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年下男性との愛の体験を赤裸々に綴り衝撃を呼んだ、 ベストセラー小説 「昨年の九月以降わたしは、ある男性を待つこと──彼が電話をかけてくるのを、そして家へ訪ねてくるのを待つこと以外何ひとつしなくなった」離婚後独身でパリに暮らす女性教師が、妻子ある若い東欧の外交官と不倫の関係に。彼だけのことを思い、逢えばどこでも熱く抱擁する。その情熱はロマンチシズムからはほど遠い、激しく単純で肉体的なものだった。自分自身の体験を赤裸々に語り、大反響を呼んだ、衝撃の問題作。
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Posted by ブクログ
先に読んだ『嫉妬/事件』と比べるとやや印象が薄い。しかし両作品に共通する、自身を客観視し対象として公平に見つめ直し明確で簡潔な文章に表現できる筆者の姿勢に非常に好感を持った。
本作の著者アニーエルノーは2022年のノーベル文学賞を受賞された方だったので、本書を読んでみましたが、まさにタイトル通り「とても激しい、パッション!」を感じる本でした。 ストーレートで熱い熱を感じるような本で、火傷したような読後感になりました! 賛否両論ありそうな作品だと思いますが、私は、とても印象...続きを読む的で、人間の本質を刺激する本で、素晴らしい本だと思いました。 ぜひぜひ読んでみてください。
情熱、とだけ聞くと 何かほとばしるような、 熱くて燃えるような、 エネルギーに溢れる、 そんなことをまず連想するのは、 なんでだろう? 熱、という字が入ってるからかな? 一方で、熱いだけではない情熱というのも ある気がする。 一瞬湧き出た後にも残るエネルギー? まだまだ消えないよ、という感じか?...続きを読む 淡々と流れる時間の中に ポッと湧き出た情熱に対して、 渦中から少し時が経ってるからこその シンプルなのかな。 熱さと冷静さのちょうどよさ (けして、ぬるいわけではなく) を感じた。
こんなに恋に溺れて、こんなに冷静に記述できるのか。 この恋は性的な行為を行うだけで、素敵な会話やデートやイベントなどは全くない。だけど恋する著者の頭は彼のことでいっぱいで、何をしていても彼のことばかり考えてしまう。 恋、恋情、激しい恋、情熱。様々な色のパッションが描かれる。 言葉が美しく飾らず荒...続きを読む々しくて直接的だったのが、新鮮に感じた。 特に91年2月の再会からラストの文章までは素晴らしく、恋の移り変わりは全くもってシンプルではなくそして美しいということがよく現れている。 著者の恋の感じ方記述の仕方に惚れ惚れとした作品 (そのため映画を観る意欲なし)
とても感動的な本。外部からの「苦痛」であるパッションを、それに捕らわれながらもなお明晰さを失わず、自立を保っている。そんな彼女の文体は、彼女のパッションに限りなく近い。書くことと愛することが同義であるように。シンプルな情熱、それはとても純粋で、冷たい透き通った水のよう。直截的な表現で少しも自分を誤魔...続きを読む化さず、真摯に自分と向き合うことは、ひどく恐ろしいことだ。一歩間違ってしまえば、狂人になりかねない。それでも彼女は真正面から自分を受け止める。甘いことも、苦いことも、激しいことも、捌け口のない欲望も、かっこ悪くみじめな自分も、しっかりとした目で見据え続ける。そこに留まり、パッションを受け続けた者だけがたどりつくことのできる境地を、ついに見出すことができるまで。すべてを奪われて恍惚と立ち尽くす自分の姿さえ、彼女の眼は冷静に見つめる。
山田詠美と江國香織の対談で出てきて勧められていた恋愛小説。恋をしていてもたってもいられないもどかしさと愚かさと愛しさに打ちのめされた時に読むのにお勧め。
フランスらしい愛と性の話。24時間が不倫相手の男のためだけに使われている。男はそうではないけど。発展することはもちろんなく、肉体だけで繋がっている、ただそれだけの話。小説自体があっという間に終わるので、あとがきの長さに驚きました。
〇〇してから何日たった、あと〇〇時間後には…など、時間を意識せざるを得ない苦しさを思い出すとともに、時間を細切れにせず漠然と過ごせている日々はある意味幸せだと思った。 著者の他の作品も読んでみたい。
ノーベル文学賞つながりで、川端康成を本屋で買ったついでに平積みされているのをなんとなく購入。 私生活を書く人だと言うことくらいしか知らずに読む。 率直な感想は「私にはもはや遠い思い出」という感じ。 誰かを熱烈に想ったり待ち侘びたりする季節は過ぎ去ってしまった。 描写は簡潔でそっけないほどだ。 ...続きを読む自己と対話するような語り口が同じフランス人作家のマルグリッド=デュラスを思い起こさせるが、例えば「ラマン(愛人)」や「太平洋の防波堤」のようにフランス領インドシナを舞台にした異国情緒による風景の拡がりみたいなものは感じられない。アニー=エルノーの描く世界は閉じた狭い街と部屋の中という感じがする。 今回、川端康成とアニー=エルノーを続けて読んで、ノーベル文学賞とはなんぞや?と改めて思った。 普段気に入った作家の小説ばかり読みがちなので、世間的に認められている本もちゃんと読んでおかないとなぁ!と反省しました。
"passion" 元々の"受難"という意味もあり、 恋、情熱に生きるということは 自分の魂を奪われて、 意志が強く見える一方で、ある意味 主体性をなくしてしまっていることなのかも、なんて。 欲することの限界を向かえたいような、 向かえたくないような。 終わ...続きを読むりを意識しながら 美しき時を化粧しながら、 ただひたすら"待つ"。 もしかしたら、ギャンブルのように "待つ"ことのゲームを 楽しんでいるのかもしれない。 (Aが好き、というより、相手はAであることが相応しい、という感覚もある?) 恋、情熱について 哲学しているようでもあり、 情熱の温度が少しずつ 下がっていく様子さえ、 丁寧に描かれているのが良い。 Aがくるため、用意されていた ウイスキーの記述。 クラフトビールや、好きなアイスを 買っておいて、別離したあとに なんでこんなに買ってたんだっけって 思ったことあったな、なんて 回想したり。 愛人関係でなくとも、 過去の誰かとの逢瀬、情事に 思いを馳せる、そんな純文学。 山田詠美さんも薦めておられたのか、納得。 詠美さんも久々に浸りたくなった。
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