夏川草介のレビュー一覧
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あの本の続編。
装丁が同じ雰囲気だったから、そうだろうな〜と読み始めた。舞台は京都、あ、やっぱり。内視鏡のスペシャリストの内科医登場。甥っ子と一緒に暮らしている。あ〜はいはい(笑)
端的に言って面白かった。でも哲学好きの設定だからか難しい言葉や言い回しが多い。そのせいか、マチ先生は39歳なのにアフレコの声がおじいさんになってしまう(笑)准教授も「おまえさん」って時代劇風な言い回しにやっぱりアフレコはおじいさん(笑)
看取りも多く陰な印象になりがちなところ高齢者でも手術が成功して日常を取り戻せるところに希望が見えた。これはまだ続くな。本屋大賞は、ん〜ビミョー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ雄町哲郎は、妹・美山奈々の子ども・龍之介を育てるために、大学病院を辞めて、原田病院という町の病院へと移る。消化器内科の内視鏡技術において右に出るものはいないと言われながら、大学病院から離れたことを根にもつ飛良泉寅彦教授。友人であり、大学時代の上司である一流医師・花垣辰雄。哲郎の内視鏡技術に惚れ込み、勉強させてもらっている後期研修医の南茉莉。研究医としては一流だが、臨床医としては力不足な西島基次郎は、臨床医として最上である哲郎に猜疑心をもっている。教授の父・寅重に、異例の4回目であるERCPを行うことになり、それを花垣と、外部の哲郎で行うことになる。周りからは、政治が絡んでいるのではないか?な
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Posted by ブクログ
マチ先生の2作目。
京都を舞台にした作品はたくさんあるけれど、和菓子が食べたくなる作品はこのシリーズが今のところ優勝。
現役の医師ならではの目線で書かれているであろう飛良泉教授の台詞で医療現場の現状を知る。
snsでは医師免許を持っているのか心配になるような若い美容クリニックの先生が儲ける医療について語っている時代だもんな。
地域医療に関わる知人らがみんな口を揃えて「この医療は患者さんに本当に必要なんだろうか?と思いながら働いている」と言う。
本人の意思なんてもう確認のしようもない状況で、見舞いにも来ない家族の意向だけで延命を続けている。
そんな話を聞くたびに上手に人生を閉じるのは難しいことな -
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技術よりも哲理を重んじる医師(マチ先生)が患者さんや同士を通じて、死や自分の人生の哲理を向き合っていく話
心理描写が定点ではなく必要に応じて変わる。最初は慣れなかったけど、哲理を中心に進む物語だからこそ不可欠な方法なのかもしれない
医療系の物語では、死と向き合う深刻さが描かれて、読んでいるうちに苦しくなる
今回は、主人公の「医療では人を救えない」という諦めが、死に対して感じる責任を小さくしてくれたのか、気楽に読み進められた
京都×高学歴の登場人物だからか、会話もウィットを感じられるものが多く…個人的な憧れもあり好きな作品です
今回は焦って読んでしまったけど、仕事に忙殺されている時に読みた -
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ネタバレ2026本屋大賞ノミネート
非常に面白かった
主人公の雄町哲郎(マチ先生)は優秀な内視鏡医でありながら医療では人を救えないというのだが、その人となりや立ち居振る舞いはその言葉の意味を雄弁に説明する
人を救うのは医師という人なのだと
患者が笑顔でいられる方法を探すのがマチ先生の医療の道なのだという
本書は全体を通して非常に静かだ
セリフが少ないとか聴覚に訴える描写がないとか関係なく静謐な空気が漂っている
並の筆力ではこの雰囲気は醸成できないだろう
訪問診療でのマチ先生と患者とのやりとりは、生と死と真摯に向き合って来たからこそ紡がれる言葉なのだろう
[最後に少しだけ、フィクションだから -
Posted by ブクログ
マチ先生 素敵すぎる〜!!
雄町哲郎先生(通称:マチ先生)の言葉が
深く心に沁みてきます!
大学病院での華々しいキャリアよりも
一人になった甥との生活と地域医療を
選んだマチ先生
その決断の根底にあるのは…
地位や名誉ではなく
いつも患者やご家族にとって最良の選択を尊重し
「心の平穏」を大切にするという気高くも優しい哲学でした!
かつて激怒させた権力者の父親を診ることになってもマチ先生の真摯な姿勢は変わらない…
「どう生きるか…」を静かに問いかけてくるマチ先生の生き方に、自分自身のこれからの生き方も
重ねて考えてみたくなりました
「普通に生きる」ことがどれほど困難で
どれほど -
Posted by ブクログ
高齢化社会について、わかっているつもりで、実は何もわかっていなかったのだと気づかされた。
「高齢者が増えている」という程度にしか捉えておらず、そういうものだし仕方のないことと軽く考えていた。けれど実際はもっと深刻で、さまざまな問題を内包しているのだと考えさせられた。
この作品の刊行は2019年11月。きっと当時のリアルな医療現場が描かれているのだと思う。6年以上経った今、現場は変化があるのだろうか。
いつ病院に行っても、だいたい混んでいて、先生方は患者さんを診ることで精一杯なんじゃないかと思えるけど、この作品に登場する先生方のように、医療の未来を真剣に考えている方たちがいるのだと思うと