夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ0

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    シリーズ4冊目。このシリーズはどれを読んでも面白くて素晴らしい。0は本編の過去の話の短編集だったけど、どれもとてもよかった。本庄病院の、同期3人(栗原、進藤、砂山)のやりとりが好きだから医学生時代の話が読めて嬉しかった。進藤先生はいつもかっこいいな、さすが良心…笑 2の古狐先生が亡くなった時にちょっと嫌なイメージがついてしまった事務長や、病院での関係性をしれて、また違う印象を持てた。
    病院ものってやっぱりどうしたって辛くて切ない話がついてくるけれど、この作品は押し付けではなくて寄り添うような温かさがいつもある。
    次の新章は、現時点でのシリーズ最新だからまだ読み終わりたくない、少し温めます。

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    2024年06月21日
  • 神様のカルテ2

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    とても良かったです。
    タツとイチの関係性がとても素敵でした。時間がゆっくり流れる世界観もとても良い。登場人物の関係性も。
    古狐先生と千代さんのところにほろっとしました。

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    2024年06月17日
  • 神様のカルテ0

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    『神様のカルテ』シリーズのエピソード0。予想を上回るおもしろさ!人物に焦点を当てた構成で、シリーズ全体の味わいが深まった。

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    2024年06月16日
  • 神様のカルテ3

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    第一部完ということみたいだけど、3冊とも本当に素敵な話だった。地方医療の話がベースになってるいるけど、ひとつひとつの言葉が自分の生き方にも刺さるようでそういうとこもさろも魅力のひとつだったと思う。栗原先生と進藤先生と砂山先生の同期トリオの微笑ましいやりとりも、本庄病院の同僚や先輩たちとのやりとりもどれも楽しかったから、この先がちょっと寂しいなぁ。
    最後、大狸先生と2で亡くなった古狐先生が一緒に送ってくれるシーンはじーんと来てしまった。本当に素敵なシリーズだったな。この先も楽しみに読みたい。

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    2024年05月31日
  • 新章 神様のカルテ

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    神様のカルテシリーズが好きで、新作を心待ちにしていました。環境が変わっても栗原一止の真面目で目の前の患者に向き合う一生懸命な所は変わらず。涙無しではいられない一冊です。

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    2024年05月25日
  • 新章 神様のカルテ

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    ネタバレ

    前半、利休を諭す栗原先生の姿に、大学病院で変わってしまったのかと残念な気持ちになっていた。しかしがん患者のために奔走するところで流石だと思った。「パンの話ではない、患者の話をしているのだ。」にしびれた。

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    2024年05月16日
  • 神様のカルテ2

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    1の時もそうだっだけれど、話の中で確実に何人かは亡くなっているはずなのにこんなに優しく温かい話ってあるんだなぁ。色んな人の間に紡がれた縁と絆が見えて、心臓がぎゅっとなりました。医療の世界が長年抱える、医師の労働環境や不足の問題はたくさんの医療モノで描かれてきたけれど、この先もずっと正しい答えなんて出ないんだろうな。自分の命を削ってまで…とは思うけれど、そうまでしてでも他人の命を救おうとする医療関係者の方々に再度感謝です。

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    2024年05月16日
  • 始まりの木

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    民俗学の准教授古屋神寺郎と大学院生藤崎千佳の物語。民俗学とは何ぞや、と問いかけながら、日本人としての矜持を問いかける。
    二人の五つの旅が五つの短編となる。
    偏屈ものの古屋と、彼を尊敬しながら偏屈さに耐える千佳の会話が絶妙で面白い。
    「観音様とは特別な仏ではない。心の中にある自然を慈しんだり、他人を尊敬する心の在り方を例えている言葉である」
    仏も神も日本人としてのあり様であるという古屋の教えは、とても気持ちよく心に染み込んでくる。
    自然を敬い、自然を畏れ、他者を大切にする。それが古来の日本人であり、その事を改めて学ぶのが民俗学である。
    ネットで調べたり映像で見るのではなく、自分の足を運んで見たり

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    2024年05月13日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    根が切れてしまっているの一文にハッとさせられた。

    作者が医師ということもあり、経験談からきた本音の部分なんだろうと思う。

    神様のカルテでも感じたが、文章がとても穏やかで読みやすかった。

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    2024年05月03日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    これは良かったね、猫を最初に読んだのだけれど、優しすぎるファンタジーだけの思ったのと違うと手に取るの躊躇った。高齢者医療が非常に気になり やっぱり読もうと、花屋の息子で勿忘草にダリアにとうんちくもあるし、花がきっかけで恋人同士になれた、季節の移り変わりもいいし、すんなり恋人同士になれたのもいいし あくまで病棟の物語が頼もしい。桂先生の患者の根が切れてる、もう見取りませんか、かたややゑさんの根は切れてないですと、見る所が凄い 判断材料が正しいと思う、こんな先生なら命を任せられる。一本15000円のコロナワクチンを打たせて進めて副反応あるのに黙って、危険なワクチンは医師自身打たない、こんな病院ばか

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    2024年04月27日
  • 神様のカルテ0

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    神様のカルテのサイドストーリー。
    一本一本とても心温まる話であっという間におしまいでした。
    神様のカルテの話と榛名姫の話が特に好き。
    山の話がでできて岳が読みたくなりました。

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    2024年04月26日
  • 神様のカルテ2

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    凄く凄く良かった。1作目を読んで一止先生の話し方に慣れたからかな?

