夏川草介の作品一覧
「夏川草介」の「神様のカルテ」「守ろうとする猫の話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「夏川草介」の「神様のカルテ」「守ろうとする猫の話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
信州大学医学部卒。2009年『神様のカルテ』でデビュー。同作は第10回小学館文庫小説賞を受賞し、実写映画化もされている。医師であり小説家でもある。
小説・文芸
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Posted by ブクログ
本を読むことが好きなあなたに、おすすめしたい一冊です。
なぜなら、この物語は「なぜ本を読むのか」という問いについて、考えさせてくれる作品だからです。
働いて、働いて、時間に追い越されそうになりながら働く現代社会。生産性が重視され、他人より優位に立つために、いつしか心が歪んでいく。
勝ち組が賞賛される一方で、負け組と呼ばれる人たちがいる。そんな社会を、生きづらいと感じることがあります。私自身も、知らず知らずのうちに、勝ち負けという物差しで自分や他人を見てしまうことがあるのではないかと思います。
一方、本の世界には、生産性や勝ち負けだけでは測れない価値があります。
物語の登場人物たちは、ときに自分の利益を顧みず、誰かのために行動します。勝つことだけが正解ではなく、損得を超えた生き方にも輝きがある。そんな世界を、本はたくさん見せてくれます。
この物語を読んで、私は本を読むことについて、改めて考えさせられました。
そして、本を読むことは、私たちの歪んだ心を元に戻してくれるのではないか、という思いに至りました。
これまでいろいろな本を読んできましたが、こんなふうに考えたのは初めてです。
これからも、本を読み続けたい。
なぜなら、本は、殺伐とした資本主義社会の中で、いつの間にかささくれてしまった私の心を、軌道修正してくれるものだからです。
Posted by ブクログ
日々どれだけ働いても目の前の患者さんの列が途切れることはない。そんな中で、どうやって新しい知識を取り入れたり、論文を書いたりできるのだろうか。もっと人間らしい生活をさせてあげたいと思いつつ、かと言って、自分や家族が苦しんでいたら診てほしいと思うし、誤診や医療ミスによって命を落としたら、仕方ないと割り切れるものでもない。ギリギリすぎやしないか。超人でないと医師は務まらないのか。
医療に関わらない私ができることは、せめてこうした現実を知っておくこと。無闇に医療の世界の人々の足を引っ張ることをしないこと。応援すること。夏川さんの本を読むこと。できることからしていこうと思う。