沼野充義の作品一覧
「沼野充義」の「世界文学大図鑑」「インヴィンシブル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
海外の小説、SFともに苦手なので、どうせ読み終えられないだろうな…と恐々と手にしてみた。きっかけは「kotoba」2026年夏号の、三宅陽一郎氏による連載「文学がなければ人工知能はない」で本作が取り上げられており、ソラリスが送り込んでくる「客」について、「ソラリスの海の知能は、現在のLLM(大規模言語モデル)と酷似している」(P.147)、「この擬似人間は人工知能と言っていいだろう」(P.149)と指摘されていたこと。
結果的には、もの凄い衝撃を受けたとしか表現しようのない面白さだった。早速再読中。(ちょっとずれるかもだが、ソラリスの海の知能を人が理解できないことについて、保坂和志さんの「この
Posted by ブクログ
スタニスワフレムの作品を初めて読みましたが、
ちょっとレベルが違うように感じました。圧倒的。
ソラリス研究の中身のところ、研究の歴史や現象の分類のところは、まぁ正直に言えば退屈にも感じましたが(SFにありがちな)、
海と、海が生み出した、客、にどう対峙していくのかところは、圧巻の描写と考察。
これぞSF。
読んでる方もぐらつきまくる。
小説に書いてある言葉を、鵜呑みにできない。
なかなかない読書体験でした。
訳は、ポーランド語の原作から日本語への直接の訳というもので、訳者の沼野氏の解説も必見。
作中でも、解説でも言及されているとおり、人間中心主義、人間形態主義が批判されていますね。
そし
Posted by ブクログ
SF小説傑作、やっと読む機会ができました。本書は海の惑星ソラリスを研究するために宇宙ステーションに派遣された心理学者を主人公として描かれた作品です。ネタバレになりますのでストーリー関連についてはコメントしませんが、これこそ「未知との遭遇」を描いた作品という印象を持ちました。人間がどうやっても理解できない知性が存在しているのではないか、そしてそれは知性が高い、低いというスケールの問題ではありません。人間とは「違う」知性の存在です。これは現在大きなテーマである人工知能を考える際の視点にもなるでしょう。ソラリスという未知の存在、そしておそらく永久に?不可知の存在ではないか、というものに対峙した時に、
Posted by ブクログ
始まりさえも覚えていないこの存在が経てきた、様々な経験や感情の一覧表だろうか?束の間の生を享けて解放された山々の願望と情熱、希望と苦悩の記述だろうか。数学が存在に、孤独と断念が豊穣に変容することだろうか。しかし、このすべては伝達不可能な知識なのだ。もしもそれを地球のいずれかの言語に翻訳しようとしても、価値と意味のあらゆる探索は無残な失敗に終わり、向こう側に残ったままだろう。しかし、結局のところ、『信者』たちが期待しているのは、そういった科学より詩学の名に相応しい新発見の数々ではないのだ。なぜならば、彼らは自分でもそれとは知らずに、〈啓示〉を待ち望んでいるのだから。それは人間自身の意味を説明して
Posted by ブクログ
惑星ソラリスの海へ
探索 実験と称してX線を照射してから
客人として登場するようになった
得体の知れないもの
その現象は
人間の潜在意識の中に深く沈む何者かを具現化
実体化したもので
知性を持つソラリスの海から
未知なる人間へ向けての
コンタクトのようでした
その具現化したものに
恐怖 混乱 懐かしさ 愛情を感じてしまう人間の弱さが浮き彫りになっていました
ソラリスの海の精緻でダイナミックな情景描写には
ただただ圧倒され続けた
人間の叡智が全く及ばない未知なる存在の
ソラリスの海
それに対峙した時の
人間の奢り 愚かさ 生物としての限界を
はっきりと見せつけられた気がしました
それで