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★★★第66回メフィスト賞受賞作★★★
「あなたに、この本を」
消えた秘宝と、
五層の物語が織りなす巨大迷宮。
主人公は「本」そのもの。
* * * * * * * * *
【あらすじ】
戦争が国土を焼いた。
大学生の青年エリメは戦火に巻き込まれ傷を負い、
遠い故郷の実家で目を覚ました。
療養で暇を持て余し、手に取った一冊の本。
それは「女王陛下に捧ぐ、王家の宝の在処」という
むかし実在した宰相の筆による小説なのだという。
軽い気持ちで読み始めたエリメを待っていたのは、
九天九地に比類なき物語の迷宮。そして、
歴史の砂に埋められた国家の秘密だった。
最奥へと誘う〈声〉がこだまする。
「あなたに、この本を」──
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Posted by ブクログ
メフィスト賞受賞作。471ページとなかなかのボリューム。エリメという大学で化学の研究している男性が部分的な記憶喪失となって目覚めるところから始まるお話。療養のためしばらく自宅ですごし、本を読み漁り、大学に戻る時に読む本で表題の本に取りかかるのだが、これが本の中に本が語られという4層入れ子状態になり、はっきり言って読むのが辛いです。ただ、あとで主人公らが振り返りしてくれるので、完璧に理解しなくても、大丈夫。あと、詩の表記が多く、ページ数ほど重くありません。最終記憶戻って一気の謎解きらへんがクライマックスなので、前半は頑張って読みましょう。
小学生でも凄くダメじゃないけど、戦争や殺しも出てくるのと、難しい本なので、高校生くらいからが向いてます。
Posted by ブクログ
千夜一夜物語のような入れ子構造で王国(宗教)の成り立ちと隠された秘宝。
この手の入れ子構造物語ってただただカオスになりがちなんだけど物語としてうまいこと成り立てていけてるのがすごい。
面白かったです。月をあがめたり聖戦とかいろいろ現実の何かを想起しないでもないけどあくまでもフィクションで。全体的にあんまり救いがないような暗さもあるし、最終章前は「玄関開けて入ってくるのが軍」みたいなバッドエンドも想像しましたが。というかフィクション色の強い宝探しものくらいのゆるい気持ちで読んだので最後の放射性物質うんぬんはちょっと逆に興ざめではあった。
いやしかし、デビュー作なんですね。しかもかなりお若い作者さんということで。次回作がとても楽しみです。
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