獅子文六の一覧
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ユーザーレビュー
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同棲愛にロマンスの無い恋愛が昨今の若い人たちの恋愛を表現しているように見える。
今読んでも色褪せない、今だから読むと納得する本。
セックスと恋愛がセットになっていた時代はもう終わりを迎えている現代をそのまま描いたような内容でもあり、こざっぱりしていて好き。
何冊か獅子文六は読んできましたが、これはち
...続きを読むょっと毛色が違う感じでこんな大切な事も書いていたのかと発見できた一冊。
Posted by ブクログ
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通勤中に読む何か軽い読み物をと思って、獅子文六の初期作品。可愛らしくもおマセな10歳の女の子「悦ちゃん」が父親の再婚相手選びを巡って東奔西走大活躍する。ユーモアとバイタリティに溢れた悦ちゃんが何とも魅力的で、戦後、決っして楽ではない生活を送る多くの日本人に元気を与えた物語ではないだろうか。
獅子文
...続きを読む六と言えば相場師を描いた「大番」ほか何作かを読んでいるが、いずれも面白くて気に入っている。もう何作か読んでみよう。
Posted by ブクログ
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軽妙洒脱。
当時の世相、流行が織り込まれていて興味深い。
「楽天公子」これぞラブコメ!
伯爵役はヒュー・グラントで!
Posted by ブクログ
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どういうわけか私、獅子文六って関西の作家だと思っていました。
だからお母さんがいなくてお父さんとふたり暮らしの小学生の女の子・悦ちゃんって、じゃりン子チエのイメージだったんですよ。
悦ちゃんは東京生まれの東京育ち。
中野に住んでいますが、ショッピングに行くのは銀座のデパート。
あ、これ昭和11年に
...続きを読む発表された作品なんです。
お父さんは歌謡曲の作詞者。
ただしあんまり売れてはいない。
なのにそろそろ再婚しよっかなあ、なんて思って、金持ちと結婚した姉を頼る。
万事に頼りなく、人任せなのである。
で、大銀行の一門の出で、学があって、美人のお嬢さんに惚れられて、さくさく婚約となる。
いや、悦ちゃんが反対しているからさくさくではないか。
悦ちゃんは悦ちゃんで、新しいママは欲しいのである。
だってまだ10歳。
甘えたいお年頃なのだ。
だから悦ちゃんは自分で新しいままを見つけてきた。
銀座のデパートで働く鏡子さんだ。
昭和11年の新聞小説なのですが、思った以上にハイカラ。
2.26事件の起こった直後で、日本が急激に軍国主義に傾いたと習ってきましたが、悦ちゃんは「パパ」「ママ」と言う。
後に悦ちゃんは歌手デビューしますが芸名は「日本のテムプルちゃん」。
当時シャーリー・テンプルが人気だったのね。
ジャズを聴いたりダンスを踊ったりのシーンもある。
悦ちゃんが見つけたママ候補の鏡子さんもまた、幼い頃に母を亡くし、継母に育てられる。
けれども義理堅いお藤さんは、実子のお琴ちゃんよりはるかに鏡子さんを大事にする。
”何事でも、鏡子さんファーストである。”
え?この文章、昭和11年の文章?
金持ちの従兄弟たちと悦ちゃんを比較して
”悦ちゃんを胡椒(パプリカ)娘とすれば、ふたりは砂糖息子にキャラメル娘というところだろう。”
昭和11年にパプリカがあったんだ…。
デパートに海水着を買いに来た悦ちゃんが試着するシーンでは
”やがて彼女は、ドレスを脱ぎ始めた。クリッパーも脱いだ。最後に、おズロも脱いでしまったのは、まア子供だと思って、大目に見て頂きたい。”
おズロっていうのはズロース、つまりパンツのことだと思うのだけど、クリッパーがわからなかった。
多分前開きのシャツ(下着)のことなのではないかと。
悦ちゃんは言葉使いが悪い。
「ママは天国へ行ったッて、この前、いったじゃないか。じゃア、地面の下にいるわけはないぜ。ハッキリしてくれよ」
これが大人になると鏡子さんのように
「あら、そンなことありませんわ。お琴ちゃんだって、年頃になれば、きっと綺麗になりますわ。まだ子供ですもの、そンなこと仰有ったッて、むりですわ」みたいな喋り方になるのだろうか。
ふり幅ひどくて戸惑っちゃう。
笑っちゃったところ
”ウむ、腹が立つ……ヌケヌケと自分をだました柳の奴が憎いが、ここにいるこの女も、可愛さあまってすこぶる憎い。二人とも平均して、めちゃくちゃに憎い!”
それって平均するものなの?笑
いろんな意味で楽しめました。
Posted by ブクログ
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この時代の交通事情があってこそのドタバタコメディー、とても楽しく読ませていただきむした。
獅子文六さん、他にも読んでみたいと思います!
Posted by ブクログ
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