夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ2

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    2013年出版。シリーズ第2作。34歳位に書いたんだな…。現役医師であり、この本の初刊が初めての執筆とは本当に信じられない。主人公が夏目漱石に不覚影響されているという設定に伴い、やや難しい表現が適切に感じられる。正しく読めなかったりもするけど…。展開も情景描写も、ホント凄く素敵。久々に、掛け値なしいい本読んだなぁって思えました。

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    2025年01月06日
  • 城砦〈下〉

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    後半に差し掛かるにつれて面白くなっていった。

    以下、引用
    幸福というものは――たとえ世の皮肉屋が何と言おうと――世俗的な財産からは完全に独立した、ある純粋な心の状態だということが、これまで考えもしなかったほどはっきりとア ンドルーには理解できた。

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    2025年01月03日
  • 神様のカルテ3

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    医者に限らず、自分の仕事に対する向き合い方を考えさせられる一冊だった。そして変わらずに読後感は、じんわりと暖かい。

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    2024年12月29日
  • 神様のカルテ0

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    2024年に読んだ本の中で一番面白かった。
    どの話も良かったが、2話目「彼岸過ぎまで」は本編で何気なく登場する人物のバックグラウンドを知ることができる。
    また3話目「神様のカルテ」では思わず泣いてしまった。
    文庫版を読んだが、解説も共感できた。

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    2024年12月29日
  • 城砦〈下〉

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    名著&良書。
    一金を稼ぐためだけの無意味な治療、不必要な手術、科学的な振りをした何の役にも立たない数々の処方•••。こんなことは、いい加減やめるべきではありませんか。[363頁引用]
    この文章にすべてが詰まっている気がしました。
    翻訳してくださった夏川草介先生に感謝です。

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    2024年12月20日
  • 神様のカルテ2

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    ネタバレ

    折々の花や、山の表情が、作品の空気を作っていて、そこが好き
    出てくる人々がみな優しさを持っていて、素敵な会話も読んでいて楽しい

    一止と辰也、古狐先生と大狸先生
    同期でやり合い、互いに支え合う、男達の素直じゃない友情が素敵

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    2024年12月18日
  • 命の砦

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    コロナ禍の、初めの頃のお話。
    正体が見えない恐怖、先の見えない不安に包まれたあの時の空気感を思い出しました。
    物語という形で書き残してくださったことをありがたく感じた物語でした。

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    2024年12月17日
  • 臨床の砦

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    これは小説であって、小説ではない。
    コロナ最前線で命懸けで診療を続けた現場の医師の偽らざる記録であり、決して忘れてはならないドキュメントである。

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    2024年12月12日
  • 臨床の砦

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    ネタバレ

    敷島先生の中庸なものの見方と、決めきれないからこそのじっくり考える姿勢は、本を読んでいても、落ち着きと安心感を覚える。夏川先生の本は、いつも主人公に「落ち着き」があるので、ホッとさせられるし、短い言葉で端的に綴られる想いや状況はスッと頭に入ってきて、とても読みやすく、刺さる。
    当時、重症化リスクの少ない私は普通に活動したほうが経済面で良いと思っていた。ただ、基本引きこもりなので、双子をベビーカーで土手に連れて行く以外はほぼ外出せず。そんな私の行動も医療従事者にとっては恐怖を感じさせていたのかと気づかされた。都内で過ごす人と、医療現場の人とで、見え方が全く違うのだなぁ(ついでに言えばトップの人も

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    2024年12月04日
  • 臨床の砦

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    きっとこれが最前線で受け入れてくれていた病院のリアル。 
    あとがき含めて1冊。

    大切なことは
    負の感情に飲まれないこと。
    怒りに怒りで応じないこと。
    不安に不安で応えないこと。

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    2024年12月04日
  • 臨床の砦

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    作品の時期は長野県で過ごして、他県だけどコロナ病棟でも働いたこともあるからこそ、非常に身近な作品。院内も院外の様子もリアリティあふれる描写で描かれた作品。

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    2024年12月01日
  • 城砦〈上〉

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    登場人物が多すぎて、メモしながら読み進めました。名著!そしてとても読みやすい翻訳のお陰で物語世界にどっぷり入り込んでしまう。夏川先生に感謝!はやく下巻を読みたいです。

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    2024年12月20日
  • 神様のカルテ3

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    大学病院に行くことを決心するまでの葛藤。送別会で部長先生が3席用意していることの意味に気づく場面、これまでのいろいろが思い出されて泣けます。

