無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
淡々と自分のやったこと、考えたことを書くのだけど、そこに恨みつらみはない。あるかもしれないけど、極端に抑える。相手や既婚者との関係について、この突き放すわけでもひねくれるわけでもなく、距離をおくわけでもない。男を見下すわけでもなく。
男や恋愛への執着があるようなないような。関係にどっぷり浸かって、たっぷり愛して、そこから抜けるのはこんなにも苦しいけども、それでよかったと肯定するように読める考え方が新鮮。
かつて人を愛したことを思い出す。一緒に生きてはいけないことが苦しかった。辛い時に一緒にいてくれないのなら意味がないと、人生が一つにならないなら意味がないと、私は思っていた。
が、彼女は、一つの人生、一つの生活を送ることに意味があるのではなく、いま燃えている、その最大化した炎に、自分ではなかなか消せないその炎に、人生の価値があるといっているように思われる。
もはや素敵な恋などこの世に存在しないと思っていたけど、また恋をしてみたくなった一冊。
Posted by ブクログ
こんなに恋に溺れて、こんなに冷静に記述できるのか。
この恋は性的な行為を行うだけで、素敵な会話やデートやイベントなどは全くない。だけど恋する著者の頭は彼のことでいっぱいで、何をしていても彼のことばかり考えてしまう。
恋、恋情、激しい恋、情熱。様々な色のパッションが描かれる。
言葉が美しく飾らず荒々しくて直接的だったのが、新鮮に感じた。
特に91年2月の再会からラストの文章までは素晴らしく、恋の移り変わりは全くもってシンプルではなくそして美しいということがよく現れている。
著者の恋の感じ方記述の仕方に惚れ惚れとした作品
(そのため映画を観る意欲なし)
Posted by ブクログ
とても感動的な本。外部からの「苦痛」であるパッションを、それに捕らわれながらもなお明晰さを失わず、自立を保っている。そんな彼女の文体は、彼女のパッションに限りなく近い。書くことと愛することが同義であるように。シンプルな情熱、それはとても純粋で、冷たい透き通った水のよう。直截的な表現で少しも自分を誤魔化さず、真摯に自分と向き合うことは、ひどく恐ろしいことだ。一歩間違ってしまえば、狂人になりかねない。それでも彼女は真正面から自分を受け止める。甘いことも、苦いことも、激しいことも、捌け口のない欲望も、かっこ悪くみじめな自分も、しっかりとした目で見据え続ける。そこに留まり、パッションを受け続けた者だけがたどりつくことのできる境地を、ついに見出すことができるまで。すべてを奪われて恍惚と立ち尽くす自分の姿さえ、彼女の眼は冷静に見つめる。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。