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どうしてそんなことを? と訊かれたならば、魔がさしたから、としか答えようがない。縄はどんな抱擁よりもきつく、私の躰と心を抱きとめる──。仕事に追われる日々の合間、自分を縛ることを密かな楽しみにしている「私」を描いてR-18文学賞大賞を受賞した表題作、女子高校生の初恋が瑞々しい「渡瀬はいい子だよ」など、“不器用”さすら愛おしい女の子たちをめぐる、全6編。
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Posted by ブクログ
著者が、自分と年の近い同じ元広告代理店勤務の女性というところに惹かれてなんとなく購入。(わたしは現役ですが・・・)
フィクションだけど舞台が同じ業界だったりシンパシーはあるもののあくまで舞台設定の話。それより物語の本論は特殊な性癖を持つ人々の孤独と、自分の特殊性を後ろめたく思いながらも心の何処かで露呈されてしまうことを願う自己矛盾。スリリングであると同時に、その危うさにそこはかとなく、抑圧された社会の中で生きる人の強さを感じます。
オムニバス的R18短篇集。でも全然卑猥じゃない。むしろ特殊な嗜好性の向こうに、人の心の奥深くにある寂しさや誰かを求める気持ちの純粋さがあぶり出されるので読み終わったあとはとっても温かい気持ちになります。最後のお話「渡瀬はいい子だよ」が、とっても素敵でした。
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