無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
懐かしい
30代に森瑶子に夢中になった。新刊が出るのを待って貪るように読んだ。この本はデビュー作だから絶対読んだと思いながら読み進み「うんうん、この男と女のやりきれないばかりの心理描写」に懐かしさが込み上げてくるのを感じる。続けて何冊か読んでみよう。逆に今の若者がこれを読んでどんな感想を持つか聞いてみたい。
Posted by ブクログ
森瑤子さんは、私が読書を始めた頃すでに売れっ子作家になっていたけど、年齢的に大人の恋愛ものというジャンルに手が出ず、読まないうちにお亡くなりになってしまった。
年齢を重ねて、恋愛ものも好んで読むようになり、今になって読んでみると、作品の空気がバブルの頃といった感があるものの、表現は繊細だし、関係が醒めてきている夫婦の閉塞感が伝わってくる。
「誘惑」の夫婦は、ラスト修復の可能性が見えてきているけど、あれで本当に修復できるのか疑問を感じますねえ……。
「情事」「誘惑」とも夫がイギリス人で、やけに外人の登場人物が多いんだけど、それがこの作家さんの特徴なのだろうか?
Posted by ブクログ
ねっとりと甘い。
心にささった棘からじわじわ膿がでてくるような
大人のけだるい甘さが漂っている。まだ腐りきってない濃厚で
でも鼻をそらすことのできない芳香。
ふと主人公の年代が自分とばっちりとかぶっているのに
気づいて愕然とする。こう展開のは、「大人」な空間故だと
思っていたのに、気がつけば自分もその領域にいる。
こういうシナリオが非日常に感じない
自分にちくんとする痛みを感じるのは、
この小説の主人公の気持ちがわかるというのは、
もうがむしゃらで青かった青春時代が終焉してしまったということだから。
でもね、会ったばかりの男がいくらスマートでも
美しくてもやんちゃでも、それを「愛」と言ってしまうのは
私は”逃げ”だと思うな。そういう状況に陥らせる
完全な大人になる直前のあせりを理解はしていても。
この種の甘さは飲み込めば飲み込むほど
乾いていくそういう種類のものだから。
週末に読む恋愛小説に、分別を知るつまらない(けど”良識的な”)
大和撫子をはなっから期待はしないけれど
(森瑤子だもの!)ぐらぐらと落ちる直前のところで、
はらはらさせながら最後のスパートにすらりともちこんだ
「誘惑」のほうが私は「情事」より好み。
やっぱりさ、女はいくらいい男でも簡単に寝てしまってはだめなのよ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。