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「お前は、ただの物知りになりたいのか?」
夏木林太郎は、一介の高校生である。幼い頃に両親が離婚し、さらには母が若くして他界したため、小学校に上がる頃には祖父の家に引き取られた。以後はずっと祖父との二人暮らしだ。祖父は町の片隅で「夏木書店」という小さな古書店を営んでいる。その祖父が突然亡くなった。面識のなかった叔母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。
お金の話はやめて、今日読んだ本の話をしよう--。
感涙の大ベストセラー『神様のカルテ』著者が贈る、21世紀版『銀河鉄道の夜』!
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Posted by ブクログ
解説を読み終える頃には、涙があふれていた。そして、唾をゴクリと飲み込んだ。唾を飲むことさえ忘れるくらい、心に深く響いた。
私が本を読み始めたきっかけは、人の気持ちがわかる人になりたいと思ったからだ。以前の私は、他人への関心が薄く、人のことを決めつけてしまう傾向があった。
でも、この本を読んで気づいた。本を読んだからといって、人の気持ちがわかるわけではない。他人の気持ちを完全に理解することなど、できないのかもしれない。
それでも、本を読むことで、さまざまな登場人物の人生を知ることができる。自分とは違う境遇や考え方に触れることで、現実の世界でも、自分以外の人に興味を持てるようになるのではないか。そして、相手の気持ちを理解しようとする人に、少しずつ変わっていけるのではないだろうか。
「本には力がある」。
そのことを、何度も教えてくれる一冊だった。
解説には、読書の三千メートル峰に挑んでほしいとある。
ぜひ、挑戦したい。まずは『神様のカルテ』から、一歩一歩進んでいこう。いつか『百年の孤独』を読み終えることができたら、最高だな。
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