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惑星ソラリス――この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。惑星の謎の解明のため、ステーションに派遣された心理学者ケルヴィンは変わり果てた研究員たちを目にする。彼らにいったい何が? ケルヴィンもまたソラリスの海がもたらす現象に囚われていく……。人間以外の理性との接触は可能か?――知の巨人が世界に問いかけたSF史上に残る名作。レム研究の第一人者によるポーランド語原典からの完全翻訳版
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Posted by ブクログ
始まりさえも覚えていないこの存在が経てきた、様々な経験や感情の一覧表だろうか?束の間の生を享けて解放された山々の願望と情熱、希望と苦悩の記述だろうか。数学が存在に、孤独と断念が豊穣に変容することだろうか。しかし、このすべては伝達不可能な知識なのだ。もしもそれを地球のいずれかの言語に翻訳しようとしても...続きを読む、価値と意味のあらゆる探索は無残な失敗に終わり、向こう側に残ったままだろう。しかし、結局のところ、『信者』たちが期待しているのは、そういった科学より詩学の名に相応しい新発見の数々ではないのだ。なぜならば、彼らは自分でもそれとは知らずに、〈啓示〉を待ち望んでいるのだから。それは人間自身の意味を説明してくれるような啓示なのだ!
惑星ソラリスの海へ 探索 実験と称してX線を照射してから 客人として登場するようになった 得体の知れないもの その現象は 人間の潜在意識の中に深く沈む何者かを具現化 実体化したもので 知性を持つソラリスの海から 未知なる人間へ向けての コンタクトのようでした その具現化したものに 恐怖 混乱 懐か...続きを読むしさ 愛情を感じてしまう人間の弱さが浮き彫りになっていました ソラリスの海の精緻でダイナミックな情景描写には ただただ圧倒され続けた 人間の叡智が全く及ばない未知なる存在の ソラリスの海 それに対峙した時の 人間の奢り 愚かさ 生物としての限界を はっきりと見せつけられた気がしました それでも 最後は太刀打ちできない存在に対して なおも立ち向かっていこうとする人間の 矜持を感じとることができました
20代の頃にタルコフスキーの「惑星ソラリス」を観て、ソダーバーグの「ソラリス」を観ました。 そして最近コミック化されたと知り、原作の本書とコミックを同時に読みました。 うっすらとそうじゃないかなぁとは思っていましたが、タルコフスキーもソダーバーグも原作とはかけ離れていて、自分としては原作が1番面白...続きを読むく、知性が高く感じました。 原作は未知とのコンタクトを本質的な主題にしていて、1番リアリティを感じました。 途中のソラリス研究の史実を語るところは冗長になりましたが、意図している所だなと理解できたので、全体としては読みやすく、とても深みのある内容でした。 アクション要素や派手な展開は皆無で、静かな思考の禅問答のような物語。 ラストが凄くいい。
読み手によって様々な解釈ができる(というか、される)作品であるが、私自身は本作の主題は「コンタクト」だと考えた。 ホラー小説のようであり、恋愛小説のようであり、哲学的問題を提示する小説のようでもある……というように、「多層性」は本作を形容する1つの特徴でもある。作品は必ずしも作者が意図したとおりに...続きを読む解釈される必要はないと思っているが、本作に関しては、作者が考えているとおり、「地球外生物とのコンタクトはどのようになるか」が作品の最も重要な主題であると受け止めた。そして、地球外生命体が我々地球人と意思疎通できるとなぜ想定できるのか?そもそもそんなことはできないのではないか?という問題提起には大いに納得させられるところがあった。新訳版の訳者である沼野充義が解説で述べているように、作者が作中でひたすらに「人間中心主義」・「アントロポモルフィズム(人間形態主義)」に対する懐疑を投げかけているのは間違いがなく、他者と容易に分かり合えると思うな、という問題意識は常日頃私自身が考えていたことと通じる部分もあり、少なくとも私自身は作者が提示している(と思われる)主題に大いに共感することができたと思っている。