【感想・ネタバレ】本を守ろうとする猫の話のレビュー

あらすじ

「お前は、ただの物知りになりたいのか?」

夏木林太郎は、一介の高校生である。幼い頃に両親が離婚し、さらには母が若くして他界したため、小学校に上がる頃には祖父の家に引き取られた。以後はずっと祖父との二人暮らしだ。祖父は町の片隅で「夏木書店」という小さな古書店を営んでいる。その祖父が突然亡くなった。面識のなかった叔母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。

お金の話はやめて、今日読んだ本の話をしよう--。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

"本は人を思うことを教えてくれる"
作中に登場するこの言葉は、今を生きる金言だと私は思う。

作品自体は2時間~3時間でサクッと読めてしまう。
本をあまり読まない人にも、長編の箸休めとしても薦めたい作品。
特に名作と呼ばれる古典文学に苦手意識を持つ人は、読むきっかけになるかも。

作者あとがきでも触れられていたが、確かに今は人を思う余裕がないように感じる。
本を読む...つまり人の考えをなぞる余裕がなくなってきているように思う。

かく言う私も、昔は人の心がよくわからず、人間関係にすごく苦しんだ。
そして本を読むことで、人が思うことを理解できるようになってきている。

確かに本を通読するのには時間がかかり、コスパは悪いかもしれない。
だが作者の考えに触れることで生まれる、人への理解は代えがたいものに思う。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

著者の夏川さんは本当に本が好きなんだなぁと。内容はもちろん解説も含めて、この本のおかげで難しそうな本に対する重い圧が凄く軽くなった。本当に読んでよかった。

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2026年03月11日

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第一の迷宮「閉じ込める者」
第二の迷宮「切りきざむ者」
第三の迷宮「売りさばく者」
最後の迷宮

本離れが進む今、本の価値、自分にとって読書とは何か?
深く考えさせられる物語だった。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

いやー、いいよ、ほんと。

一つのことに対しても、
色んな考えがあると、改めて思いました。

著者名が、夏目漱石みたいだった。

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2026年02月14日

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児童文学だけど大人が読んでもちょっと深くて良いかも。
高校生の時に読んだけど、「この本との向き合い方ってどうなんだろ?」って思ってた質問に答えを出してくれる本でした

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2026年02月04日

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ネタバレ

あとがきで書かれていたことについて、恐らく著者である夏川草介さんが読んだ絵本は「100万回生きたねこ」なのだと思う。
私自身も持っていたし読んだこともあるような気がするが内容は覚えていないので断定はできない。

本書に書かれている何気ない言葉に気付かされ、考えさせられるような内容だった。
作者さんの本への愛がひしひしと伝わってきて、引用されている名作と呼ばれる作品たちも読んでみたいと思わされた。

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

表紙とタイトルに惹かれて購入しました。
作品全体から作者の本への深い愛情が伝わってくる一冊です。
作中に登場する過去の名著や他の作品にも興味が湧き、探してみたくなりました。

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

夏川草介『本を守ろうとする猫の話』を読んで、まず感じたのは物語の“直球さ”だった。
まっすぐで、時に少し照れくさくなるほど率直なメッセージが込められていて、「本とは何か」「読むとはどういうことか」といった、大切だけれどつい流してしまいがちな問いを真正面から突きつけてくる。
でも、その直球さこそが心地よく、読み終える頃には胸の奥に確かに残るものがあった。
押しつけがましくない形で、本を愛する気持ちや物語への敬意が詰まっていて、読んでよかったと思える一冊だった。
きっと、いつかまた読み返したくなる本だと思う。
そのときには、今回気づけなかったオマージュや引用の意味がもっと拾えるようになっていたらいいし、以前より深く共感しながら物語の言葉を受け取れる自分でありたい。
そんな“再読の楽しみ”を残してくれる作品だった。

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2025年12月07日

購入済み

本は人生の栄養だと思う

最初は何気なく読んでいた物語であったが、読み進めるうちに世の中への風刺といった印象を感じ始めた。そして、振り返ってみると、本から今まで様々な生きる糧のようなものを受け取っていたのだなと知った。後書きを読んで、また読み返してます。

#癒やされる #タメになる #共感する

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2023年10月29日

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オーディオブックで聴いた本を、あらためて読みました。読みやすい。しかし大切なことが描かれているのはわかりました。多様性は大切ですが、普遍性の大地があってこそ、芽吹くもの。憎むべきは不寛容か、と思いました。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

ファンタジーとして読むには少し弱い作品だなぁと読み進めましたが、作者の本に対する思いを込めた素敵な作品だと感じました。
私が読書を再開したのは知見を広げたいとか、会話のネタになればと読んでいたのが今では日々のストレスを緩和してくれる存在になっています。
本の読み方は人それぞれですが、本に込められた気持ちの切れ端でもつかめるように大切に読みたいなと思いました。

