小説 - 切ないの検索結果

  • 15歳、終わらない3分間
    4.5
    自らの命を絶とうと、学校の屋上から飛び降りた高校1年の弥八子。けれど――気がつくとなぜか、クラスメイト4人と共に教室にいた。やがて、そこはドアや窓が開かない密室であることに気づく。時計は不気味に3分間を繰り返し、先に進まない。いったいなぜ? そして、この5人が召喚された意味とは?…すべての謎を解く鍵は、 弥八子の遠い記憶の中の“ある人物”との約束だった…。 予想外のラストに感涙必至。共感度120%の新感覚青春小説!
  • 十五歳の課外授業
    3.8
    歯科医院の跡取り息子の卓郎、中学3年生。平凡な地味キャラの自覚があるが、学校一モテる美女ユーカに何故か告白され、付き合っている。ある理由から、肉食女子ユーカの猛攻を避けている中、卓郎のクラスに教育実習生がやってくる。陰気で冴えない女子大生に男子たちはがっかりだが、卓郎は彼女に見覚えがある気がして…。等身大の中学生の悩みと、それぞれの「秘密」を描くビターな青春小説。
  • 15歳のテロリスト
    4.0
    「すべて、吹き飛んでしまえ」  突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。  少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか――? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。  事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた――。
  • 15の夏を抱きしめて
    3.0
    15歳で死んだトーマス.元恋人のオルフェー,母親,衰弱した祖父には,まだ彼の姿が見える.一方,トーマスも,思い出にしばられるオルフェーや,崩壊しそうな家族のようすを,静かに見守っている.人は大切な人を失ったとき,どのように立ち直ってゆくのか,「生」の喜びとは何かを描く.

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  • 15秒のターン
    4.0
    紅玉いづきデビュー15周年記念・3ヶ月連続刊行【第3弾】 そこにはきっと、あなたを救う「ターン」がある。 「梶くんとは別れようと思う」学園祭の真っ最中、別れを告げようとしている橘ほたると、呼び出された梶くん。彼女と彼の視点が交差する恋の最後の15秒(「15秒のターン」)。 ソシャゲという名の虚無にお金も時間も全てを投じた、チョコとあめめ。1LDKアパートで築いた女二人の確かな絆(「戦場にも朝が来る」)。 大切なものを諦めて手放しそうになる時、自分史上最高の「ターン」を決める彼女達の鮮烈で切実な3編と、書き下ろし「この列車は楽園ゆき」「15年目の遠回り」2編収録。
  • 13月のカレンダー
    4.2
    勤めていたバイオ企業を辞職した侑平は、父方の祖父母がかつて住んでいた愛媛県松山市の空き家を訪れていた。両親が離婚し、祖父母が亡くなって以来疎遠だった父から連絡があり実家を売ると言う。身勝手な父に反発を覚えたが、15年ぶりにその家に足を踏み入れた侑平は、祖父の書斎の机に積み上げてあった書類の中から、十三月まである不思議なカレンダーと脳腫瘍で余命いくばくもない祖母の病状を綴った大学ノートを見つける。その中に「寿賀子、『十三月はあったのよ』という」と書かれた一文が。祖母を知る関係者と接するうちに、導かれるように広島の地へと辿り着き、自らのルーツを知ることになり・・・・・・。 太平洋戦争終結から80年。愚かな戦争の記憶を継承する、至高の大河小説。 【著者略歴】 宇佐美まこと(うさみ・まこと) 一九五七年、愛媛県生まれ。二〇〇六年「るんびにの子供」で第一回『幽』怪談文学賞〈短編部門〉大賞を受賞。一七年『愚者の毒』で第七〇回日本推理作家協会賞 〈長編及び連作短編集部門〉を受賞。二〇年『展望塔のラプンツェル』で第三三回山本周五郎賞候補、同年『ボニン浄土』で第二三回、二四年『誰かがジョーカーをひく』で第二七回大藪春彦賞候補に。他の著書に『熟れた月』『骨を弔う』『羊は安らかに草を食み』『夢伝い』『月の光の届く距離』『その時鐘は鳴り響く』『謎は花に埋もれて』など。
  • 13歳の黙示録
    4.3
    札付きの非行少年・幸雄の閉ざされた心に、中学教師の千佳は献身的に向き合おうとする。少年の内にあった驚くべき葛藤とは?  そして周囲の心配どおり、13歳の幸雄は千佳にナイフを向けた! 彼はなぜ、人を殺してしまったのか? どの教師も手を焼く非行少年の心を、千佳はこじ開けようとしたが……。少年向けに物語を紡ぎ出してきた著者が世に問う「人を殺めることの重さ」。親も子も読みたい、胸に迫る感動の傑作、心に突き刺さる衝撃作!
  • 13の幻視鏡
    3.8
    純子が体験した“血の凍るような恐怖”。それが起こったのは、深夜のタクシー乗り場だった。残業後、ひとりタクシーを待っていると背後から……(「HEY! TAXI!」)、ヨセミテ国立公園の断崖から身を投げようと決意した城島は、意外なものに遭遇し……(「グレイシャー・ポイント・ホテル」)など、これまで書籍化されていなかった幻の12作を1冊に収録。奇妙な世界に迷い込んでしまった人々を描く、ファン必読の貴重な作品集。
  • 十三の墓標
    3.0
    警視庁勤務の坂口刑事の姉夫婦が行方不明になり、義兄が死体で発見された。王朝の女流歌人〈和泉式部〉の墓に事件の鍵が……余部鉄橋、天橋立股のぞき、猫啼温泉と旅情を誘う出色のミステリ。
  • 十三の冥府
    値引きあり
    3.0
    1巻330円 (税込)
    ウミネコで有名な八戸の蕪島でお遍路の女性とすれ違った時、女子大生・神尾容子は、記憶の底に刻み込まれた奇妙な唄を耳にした。ところが数日後、唄を口ずさんでいたお遍路と思しき女性の絞殺死体が、新郷村の“ピラミッド”へつづく山道で発見される。同じ頃、古文書の真贋論争を取材するため青森を訪れた浅見光彦は<ピラミッド殺人事件>を皮切りに、行く先々で不可解な死に遭遇するが、その死の原因を“アラハバキ神の祟り”だと噂し、恐れおののく人たちがいた……。本州最果ての地に息づく謎めいた伝説と信仰。その背後に潜む憎悪と殺意に敢然と立ち向かう名探偵・浅見光彦の活躍を描いた、長編旅情ミステリーの傑作!

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  • 十三匹の蟹
    3.7
    明治以来、軍需産業の一翼を担い「死の商人」と批判されてきた清和重工業。その会長源田誠の死体が、瀬戸内海に浮かんだ。死者の唇は縫い合わされ、甲羅に武士の怨念の顔を背負った一匹の平家ガニが口の中でうごめいていた! 「十三匹の蟹」と名乗る犯人は第二の殺人を予告。犯人が十三人いるのか、標的が十三人なのか…? 源平の合戦になぞらえた抗争で荒れる社内は大混乱! 恐怖ミステリー。
  • 十七八より
    3.7
    ある夏、ある少女の「1か月」。 いつかどこかに存在したあらゆる一瞬の堆積が、鮮やかに立ち上がる。 第58回群像新人文学賞受賞作。期待の書き手のデビュー作がついに文庫化。
  • 十字架
    4.1
    いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。吉川英治文学賞受賞作。
  • 十字路
    3.7
    1巻440円 (税込)
    美人で有能なキャリアウーマン・坂巻里加は、男嫌いで通っているが、ある日魔がさしたのか行きずりの男とベッドをともにしてしまった。その直後から彼女のまわりでミステリアスな事件が続発する。偶然の出会いで幕が開く赤川サスペンス。

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  • 10代の本棚 こんな本に出会いたい
    3.1
    10代という多感な時期にどんな本に出会い,どんなことに心揺さぶられながら大人への階段をのぼったのか.あさのあつこさんをはじめ,荒木源さん,石井睦美さん,川端裕人さん,佐藤多佳子さん,はやみねかおるさん,前田司郎さんといった若い世代に人気の作家の方々と個性豊かな大人たちが綴る「私と本」の物語.

