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【第2回(1978年)すばる文学賞受賞作】「自分が、若さを奪い取られつつあると感じるようになると、反対に、性愛に対する欲望と飢えが強まっていった。セックスを反吐が出るまでやりぬいてみたいという、剥き出しの欲望から一瞬たりとも心を外らすことができない期間があった」夏の終わり――夕暮が突然輝きを失い、若さへの不安が私を奔放な性に駆りたてる。情事をひたすら追求して、“すばる文学賞”を受賞した話題作。「誘惑」も併載。
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Posted by ブクログ
とても好きな本 言葉が綺麗でラジオみたいにスラスラ入ってくる。 作者を好きになって、他の本も集めました。
30歳過ぎの既婚キャリアウーマンは、夫子が週末別荘へ行くのを狙って浮気をする。女として夫から見てもらえない不満から別の男へ走ってしまう。でも、夫子が一番大事であるからばれる前に別れてしまうが、その期間の愛情は激しく思う。これが本当の女心だと思う。
誰かを愛する事 愛して愛してどうしようもなくなる事 愚かな事 えげつない事 切ない事 めくるめいて悦ばしい事 秘めて苦しい事 官能にうちふるえる事 そんな事のひとつひとつが、 研がれた美しいナイフのように 体の細部を突いてくる 野生の獰猛のごとく 体中をすばやくめぐる 情事のごとく耽溺しぬきた...続きを読むい小説 忘れ得ない一冊
懐かしい
30代に森瑶子に夢中になった。新刊が出るのを待って貪るように読んだ。この本はデビュー作だから絶対読んだと思いながら読み進み「うんうん、この男と女のやりきれないばかりの心理描写」に懐かしさが込み上げてくるのを感じる。続けて何冊か読んでみよう。逆に今の若者がこれを読んでどんな感想を持つか聞いてみたい。
『情事』『誘惑』の二編。森瑶子さんを初めて読む。主人公が女性であり、女性目線であることがまた男性とは違う恋愛(浮気)感情を綴る。 登場人物がイギリス人である設定と美しい文章の表現が情景を一層浮世離れさせているのかもしれない。
結婚生活が不幸だ、もう女性としての賞味期限が終わる、とそんな理屈で夫以外の男に簡単に抱かれる女性が出てくる二編。こういう情念は理解できるし、別に夫側の視点じゃなくて彼女たちの情人側の視点で読めばいいのに、どうしてもなんかそうできずにしっくりと読めなかった。結婚を選んだ2人がすれ違っていく心理描写がと...続きを読むてもリアルで上手だった。特に「誘惑」では、なんだこの女って思える「情事」よりもとても良く描かれてると思った。しかし欧米人と結婚する日本人女性ってモチーフが好きな作家だなあと思った。面白かったんだけど、好きでは無い作品。
森瑤子さんは、私が読書を始めた頃すでに売れっ子作家になっていたけど、年齢的に大人の恋愛ものというジャンルに手が出ず、読まないうちにお亡くなりになってしまった。 年齢を重ねて、恋愛ものも好んで読むようになり、今になって読んでみると、作品の空気がバブルの頃といった感があるものの、表現は繊細だし、関係が醒...続きを読むめてきている夫婦の閉塞感が伝わってくる。 「誘惑」の夫婦は、ラスト修復の可能性が見えてきているけど、あれで本当に修復できるのか疑問を感じますねえ……。 「情事」「誘惑」とも夫がイギリス人で、やけに外人の登場人物が多いんだけど、それがこの作家さんの特徴なのだろうか?
女、それを持て余しながら生きていく事。 女としての盛りを過ぎた後、どう生きるか。 若い頃は自分が30代になる事すら100年後のように思えた。 欲望が沈んだ澱のようにくすぶり続ける30代。 女について書いた作品。
ねっとりと甘い。 心にささった棘からじわじわ膿がでてくるような 大人のけだるい甘さが漂っている。まだ腐りきってない濃厚で でも鼻をそらすことのできない芳香。 ふと主人公の年代が自分とばっちりとかぶっているのに 気づいて愕然とする。こう展開のは、「大人」な空間故だと 思っていたのに、気がつけば自分もそ...続きを読むの領域にいる。 こういうシナリオが非日常に感じない 自分にちくんとする痛みを感じるのは、 この小説の主人公の気持ちがわかるというのは、 もうがむしゃらで青かった青春時代が終焉してしまったということだから。 でもね、会ったばかりの男がいくらスマートでも 美しくてもやんちゃでも、それを「愛」と言ってしまうのは 私は”逃げ”だと思うな。そういう状況に陥らせる 完全な大人になる直前のあせりを理解はしていても。 この種の甘さは飲み込めば飲み込むほど 乾いていくそういう種類のものだから。 週末に読む恋愛小説に、分別を知るつまらない(けど”良識的な”) 大和撫子をはなっから期待はしないけれど (森瑤子だもの!)ぐらぐらと落ちる直前のところで、 はらはらさせながら最後のスパートにすらりともちこんだ 「誘惑」のほうが私は「情事」より好み。 やっぱりさ、女はいくらいい男でも簡単に寝てしまってはだめなのよ。
「情事」について。これが処女作っていうんだからスゴイ。どちらかというと2つ目の「欲望」が好き。 素直になれずにどんどん崩壊してゆく関係。そこに思わぬ悪魔のささやき。 欲望との葛藤〜結末まで、揺れ動く女性の心に切なくてもどかしくて、そして安堵。
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