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2026年03月10日

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夏川先生らしい暖かい文章ですらすらと読むことができる作品です。
本を読む理由は一体何なのか。本から学べることは何なのか。本に関する様々なことを考えさせられる1冊だと思います。
まだ見ぬ現代著名作品という新しい扉を開くのも良し、不朽の名作に思いを馳せるのも良し。これからの読書ライフが楽しみ

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2026年03月10日

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最初は捻りのない単純な話だなと思ったけど、読んでるうちに本についてだけではなくて、生き方について考えさせられて、読み終わったら脳がぐるぐる回ってます。本の知識はないので、数十年後にまた読み返したら色んな発見が出来そう。

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2026年03月01日

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古書店を営む祖父を失った少年の前に現れた猫との、本をめぐる不思議な冒険の話。
日常に紛れて忘れかけてしまっていた本を読む楽しさ、本を読む大切さを改めて感じさせてくれて、古今東西の名作を読んでみたいと思わせる作品。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

日本経済新聞の記事「猫パワーが現代人を救う 日本発の癒やし小説が世界で人気」で知り読んでみた。この本を語る上で「猫パワー」や「癒やし」という表現が適切だとは思わないが、いろいろ考えさせられることの多い本だった。確かに、最近の私自身の傾向として「難しい」という理由で避ける本があるように思う。特に自分自身が弱っている時にその傾向が強い。しばらく弱っていた時期があったのでやむを得ないが、最近は回復してきたので、これからは積極的に3000m級の山の挑戦していっても良いのかもしれない。

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2026年01月15日

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トラに会いたい。
夏川先生が子供の時に読んだ有名な猫の絵本、わからないなぁ、教えてほしいです。迷宮はゲド戦記?

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2025年12月26日

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ネタバレ

自分の本に対しての向き合い方を問われているような気がしました。読んだ冊数ばかりを気にして中身をしっかり読めていなかったり、あらすじだけで読んだ気になって満足していたり、売れているとされる本ばかりを求めてしまったり…と、迷宮の主達が読者である自分自身の姿と重なって、林太郎の言葉が刺さりました。本が伝えてくれる「人を思う心」を受け取って、一冊一冊の本と真剣に向き合っていきたいです。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

要所を含む古典文学好きな人はマストで、雑食的にだけど習慣的に本を読む人はいつか読んでほしい一冊。

ひとはなぜ本を読むのか、どんなにテクノロジーが発展してもなぜ紙の本は売れ続けるのか、みたいな哲学がちりばめられている。本、好きだけど最近読んでないなー、みたいな人にもいいかも。

本が好きという気持ちを健全に思い出させてくれるから。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本を読んで感じたことは、本が人の生き方にどれほど影響を与えているかということだ。
主人公・林太郎は祖父を亡くしてから沈んで無気力になっていたが、突如現れたトラ猫と本を解放する旅に出る。ここまで聞くと、ファンタジーなのだが、本という存在が現代においてどういう風に扱われているかと言う社会派のような雰囲気が核になっていた。
本と周りの人の助けで、本を解放する旅を続けながら林太郎が成長していくさまは読んでいて、当てはまる節があると少し感じた。

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2025年12月13日

匿名

ネタバレ 購入済み

読書好き必読書⁉︎

本や読書、小説がテーマになっているストーリーが読みたい人にお勧めです。
読書初心者の方にもお勧めです。
読書の向き合い方、本に対しての思いを、改めて考えさせられます。
主人公の青年林太郎の祖父が言っていた「本を読むことは、山に登ることと似ている」という言葉が、読書に時間と手間をかける理由だなと、しっくりしました。

#感動する #深い #共感する

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2024年11月12日

Posted by ブクログ

一気に読めた
帯に21世紀版銀河鉄道の夜と書いてあったけど
どちらかというと星の王子様かな

本をどんどん読みたくなった

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

本好きの為の本という感じ。
読む楽しさや好きな気持ちを思い出させてくれた。

本の要約を紹介していた動画を見て読んだ気になっている過去の自分がいたことを見透かされてドキリとした。○○の心得、○○ヶ条という帯に引かれて購入した本も多い。

みんな読んでる、ロングセラーだからという理由で買った本の中に、本当に今の自分に必要な本はあったのか。
自分がこの本の世界の住人だったら林太郎に叱られてしまうなと思った。

ところであのトラネコは林太郎の祖父だと思ったのだけど、最後まで明かされず終わったし違いそう。

タイパ、コスパがすべていいことではない。
自分は本とちゃんと向き合えていなかったなと実感。
借りた本も買った本も読んでいる瞬間をもっと大切にしようと思った。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