    友達の進藤先生登場。医者と人間。その通り。医療のあり方を訴えかけてきます。あと古狐先生…。
    また、一止とハルさん夫婦のお互い寄り添いや言葉掛けがもう素敵すぎました。

    映画もう一回観たいな。

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    2024年04月24日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    看護師の美琴と新人研修医の桂は地方の病院で日本の医療の現実と向き合う。

    夏川さんといえば地域医療、という印象があるくらいですが、こちらも「神様のカルテ」と同じく疲弊する地域医療の現場と現実を描いたお話です。テーマはより深刻になりつつある高齢者医療について。増えゆく高齢者の患者をどう支えるのか、どこで線引きするのか、難しい問題を直球で突きつけてくるのは夏川さんの特徴でもあると思います。けっこう暗澹とするこれらの問題を論うだけではなく、その場で力なき個人として何ができるのか、エピソードの最後の一滴に救いを残すところがストーリーテーラーとしての夏川さんの真骨頂なのかな、と感じます。そして花を巧みに

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    2024年04月23日
  • 始まりの木

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    ここ最近で一番の本だった。
    民俗学について研究する女学生と大学の先生の話で、何よりこの2人のやり取りがおもしろい。
    民俗学って何なのか、まずそれが分からないと思うが、本を読んで思ったのは倫理に近いものだと感じた(正確には違う)。理屈ではない、神に対する信仰心とかそういった類のことである。
    正直私は、神とかまったく信じていない。この本に出てくる例えば、樹齢何百年の木とかも新しく道路を作るために伐木するのに何も思わないし、どんどんしろとも思うタイプである。それが経済のためになるし。
    ただそれに対してこの本では、そういう自らの幸福を求めている人だけの国は亡びていくとしている。目に映ることだけが全てだ

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    2024年04月14日
  • 始まりの木

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    私、この本に出会えてよかった。

    民俗学を軸に、日本人の心のあり方を考えさせてくれる1冊。
    大学院生藤崎千佳が、何とも個性的で偏屈な准教授古屋神寺郎とともに、日本各地を巡る旅の物語。

    まず、古屋先生が濃い笑。
    ここまで濃くはないけども、私が師事している教授も濃いなぁと、自分の世界と重なってしまった。
    そして、学問に対する、人としての芯の強さ。
    古屋先生にあるその強さ、かっこよさが、私の世界の登場人物とも繋がる。

    それを受け取る素直さ、柔軟さがあるからこそ、千佳ちゃんは成長していけるんだと思う。

    そして度々登場する、民俗学の礎、柳田國男。それこそ度々名前を聞いていながら、まだ読んでいない。

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    2024年04月02日
  • 始まりの木

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    民俗学という世界を通じて見せてもらったのは、日本人の心。私がどこで行き、何を失いかけているのかを教えられた気がいたしました。
    再読中です。

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    2024年04月02日
  • 新章 神様のカルテ

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    大学病院に移った一止。

    大学のルールや規律その他しがらみに翻弄される中、自分が通すべき信念を、ここぞという時にはしっかり主張する一止に、ヒヤヒヤしながらも年甲斐もなく熱く応援してしまう。

    読み始めはなんとなく荒んで毒舌度合いが増した一止に見えたが、後半以降はそれに自分が慣れたのか一止が戻ったのか、いつもどおりに戻って良かった。

    最後は本庄病院では大蔵省の位置に当たるキャラの准教授(通称パン屋)相手にまたも大喧嘩するがやはりそうなるよねという患者本位の一止らしさ。

    それを乗り越えた一止もすっかり大学病院の最大戦力の一員かぁと思うと感慨深く思う。

    最終巻である今作品を読み終えて、続きがな

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    2024年03月28日
  • 新章 神様のカルテ

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    涙がぼろぼろ、再読なのにティッシュ必須だった。
    引きの栗原はいくらなんでも引きすぎなのではと思ったけど、ハルさんが良い奥さんすぎて、ぎりぎりプラマイプラス

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    2024年01月28日
  • 神様のカルテ 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    話の緩急が素晴らしい

    医療ものによくある人の生死や治療法だけでなく、様々な要素を盛り込んだストーリーが素晴らしいと思う。泣かせるポイントもあり最後まで読者を楽しませてくれる。

    #感動する #泣ける #アツい

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    2023年12月02日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    ダリアの花言葉には「感謝」や「裏切り」など、良い意味と悪い意味という、両面性があります。

    ダリア・ダイアリーを読んだとき、軽く衝撃を受けました。谷崎先生も桂先生もどっちも正しい。

    前向きに見切るのか、後ろ向きに足掻くのか、医師が直面する、足がすくんでしまいそうな現実。

    対比がとても悲しいです。そしてとても美しくもある。変な感じ方かもしれないけど、それでも。

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    2023年10月31日