夏川草介のレビュー一覧
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ネタバレ投げやりになった二木さんに対して、栗原先生が「1ヶ月しか生きられないなら意味のない命なのか。そんなことはないはずだ。」と言い、それを通して二木さんが、1日でも力を尽くして生きよう、と決意していくのがとても感動だった。
自分や大切な人に今日明日何があるかは皆わからない。あと何日生きられるか分からないけれど、1日1日を、力を尽くして前に進む、生きる姿勢。
組織についても考えさせられた。これはもう医療に関わらず色んな組織であるあるだと思うけど、現場にいるものは、目の前の人のために助けるために柔軟に動きたい、規則に縛られるなんておかしい!となる。目の前の一人の患者を見てるから。
でも、現場が動けるの -
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よかった
自分の心に、残しておきたい言葉が、たくさん散りばめられていました。マーカーをする手が、頬を伝う涙が、止まらなかったです。ありがとうございます。
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やっぱり感動します
神様のカルテには小説から入りました。
作者の情景描写の素晴らしいマジックに、さらには淡々と進むストーリーに、大笑いしながらも、ポロっと涙の連続です。
ですから、漫画の世界には少し抵抗もあったのですが、いざ読んでみると全く同じ世界観が広がっています。是非とも皆さんにもおススメします。 -
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『エピクロスの処方箋』を読み終えてまず感じたのは、これは医療小説ではないということだった。確かに舞台は病院であり、主人公は医師であり、難しい症例や治療の選択が物語を動かしていく。しかし本作の中心にあるのは、「どう治すか」ではなく、「どう生きるか」「どう死を受け入れるか」という問いだ。医療はあくまで手段であり、その奥にある人間の価値観と向き合うための装置として機能している。
物語の軸にいるのは内科医・雄町哲郎だ。大学病院で将来を嘱望されながらも、甥のために地域医療の現場へ身を置くという選択をした人物である。彼のスタンスは一貫している。最先端の医療技術や成功体験に依存するのではなく、「目の前の患 -
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私も灰色の兵士かもしれない。
前作同様でたくさんの名作がオマージュされていた。
あの名作の名言や、名シーンがあちこちに仕掛けられていて読み手を楽しませてくれる。ちょっと上から目線のあのしゃべる猫や灰色の兵士、友達(本)を一生懸命救おうと走る姿はあの名作を彷彿させる。
それらを見付けたときのワクワク感は読み手を本の世界へ引き込み、見事に著者の罠にはまったかもしれないが、こんな罠なら喜んではまりたい。
前作のあの人の登場は「おっ、もしかして」と喜んでしまった。
前作に引き続き猫とともに迷宮を旅する物語であるが、哲学的な要素もビッシリ詰まった内容の哲学ファンタジー。
作中でもはっきりとした答えは -
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夏川先生のスピノザの診察室が大好きで、その続きと知ったのなら読むしかない!と思って読んだ。
哲郎と花垣のちょっと皮肉の効いたやりとりも好きだし、龍之介と哲郎のやりとりも和やかで好き。
「医療で人は救えない」という言葉がすごく刺さった。いつだって人を救うのは人で、医療でも技術でもない。人の暖かさ、優しさ、思いやりがあって、やっと誰かのことを気持ちの面も含めて救えるんだなと思った。
私も勉強勉強ってしてた時は頭でっかちで相手の気持ちとか全然気にしてなかったから、知識だけが人を救えるとも思わないなと思った。
あと、人はいつか必ず死ぬのになんで医者がいるのか、のような問いかけも心に残った。
確 -
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ネタバレ有明
進藤辰也
信濃大学医学部の学生。六年生。信州松本に生まれ、松本にある大学に合格して今に至る。実家の蕎麦屋を手伝いながら大学に通うという苦学生のような生活。
栗原一止
高知生まれ。辰也とは一年生以来の長い付き合い。
砂山次郎
北海道の酪農家出身。
草木まどか
岡山出身。昨年までテニス部の部長をつとめ全国大会にも出場したほどの選手。運動神経は抜群だが、学業については追試の常連。数年前から女子学生も受け入れるようになった「有明寮」において、女性の一番乗り。
如月千夏
五年生。一止の誘いを受けて将棋部に所蔵していた。本業はテニス部で、エース級の選手だった。
小野寺誠
エロ外科医。二年先