樹下の想い

樹下の想い

733円 (税込)

3pt

4.2

秘めたる激情、大人の恋愛小説。花材職人と華道家元令嬢が20余年、思いやり求めあった究極の恋。恋の至極は「忍ぶ恋」――華道家元の娘・絹子を秘かに愛する、花材職人の平賀誠吉。想いは通じても、家元令嬢と出入りの職人という境遇の違いに阻まれ、結ばれぬまま別々の人生を歩むことに。躊躇(ためら)い、思いやり、じっと泡立つ激情を、永く胸に閉じ込めてきた男と女。心に刻みつけるような忍ぶ恋。あまりに切ない、大人の恋愛小説。

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樹下の想い のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    久し振りです

    久し振りに読み終えて余韻を楽しめました。高橋治の「風の盆恋」は今も心に残る一冊ですが、きっとこの本も心に残る一冊にプラスされるでしょう。主人公の花材屋という職業も興味深く生き方にも心引かれるが、思われる相手の女性の身になると「言ってくれれば人生変わったかも知れません」ということなのでしょう。

    0
    2021年01月24日

    Posted by ブクログ

    恋愛小説。普段は余り読まないのですがね。まあ、中年男女と言うことで。。。
    物語は若い頃の二人と今の二人の話が交互に進められます。その間に娘の恋物語が挟まれたりするのですが。
    身分違いの考え方や、家元制度など、古臭さを感じさせられる部分はありますが、全体としてはなかなか読ませてくれます。☆4つ。た

    0
    2017年10月30日

    Posted by ブクログ

    華道家元の娘と花材職人の26年間の恋を綴った作品。身分の違いから、家元に恋をしていても積極的になれなかった22歳の頃と、48歳の自分が交互に描かれ話が進んでいきます。何十年も想い続けられる人がいるというのは、現実的には非常に迷惑なことだと思いますが、小説で読む分にはありかなと。華道の勉強にもなる良い

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    家元と花材屋という表裏をなす二人の、青春時代から中年の長きに亘る純愛という切ない物語。本書を読んでからホテルのロビーなどにある見事に活けられた花を見ると、活ける人を支える花材屋の方の苦労まで想像するようになった。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
    ものや思ふと 人の問ふまで

     美しい題名の『樹下の想い』を読み終え、最初に心に浮かんだうた(百人一首)です。
    そして、愛する・浮気はしないと、心に決めて貫いた、三浦友和さんを想った。
    格好いい男性はいつの世もいらっしゃいます。
    嬉しいことに!


     華道家元の

    0
    2022年05月18日

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