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  • 17歳のサリーダ
    3.9
    1巻1,881円 (税込)
    元JK、一人ぼっちの出口(サリーダ)を目指す! 「はぐれものに居場所はない」 親友と自分のいじめを放置した先生はそう言ったけど、わたしは違う! 突然差し伸べられた赤の他人の手を取った彼女は、フラメンコに出会いーー。 今なら何でもない事に、傷つき、悩んだあの頃。 あなたの中の少女にやさしく語りかけたい。 「大丈夫。たとえまた暗い夜が来ても、わたしはそこから抜けだせる!」 小説現代長編新人賞作家、待望の最新作 〈あらすじ〉 新菜は高校をやめた。親友と自分のいじめを知りながら放置した学校に失望したからだ。孤独な日々を送る彼女は、ある日、プロのフラメンコダンサー玲子とカンタオール(歌い手)のジョージと出会う。二人の誘いでフラメンコを始めた新菜。玲子の優しさとジョージの歌に触れながら、止まっていた新菜の人生は再び時を刻みはじめる。
  • 17歳のビオトープ
    4.5
    飄々として謎めいた雰囲気の校務員・平人生。「人生先生」と呼ばれる彼のもとには、日々、悩みを抱えた生徒が訪れる。恋と愛の違いに悩む女子高生、「全ては運で決まっている」と信じる男子高生、〝バズること〞が生きがいの女子高生。「あなたの居場所(ビオトープ)はここにある」。模索しながら成長する者たちの背中を、静かに温かく押す物語。
  • 十二人の手紙
    4.0
    キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙――。ラブレター、礼状、公式文書、メモ……、「手紙」だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの12の人生ドラマ。
  • 12人の悩める中学生
    4.0
    都心から電車で1時間ほど。鹿ノ丘中学は、埼玉県所沢にある郊外のごくごく平凡な中学校だ。悩める少年少女たちが。少しでも人生を満喫しようとしのぎを削り日々を過ごしている。4月、ポジションが大きく左右される恐怖の不確定要素、クラス替えが発表された。同じ組に集められた、ボスチューバンガリベンドーテー……。3F24名の命運はいかに?
  • 10年後、きみに今日の話をしよう。
    4.0
    じんわり泣ける、ある家族の物語 母とふたりで暮らしている蒼士(あおし)。とくに夢も目標もなく、なんとなく日々を生きている平凡な男子高校生だ。その平穏な日常は7年間音信不通だった姉・楓(かえで)が娘の麦(むぎ)を連れて帰って来たことで見事に破壊された。父に反発して家を飛び出した姉の突然の登場で家族は否応なく形を変えていく。変えられない過去とこれからの未来。ラストはじんわり泣ける、家族の再生の物語。 2015年、スターツ出版文庫の創刊ラインナップの1冊として『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』(スターツ出版)を刊行し作家デビュー。同作は累計24万部を売り上げ、コミカライズされた。2018年には、投稿作「咲久良町シンフォニー」がピュアフル小説大賞にて金賞を受賞し 同作を改題した『千年桜の奇跡を、きみに 神様の棲む咲久良町』(ポプラ文庫ピュアフル)を翌2019年に刊行している。近刊は『僕らの夜明けにさよならを』(スターツ出版)、『雲雀坂の魔法使い』(実業之日本社文庫GROW)など。
  • 十番様の縁結び 神在花嫁綺譚
    4.1
    幽閉され、一途に機織をして生きてきた少女がある時、縁を結び縁を切る、縁の糸を司る神=十番様を所有する神在(かみあり)の一族、十織家(とおりけ)の若き当主・終也(しゅうや)に見初められ、真緒と名づけられる。「迎えに来ました。僕と結婚してくださいますか?」――運命は動き出す。虐げられ続けた日々から救い出された真緒は、十織家でも機織りの才を生かし過ごすうちに、終也の背負ったある秘密を知ることになり……。
  • 重役養成計画
    1.0
    1巻1,012円 (税込)
    平凡な一社員の大木泰三は、ある日重役候補生の一人に選ばれた。派閥に属さず立身出世とは無関係の彼に、虚々実々の毎日が始まる――。現代のサラリーマンへの痛烈な批判を含みながらユーモラスに描く快作。
  • 14歳限定症候群
    3.9
    生島ちほ14歳、今日づけで男子になってしまいました――。同じ中学に通う仲良し女子6人組を襲った、不思議なヤマイ。関節痛のような痛みを伴うそれは、驚きの現象を引き起こすものだった! 親友男子に告白されたあと、男になってしまったちほ、オトナになってしまった咲、そして…犬にまで!? 一方、市内では女子中学生を狙った猟奇殺人事件が起きていて……。この非常事態に、少女たちは!? 14歳のリアルをダーク&スイートに描く、予測不能な変身系青春エンタメ。
  • 14歳までの犯罪
    3.9
    勉強も部活も恋愛も、のめり込めるものがなく退屈な毎日を送る中学二年生の美羽。このまま十代前半の日々を終わらせるのはもったいないと感じていたところ、同じ思いを抱える幼なじみの紗弥から万引きに誘われる。今を変えるには「スリル」が必要だ。紗弥と共にクラスの一軍女子グループと夜の街へと繰り出した美羽は、小さなスリルを重ねるうちにクラスメイトたちの秘密を知ってしまう。それは静かに美羽を高揚させ――。 本書は、2015年8月に新潮社より刊行された単行本『みんなの秘密』を加筆修正のうえ、改題し文庫化したものです。
  • 十蘭万華鏡
    4.3
    パリ滞在に材をとった西洋読物、大戦後の世相小説、古代史物語、幕末物、戦記物…。華麗なる文体を駆使して展開されるめくるめく小説世界。「小説というものが、無から有を生ぜしめる一種の手品だとすれば、まさに久生十蘭の短篇こそ、それだ」(澁澤龍彦)。この姿勢で貫かれた作品は、いずれも常に新しく、読み巧者の期待を裏切らない、文学の金字塔である。「ヒコスケと艦長」「三笠の月」「贖罪」「川波」など、痛快無比の傑作群。

