夏川草介のレビュー一覧

  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    前作にもあった作品全体を包む暖かい感じはそのままに、さらに深く人の幸せについて考察していく。

    前作もそうだったけど、マチ先生が訪問診療先の患者を看取るシーンが何度かある。そのシーンが本当に美しい。命の意味、重さを深く知る機会になった。あととにかく泣ける。

    物語後半、とある人物のかなり大変なERCPをやる事になるが、この一件に懸ける関係者たちの思いが熱い。いろいろなしがらみはあるけれども、最後は「患者のために」の一念で難関を乗り越える様は感動的。

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    2026年04月13日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    ななみちゃんが、しっかり相手に向き合ってまっすぐに言葉を発しているところがとても好きです。
    自分も色々忙しくて大事なことを見失うこともあるけど、そういうときこそ本を読んで自分をしっかり持とうと思いました。

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    2026年04月12日
  • スピノザの診察室

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    その医師は、最期に希望の灯りをともす──。
     
     
    2024年本屋大賞第4位。第12回京都本大賞受賞。そして、映画化も決定している本作。
    最近は続編の『エピクロスの処方箋』が2026年本屋大賞第4位で話題となってますね。
    すっかり積読したままだったので、エピクロスを買う前に読まなきゃと思い読んでみました。

    読後、なんでこんな素晴らしい作品を積んだままだったんだと、心底後悔しました。

    夏川草介氏の作品は、医師として描く医療ドラマの中に、人間の内面にある柔らかいものや不確かなものを描き出すのが、ホントに上手な作家さんだなーと、改めて感じました。

    医療ドラマの皮を被った人間ドラマというか、『医

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    2026年04月12日
  • エピクロスの処方箋

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    マチ先生好きです。結局のところ患者であってもそれを支える家族であってもこういうお医者さんに出会えたら幸せなんだろうと思います。続編に期待。

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    2026年04月11日
  • スピノザの診察室

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    読んでいて幸せな気持ちになる小説に、久しぶりに出会った気がする。

    基本的に悪人は一人も出てこない。マチ先生と考えが違う人でも、それはその人なりの哲学に基づいた考え方とマチ先生の哲学が合わないというだけで、その人が悪だというわけではない。

    個人的に秋鹿先生がめっちゃ好き。

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    2026年04月11日
  • エピクロスの処方箋

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    良くならない病と向き合うなかで、介護者に積み重なっていく、悲しみやもどかしさ。
    どうしようもなく溜まってしまう感情の澱は、想像するだけでもきつい現実だと感じた。

    大事な人の存在が希薄に感じられることの寂しさや孤独感は、介護の肉体的なしんどさとはまた別の辛さなのだと初めて想像した。

    そこを想像できない、私のような人間は数多くいて、そんな者たちの何気ない一言や態度によって、少しずつ心が削られていく方は実際に多くいるんだろう。
    ただ生きてるだけでは“生”は感じられない、ということに気付かされ、強く胸に残った。

    そんな中で描かれるマチ先生の接し方に改めて真摯さを感じた。

    できれば避けたい、だが

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    2026年04月11日
  • スピノザの診察室

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    医療ものをあまり読んだことなかったけど、温かい内容でよかった。死を感じるほどの病気になったことも、身近にもいないけど、いざそうなったらどんな感情なんだろう。。って考えながら読みました。マチ先生のように寄り添ってくれる医者がいてくれると安心だなぁって感じました。
    あと、マチ先生のように周りの評価を気にせずに、患者さんとただ向き合い、患者さんのために全力を注ぐ。わたしも仕事に対して何が1番大切か考えて努めたいと感じた。