心に余裕がないのとを言い訳に、物理的にも、心理的にも本を雑に扱ってしまうことがある。自身への戒めに読みたい一冊。

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

登場人物の関係性や物語の繋がりを慎重に追いながら、何度もページを読み返しました。一筋縄ではいかない構成ですが、最終章ですべての線が一本に繋がった瞬間の「あ、そうだったのか!」という納得感は、このシリーズならではの醍醐味です。
しかし、解き明かされた真実の全貌は、あまりに悲しく、胸を締め付けられるもの。読み終えた後も、その切なさが深い余韻となって残り続ける衝撃作でした。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オーディブルで聴いた。

学級委員長の女の子の「〇〇だわ」みたいな喋り方に違和感を感じた。

第二の迷宮で、オーディブルで本を手早く聴いている自分には、ぎくっとした。
あと、昔、名作のあらすじ集みたいな本を持っていたけど、あらすじだけ読んでも全然面白くなかったな…というのを思い出した。

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2026年01月15日

Posted by ブクログ

お正月の空いた時間に読める本はないかな、と本屋さんに探しに行き、目が合った1冊。

私にはファンタジーで、風刺が効いた作品に感じました。
言葉を話す猫に導かれる主人公。
猫は何者なのかな?と思って読んでいたけど、本筋はそこではなかったようです。
夏川さん自身のあとがきを読んで、オマージュだったのだなあと気づきました。
心に残ったのは、読んでいて難解すぎる本に出会った時の
「読んで難しいと感じたら、それは新しいことが書いてあるから難しいんだ。難しい本に出会ったらそれはチャンスだよ」
という言葉。
なるほどー、そんな捉え方もあるのか!
難解な本にはなかなか手が出せないけど、そう感じられる読書体験もしてみたいと思いました。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

父が読んだら。と手渡してきた本。

読みやすかった。ファンタジーチックで、「モモ」みたいな社会風刺も感じられて。「モモ」は時間を大切にできていない社会に対しての言説だったように感じられるが、この本は「本」を大切にできているかという話だった。

あー、読み返しできてないな、本棚眺めて満足気になることたまにあるな、と思った。

ただ沢山読むことが全てじゃない。流行ってるからいいって訳じゃない。言葉ひとつひとつが、自分の語彙となり知識となり。読み返すことを誓った。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

本の持つ力が主題のファンタジー小説。国語の教科書とかに載せて中高生に読ませたいお話なんだけど、既に本を読むことが好きな人にはちょっと今更感もあるかも。
でも、読書好きとは言っても、一度読んだ本は二度と読み返さず、次々に本棚の肥やしにしていく人、あらすじだけを読んで読んだ気になっている人なんかは意外といるのかもしれない。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

映画やドラマや漫画

中でも小説は
最たるもので

ガッコでは
教えてくれない

「優しさの教科書」

だと、思ってて。

そんな、お話し。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

ファンタジーかな、と思って読み進みたら、ガッツリ社会派、めっちゃシニカル。
作者が解説の中で「読み方は何でもいい。……(中略)一度立ち止まって考える端緒となればありがたい。」と。イヤイヤ、この本を読んで青春小説やライトノベルはないでしょう…。豪速球のストレート過ぎでしょう。分からないでもないけど、ちょっと私にはしんどかったかな?

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

亡くなった祖父の営んでいた古本屋に引きこもる男子高校生のもとへ流暢に人語を話すトラネコが現れる。曰く閉じ込められた本を救うために力を貸してほしいと。貫禄のある猫に先導され書棚の奥、本の迷宮へと足を踏み入れる。

本を巡る間違った愛し方の描写がすごく刺さった。たくさん読もう、早く読もう、売れている本を読もう、と自分でも知らないうちにプレッシャーかけていたりするかもしれない。昔はもっと純粋に読書を楽しめていたはずで…もちろん今でも楽しいけど、知らず知らずのうちに気負ったり流されたりしてる部分もあるのかなぁと。
大人が読んでも沁みるんだろうけど、主人公のような10代の頃に読んでいたらもっと世界が広がっていただろうなぁ。名作の引用、本の本質、なんのために本はあるのか?という問いも、学生の頃の方が素直に響いただろうなと思えたので。
優しいストーリーが静かに読書を味わう楽しさをもう一度気付かせてくれた気がする。
私も本の世界に誘われるなら案内人は遠慮のない人語を話す猫がいい。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

心に残る気になる言葉、文がありメモった。
子供もこのような体験が出来たらなぁと思った。
早く殻を破ってほしい。

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2025年11月28日

購入済み

期待しすぎた。本を好きな人間が一度なら考えたであろう理不尽を湛えた迷宮に主人公は誘われ、それぞれの迷宮の主を説得していく、という趣旨の物語だが、結局この迷宮も、それぞれの主も、猫も、なんなのかはわからない。説得も、高校生の感情論の域を出ない。児童文学ならよかったかもしれないが、大人の、本を好きだと自覚があるだけの読み手に対する読み物としては非常に薄い。

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2025年09月21日

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