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  • 獣林寺妖変
    4.2
    関ケ原合戦のおり、千数百名の軍兵の血を吸って落城した伏見桃山城。その床板を使った洛北の禅寺・獣林寺の血天井を学術調査中、ルミノール鑑定にひときわ青く燃えたって発見された、新しい血の斑痕……歌舞伎の魔に挑み、燃え朽ちていった魂の咆哮を描く表題作のほか、「ニジンスキーの手」「禽獣の門」「殺し蜜狂い蜜」の阿片的魅力の代表作3篇も収めた、伝奇ロマン傑作小説集。
  • 十六歳たちの夜
    3.0
    暴走族、妊婦、理容師見習い……。多恵子の通う夜間高校の生徒たちは、誰もが半分大人、半分子供の顔を持つ。氷のように固く心を閉ざしている同級生タカシを、多恵子は自らの心と体で癒してやりたいと願う。女性として生きる決意と葛藤を鮮烈に描く。ベストセラー『十四歳のエンゲージ』を凌ぐ感動と共感。
  • 16歳の遺書
    値引きあり
    4.0
    「もうすぐ死ぬってわかってる。でも…」 わたしの分まで生きて! 痛いほど切ない、最期の日々。 余命短い少女の友情と恋の行方は!? ――号泣必至の感動作! SNSで自殺願望を綴っていた城野絆は、秘密の投稿を同じクラスの徳川郁に見られてしまう。 だが、郁からも重大な秘密を告げられる。 「あたしの寿命、あと半年なんだ」。 絆は余命短い郁の「死ぬまでにやりたいこと」の実現に協力するが、そこには驚愕の真実が…。 孤独な《死にたがり》少女と、《生きたい》美少女の友情の日々を描く号泣必至のストーリー!
  • 十六歳のオリザの冒険をしるす本
    3.7
    世界一周自転車旅行を計画した少年オリザは、1979年5月、いよいよ2年間の休学届を高校に提出し、世界へ向かって旅立った。親子関係、友情、異性、民族、貧困、人生、芸術……さまざまな問題にぶつかり、時に悩みながら記録した、劇作家・平田オリザの処女作にして、色褪せることのない傑作冒険旅行記!
  • 呪怨 白い老女
    3.7
    ある家で、司法試験に落ちた息子が家族5人を次々と惨殺し、自らも首を吊って死んだ。死ぬ瞬間を彼が録音したカセットテープには、彼の声とともに少女の不気味な声が録音されていた……。
  • 呪怨 ザ・ファイナル
    3.0
    あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――関わる者すべてを恐怖の底へ引きずり込む「佐伯家」の呪いは終わっていなかった。主演・平愛梨、監督・落合正幸で贈る最恐ホラー映画『呪怨』シリーズ最新作を完全ノベライズ。
  • 樹海
    3.3
    苦しむことなく、この世とおさらばしたい――。 死を渇望して樹海に溶け込む人間たちと、彼らとともに運命という名の濁流に巻き込まれていく人びとを描いた6つの連作短篇集。 「それぞれの短編に、長編一本分の着想が詰まっています」――鈴木光司 富士の裾野に広がる樹海で自殺を遂げた原田正吾。 自殺をしようと入った樹海で原田の死体を見つけた井口輝子。 原田も井口も幼児期からの親からの虐待によって性格を歪められて、大人になってから虐待の連鎖に苦しんでいた。 ヤクザからの暴行により、瀕死の重傷を負ったまま車のトランクに入れられ樹海へ運ばれていく細田剛。 不倫スキャンダルから転落人生に陥り、難病に冒された元女優の篠沢遠子。 失業し、家族には見放され、引きこもりの長男の突然死から失踪したホームレスの矢掛弘。 樹海に入る人間も、入らない人間も、生まれ落ちたその瞬間から不幸の連鎖に巻き込まれ、因果応報の報いを受けていく。 虐待、借金、失業、薬物中毒……。 救いようのない人生を生きなければならなかった人間たちの生と死を描いた6つの連作短篇集。 解説・朝宮運河
  • 呪海(じゅかい)~聖天神社怪異縁起~
    3.0
    三陸の海辺に建つ神嶋(こうじま)神社では、百年に一度の大祭が行われようとしていた。供養した人形の“穢(けが)レ”を祓(はら)うのだ。今年、海に蟠(わだかま)る“穢レ”はかつてないほど危険な状態に達していた。一方、母に捨てられた人形《薫子》は、神嶋に向かっていた。まるで何かに呼び寄せられるように……。太古に造られた“復讐の機構”に挑む若き神職・聖天弓弦。奇想溢れる壮大な伝奇ホラー!
  • 樹下の想い
    4.2
    秘めたる激情、大人の恋愛小説。花材職人と華道家元令嬢が20余年、思いやり求めあった究極の恋。恋の至極は「忍ぶ恋」――華道家元の娘・絹子を秘かに愛する、花材職人の平賀誠吉。想いは通じても、家元令嬢と出入りの職人という境遇の違いに阻まれ、結ばれぬまま別々の人生を歩むことに。躊躇(ためら)い、思いやり、じっと泡立つ激情を、永く胸に閉じ込めてきた男と女。心に刻みつけるような忍ぶ恋。あまりに切ない、大人の恋愛小説。
  • 呪症骨董屋石川鷹人
    3.3
    呪われた骨董品が引き起こす災害現象を総称して『呪症』と呼ぶ。殺人にさえ至るそれは、警察だけでは手に余るため、専門家の呪症管理者が共同で捜査に当たることになっていた。骨董屋、石川鷹人(いしかわたかひと)もまた、そんな呪症管理者の一人である。ただ、容姿端麗で頭が切れる彼なのだが、傲慢で皮肉屋で、おまけに人命よりも呪われた骨董品を大切にするような変人だった――。シリーズ累計40万部「蛟堂報復録」の鈴木麻純が贈る新シリーズ、アンティーク伝奇ミステリ、始動!
  • 受精
    3.3
    恋人を交通事故で失って以来、北園舞子には、見るもの触れるものすべてが無意味に感じられた。悲しみは赤く焼けた炭火のようにいつまでも残った。「恋人は生きている、彼の子供を生みたくないか」かつて二人で訪れた蛾眉山で出会った老僧の言葉は、〈生ける屍〉同然となった舞子にとって、天恵以外の何物でもなかった。舞子は老僧に導かれ、ブラジルの港町サルヴァドールへと旅立つ。死んだ恋人の子供を身ごもるために……。押し寄せる感動。衝撃のラスト! 比類なき愛と生命の物語。
  • 受精卵ワールド
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    不妊治療クリニックで胚培養士として働く長谷川幸。子供の頃から虫メガネにはまり、小さな世界、そこに息づく命に魅了されてきた。受精卵と向き合い、命の誕生を願うこの仕事は天職だと思っているが、実は幸自身も出生に秘密を抱えていた。4組に1組が不妊治療をし、14人に1人が体外受精で生まれる世界の中にある、報われない挑戦、人生の選択、それぞれの幸せ。生殖医療にかかわる人間たちの葛藤と希望を描く書き下ろし長編。
  • 受難
    3.5
    韓国で起きた大型フェリー沈没事故と、別の事故で溺死しips細胞で再生された少女。ふたつの事象をつなぐ真実と、闇に隠された国家陰謀とは。圧倒的スケールで描く、衝撃のサスペンス巨編。
  • 授乳
    3.8
    受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。(講談社文庫)
  • 呪脈の街
    3.3
    一葉(ひとは)には母と2人だけの秘密があった。正体不明の異形――「泣き女」が見えるのだ。危害を及ぼすでもなくただ街を徘徊するだけの彼女たちと生きてきた母。その母が突然姿を消した。最近は奇妙な噂を聞いては怪異に悩まされる人々の相談に乗っていたようで、そこには泣き女が関わっているらしい。行方を追ううちに一葉も様々な怪異に巻き込まれ……。母の失踪と泣き女の正体、その衝撃の関係とは。戦慄のホラーミステリ!
  • ジュリエットのいない夜
    3.3
    人生の達人・鴻上尚史が贈る、最新小説! 世界一有名なカップル「ロミジュリ」が現代を舞台に甦る。劇的なことすべてに見放されたあなたは現代を生きるロミオとジュリエット。ロミオになるはずだった男たちと、ジュリエットになれなかった女たちが繰り広げる、欲望と嫉妬、裏切りと絶望のドラマ。
  • 純愛時代
    3.8
    1巻649円 (税込)
    愛は純粋なもの…であるべきなのだろうか? メール恋愛にはまった青年や外国人労働者と恋におちたOL,ピュアな恋のイメージにとらわれるフーゾク嬢など,過剰なまでに潔癖な“純粋さ”を求めて現実のなかで傷つき心を病んでいった若者たち.彼らを通して脆く崩れやすい現代人の心の姿を描き出す.

