夏川草介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スピノザの診療室、続編。この本から読んでもわかるような書き方にはなってますが、最初から読んだ方がより楽しめます。スピノザの方は、主人公の雄町哲郎が、病気で亡くなった妹の息子である小学4年生の龍之介を引き取るために、大学病院の医局長を辞めて地域医療を行う小さな病院で働く様があまりにも聖人すぎて、ちょっと嘘くさいと思ってしまったのですが、もうそこを受け入れ切ったこの本は素直に良かったです。医療は人を救わない。嘘のようだけど、確かに治ることが救いなのだったら、治らない人は救われないのか?そもそも、全員がもれなく死ぬのに!
死を間際に控えた哲郎の多くの患者から、私もいろいろな学びを追体験させていただき -
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Posted by ブクログ
ネタバレスピノザの診察室の続編ついに!!
待ってました~♡ 「マチ先生」再来。
10ページくらい読み進めた段階で、★5確定でしたw←早すぎ
京都の雰囲気+医学+人+京都和菓子
京都が美しい。お菓子が美味しそう。マチ先生の医療に対する哲学。
龍之介(甥っ子)の健気な思いやり、賢さ。
周囲の先生たちの、マチ先生に対する信頼や愛情。
もちろん、マチ先生の患者さんに対する、深い深い思いやり。
どれをとっても、ぐっと来ますねぇ。。
続編絶対にあるよね・・南先生との今後も気になるところ。
--------------------個人的トピック
2月になりましたね。そろそろピアノ・レッスンを本格的に考えないといけ -
Posted by ブクログ
「学問をするのに必要なのは、気概であって学歴ではない。」
これがこの小説に通底するメッセージではないかと思う。高度医療だけでは救えない命があるし、看取れない命がある。大きな歯車だけではカラクリは精緻に動かない。小さな歯車と大きな歯車がうまく組み合ってこそのカラクリだろうし、社会もそうあるべきなのだろう。この小説には決して大きな歯車ではないが魅力的な人たちがたくさん登場する。主人公の一止先生も大学病院で高度医療を極めることより街場の医者として患者と向き合う道を選ぶ。どちらが優れてるとかどちらが良いということではないけれど、私自身も目の前の患者さんと真摯に向き合うような生き方をしたいと思う。
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Posted by ブクログ
思慮深くて、穏やかで、人に優しく、人生を正しく生きてる。知識も豊富で人として尊敬できる。そんな主人公が好きだからこの本が面白いんだと思う。
哲郎先生の哲学、芯のある考え方。それでいてひとのかんがえを受け入れる寛容さ。
時に判断に迷う人間らしさ。
患者に向き合う優しさ。全てが素晴らしい感動。
生と死は表と裏じゃない。第3の道がらある。
難しい手術、1人の患者に向き合う熱い思い。思想や立場は違えど、医者としての想いは同じという心が熱くなる。
人を救うのは医者でも、薬でもない。人なんだ。
全ての登場人物に熱い思いと優しさがある。心が熱くもなるし、優しくもなるいい作品。
前作のスピノ -
Posted by ブクログ
今回は、結構重かった。けど。希望がないわけではない。
どちらかというと死生観の話。マチ先生が哲学的思想の持ち主だから当然か。
たいそうなお医者様には会ったことがないが、身を粉にして働いている先生はきっとたくさにるんだろう。
最近お医者タワーがどんどんできて、開業医が増えているんだろうな、と思う。
けど、そういうところでは日常のちょっとしたことしか診てもらえなくて、重症な人は大きな病院に行く。のだから、小さな病気で大学病院などに行かなくて済むのはいいかもしれないけど、大きな病院の先生はどんどん減ってしまうのではないだろうか。それこそ、たいそうな志がないとやれない、と思う。