女アレックス』の原点となる恐怖のイヤミス 狂気に駆られて逃亡するソフィー。聡明だった彼女はなぜ全てを失ったのか。悪夢の果てに明らかになる戦慄の悪意とは。驚愕の傑作。
  • 忍びの副業 上
    3.5
    1~2巻1,463円 (税込)
    忍びは再び輝ける? いつの間に我らは、ただの警護になっていたのだ? 滝川弥九郎は甲賀忍びの末裔。かつて戦国の世では、伊賀者と並び勝敗の鍵を握る者だったのに、今や日がな一日、江戸城の警護をするために番所に座っているだけ。忍びの技はひっそりと伝えられているが、それを使って何かをなす機会もない。おまけに上がらない禄を傘張りの内職などで補わなければならぬ始末……。 大人気シリーズ「しゃばけ」の著者による軽快な忍者もの
  • 忍ぶ川
    4.1
    兄姉は自殺・失踪し、暗い血の流れにおののきながらも、強いてたくましく生き抜こうとする大学生の“私”が、小料理屋につとめる哀しい宿命の娘・志乃にめぐり遭い、いたましい過去をいたわりあって結ばれる純愛の譜『忍ぶ川』。読むたびに心の中を清冽な水が流れるような甘美な流露感をたたえた芥川賞受賞作である。他に続編ともいうべき『初夜』『帰郷』『團欒』など6編を収める。
  • 死の黙劇
    3.0
    月のない夜、華奢な欄干を破り、一台のタクシーが崖下に転落した。運転手は一命を取り留めたが、乗客の男は即死する。死者は顔いちめんに包帯を巻きつけていたものの、その下にはなぜか傷ひとつなかった。さらに死者の所持品からは探偵砧順之介の名刺が発見されたが、その名刺を死者が所持することは論理上不可能だった――奇怪な謎が読者を魅了する表題作ほか、書籍未収録の犯人当て短編などを所収。職業作家の道を選ばず、生涯に亙って緻密極まりない作品を執筆、巨匠鮎川哲也も畏敬した本格推理作家、山沢晴雄。その作風を一望できる作品を精選して贈る〈山沢晴雄セレクション〉。/【目次】砧最初の事件/死の黙劇/銀知恵の輪/金知恵の輪/見えない時間/ふしぎな死体/ロッカーの中の美人/密室の夜/京都発“あさしお7号”/編者解題=戸田和光
  • 詩ノ黙礼
    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    家族、学校、自然、思い出、風と香り――どうか故郷を、福島を返してほしい。国語教師である福島在住の詩人が、被災以来、憑かれたようにツイッターで詩を書き続けている。怒りと悲しみ、絶望と希望、そして死者たちへの鎮魂。そこに暮らす者にしか産み出せない言葉をつむぐ。俺は修羅だ、詩を書き続けるしかない!

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  • 死の森の犬たち
    3.5
    原発事故後のチェルノブイリの森でたくましく生きぬいた子犬のゾーヤと,その子ミーシャ,そしてゾーヤの飼い主だった少女ナターシャの運命を追う壮大な物語.野生のオオカミやクマやヤマネコがすむ森でくりひろげられる動物たちのスリルあふれる冒険の歳月を,カーネギー賞作家が生き生きと描く.挿絵はキース・ロビンソン.

