作品一覧 2023/05/11更新 悦ちゃん 試し読み フォロー 大番 試し読み フォロー 海軍随筆 試し読み フォロー 胡椒息子 試し読み フォロー 金色青春譜 ――獅子文六初期小説集 試し読み フォロー コーヒーと恋愛 試し読み フォロー 沙羅乙女 試し読み フォロー 七時間半 試し読み フォロー 食味歳時記 試し読み フォロー 自由学校 試し読み フォロー 青春怪談 試し読み フォロー 断髪女中 ──獅子文六短篇集 モダンガール篇 試し読み フォロー ちんちん電車 試し読み フォロー てんやわんや 試し読み フォロー 箱根山 試し読み フォロー バナナ 試し読み フォロー P+D BOOKS 海軍 試し読み フォロー P+D BOOKS 但馬太郎治伝 試し読み フォロー P+D BOOKS 達磨町七番地 試し読み フォロー 娘と私 試し読み フォロー やっさもっさ 試し読み フォロー ロボッチイヌ ──獅子文六短篇集 モダンボーイ篇 試し読み フォロー 1~22件目 / 22件<<<1・・・・・・・・・>>> 獅子文六の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 沙羅乙女 獅子文六 「こんな面白い小説がまだあるのか!かわいらしい恋物語はいつのまにか二転三転するドタバタ劇へ」 SNSでひょんなことで出会った本。 表紙のなんとも言えない雰囲気と帯のメッセージで手に取った本でしたが、個人的にはかなり好みでした。 最近朝ドラにはまっているわたしですが、なんだかワンクール分の朝ドラを...続きを読む見終わったかのような明るい気持ちになりました。 Posted by ブクログ てんやわんや 獅子文六 恐怖からの自由 戦前と戦後社会の連続性について、この作品は描いている。この指摘や示唆は丸谷才一「笹まくら」が最も成功していると感じているけれど、「てんやわんや」で書き込まれているのは庶民感覚により近く、山口瞳が「卑怯者の弁」で絶唱に近い声で、戦争も殺し合いも絶対に拒否したいといったものと近似値である。いろんな自由が...続きを読む戦後憲法に書き込まれているが、恐怖からの自由がないのだという指摘は切実である。主人公は立派な人間ではなく、うまく立ち回ることを常に考えている小市民であるのでユーモアとシニカルが入り混じり、日本社会のシステムに翻弄される。巻き込まれタイプの典型であるので、志も決意も常にグラグラと揺れてしまう。あとがきに獅子文六氏が言われたという「君はエログロを書かないから良いね」が紹介されているように、庶民が保持していた倫理や道徳が潔癖ではない程度に保たれていることも、作家の現代性を示していると感心させられた。こういう物語がしっかり生き残っていて今も読める状況にあるのは、新聞小説としての連載だったらしいが、当時の読者の見識や感覚に寄り添っていた証拠であるので、読み継がれてほしい作品のひとつである。それにしても、戦争、災害、暗殺、犯罪などの恐怖から自由になれる時代という壮大で素朴な理想を、ジョンレノンよりずっと前の日本作家が書いていたことに驚きました。借り物ではない、手づくりの思想は好ましいと拍手喝采。 bookfun コーヒーと恋愛 獅子文六 1963年に刊行されたこの本、自分が生まれる半世紀も前の話なのになぜか共感できるし、登場人物がいい人すぎる。温かい心で本を閉じた。獅子文六、ちゃっかり登場するのかわいくて好き。 Posted by ブクログ コーヒーと恋愛 獅子文六 1963年に刊行された昭和の小説です。 主人公は、テレビタレントのモエ子さん。 ドラマの母親役やオバサン役で人気の女優です。 八つ年下の夫、ベンちゃんは、劇団の舞台装置家。 劇団の若い研究生アンナとベンちゃんの仲を疑って、モエ子さんはヤキモキしています。 モエ子さんはコーヒーを淹れる名手でもあり、コ...続きを読むーヒーの同好会「可否会」の会員です。 「可否会」の会員は、モエ子さんの他に、真のコーヒー通の会長、洋画家、大学教授、落語家がいて、全部で5名。 この登場人物たちの滑稽なやりとりや、コーヒーについての多彩な会話やうん蓄が面白くて、楽しく読めました。 とにかくコーヒーの話がたくさん出てくるので、カフェで読むとより気持ちが入りそうです。 2回目を読む時は、カフェで読みたいと思いました。 Posted by ブクログ バナナ 獅子文六 お気に入りの散歩ルートにある移情閣。傍らの石碑に本作の一節が彫り込まれており興味を持った。バナナの輸入とシャンソンと美食。移情閣を建てた実在の人物・呉錦堂と同じ姓を持つ台湾華僑の一家。お金持ちで家族仲は良好だが、それぞれちょっとした秘密を抱え、それが妙な具合に絡み合う。天童さん。息子・龍馬のために行...続きを読む動しつつも美食家としての矜持は外さない。余韻が残り、とてもよかった。レトロでポップな物語。 Posted by ブクログ 獅子文六のレビューをもっと見る