夏川草介のレビュー一覧
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『臨床の砦』の初版発行は2021年4月
まさにコロナ感染が拡大しているとき。
読みたい本リストに入れながら…
でも、2025年の今だから
冷静に読めたような気がしている。
2020年1月16日
国内で初めてコロナ感染者が確認された。
その後、未知の感染症による感染は拡大を続け…
テレビや新聞などから
毎日、感染者数、死者数
感染しても入院できない
自宅待機中に様態悪化、等々の
正常な思考が働かなくなるような報道ばかりを受け止めていた。
ワクチンが接種できるようになれば感染は収束に向かうのかと思ったが
ワクチン接種が始まっても
ワクチン不足で打つことができず
さらなる不安が募った。
治療 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『臨床の砦』の続編で『レッドゾーン』の改題作品。
夏川草介作品11作品目。
コロナ第一波の医療現場の作品で、『臨床の砦』を読んだ後だと 補足的な位置になる作品かな。
引き続き 敷島先生が主の話もあれば コロナ診療チームの先生[日進先生·千歳先生]視点の話もあり。
[地域で6箇所ある総合病院のうち 5箇所が一般診療に注力。コロナ患者の入院はもとより 発熱外来も開設する予定なし。]
[感染が拡がれば 『信濃山病院』が1病棟を まるごとコロナ専用に切り替える36床案まで提出。]
同じ医師·病院の立場でも コロナ診療の内外でも 随分 違うものなのだと よく分かりました。
医師·看護師にも家族がい -
Posted by ブクログ
ものすごい一冊だった。
以下ネタバレ含みます。
前半。
栗原と再会した旧友の進藤先生にまつわるエピソードが始まる。
連絡に出ないことや早く帰ってしまうという苦情が溜まっていく中で、私生活を犠牲にして働くことは狂っているという、進藤先生の言葉が響く。
それなら医者にならなければいい。
そうなのだろうか?
自分を擲つ覚悟をしなければ就けない職というものの意味を、少し考えてしまう。
そうして、その覚悟に身を投じてきた古狐先生が倒れていまう、後半。
ゆっくり二人の時間を作ることもままならなかった、妻の千代さんは何を思うのだろう。
そうして、栗原先生の横にいるハルちゃんもまた、何を感じるん -
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ピアノとSwitchと新しいiPad Airと安楽椅子が届いて、私のQOLは爆上がりした。
今年は清水の舞台から飛び降りるシーンが何度となくあった。今年はそんな年なんだろうなと実感。(買い物だけでなく)まぁ、人生の中で1年くらいそんな年があってもよかろう。と変に達観して自分を眺めている。
占いを見てみると
全体運:「準備の年」であり、2026年に向けて心と環境を整える時期です。柔軟性を持って新しいことに挑戦し、自分のペースで進むことが成長とチャンスにつながります
とのこと、来年は乱気の年となるようなので、なるほどその前に環境を整えよと言うことか!
↑無理やり自分を納得させてる
‥‥‥あ -
購入済み
レビュー1番手?