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  • 純喫茶トルンカ 〈新装版〉
    4.0
    東京・谷中の路地裏にある小さな喫茶店『純喫茶トルンカ』を舞台にした3つのあたたかな物語。 決まって日曜に現れる謎の女性とアルバイト青年の恋模様、自暴自棄になった中年男性とかつての恋人の娘との短く切ない交流、マスターの娘・雫の不器用な初恋―?? コーヒーの芳ばしい香りが静かに立ちのぼってくるような、ほろ苦くてやさしい“奇跡″の物語。 各所で反響を呼んだ傑作小説、待望の新装版。(解説:南沢奈央)
  • 純情期
    3.8
    1巻1,485円 (税込)
    それは、瑠璃子先生の真っ白な脚線を見た瞬間から始まった。中学二年・日高優作、やんちゃな下半身をもてあます思春期。おっかない体育の女先生にのぼせ上がった優作は、とつぜん体操部に入部する。熱病が本物の恋へと姿を変えたとき、お気楽だった毎日は重苦しい日々へと暗転、そして事件が――。※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。

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  • 巡礼(新潮文庫)
    3.8
    1巻539円 (税込)
    男はなぜ、ゴミ屋敷の主になり果てたのか? いまはひとりゴミ屋敷に暮らし、周囲の住人達の非難の視線に晒される男・下山忠市。戦時中に少年時代を過ごし、昭和期日本をただまっとうに生きてきたはずの忠市は、どうして、家族も道も、見失ったのか――。誰もが顔を背けるような現在のありさまと、そこにいたるまでの遍歴を、鎮魂の光のなかに描きだす。橋本治、初の純文学長篇。
  • 純猥談 一度寝ただけの女になりたくなかった
    3.9
    1巻1,320円 (税込)
    私が主人公だったかもしれない性愛にまつわる誰かの体験談。短篇映画650万回再生、投稿数1万件超の大人気企画書籍化。できれば共感したくなかった、5分で切ないショートストーリー。
  • 純猥談 私もただの女の子なんだ
    3.9
    1巻1,320円 (税込)
    できれば一生共感したくなかった、知らない誰かの恋愛体験談。5分で切ないショートストーリー、大好評第2弾。
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」
    3.8
    25歳の広田と岸、佐々木、26歳の別所、27歳の魚住と津留崎。6人は、大きな会社の中の小さな班「夕日テレビ班」で毎日深夜まで地味な仕事をしている。(ちなみに非正社員が3名、正社員が3名)恋人でも友達でもない、立場も微妙に違う、けれど同じ職場の同僚として会話を交わし笑いあう。仕事を詩的に描いた著者初の「職場小説」。平等とは何かを問う『ああ、懐かしの肌色クレヨン』も収録。
  • ジュージュー
    3.8
    下町の小さなステーキ&ハンバーグのお店「ジュージュー」を舞台に繰り広げられる、おかしくも切ない物語。美津子は両親から受け継いだお店を、遠縁で元恋人でもある進一と共に切り盛りしている。常連のお客さんたちは、みんなどこかに欠落を抱えながらも、精一杯今日を生きている人ばかり。世の中はどうにもならないことばかり。でも、おいしいハンバーグを食べれば、つらいことがあっても元気を取り戻せる! 生きることの喜びをギュッと閉じ込めた傑作。
  • ジューンドロップ
    3.0
    1巻1,562円 (税込)
    わたしたちには家族をめぐる秘密がある 母の不妊治療の失敗、凶暴な白い光と共に襲ってくる片頭痛。 しずくとタマキは、持て余した心を抱えて 縛られ地蔵に会いに行く――。 傷つき、傷つけ、思いあう。痛切な家族の愛のかたち。 「ふと脳裏に、幼い未発達の実が木から落下する光景が過りました。 どうして自分は彼らと同じ道をたどらなかったんだろう」 第66回群像新人文学賞受賞作!
  • 自由学校
    4.0
    戦後の日本にやってきた“自由”という価値観は、人々の暮らしや風俗、男女の恋愛観までも一転させてしまう。それは、しっかり者の妻とぐうたら亭主の夫婦にもこれまでの仲を揺るがすような大喧嘩をもたらす……。戦後の東京を舞台にある夫婦のドタバタ劇を軽妙な語り口で描きながら、痛烈な社会風刺も込めた獅子文六のあらゆる魅力が凝縮した代表作が遂に復刊!
  • 自由なサメと人間たちの夢
    3.8
    “さて、私は死にたい。心の底から死にたい”死に憧れ、リストカットを繰り返す女が病院で遂に決断。(「ラスト・デイ」)冴えない男が事故で手を切断。新型の義手で力を持った男は、悪者を倒す英雄に憧れ、夜の街に。すると、集団リンチの現場に遭遇し!?(「ロボット・アーム」)自堕落なキャバ嬢は、自分を変えるために憧れのサメを飼う。(「サメの話」)一行目から魅了される毒気と物語センスが炸裂する短編集。
  • 自由は死せず : 上
    4.0
    1~2巻968円 (税込)
    土佐の上級武士の家に生まれながら、子供の頃は「土佐一の悪童」。志士たちが躍動をはじめた青年期も「時勢に興味なし」と嘯いていた板垣退助。しかし、「あること」がきっかけで佐幕派である主君・山内容堂の意に反し、「幕府などいらん」と豪語、民のための政治を志していく。「板垣死すとも自由は死せず」の一言で有名な政治家・板垣退助の生涯を通して幕末維新の激動を描いた大河小説。直木賞作家にして歴史小説界のトップランナーが描いた「日本の民主主義の始祖」の物語、ついに文庫化。
  • 白衣の女~女医・朝比奈遙子~
    -
    1~2巻550~605円 (税込)
    朝比奈遙子が勤務する病院に、急患が運ばれてきた。記憶喪失のその老女は、生活保護を受け、入院することに。そんなとき、連続殺人事件が発生。被害者たちには、ある共通点があった。そして、この事件で遙子の婚約者との悲しい過去が蘇った……。女医・遙子初登場! 現役医師の著者が、老人医療の現場からの衝撃の実態を織り交ぜながら描く、渾身の一冊!
  • 上京する文學 ──春樹から漱石まで
    3.7
    村上春樹、五木寛之、向田邦子、川端康成、松本清張、太宰治、宮澤賢治、石川啄木──進学、仕事、憧れ、様々な理由で上京してきた作家たち。生まれ育った町ではないからこそ、新鮮な想いで風景や人々を眺め、それを作品へと昇華していった。“東京”を目指し故郷をあとにした作家、またそんな若者を描いた作品を“上京者”という視点で読み解く岡崎流文学案内。
  • 城砦〈上〉
    4.4
    忘れられた名著であるJ.A.クローニンの「城砦」が夏川草介氏の新訳でよみがえりました。英国の医師であり小説家だったクローニンと、日本の医師である「神様のカルテ」シリーズの著者である夏川草介氏。この時代を越えたコラボで新たに誕生したのが「新訳 城砦」です。  本書は、医師の仕事に情熱を燃やす若き医師アンドルーが様々な苦難に立ち向かう半生を描いたものです。ある時は、医療制度に立ち向かい、ある時は、富や名声への渇望という自らの欲望に足をさらわれそうになりながら、希望の灯を絶やさない心の軌跡が描かれています。「何のために生きるのか?」「何のために働くのか?」そんな人生の難問に出逢った際、きっと本書から得るものがあるはずです。いつの時代であっても生きていればかならず遭遇する苦難や人生の落とし穴。あなたはどう対応しますか。
  • 上州・湯煙列車殺人号
    3.5
    〃日本ロマンチック街道〃と呼ばれる群馬県の温泉エリアの観光振興のため、イベント列車〃ロマンチックトレイン〃が企画された。取材のため、四万(しま)温泉が制作した〃大正浪漫号〃に試乗したトラベルライター・瓜生慎(うりゅうしん)の眼前で、旅館の経営コンサルタントが毒殺された。続いて、売り出し中の美人若女将が! 背後にあるのは観光利権争いか、それとも!?
  • 情事
    3.2
    若い女性と燃えあがるような情交を愉しむ。妻の体の奥底まで追求する。男は会社を退き、都市と故郷を往復する気ままな暮しをおくっていた。或る日、河内亜紀と出会う。どこか謎めく女。その躯に惹かれ、逢瀬を重ねた。自宅には、ビジネスの世界で活躍する妻・治子が待つ。彼女も、夫に応じ、開かれてゆく。田園と都会、愛人と妻の間を揺れ動く日々。そして、一片の疑惑。渾身の長編小説。
  • 情事
    3.6
    【第2回(1978年)すばる文学賞受賞作】「自分が、若さを奪い取られつつあると感じるようになると、反対に、性愛に対する欲望と飢えが強まっていった。セックスを反吐が出るまでやりぬいてみたいという、剥き出しの欲望から一瞬たりとも心を外らすことができない期間があった」夏の終わり――夕暮が突然輝きを失い、若さへの不安が私を奔放な性に駆りたてる。情事をひたすら追求して、“すばる文学賞”を受賞した話題作。「誘惑」も併載。
  • 情事と事情
    4.3
    装幀家の愛里紗は今日も浮気する夫の修のため料理を作る。一方仕事に燃える親友の彩江子はフェミニストと煙たがられ、修の遊び相手のまりもは若さと美しさを持て余している。単調で退屈な日常と甘い情事の先には、不都合な修羅場が待ち受ける――が、それより怖いのは大人たちの本性。恋愛小説の名手による、上品で下品な恋愛事情。その一部始終。
  • 情事の終わり
    値引きあり
    3.7
    結婚しても人は恋に落ちる――“一線”を超えた男と女の物語。42歳の雨宮奈津子は大手出版社に勤める文芸編集者。反抗期の娘を持ち、姑と同居するが、夫婦仲は良好といえない。人気作家・榊聡一郎の接待がきっかけで、7歳年下の営業部員・関口諒と恋に落ちた奈津子は、さらに榊からも言いよられて……。働く女性の本音や葛藤をリアルに描き続けてきた著者が贈る初の恋愛小説。切なくも一途な奈津子の恋に、未来はあるのか? 大ヒット『書店ガール』著者による新境地、職場恋愛小説の新たな傑作誕生!

