清水徹の一覧
「清水徹」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧
2022/08/23更新
ユーザーレビュー
-
シューシポスとはギリシア伝承で言うところのシジフォスである。石を山の上に運び上げる重篤で虚無的な刑罰に処せられた悲劇の男である。そんな虚しさ空しさに就いてを徹底的に語り尽くしたアルベール・カミュの代表的な評論。シューシポスの神話を読んだらぜひとも旧約聖書の伝道の書またはコヘレトの言葉を読んでみよう。...続きを読むPosted by ブクログ
-
何をグダグダ書いてるのだ?と最初は思ったが、読めば読むほど染みる。人間は皆、死という運命から逃れられない。平和に暮らしていると忘れがちだが、80歳90歳まで生きられる保証もない。では何のために生きるのか?
本書は、異邦人の著者として有名なカミュによる、哲学、小説評論のエッセイである。短いのだが、他...続きを読むPosted by ブクログ -
「自分の生命・存在以上に重要な事実なんて存在しない。事実、ガリレイは地動説の正しさの主張より、自分の命を優先した」なんて素晴らしい文章だ。Posted by ブクログ
-
高校生の時に読んで以来、およそ50年ぶりに読んだ。相変わらず難し過ぎてさっぱり分からなかった。実存主義の言わんとするところは、神が死んだ現代に於いて、それでも現実に存在する我々人間は孤独に耐え不条理と向き合って力強く生きていかねばならないということだと勝手に理解しているが、最後のシーシュポスの神話の...続きを読むPosted by ブクログ
-
ずっと気になっていた作品。仏領インドシナを舞台に、15歳の時の、金持の中国人青年との最初の性愛経験を語ったデュラスの自伝的作品。溢れ出るようなイマージュが重なり合いながら、引いては寄せる波のように繰り返される回想。母のこと、兄たちのこと、初めて知った性と愛とが情緒豊かに綴られている。デュラスの文章は...続きを読むPosted by ブクログ