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    2026年04月11日
  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    前回の『スピノザの診察室 』も面白かったけど本屋大賞ほどではなかったよって感想書いたけど、今回は街中の病院で内視鏡の手腕もさることながら終末期医療として在宅医療の話にウエイトが掛かり、自分の母も末期がんを在宅医療で看取ったのでなんとなく感情移入しながら読んでしまった。大学病院への復帰を望む甥や上司、そして教授の医療のかける思いも現代の医師の働き方改革にも一矢を投げかけており、前作を上回る重厚な内容となった続編。相変わらず甘いもの大好きで飲み薬の替わりの金平糖も健在だ。主人公の医療と哲学の考え方も哲学本を少しでも齧っていると言わんとするところが分かるような気がする。実際スピノザのエチカは今度挑戦

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    2026年04月10日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    凄く大きな事件とかが起きるわけではなく、淡々と進んでいくけど、それがいい。
    最後の辻さんは、多分、リアルで関わったら苦手なタイプだろうなとは思うけど、そういう人が届かなくてもいいという気持ちで、あの方法でメッセージを残してくれることに、ジーンとしてしまった。
    妹さんの事情とか、南先生との今後とか、花垣さんや天吹さんとのやりとりとか、もっと見たいなとなっているので、続編を読みます!

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    2026年04月10日
  • エピクロスの処方箋

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    シリーズ二作目。
    一作目より人物描写が掘り下げられ、物語も面白かった!!
    映画化が決まったようだが、できれば連続ドラマで、じっくり描いて欲しい作品。

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    2026年04月10日
  • エピクロスの処方箋

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    人が人を大切に思う優しさに、命の儚さと生きる強さに、じわーっと涙がでた。
    「世の中には治せない病気が山のようにある。けれども癒せない哀しみはない」秋鹿先生ーー!!
    努力によって変えられるほど脆弱ではない世界、理不尽で強固な世界のなかで、なにができるかと考え続ける。ちょっとした言葉かけ、大変な時に気にかけること、暗闇に灯りをともすことで心が救われると感じる。
    料亭「蛍屋」女将の鋭い機転と言葉の爆弾は京都ならではなのか。いろんなタイプの人がいて、お互いに関わりあっていて、この世の中はなんやかんやで苦しい中に楽しさがある。足下の花に目を向けること、大事。

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    2026年04月09日
  • エピクロスの処方箋

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    やっぱりいいねえ…!
    命を扱う作品は重たくなりがちだけど、主人公をはじめ登場人物たちの人柄が素敵で、その生き様も自然と(厳しくもあるけど)ほんわかする。
    医療倫理みたいなものは考えても考えても答えが出ないけど、読みながら2年前に祖父を自宅で看取った経験を想起させられて温かい気持ちになったなあ〜

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    2026年04月09日
  • スピノザの診察室

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    死者を無理に引き留めることもできないが、
    生者も生を止めることはできない。

    そのどうしようもない現実に真摯に向き合うこと、
    その過程にしか生み出せない最期があるのだと胸を打たれた。

    医学用語をはじめ普段あまり使用しない言葉も多いけれど、調べるのが全然苦にならなかった。
    むしろ言葉そのものの風情を感じ、新しく知る喜びを味わえた。

    母を亡くした甥との暮らしという背景もありながら、過去の悲しみに過度に踏み込まず、
    物語の軸がぶれないのも心地いい。

    終末医療のやわらかさと最新医療の鋭さ、その対比が作品に美しい緩急を生んでいる。

    最後に局面、たった数ページ、いや数行に一気に心をさらわれた。

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    2026年04月09日
  • スピノザの診察室

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    心に響きました。
    著者はこうありたい医師像の理想とどこかでおっしゃっていたと記憶するが、まさに!
    人の生死に真摯に向き合いつつ、その現場にしっかり立っている、そんなマチ先生に心からのエールを送りたくなります。
    医療の限界の外にあるもの、それは『暗闇で凍える隣人に外套をかけてあげること』
    涙溢れるお話だけど、マチ先生同様京都の甘味に癒されます。

    2026.4.8

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    2026年04月08日
  • エピクロスの処方箋