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  • 情状鑑定人
    3.1
    書店社長の娘が誘拐されるが、間もなく犯人は捕まり、少女は無事保護される。犯人は書店の従業員だったことが判明するが、七年前に妻殺しと放火の罪で服役していた――。男の情状鑑定をめぐり、家庭裁判所の女性調査官と精神医学者が過去の事件を調べていくうちに、意外な事実が明らかになっていく。
  • 冗談
    4.5
    絵葉書に冗談で書いた文章が,前途有望な青年の人生を狂わせる.十数年後,苦しみに耐え抜いたすえ,男は復讐をもくろむが…….政治によって歪められた1人の男の流転の人生と愛の悲喜劇を軸にして,4人の男女の独白が重層的に綾をなす,ミラン・クンデラ(1929-)の最高傑作.作家自らが全面的に改訂した決定版からの新訳.

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  • 情人
    4.0
    笑子が神戸で被災した日、母親は若い親戚の 男・兵吾と寝ていた。男に狂った母、知らぬ顔 の父、引きこもりの兄、職を失った自分――。 悲惨な現実から逃げるように、笑子は結婚し 東京へ。しかし子供ができず、家庭にも確か な居場所を作れない。そんな中、兵吾と再会。 日常に背を向けて情交に溺れてゆく二人を 3・11の激震が襲う。生き場なき女の物語。
  • 情熱
    3.5
    情熱と分別のあわいに揺れるあなたへ。 40年ぶりに再会を果たした同級生のカメラマンとスタイリスト――「兎に角」 「ボケたら関係解消」が条件で、生活をともにする70代ホストと美容師――「ひも」 遅咲き小説家と、過去をあかさぬ女性大学教授――「情熱」 ほか、全6編。 直木賞受賞作『ホテルローヤル』、中央公論文芸賞受賞作『家族じまい』に連なる、静かな大人たちの物語。 【著者略歴】 桜木紫乃 さくらぎ・しの 1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞受賞。07年同作を収めた『氷平線』で単行本デビュー。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、同年『ホテルローヤル』で第149回直木賞、20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞。ほかに『ブルース』『裸の華』『緋の河』『ヒロイン』『谷から来た女』『青い絵本』『人生劇場』など著書多数。
  • 情熱の断罪
    4.0
    結婚式の最中に、新郎が刺殺された。しかし、被害者の新郎と加害者の間には、何のつながりもない。加害者を犯行に至らせた、驚くべき理由とは? という表題作をはじめ、名門高校の受験をめぐり、不幸の連鎖にずぶずぶとはまってしまった家族を描く「姦の毒」など、人の心の闇を照らしだす、初期発表の傑作短編6編を収録。殺しても、なお続く……負の連鎖!
  • 蒸発~ある愛の終わり~
    3.0
    満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!? 新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。そこで彼は、美那子をかつて愛していた男の失跡、そして殺人事件に出遭う。愛しい女に対して深まりゆく疑惑。蒸発の真相は……。男女の愛を叙情豊かに活写したミステリーの名著。〈日本推理作家協会賞〉受賞作!

