十二人の手紙

十二人の手紙

小説・文芸
775円 (税込)

3pt

キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙――。ラブレター、礼状、公式文書、メモ……、「手紙」だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの12の人生ドラマ。

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十二人の手紙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白い!
    昔の本は読みづらいのでは⁉︎の概念は飛んで行ってしまった。
    短編なのと手紙なのとで、とても読みやすい。
    ヒネリがあって、最後はビックリ!

    0
    2026年09月02日

    Posted by ブクログ

     書簡小説の短編集です。
     その中に忘れられないお話があります。
     お役所や学校などに出す届出の書類だけで綴られた前沢 良子(まえさわ りょうこ)さんという女性の一生のお話です。「赤い手」というお話です。

    1 出生届
    2 死亡届
    3 死亡診断書
     良子さんは昭和20年4月1日に千葉県市川市で私生児として生まれます。お母さんは出産の際に亡くなりました。

    4 転入届
     良子さんは生まれて半年で仙台市のキリスト教系孤児院に引き取られます。

    5 欠席届
     良子さんは冬には両手両足に赤切れができるたちで、ズック靴がはけなくて学校に行けませんでした。小6の冬でした。皆勤賞を逃しました。

    6 洗礼証明書
     14才の夏、洗礼を受けました。

    7 修学旅行不参加届
     修道女になる望みを持って特別に高校進学させてもらいましたが、園の他の子が行けないのに自分だけ修学旅行には行けないと言って、クラスメイトがお金を出してくれたのに参加を断りました。

    8 転籍届
    9 一年志願修道女誓願書
    10ニ年志願修道女誓願書
    11三年志願修道女誓願書
     18歳の誕生日、女子修道会に入ります。

    12 婚姻届
    13 妊娠届出書
    14 罹火災証明願
    15 罹火災証明書
    16 死産証書
    17 死胎火葬許可申請書
    18 家出人捜索願
    19 誓約書
    20 始末書
    21 死亡届
    22 死亡検案書
    23 死体火葬許可申請書
    24 起訴状
     12番から24番までの書面の名前から良子さんに何が起こったか想像できますか?

     23歳の2月、三年間の誓願が切れる前に良子さんは修道会を飛び出し、ある男性と結婚します。
     そして妊娠、アパートの火事、2階の窓から飛び降りて授かった子を死産、夫の家出、キャバレーへの就職、アパートへの男性の連れ込み、飲酒運転の自動車にはねられて。。。
     享年28歳。運転手は起訴されました。
     
    25 そして手紙
     良子さんが車にはねられた場所は修道会の前の市道でした。亡くなった良子さんは一通の手紙を携えていました。
     そこに綴られていたのは。。。

     淡々と事実が記載されているだけの書面の奥には、人の人生があるのです。
     人生って何? と思わせてくれる作品でした。
     古い作品ですが、心よりオススメします♡
     書面の一行一行を噛みしめてお読みください

    0
    2026年02月24日

    Posted by ブクログ

    劇作家として、演技する人間の種々相を活写しつづけている井上ひさし氏が、人間の演技性の表現に最適のこの書簡体形式を小説に採り入れたのは、いかにも納得できることだ。

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    名作だと思う!!めっちゃ面白かった!
    手紙を書かなくなってしまった現代だけど、手紙だからこその良さが詰まった本だった

    0
    2026年01月18日

    Posted by ブクログ

    1977年から78年に連載されたもの。時代設定は応じて古いが、世代的には十分理解できる程度の古さ。13篇すべて手紙の形式のみで綴られる小説。(一部、手紙ではなく、公文書や戯曲だったりするが、ほぼ書簡形式)

    多くは、ミステリーの要素を含むどんでん返しで、エピローグではほぼ全ての登場人物が登場して、連作短篇のテイストも楽しめる。

    井上ひさしさんがこういう作品をものするひととはつゆ知らず、たまたま手に取った本だったけれど、大当たりといって良いのではないだろうか。

    全作品ハズレなしだったが、1番面白かったのは、「ペンフレンド」。オチも秀逸だし、オチを知ってなお知らぬふりをする本宮弘子のしたたかさに唸った。

    0
    2026年01月03日

    Posted by ブクログ

    読めば分かるこのすごさ!

    こんなにゾクゾクする連続短編小説、読んだことないです。(ただ私、読書量そんなに多くないのですが)

    プロローグとエピローグを除き、11の短編それぞれバラエティーに富んでいて、手紙の形式をとっているのが特徴。手紙文に溢れる人間模様が濃厚です。男女間のドロドロとした残酷な部分、「ALWAYS 3丁目の夕日」的な、昭和の郷愁を誘う部分が入り混じり、そこにひねりが加えられ・・・・

    次にどんな話がくるのか知りたくて、最後の方はノンストップでした。短編ごとにエッと驚くようなオチがあり、エピローグでまた、驚きの結末が待っています!

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    タイトルの通り12人の人生の手紙、短編集。
    ラストは驚いた。何度も前に戻って読み直してしまった。
    解説でも驚いた。ただ単に文字だけ追っていて読み込めていない自分をちょっと情けなく思った。何度も確かめながら読み直した。

    個人的には、「赤い手」が強く印象に残った。
    手紙は、差出人の想いが強く、一方通行の手紙だと、そこから全体を把握するのに想像力を試されているみたいで面白かった。けど、少し読み疲れた。

    0
    2026年07月15日

    Posted by ブクログ

    主人公から誰かに宛てた手紙であったり、挨拶文であったり、役所への届け出であったり。書簡形式で綴られる短編集。 
    手紙ならではの相手によって態度をガラリと変える様子や、書き手の思い込みが後々の手紙で波乱の展開に繋がっていくところが面白かった。

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    時代背景は昭和50年代
    それぞれ独立しているように見えて、実は最後に綺麗に纏まってくれます
    皮肉が効いていたり、一方通行の手紙だったり、バラエティに富んでておもしろかった!

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    『ひょっこりひょうたん島』を楽しみにしていた子供時代、学園祭では、『ひょっこりダンス』を皆で踊りました^ ^
    なので、劇団『こまつ座』のお芝居も観に行きましたが、本は読んでいなかったので、お勧めにしたがって読んでみました。

    皆さんが感想に書いている通り、ザ昭和!
    引きずる寂しさ?悲哀?、、しかしながら、流石ストーリーテラー、一話毎に「なるほどね」感心。
    戦争、貧困を経験した人達は強いですね。
    星4つに留めたのは、『暗い』からだけです。

    0
    2025年09月09日

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