発刊同時に一気読み
家内用に書籍も購入。
今回も清々しく何度見てもホロりとする場面が多数
やはり先書のスピノザから読まれてからをオススメ
また京の街の銘菓巡りへ出掛ける用事が出来ました
前書拝読後、銘菓巡りのバス停待ちで後ろ走る自転車が
同じお店の名前の話しをしながら通り過ぎていったのは
いい想い出 -
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期待にたがわず素晴らしい本だった。
前作の「スピノザの診察室」も同じだが、この本の主人公は、もちろんマチ先生なのだが、本当の主役は、マチ先生の前で、ゆっくりとひっそりと命を燃やし尽くしていく人々なのだと感じた。
膵がんを患いつつも、自分の生き様を全うし、豊かな髪を守るために抗がん剤を拒否し、自分が納得する死を選ぶ今川陶子さん。
人生の大先輩としてマチ先生に、人としての生き方を説きつつ、自身の臨終の二日前に、正味期限が3日間の和菓子をマチ先生のために購入していた。
まさに本書に表現されているように「人は死と向き合った上で、それでも絶望とは距離を取り、なお他者に心を致し、思いを馳せること -
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コロナ禍の過酷な医療従事者の状況を、忖度無い視点で描いた作品。
これまでも、コロナ禍の状況を描いた作品はいくつもありますが、これは、より本音に踏み込んだ描き方で描写されていて、“リアルな本音だな”と思わずにはいられませんでした。
確かに当時、感染者や感染地域のみならず、治療に当たっている医療従事者に対するいわれのない『差別』はありました。目に見えないモノへの恐怖という事はあるにせよ、ちょっとね。冷静に考えればよいのですが、冷静にはなれなかったという事ですね。
それと、一部医療機関自体が、コロナの診療を拒否するという事態もありました。それには、高度医療機関も含まれてたからな。彼らなりの理屈 -
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松本市にある救急病院の内科医が主人公の医療小説。
作者の日常を小説にしているからか、目の前で起きているような臨場感がある。
特に安曇さんのエピソードは親しい人の病と同じだったので涙が止まらなかった。
患者にとって主治医は心の支えであり、人生の最期のかけがえのない出会いになる。
また、終末期医療と聞けば「死」がイメージされるが、逆に「生」との向き合いの方が問われるのではないか。人生の最期、いくつものポンプにつながれて死に行く人、家族の都合で延命治療を余儀なくされる人、幸せな死とは何か、生きることの本質を考えるきっかけになった。
読後、ドラマも観たが小説の方が小気味よく、何倍も物語に没入できる。 -
Posted by ブクログ
○『命の砦』
※「レッドゾーン」(文庫本)を改題したもの
○著者名 夏川草介(なつかわそうすけ)
○カバーデザイン 山田満明
○カバーイラスト 石居麻耶
○小学館
○医療小説
○Audible にて。
◯どんな本?
著者の実体験をもとに、コロナ禍の中で懸命に闘う医療従事者たちの勇気と苦悩がリアルに描かれた物語。
私たちの命を守るために尽力する医療従事者の姿から、命の重みを改めて考えさせられる、心に響く一冊!
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(あらすじ)
長野県の信濃山病院が舞台で、消化器内科医の敷島寛治は、コロナウイルスの感染拡大が始まる中、病院での闘いに身を投じる。
令和二年二月、南郷院長の -
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日本の文化は多神教によって支えられてきた。神も仏もそこらにいる考えであるから、目に見えないこと理屈の通らないことを感じ、人間がいかに小さく、無力であると自覚する。これが、昔の日本人の謙虚で我慢強く美しい心を作っていたのではないか、と書いていた。
神様がいると信じることは、世の中に目に見えないものがあると感じることで、この感覚によって人間は少しでも他人への理解を深め、歩み寄ろうという気になるだそう。これらの夏川草介による一説は、巻末の膨大な参考文献により、真実味を帯びていた。
合理性という刃により神木が伐採されている今、日本人はいかにして古き良き日本人らしさを保っていけるのだろうか。日本の未来に -
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1・2・3巻まで読み終えた。まだまだこの先が気になる。
現役医師が描く、病院の世界観が本当にリアルで、身につまされる。
実際にこの3巻に登場する、誤診の話は、偶然ながらにも我が母と似ている状況で
その時の気持ちがにわかに湧き上がる衝動を覚えた。
そして、今の今まで医師を恨む気持ちを多少持ち続けてきたのだが、この本を読んで
医師側の気持ちも少なからずわかる自分になれた。今までのわだかまりが少し溶けてきた気分になれたこと、この本を読んだ価値があったとういうものだ。
次巻は0巻(なぜか0なのだw)詳しくは書けないけど、新たな旅立ちということで栗原先生が、どういう気持で医師として生活していくのか、と