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  • 女王様と私
    3.5
    真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。でも「ひきこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてる。今日も可愛い妹と楽しいデートのはずだった。あの「女王様」に出逢うまでは…。数馬にとって、彼女との出逢いがめくるめく悪夢への第一歩だったのだ。―全く先が読めない展開。個性的で謎めいた登場人物。数慄的リーダビリティが脳を刺激する、未曾有の衝撃サスペンス。
  • 女王様の電話番
    4.0
    好きだけど、触れあうことはできない。 そんな私は異端者なのだろうか。 主人公の志川は、新卒で就職した不動産会社を辞め、現在、SMの女王様をデリバリーするお店の電話番をしている。友達には「そんな職業は辞めたら?」と眉をひそめられたが、女王様の中でも美織さんという最高に素敵な人に出会い、そこそこ幸せに暮らしていた。 ある日、あこがれの美織さんと初めてごはんを食べに行く約束をして舞い上がるものの、当日にドタキャン。そのまま音信不通になってしまう。彼女の常連のお客さんなどにこっそり連絡を取り行方を探るうちに、どうも自分の知っている美織さんとは違う面ばかりが見えてきて・・・・・・。 過去、志川が不動産会社を辞めた理由は、あこがれの男性社員・星先輩と付き合う寸前に、先輩が自分に求めている性的なことが一切無理だと気づいたからだった。好きだったのに。付き合えないと正直に言っただけで、志川は同僚に悪女扱いをされ、そのまま会社にもいづらくなり、退社することになってしまったのだ。 私はアセクシャルなのだろうか? 「ない」ことを証明するのは、悪魔の証明だ。もしかしたら、まだ見ぬピンクのひつじに会えるかもしれないのに・・・・・・。なんでも性的なことや恋愛に結びつける世の中に馴染めない主人公の戸惑いを通じて、現代社会を描く問題作。 アセクシャルの自身に戸惑い、彷徨い、清爽と一歩を踏み出す――。 小説すばる新人賞受賞から10年。物語はしたたかに進化する。 【著者プロフィール】 渡辺優(わたなべ・ゆう) 1987年宮城県生まれ。2015年に「ラメルノエリキサ」で第28回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著作に『自由なサメと人間たちの夢』『アイドル 地下にうごめく星』『クラゲ・アイランドの夜明け』『アヤとあや』『カラスは言った』『私雨邸の殺人に関する各人の視点』『月蝕島の信者たち』などがある。
  • 女王陛下に捧ぐ、王家の宝の在処
    3.9
    1巻2,530円 (税込)
    ★★★第66回メフィスト賞受賞作★★★ 「あなたに、この本を」 消えた秘宝と、 五層の物語が織りなす巨大迷宮。 主人公は「本」そのもの。  * * * * * * * * *  【あらすじ】 戦争が国土を焼いた。 大学生の青年エリメは戦火に巻き込まれ傷を負い、 遠い故郷の実家で目を覚ました。 療養で暇を持て余し、手に取った一冊の本。 それは「女王陛下に捧ぐ、王家の宝の在処」という むかし実在した宰相の筆による小説なのだという。 軽い気持ちで読み始めたエリメを待っていたのは、 九天九地に比類なき物語の迷宮。そして、 歴史の砂に埋められた国家の秘密だった。 最奥へと誘う〈声〉がこだまする。 「あなたに、この本を」──  * * * * * * * * *
  • 女学生
    3.3
    父親の会社から2千万円もの大金を持ち出し、恋人に貢(みつ)ぐ少女。女子高を舞台に、生徒と先生の禁煙競争を提案し、教師を翻弄する優等生。家出少女と勘違いされ、老紳士の豪邸で生活することになるセーラー服を着た“女優”。殺人犯に似た若い男性教師を追い詰める2人の女子中学生……。ハプニングと向きあう女学生たちの心理を鮮やかに描いたオムニバス・サスペンス。
  • 女子高生探偵シャーロット・ホームズの帰還 〈消えた八月〉事件【上下合本版】
    4.0
    シャーロック・ホームズの5代目子孫にして女子高生探偵シャーロットと、同じ高校に通うワトスン博士の子孫、ジェイミーは数々の事件を解決してきた。やがて訪れた冬休み、それぞれの実家を訪ねあったふたりは、シャーロットの母の毒殺未遂、叔父で探偵のレアンダーの失踪事件に遭遇する。手がかりを追ってベルリンへと旅立った子孫コンビは、今度は<消えた八月(ラスト・オブ・オーガスト)>という作品で有名な画家、ランゲンベルクの贋作事件に巻き込まれる。さらにモリアーティ家の末っ子でホームズの初恋の男性、オーガストが現れて……。大好評シリーズ第2弾!
  • 女子は、一日にしてならず
    値引きあり
    3.3
    負けるなファットガールズ! 幼少時から巨大な容貌故に、誰とも交わることなく生きてきた赤野奈美恵。会社で唯一の友人に誘われて、“太っているのは美しい”を標榜する会の取材に同行したことで人生は急展開。入会するや、会が主催するお見合いパーティーで出逢った作家に本気の恋をしたかと思えば、やがて事件に巻き込まれる。そしてストレスを食事で紛らわせ、最高体重を更新し続ける日々。アラサーの彼女に明日はあるのか?反感 嫌悪、のち共感。「負けるなファットガールズ!」と思わず応援したくなるダイエット・エンタテインメント。

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  • 女子読みのススメ
    4.0
    女性の書き手による女性が主人公の小説を,女性の目線で読み解くことを通じて,今を生きる少女たちが「子どもから大人になる過程」で出会うさまざまな経験や悩みに迫る.主人公の抱える「生きづらさ」を多面的にとらえながら,多感な10代の生き方を模索する.ブックリストとしても最適な1冊.

