ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル

ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル

1,100円 (税込)

5pt

3.3

ロシア人亡命作家を追いかけ
クロアチア移民とおしゃべりし
イディッシュ語教室で人気者に――

一九八〇年代、ロシア文学専攻でありながら米国に学んだ著者。
東欧系移民や亡命作家たちとの交流から得た豊かな体験談を起点に、
亡命者・移民・多言語話者の文学や言葉を縦横に考察。

ロシア・東欧文学から世界文学まで広く論じてきた著者の原点たるエッセイ。
「ハーバード生活から、三つのエピソード」他を新収録。

解説
「いつも身軽に「大事そうなもの」を集めること」奈倉有里



ニューヨークのこんな片隅のしがない食料品店の中でしぶとく生き続ける生粋のスラヴ語が聞けたという事実に嬉しくなったぼくは、つい好奇心にかられて、「いったい何語をしゃべっているんだい、スラヴ語みたいに聞こえるけど」と男の子のほうに脇から話しかけてしまった。
(「ブライトン・ビーチのロシア語街」より抜粋)

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ロシア文学を学びにアメリカへ? 増補版 屋根の上のバイリンガル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごく面白い。
    軽やかな語り口なのに、やってることがすごくユニークだし、説明はわかりやすいのに高いレベルまでカバーしてるし。何とも贅沢な読書体験、文化体験。
    何でも単純化する現代の風潮の中で、言語や文化はそんな簡単なもんじゃないぞ、と分からせてくれる。難しいけど、面白いぞ、と。

    0
    2025年03月20日

    Posted by ブクログ

    著者が留学や旅で体験したこと、言語に関してこれまで考えたこともなかった、いろいろな視点からの話が興味深かった。

    0
    2025年03月02日

    Posted by ブクログ

    1980年代にアメリカで
    ロシア文学を学んだという著者。

    まだ冷戦の時代
    そこに暮らしていたのは
    亡命者だったり、移民だったり
    彼らの2世だったり。
    「ソ連」という広い国土出身の
    人たちの話す「ロシア語」はひとつではない。
    昔のことを書いているようでも
    なんだか今にいたる根深い問題を感じる。

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     著者の1980年代のアメリカ留学記だ。
     そんな昔の? というなかれ。 冒頭、著者も記すように、

    「海外で初めて見聞きする移民の姿やマイナー言語のあり方に心ときめかし、おもしろがった経験が本書には刻印されている。本書を支えているそのような若いころの感動は、古びることは無い」

     未体験の生活に好

    0
    2025年06月30日

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