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    自分も医療を齧っているため、それありきで読んだ。マチ先生を通して、人には様々な人生があるということ、無力は不幸ではないということ。いろんなことを教えてくれた。医療は絶対なのではなく、あくまで方法にすぎない。

    登場人物が多く、誰が誰だかわからなかったが、物語が進むにつれて自然にわかるようになった。

    今年の本屋大賞候補の中では一番面白いと思った。

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    2026年04月08日
  • エピクロスの処方箋

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    読み始めてすぐに穏やかな気持ちに包まれる。そうだった。この世界に戻ってこれた安心感。
    マチ先生の言葉は難しいけれど、自分を否定されている感じは全くしない。
    エピクロスの『快楽』は不快や不安を遠ざけた、快く安心できる状態でいわゆる『愉悦』ではないことだそう。
    つい生活が充実していなければ、とかイベントを作って交友関係を楽しまなければ、自分は足りないのではないか⋯とか焦ってしまうこともあるけれど、それよりも『安定』に心を向けると、自分の状態も違って見えてくる。
    それがマチ先生からもらえた処方箋なのかも。

    登場人物がみんな魅力的で、京都の街並みも出てくる人たちも美しい。特に御鎌餅のエピソードが良か

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    2026年04月08日
  • スピノザの診察室

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    エピクロスの処方箋を先に読んでしまったけど、こちらも充分に楽しめた。

    やっぱりマチ先生好きだな。
    マチ先生が患者にかける言葉も心がポカポカする感じで好きだし、難しい症例の手術の前ものんびりしていつも通りなところとか、なんだか肩の力が抜けていて良い。

    そしてどちらかというと花垣先生のほうが実力も人望もあって頭が切れるから主人公っぽいんだけど、その花垣先生からも絶大な信頼を得ているところも良い。

    最近忙しかったけど、「無理しないこと」、「肩の力を抜くこと」を大切にしようと思った。

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    2026年04月08日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    読書好きには楽しくなるようなお話だと思いました。
    でもその中でも興味深かったのが自分が難しいと感じる本に対しての解釈とかが書いてあって、私も苦手だなと思って読めなくて諦めた本も何冊もありましたが次そういう作品に出会った時は新しいことを知れるチャンスだと思って読んで行けたらいいなと思いました。

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    2026年04月07日
  • エピクロスの処方箋

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    ​読み進めるうちに、驚くほど心が洗われていくのを感じた。

    ​人は生きている限り、いつどこで予期せぬ不幸に見舞われるか分からない。そんな理不尽を前にした時、人間がいかに脆い存在であるかを痛感させられる。しかし、その弱さを抱えたまま絶望しなくていいのだと、この本は優しく語りかけてくれる。

    ​本作の魅力は、安易な解決策を示すのではなく、迷いの中にいる読者を包み込んでくれるような、温かさがある点だ。辛いことがあっても、再び前を向いて歩き出すための「心の持ちよう」を、物語がそっと支えてくれる。

    ​登場人物たちも非常に魅力的で、それぞれの意志を持って生きる姿に深く没入できた。これから先の人生で困難に

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    2026年04月07日
  • 神様のカルテ

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    息子へ)
    最近、このブログで、君には、本屋大賞の過去受賞作品をたびたび薦めている。本書は、こんなにいい本なのに、大賞ではなく、第2位の作品。

    ちなみに、本屋大賞関連の本は、ことごとく映画化・ドラマ化されていて、本作品も映画化。映画のほうも見たが、やっぱり原作がおもしろい。原作がおもしろかったから映画化する訳だが、さすがに、時間や映像化に制約がでるので、原作を超えることは難しいようだ。

    地方の救急病院医の物語。
    主人公の医者が特別すごい訳でもなく、患者の病気が特別難病であったり、シチュエーションが特殊なわけではない。

    命の数だけ、死があるわけで、そのいくつかを取り上げた医者と患者の物語。ひ

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    2026年04月07日