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  • 女神記
    3.7
    遙か南の島、代々続く巫女の家に生まれた姉妹。大巫女となり、跡継ぎの娘を産む使命の姉、陰を背負う宿命の妹。禁忌を破り恋に落ちた妹は、男と二人、けして入ってはならない北の聖地に足を踏み入れた。
  • 女性失格
    3.9
    寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい―― 女が女になり、女でしかなくなる瞬間を描く問題作! わたしの心が「寂しいの、なんとかして」と色目ならぬ物欲しげな瞳を駆使して、受動的に、男を付け狙っているわけです。(中略) 男に付け込まれるように、狙われるように、心がそういう風に巧みに振る舞っているわけです。 これがわたしの本性であるところの「受け身のストーカー」です。(本文より) これは、性にまつわるあらゆる体験を味わい尽くす「女」の物語。 女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか? 太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作!
  • 女徳
    4.0
    京都・祇王寺の庵主として静かに暮す智蓮尼は、12歳で花柳界に売られ、愛のあかしに小指を切ってみせるほどの激しい気性をもっていた。赤坂の“千竜”としてその艶名をうたわれ、男とのことで数度にわたって新聞を騒がせたのち40歳で得度したのだった……。すさまじいまでの女の宿業をにないながら、本能のままに生命を燃焼させた女の波乱の半生を、大胆なタッチで描いた長編。
  • ジョニ黒
    3.6
    1975年、横浜。少年アキラと“犬”とのひと夏の冒険が始まる―― 4年前、海水浴中にはぐれてしまった父さんは今もまだ帰ってこない。 あれ以来、母親のマチ子は時々どっかから拾ったオスをつれてくるようになった。 日出男はその「オス犬」のひとりだった。 欠落を抱えて生きる大人たちと、鬱屈を抱えて生きる子どもたち。 ままならない世界の哀しみと愛しさが胸にこみ上げる、すばる文学賞受賞作『ミシンと金魚』著者待望の最新作!
  • 女優
    4.0
    【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】師の坪内逍遙たちと、日本に新劇の運動を起こした早稲田大学教授・島村抱月。彼らがはじめた演劇学校の一期生に合格した松井須磨子。彼によって内に秘めた非凡な才能を見出された彼女は、カチューシャを演じ、ノラを演じるごとに見紛うほど美しい女優へと化身していく。二人の間には愛が芽生え…。近代演劇の夜明け、スキャンダルな愛に一途に燃えた抱月と須磨子を描いた著者入魂の長編小説。
  • 女優エヴリンの七人の夫
    4.5
    7回結婚した彼女が真実に愛する人は? ハリウッド黄金期に活躍した大女優が人生の最期に明かした秘密と贖罪の物語 雑誌『ヴィヴァン』の新人記者モニークは、隠遁生活を送る往年の大女優エヴリン・ヒューゴの独占記事を任される。エヴリン自身がモニークを指名してきたというのだ。なぜ自分が選ばれたのか困惑しながらも、モニークは女優が住むマンハッタンの高級アパートメントに向かった。現在79歳のエヴリンはグラマーで優雅な女優として一時代を築き、七度に及ぶ結婚生活を送り、その波乱に満ちた伝記を執筆し死後出版するよう提案してきた。怪しみながらも同意したモニークは、悲痛の事実を知らされることに… 号泣必至と話題、全米ベストセラー小説!
  • 女優の娘
    4.0
    アイドルグループ「YО!YО!ファーム」の一期生・斉藤いとに届いた、伝説のポルノ女優だった母親の訃報。母の存在を隠してアイドルになったいとだが、そのニュースで一躍時の人になる。一方、人気ランキングに振り回され、ウケるキャラづくりを求められ、恋愛が罪になる世界に翻弄されるメンバーを見て、いとはある決意をする――。世界の不条理とたたかうすべての人に贈る、傑作青春小説!
  • ジョン万作の逃亡
    3.0
    1巻462円 (税込)
    度々、鎖を引きちぎり、近所の鶏を襲う飼い犬ジョン万作。ある日、必死に追いかけていった先で“真実赤眼教”といういかがわしい宗教の存在を知る。輪廻転生を説くその会に、なんと妻とジョン万作が入信しているのだという―。椎名ワールドの原点となったデビュー小説五作品を収録した夢の一冊。
  • ジョンを背負って7000メートル
    3.0
    12月9日。構成作家のボクは、ジョン・レノン追悼番組で使った彼の巨大な写真パネルを、たった一人で六本木から新宿ゴールデン街の店まで約7キロも歩いて運ぶことにした。 他、『ナッツ』『プリズムの記憶』の二編を収録。 ※本書は『世界の果てに生まれる光』(角川書店 2007年刊行)を改題し電子書籍化したものです。
  • ジョヴァンニの部屋
    4.0
    ボールドウィン生誕100年 代表作を記念復刊! LGBTQ文学の傑作 アメリカで再注目されている黒人文学作家であり、マルコムX、キング牧師らとともに60年代公民権運動の中心的役割を担った思想家でもあるボールドウィンの生誕100年を記念し、代表作を復刊する。 小説の舞台は50年代のパリ。パリに遊学中のアメリカ人青年デイヴィッドは、婚約者ヘラが長期旅行で不在の間に、バーで知り合ったイタリア人男性ジョヴァンニと恋愛関係になり、ジョヴァンニの部屋で二人は同棲生活を送るうちに、デイヴィッドは封印してきた過去がよみがえり、苦しみを募らせる。婚約者ヘラが戻ってくると、デイヴィッドは自分の気持ちを押し殺そうとするが……。 「内なる自分と出会ったときの恐怖、罪悪感、喪失感をこんなにも激しく魅力的に描くことのできる作家がほかにいるだろうか。――いま、われわれの作品として大きく呼吸を始める」(金原瑞人「解説」より)
  • 次郎物語 一
    5.0
    1~5巻704~1,045円 (税込)
    次郎は生後まもなく里子にだされ,五、六歳になって実家に帰ってくるが,自分に対する家庭の空気が非常に冷たく感じられ,乳母が恋しくてたまらない.大人の愛に飢える次郎は,周囲に対して反感をいだいて,わざと嘘をついたり,乱暴をするようになる.つらい運命に耐えながら成長する次郎の姿を深く見つめて描く不朽の名作.

