ジョニ黒

ジョニ黒

1,760円 (税込)

8pt

4.3

1975年、横浜。少年アキラと“犬”とのひと夏の冒険が始まる――
4年前、海水浴中にはぐれてしまった父さんは今もまだ帰ってこない。
あれ以来、母親のマチ子は時々どっかから拾ったオスをつれてくるようになった。
日出男はその「オス犬」のひとりだった。
欠落を抱えて生きる大人たちと、鬱屈を抱えて生きる子どもたち。
ままならない世界の哀しみと愛しさが胸にこみ上げる、すばる文学賞受賞作『ミシンと金魚』著者待望の最新作!

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ジョニ黒 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    大雑把で子供のような日出男と行方不明の父の面影を忘れられないアキラ。懐かしい昭和を背景にして、横浜の人々との温かな交流を活写。笑える筈の彼らの言動も、どこか切なくて哀しい。リズミカルな展開もいい。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月23日

    小学生のアキラの毎日は、つぎはぎの夢みたいに突飛なできごとの連続で、そこにはお父さんがいて、もがきながら生きる大人たちがいて…。
    言葉にならない未結晶な気持ちが伝わってくるようで、胸が締め付けられました。
    くだらないことも、大切なことも、トラウマ級のできごとも、同じ濃さで過ぎていくけれど、大人の私か...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月20日

    「親とはこうあるべき」みたいな理想像を作ろうとして戸惑いながら暮らすのもいいかもしれないが、子供の隣で自分の人生を精一杯楽しむだけでも、主体的な思考と感性を育てる良い教育になるのではと思わされた。
    子供が持つような瑞々しい感想を意識して言葉を使っていて、類似の少ない形の小説だと感じた。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月15日

    『ミシンと金魚』でデビューした永井みみさんの新作だ。小学4年生のアキラが綴る、パワフルで下品でシッチャカメッチャカな夏休みの記録である。
    想像力豊かな小学生の世界は広いようで狭い。そして、書かれていることのどこまでが本当に起きたことなのか疑問に思う箇所もちらほら。そうした一見無関係に思えるエピソード...続きを読む

    0

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