ミシンと金魚

ミシンと金魚

561円 (税込)

2pt

「カケイさんは、今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」――ある日、ヘルパーのみっちゃんからそう聞かれた“あたし”は、絡まりあう記憶の中から、その来し方を語り始める。母が自分を産んですぐに死んだこと、継母から薪で殴られ続けたこと、犬の大ちゃんが親代わりだったこと、亭主が子どもを置いて蒸発したこと。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続ける“あたし”の腹が膨らみだして……。この世に生まれ落ちて、いつの日か死を迎え、この世を去る。誰もが辿るその道を、圧倒的な才能で描き出す! 著者デビュー作にして第45回すばる文学賞受賞作!!

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ミシンと金魚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    辛いことや頑張ってきたこと、乗り越えてきたことがたくさんあり、そんな人生の終盤で認知症を患っているおばあちゃんのカケイさん

    そんなカケイさん目線で語られるトンチンカンだけどちょっとおもしろい会話や過去のカケイさんの話

    カケイさんがかわいくてクセになる!
    そしてこのお話がすごく好き!

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    好き。
    すごく好き。

    もう、
    人生の全部が詰まってる。

    人生ってきっとこう。
    時代は違うけど、人と人はこんなふうに社会で支えあったりすれ違ったり、自分の思いをうちに秘めて、生きる。

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    おばあちゃんの語り  
    楽しくもあり淋しくもありました 
    嫁とのやり取りやヘルパーさん(みっちゃん)とのやり取りがちょっと違うのが感心しました

    毎日ミシンを踏んで頑張ったこと お兄さんや広瀬のばーさん 夫や息子 そしてみっちゃん いろんなことを思い出して 幸せだったと言える人生 

    手に花が咲くま

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    面白過ぎて一気に読んでしまいました。ユーモアもあり哀しさもあり色々な感情になりました。ぜひまた読み直したいです。

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    医療職者だからか、
    認知症で短期記憶が覚束ない女性目線の話はものすごく勉強になった。
    あれは気を遣ってくれてたのかとか
    そんなふうに思ってたのかとか。

    覚えたいことは忘れちゃうのに
    忘れたい過去ははっきり覚えてる。
    その間で揺れる主人公。

    斬新で読みやすいのに
    心に深く沈む小説。

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    これはボケたおばあちゃんのコミカルな現実話かと思えば、なかなかディープな人生のお話で短いながらとても内容の詰まった作品で感動もあった。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    語り口調や、老人文学が自分にとって新しい小説の世界の扉を開いた。

    カケイさんが、しあわせな人生だと言っているように、私もしあわせな人生だと言えるように生きたい。

    2025年ナツイチでこの作品と出逢った。
    出逢えて良かった1冊。



    0
    2025年07月24日

    Posted by ブクログ

    切ないほどに狂おしく、そして真綿のように暖かく…
    認知症のカケイさんの頭の中は、それでもすごく鋭いし、過去のことも手のひらのシワを読み取るが如く細かく覚えている。
    人生の果ての場面においては頭の中がこういう働きさえしてくれれば良いのではないかと思わせてくれるような、面白い小説だった。

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    本人には見えてない部分の周りの人の力で私達は生かされている。今、生活出来ているのも自分自身には見えない人たちの努力のおかげなのだと気づける一冊でした。
    主人公の老人の女性の気づきによって幸せの意味を今一度考えさせられました。

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    ほっこりする話

    おとなしいだけのおばあちゃんに見えて、実はすごい過去を背負っていて、我慢の人だった。
    そして卑屈でずっと自分が虐げられてると思い込んでたけど、実はそこまででは無かったって話。

    悲しいような、良かったような。
    教訓になる話でもある。

    0
    2025年10月26日

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