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  • ジロがなく <新装版>
    3.5
    ジロはなかない犬。何があってもなかないから、強い犬として群れのボスになった。けっしてなかない犬・ジロが、はじめて声をあげたのは……。孤立する主人公・ジロの勇気と友情、そして再生の物語。 友情と勇気を考える名作絵本。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 神社であった泣ける話
    5.0
    新たな一歩を踏み出す場所 神社にまつわる14編のアンソロジー 初詣や七五三などの節目に、そして願い事をしたり大きな決断をしたりするときに、人々は神社を訪れます。 街の喧騒を離れ、穏やかなひとときを過ごすために神社に足を運ぶ人もいるでしょう。 本書はそうした「神社」を舞台にした、14編の泣ける物語を収録しています。 ライト文芸の世界で活躍する14人の著者が紡ぐ14編の物語を読み、 心休まるひとときを過ごしませんか。 そして、これまでご好評いただいている「泣ける話」シリーズですが、本書より収録12編を14編にし、1編あたりの分量も増え、大きくボリュームアップしています。 なお、以下の1編はマイナビ出版主催の短編小説コンテストの受賞作です。 【優秀賞】 『巫女のバイトをする理由』伊瀬ハヤテ 【収録作品】 『やさしくて、少しかなしいまぼろし』/桔梗楓 無気力に生きる黒田は仕事で回っていた神社である日、いないはずの妻の姿を見て…… 『巫女のバイトをする理由』/伊瀬ハヤテ 進路のことで友人との間がギクシャクしている実来。バイト先の神社に友人が来て…… 『バス停』/杉背よい 一年ぶりに帰郷した麻由利の前を通り過ぎた自転車。乗っていたのはアキだった。 『鎮守の森のあふちの実』/一色美雨季 妊娠中に浮気未遂をした夫と関係を続けるべきか迷う千佳。久しぶりに訪れた神社で…… 『神出ボーイミーツ鬼没ガール』/鳩見すた 八歳の夏に出会ったときから「あの日まで」、風子はずっと神出鬼没だった。 ほか9作品収録 『神頼みではなく、亀頼みを。』矢凪/『ひとつ足して』霜月りつ/『舞い散る、舞い継ぐ』溝口智子/『いつか見た日の』猫屋ちゃき/『お稲荷さん、引き取りにまいりました』日野裕太郎/『御神木は語らない』編乃肌/『幼き願い』朝来みゆか/『越えてぞ行かまし八重垣を』那識あきら/『ナギの葉っぱ』ひらび久美
  • 仁術先生
    3.3
    【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】東京下町の個人病院に勤務することになった円乗寺優先生。堅苦しい大学病院から逃れてやって来た。専門は外科だが、内科、婦人科、何でも診ることとなる。酒好きな先生は、ある晩近くの寿司屋に入ったが、店の青年が自分の患者であることに気づく。彼は他人には言えない病気の持ち主だった――人情味あふれる仁術先生の診察と活躍を描く異色のメディカル・ユーモア小説。
  • 人生案内 夜明けを待ちながら
    4.0
    生まれながらの宿命は変わらなくとも、運命の偶然とは必ず出逢い、それが人生を豊かに変えてくれる。受験、就職、病気、年齢、生きがいとは――。私たちの切実な問いに、作家がともに悩み、ともに答えを模索した人生のガイドブック。 ※本書は、平成十年十二月、東京書籍より刊行された『夜明けを待ちながら』を書名変更し、文庫化したものが底本です。
  • 人生うろうろ
    3.0
    一流企業の課長が、酔っぱらった勢いで、墓をいくつもひっくり返して、警察に捕まってしまった。エリート・サラリーマンをとんでもない暴挙に駆りたてた理由を描く「野間家先祖代々之墓」。妊婦の家族の悲喜劇がバカバカしい「蛭子坂産婦人科」。就職、結婚、出産、離婚、転職など、人生の転機を清水流にスケッチした傑作面白短編集。
  • 人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 直木賞作家が60代にして漫画家デビュー! 荻原浩にしか描けない、センチメンタルで不可思議な絵物語。「アマゾン川流域に流れ着いた瓶の中には、日本語で綴られた遥か遠い地からの手紙が入っていた……(大河の彼方より)。「93歳。病室で最期の時を迎えようとしている幸子のもとに、次々と懐かしい人々が訪れて……」(人生がそんなにも美しいのなら)。「4月1日の午後1時にあの桜の木の下で会おう。幼なじみの二人が交わした約束の行方は……」(あの日の桜の木の下で)など、人生のほろ苦くも愛おしい一瞬から、日常の半歩先に広がるブラックで奇妙な世界まで、全9編収録。
  • 人生劇場
    3.9
    1巻2,310円 (税込)
    『ラブレス』『ホテルローヤル』等、家族の光と闇を描き続ける直木賞作家・桜木紫乃のルーツ! 夢に生き、夢に死ね―― 昭和の北海道。 己の城を求め、男は見果てぬ夢を追う。 【著者コメント】 書きながら改めて、生きることは滑稽だと感じました。 滑稽でいいと思うところまで、書けた気がします。 やせ我慢人生を歩いてきたすべての先人に、愛を込めて――人生劇場。 何もかもが赤く染まった鉄鉱の町・室蘭。 四人兄弟の次男に生まれた猛夫は、兄にいじめられ、母には冷たくあしらわれながら日々を過ごしていた。 心のよりどころは食堂と旅館を営む伯母のカツ。やがて猛夫はカツのもとで育てられることになる。 中学卒業後、理容師を目指し札幌に出た猛夫だが、挫折して室蘭に帰る。 常に劣等感を抱えるようになった猛夫は、いつか大きくなって皆を見返してやりたいと思うように。 理容師として独立、ラブホテル経営と、届かぬ夢だけを追い続けた男の行く末は。 自身の父親をモデルに、直木賞作家・桜木紫乃が北の大地で生きる家族の光と闇を描く。 【目次】 一章 鉄の町 二章 修業 三章 別れ 四章 長男 五章 夫婦 六章 闘い 七章 新天地 八章 落城
  • 人生相談。
    3.3
    1通の新聞投書からはじまる、悲劇。父が遺してくれた家に、見知らぬ家族が住み着いた。しかも我が物顔で。「居候の女性が出て行ってくれません」。悩める十六歳から大洋新聞の「「よろず相談室」に届いた一通の人生相談。掲載された回答から導かれた予想外の悲劇とは。投書される誰にでも起こりうる身近な事件が、大きな殺意に繋がっていく。ラスト1ページまで目が離せない!
  • 人生の甘美なしたたり
    4.3
    恋愛の究極は、手ェも握らんとこへ還る。しょせん男は気立てと甲斐性。人生、エエとこ取りでよい。血は水より薄い。「死」の対極にあるのは「生」ではなく、「恋」である――。人間への深い愛と洞察力を持つ著者が行きついた、鋭くてユーモラスな田辺流決めフレーズ集。人生をより軽快にするための応援歌であり、ふとこぼれる本音であり、気持ちひとつで手に入る幸福のさまざまなかたちの提言ともいえる。
  • 人生の作戦会議! なんでも解決しちゃう女、王生際ハナコ
    4.3
    「好きな人の本命になれない」「年収が低い」「彼女が一度もできたことない」 「自信がない」など、あらゆる悩みを王生際ハナコが解決していく、 実用エンタテイメント小説! 占いでもカウンセリングでもない、「作戦会議」で、あなたを一皮むかせます! <ケース1>本命になれない女 <ケース2>客がつかない女 <ケース3>彼女が一度もできたことがない男 <ケース4>年収が低い男 <ケース5>不倫から抜け出せない女 <ケース6>自信がない男 <ケース7>セックスレスの女 <ケース8>会社にいづらい女 <ケース9>運が悪い女
  • 人生の親戚
    4.2
    人生の途上で堪えがたい悲しみに直面したとき、人はその事実をいかに受けとめ、その後の人生をどう生き得るのか。肉体に障害を抱えた長男と精神に障害をもつ次男、二人の息子を同時に自殺によって失った女性が、その悲惨を真正面から引き受け、苦しみの果てにたどりついた生の地平は? 魂の癒しを探り、生きることへの励ましに満ちた感動的な長編小説。第一回伊藤整文学賞受賞作。
  • 人生の夕凪 古民家再生ツアー
    3.7
    人気エッセイストの小説処女作が待望の文庫化!「僕に何かお役に立てることがあったら、いつでも言ってください。仕事のことでも、それ以外でも」「今、ひとつあるんですけれど……十数える間、よりかからせていただきたいんです」(「分別ざかり」)。五話の短編、すべての主人公がシングル中年女性で、変わらない現状に倦み、あるいは突然の変化に戸惑い、はたまた寄る辺ない自分を見つめ直したりする。童心にかえったり、また恋をしたり……。人生の風が再び吹き始める。40代以降の女性に贈る、等身大の応援歌。(『空き家再生ツアー』を文庫化に際して改題)
  • 人生はアイスクリーム
    4.0
    妻と娘を喪ったことで、いつも自殺のことばかり考えている宗太。なにを食べても吐いてしまうため、コーヒーとポカリしか口にしない生活を送っていて、餓死まであとわずか……といったある日、アメリカに住んでいる姉と、その娘が突然、自宅を訪れる。 彼女たちの心配をよそに、精神的に立ち直る気配をまったく見せない宗太だったが、無邪気にはしゃぐ五歳の姪ジルの驚くべき秘密を知ることで、生活が一変する――。 人生は、やがて儚く消えてしまうもの。しかし、そこには、かけがえのない希望が満ちあふれている。
  • 人生を失い、それでも女は這い上がれるか
    3.0
    1巻1,672円 (税込)
    アルコール、性的虐待、経済的困窮――。 女たちは壊れてなお、生きつづける 何日もお風呂に入らないし着替えもしない。ビールもちっとも美味しくない。味などわからないのだ。 だが、飲まずにはいられない。うす汚れたかっこうでコンビニに行き、ビールを四、五本抱えて帰ってくる。 布団の中に入って、それをちびちび飲む、時々、トイレで吐く。 この連鎖をどうにか断ち切ってほしいと願うようになった。(本文より) 第18回民主文学新人賞受賞作家による、書き下ろし・発表作を4編収録。

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  • 神保町の怪人
    3.0
    百貨店の催事で古書展覧会が行なわれるようになった昭和42年春。詩集のコレクターである大沢から、古書収集の極意は「殺意」と聞かされた喜多は、彼が本を借りてはそのまま私物化しているという噂を耳にする。その後大沢が居合わせた展覧会で、稀覯書が忽然と消え失せた……本を手に入れるためなら手段は選ばない収集家の闇を描く「展覧会の客」、古書オークション開催者に翻弄される喜多が最後に意外な真相に辿り着く「『憂鬱な愛人』事件」、古書店で起きた盗難事件と、図書館での司書強殺。「電網恢々事件」の三編を収録する。/【目次】第一話 展覧会の客/第二話 『憂鬱な愛人』事件/第三話 電網恢々事件/あとがき/文庫版刊行にあたって/解説=北原尚彦

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