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  • 死はすぐそこの影の中
    3.9
    ピアノ調律師の一藤麻衣子には、忌まわしい記憶があった。父親の死を期に、母子で身を寄せた愛媛の山奥の小さな村。今はダムの底に沈んでいるその村で、少女時代の麻衣子が目撃したもの。それは村長であり、麻衣子の庇護者だった伯父が熱湯で茹で上げられた全裸の惨死体だった。伯父の肩に刻まれた十字の焼印。囁かれる隠れキリシタンの呪い――。村を捨て東京へ逃れ、ひっそり暮らしていた麻衣子だったが、ある人気女性ピアニストとの出会いから、運命の歯車が過去へと動き出す…。やがて明らかになる悪意の真相とは?2017年日本推理作家協会賞受賞後初の長編ミステリー!
  • 死はすぐそばに
    4.1
    ロンドンはテムズ川沿いの閑静な高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。門と塀で外部と隔てられた、昔の英国の村を思わせる敷地のなかで6軒の家の住人が穏やかに暮らす──この理想的な環境を、新参者の被害者は騒音やプール建設計画などで乱していた。我慢を重ねてきた住人全員が同じ動機を持っているこの難事件に、警察から招聘された探偵ホーソーンは……。あらゆる期待を超えつづける、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ第5弾!/解説=古山裕樹
  • 死は望むところ
    3.9
    あいつらは飢えた狼だ――この世を地獄に変える。凶悪軍団vs復讐を期す刑事! 目をそむけたくなる冷酷な連射……。神奈川県南足柄市の山中で、敏腕女刑事らが殲滅された。急襲したのは「最後の天才極道」率いる武装犯罪組織「栄グループ」。既成暴力団幹部らも抹殺し、警察にも内通者を抱えていた。警視庁特捜隊は彼らを追うが、仲間を殺戮され、復讐を期す。死をも恐れぬ者どもの闘いの果て。類例なき警察小説の神髄。血まみれの暗黒警察小説!
  • 鮪立の海
    4.0
    1巻1,001円 (税込)
    三陸海岸の入り江にある港町「仙河海」。 大正十四年にこの地に生まれた菊田守一は、「名船頭」として名を馳せた祖父や父に憧れ、一人前の漁師になることを夢見ていたが、戦争がはじまり、守一が乗っていた船は海軍の徴用船にされてしまう。グラマンの機銃掃射、米軍潜水艦からの攻撃で船は大破し、父は大けがで漁師を引退、兄は海の藻屑と消えたが……。 大正~昭和の激動の時代をひたむきに生き抜いた人々と日常を描いた感動巨編! 解説・土方正志 ※この電子書籍は2017年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 屍人の時代
    4.0
    女優志望の緋口結衣子は、終戦直後の零戦を巡る恋愛映画の主演に選ばれる。しかし何者かによって脚本はおろか連絡先のメモまで奪われ、映画自体の企画が無かったことにされてしまう。不可解な状況の中、彼女の前に現れたのは呪師霊太郎と名乗る貧相な若者だった(「零戦の時代」より)。戦後の北海道を放浪する謎の探偵・呪師霊太郎――時を経て、なお姿を現す不思議な探偵が遭遇した4つの不可思議な事件とその解決を描く。本来発売されることの無かった幻の書籍まさかの発売。『人喰いの時代』の衝撃再び。
  • 死人(しびと)を恋(こ)う
    3.6
    (クリスマス・イヴに死のう)人里離れた山林に死に場所を求めた「僕」の前に、一台の車が現れた。やって来たのは、自殺サイトで知り合ったらしき男女6人――。彼らの最期(さいご)を陰から見届けた僕は、その中の一人の美少女に目を奪われた。彼女のあどけない死に顔が、僕の冥(くら)い欲望に火をつけた……。人間の深い業(ごう)を描き、戦慄の世界へと誘う衝撃の書!
  • 痺れる
    3.9
    12年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。老年を迎えつつある女性が、心の奥底にしまい続けてきた瞑い秘密を独白する「林檎曼荼羅」。別荘地で1人暮らす中年女性の家に、ある日迷い込んできた、息子のような歳の青年。彼女の心の中で次第に育ってゆく不穏な衝動を描く「ヤモリ」。いつまでも心に取り憑いて離れない、悪夢のような9編を収録。

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  • シフォンの風
    3.5
    OL3年目の佐和には会社の同僚である邦夫という恋人がいる。結婚も秒読みの状態だ。しかし、学生時代の恋人に再会し、心がざわめき始める。友人の沙奈江とその不倫相手の上司、邦夫に恋心を抱く後輩の友実子など、金沢を舞台に佐和をめぐってさまざまな人の思いと人生が交錯する。
  • シフォン・リボン・シフォン
    3.7
    さびれた商店街にオープンしたランジェリーショップ。乳がんの手術後、東京から故郷に戻ってきたオーナーのかなえと、そこに出入りする人々の人生模様。繊細で美しい下着が、行き詰まった人間関係をやさしくほどいていく。解説・瀧井朝世。
  • 師父の遺言
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    変わりすぎるほど変わった人を、 私は一生の師と仰いだ… 祇園の料亭に育ち、歌舞伎の世界に飛び込んだ著者は、 稀代の演出家にして昭和の怪人、武智鉄二に出会った。 この反骨の師が全身全霊で教えてくれた、人生の闘い方とは――。 直木賞作家が波乱万丈の半生を綴る、自伝文学の傑作!

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  • 渋沢栄一 人間の礎
    3.7
    「日本資本主義の父」、渋沢栄一。武蔵国血洗島村の農家に生まれた栄一は、明治維新政府で大蔵省の骨格を作り上げた後、実業界に移り、日本資本主義経済の偉大なる確立者、指導者となる。日本初の株式会社、日本初の銀行、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)、東京商法会議所(現在の東京商工会議所)の設立など、その業績は枚挙にいとまがない。数々の業績を残して日本の資本主義を築いた渋沢栄一が、どのようにして偉人になりえたか、それを彼の前半生にさがして描き出す。
  • 渋谷ルシファー
    4.1
    桜町は、いま渋谷・道玄坂でルシファーというバーをひらいている。そんな一夜…映子18歳が突如、訪れたことから、桜町みずから封印していた苦い出来事が強烈によみがえる。迷路にはまりこんだ青春、凄絶で不器用な愛と別れ――。さまざまな恋のありさまを、ブルースの旋律にのせて描く。

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