また、これは推測であるが、自由主義と社会主義の激しいイデオロギー対立が世界を二分していた冷戦の只中にあった当時、他人とは簡単には分かり合えないのだという感覚を作者は持っていたのではないだろうか。そのような感覚は、社会主義革命によりやがて世界は人類の最高発展段階である共産主義社会に統一されると信じていた社会主義思想に対する痛烈な皮肉であったのかもしれない。 ソラリス学の系譜について延々と書かれている箇所に代表されるように、本作の描写はとにかく「過度に」緻密である。「訳がわからない」ので退屈に感じる読者は多いだろうが、私には、そうした細密な描写はすべて、本作の物語を成立させるために必要なものと感じられた。人間の理性を超えた、徹底的に理解不能な「他者」の存在をリアルに感じさせるためには、徹底したリアリズムが必要だったのであろう。この凄まじい作者の「執念」こそが、本作を名作たらしめている所以であろう。
宇宙の知的生命体は人間とは似ても似つかない理解困難な存在ではないかというテーマ。その理解困難な振る舞いが延々と描写される所はイメージするのが難しかった。
1961年に書かれた古典的SFです。 ソラリスの海の謎に興味をそそられ、一気に読みました。 難解な表現があり、読解力の不足もあってイメージできないところが多かったのが残念でした。
おもしろかった 少し自分には難しい内容だったが、とても魅力がある作品だった。 少しこの作品のことを言葉で言い表すことは難しいが、自分には、ある種の静かさ、静謐さが揺蕩っていて、(人間に対して距離をとった)好きな雰囲気でした。
タイトルが好き。惑星の名前である「ソラリス」って響きや字面がなんとも静謐で美しい。でも意味は‘太陽‘なんだそうな。そうすると、ポーランドの人はもっと太陽っぽい力強い感じのイメージを持つのかな? 途中、惑星ソラリスの海の様子の描写やソラリス研究の歴史が延々と語られる場面があって、ちょっと眠たくなりそう...続きを読むだった(訳者さんも、読み飛ばす人もいるかも…みたいなことを巻末の解説で書いてた)けど、読み終わってみれば必要な部分だったんだなあと。 人間が、地球外の生命体について、自分の理解できる様態であるはずと思うことがまず傲慢。人間が理解できようが理解できまいが、そこに存在して生きている。そして主人公はそれを拒絶せず、そのままを受け入れようとする。その姿勢ってすごいことだと思う。
最初ミステリーの要素があり、単純なSFかと思いきやさにあらず。 幽体Fの正体は何なのか。最後どうなるのか。という興味は確かにあるが、本当に伝えたい事はそういう単純な事ではないと。 途中ソラリス学の延々とした章があったりで決して読みやすいわけではない。ソラリスとは一体何なのか。結局最後まで明快なも...続きを読むのは提示されない。 そういう未知との遭遇がテーマであるのだろう。世の中には我々の知らない、わからない事との遭遇があり、それとどうコンタクトを取っていくのか。 現代社会でも当てはまる事はあり、外国人労働者、移民、異性、身近な所では中途採用、新人など。 自分の知らない人とコンタクトを取る事が難しい事で相手が何を考えているかわからないことに対し我々はどう対処していくのか。 そんなことを考えてしまった。
とっても難しい。でも面白い。詳細なソラリス描写や、膨大なソラリス研究の仮説、論文を詳述することにより、徹底して「未知」を書き切った作品です。言われがちなこの「意味のわからなさ」はあえてやっていると思います。そもそも人間には未知との遭遇では、ある程度は意思の疎通ができるだろうという傲慢さがあります。人...続きを読む間の間でさえIQだか偏差値だかが20違えば会話が成立しないという話もあるのに、何故恒星間航行もできないような未開の文明の人間が、我々よりも高度に数百年単位で進んだ文明のものと意思の疎通ができると思い込めるのでしょうか。その人間の驕り高ぶりに冷や水を浴びせるような作品といった印象を受けました。個人的には、理解できないことが正解なのだと思います。
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