    「大事なのは続けること」
    変化が重要だと言われる時代に、ハッとさせられるフレーズだった。

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    2024年11月28日
  • 神様のカルテ2

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    今回の一止もよかったなぁ。

    本作では一止の大学時代の同期進藤辰也の赴任と、古狐先生こと内藤の難病罹患が描かれている。

    辰也は一止の同期であり、大学時代は恋敵であった。しかし一止の想いも虚しく辰也と結婚した彼女は、東京は幸せに暮らしていたはずだが、何故か辰也は信州に赴任してきたのだった。そして赴任して早々定時に帰ったり緊急時に電話に出ないなど、病院スタッフからの反感を買ってしまう。その仲裁役に一止は抜擢されるのだが…
    さらに長年一緒に働いてきた古狐先生の難病が発覚。古狐先生を皆で治そうと必死になったり、彼の願いを叶えようとする姿に胸を打たれた。

    果たして辰也は、古狐先生の行く末とはー。

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    2024年11月24日
  • 臨床の砦

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    最初に『命の砦』から読みましたが、どちらから読んでも良作と言える内容でした。
    今回のものは一人の医師に視点が置かれています。その中でコロナとどう向き合っていくかが描かれていて、この時の自分のことを思い出しました。

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    2024年11月23日
  • 城砦〈下〉

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    ネタバレ

    上巻はワクワク、スイスイ読んだが、下巻になると胸が苦しくなるシーンが多かった。
    とくにクリスティンの気持ちを考えるとこちらまで辛かった。
    翻訳が素晴らしく、自分のような医療素人でも違和感なく読み進めることができた。しみじみ出会えてよかったと思える作品だった。
    人名を覚えるのが大変なので、登場人物のメモがあったらよかった。

    以下印象に残ったところをメモ
    ・看護師さんには気をつけて
    ・本人が覆い隠したい事実の指摘は自尊心を大きく傷つける
    ・自尊心を傷つけられた人は復讐する場合がある
    ・傷ついた心の回復には適切な運動とそれに伴う睡眠と食事
    ・志を同じくする友の大切さ

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    2024年11月19日
  • 城砦〈上〉

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    半世紀前は医師なら誰でも知る名著ながら、絶版になり忘れ去られていた作品の新訳ときいて興味を持つ。
    医師で作家の訳がとにかく読みやすく、ストーリーもとても面白い。

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    2024年11月18日
  • 始まりの木

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    藤崎 旅の準備をしたまえ、このフレーズ好きだわ。ラストの所で出て来るのも粋だね、出だしから奇人扱いだけどちゃんと理由があるし余計な事を言わずに誤解されたまま。最初から最後まで読みたい欲求がある、なんでだろう波長かな、出だしの季節を表現する3〜4行がうま過ぎて、もちろん情景が浮かぶ。十一月の京都は黄と紅の町であるとか。柳田國男の名前は知っていたが語れる程読んでもいない。民俗学から農村の貧しさ和菓子知った所が始まりで使命感になる、神様も信じるじゃなくて感じる!それが民俗学!滅びる!はグッとくる。民俗学は知らないが思わぬ夏川草介さんで学べたこと嬉しく思います

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    2024年10月29日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    日本は今まさに未曾有の高齢社会となっていると思う。
    人生100年時代と簡単に言うが、誰もが健康に暮らせるわけではない。
    本人の意思に関わらず、医療によって寿命を延ばすのが本当に幸せなのか。
    親が高齢になり、自分も何年か先には直面するであろう問題だ。信州松本の自然の中で奮闘する若き研修医と彼を見守り支えるベテランの医師や看護師達、年老いた患者達のリアルを描いた本書に引き込まれた。
    苦しい選択を迫られる場面もあるが、爽やかで温かい恋愛要素もあり、読んでよかったと思えた。

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    2024年10月22日
  • 神様のカルテ3

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    ネタバレ

    地域医療といわれるものに携わるすべての医療関係者に刺さるのではないか。

    そろそろ冬が始まろうとする気配の感じる信濃川上の駅で読み耽り、小海線の中で読み終わった。


    進路に悩むいま、神様のカルテを読むと患者さんとの距離が近く長く携われる科に行くべきなのかと思う。

    ただ、今日I先生と話す中で人生長いので回り道をした上で慢性期に携わるのもいいのかなと思った。

    大狸先生と古狐先生のお見送りのシーンは、電車の中でも涙なしには読めなかった。

    「だから、栗ちゃん、俺が言えることはただ一つだ。医者にとって大事なことは"続けることだ"ってな。」

    私にとってこの言葉が救いの言葉にな

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    2024年10月21日