夏川草介のレビュー一覧

  • 本を守ろうとする猫の話

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    人間の言葉を話すトラネコ。ファンタジー系のSFなのかなと読み進めると、次第に、ああ…なんて面白い題材なんだ!と視界が広がる。
    読書家を名乗って、こういう人いるよね(批判ではなく、分かるんだけれど〜…という感じ)と思ったり、自身を省みたり。

    コレクション、速読、書籍とは…本を読むということは……
    つまるところ、皆、本が好きなんだよね。

    医療系ではない夏川草介さんの作品。気がつけばこちらもしっかり、哲学的で現代社会への問いかけもあり、とても良かったです。

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    2026年06月12日
  • 神様のカルテ3

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    「牛のように図々しく進んで行くのが大事です」

    『神様のカルテ』を読むと夏目漱石が読みたくなる
    小幡先生に倣ってこう言おう「同じ患者が百人来ても、百人とも漱石です」
    いやどんな患者やねん!

    今作では迷い悩む一止に新たなる道が示される
    示されるのだが、それはそれで悩む
    悩みすぎて動けなくなっている一止に、この世界は迷いながら進めと背中を押すのだ

    世界はいつだってどこかに答えを用意してくれている
    だからとにかく進むのだ!
    牛のように愚直に、牛のように大真面目に、牛のように力強く、牛のように大胆に、牛のように図々しく

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    2026年06月12日
  • 始まりの木

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    【物語に感じた印象】
    黎明の森

    澄み切った冷気と凛とした樹々たちが、新しい一日のはじまりを教えてくれる。
    そんな夜明けの森の中に立っているかのように、自然と背筋が伸びて、心が洗われる作品であった。

    【感想】
    初読みの作家さん。
    土俵である医療小説ではなく、民俗学をテーマにした本作が、記念すべき初読みの一冊目となった。

    本書を読む前、ノンフィクションを読んでいた私は、その作品が抱える重苦しい雰囲気にガッツリと呑まれてしまっていた。そういった理由もあって、生命力に溢れた木の表紙に惹かれて手に取ったわけだが、それが大正解であった。

    なんて美しい国なのだろう・・・
    なんて美しい言葉なのだろう・

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    2026年06月11日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    帯にあった、神様のカルテ著者が贈る、21世紀版銀河鉄道の夜!
    その通り。そして整理しながら改めて気付かされる本の魅力、いつかまた読もう

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    2026年06月11日
  • 神様のカルテ3

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    今回も凄い。
    周りを取り巻く人たちがこの上もなく、素晴らしい。その中で仕事をする栗原一止。東西看護師もいい味を出している。小幡先生も進藤先生も誰もが人間味溢れる素晴らしい人たちだ。
    今までこのシリーズを読んでいなかったことを恥じる。
    大好きな作家に出逢って良かった。

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    2026年06月09日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    凄く読みやすい。

    ファンタジーなのに、リアルな懐かしさを感じるのは、自分も本の中での出会いから妄想し、世界を作ったことがある(今もかもしれない)からか。

    本が好きな人には刺さる作品だと思う。

    どの迷宮も本が好きな人に変わりはなく、ただ求める形が違うだけ、世界の変化によって、変わってしまっただけ…

    私はどれかといえば、少し前まで第一迷宮に近かったと思う。

    再読はよくするけど、汚してはいけないって意味で神経質すぎたから。

    最近は第二迷宮の人も多い気がするし、第三迷宮がきっとあるんだよなぁ…。



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    2026年06月09日
  • 神様のカルテ2

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    思わず泣いた。
    心が揺さぶられた!生きていること自体が奇跡みたいなのだと痛切に感じた。
    地方の医療施設に勤める医者の「気概」、「使命感」が事細かく読み取れる。また、周りにいる人もいい人ばかり。
    このシリーズは一気読みすべきである!

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    2026年06月05日
  • 神様のカルテ

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    とても面白かった。医療ものだからもっと小難しい話かと思ったら意外とぽんぽん読める本だった。一止のような医者も必要なんだなと思った。

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    2026年06月03日
  • 神様のカルテ2

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    ”人間”の話でした

    医療の最前線で自らの身体そして心、つまり命を削りながら現場に立つ医師たち
    そんな彼らに我々患者は何ができるのか?何を返すことができるのか?
    そんなことを考えました

    彼らはきっと言うでしょう
    感謝されるだけで十分だと

    だけどそこに甘えてしまって本当にいいんでしょうか?
    「ありがとう」と引き換えに彼らを聖人君子という名の牢獄に閉じ込めてしまってはいないでしょうか

    患者としてできることはないか?そんな考えがそもそも間違っているのかもしれません

    我々もまた患者である前に人間なのです
    彼らが医師である前に人間であるように

    答えは見えないけれど、スタートは見えた気がします

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    2026年06月01日
  • 城砦〈下〉

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    上巻のように快進撃的な爽快感はゆるくなり、
    いかに働くか、
    なんのために医師であるのか
    それを問う内容に思えた。

    今の医療のことも思いつつ読むと
    この作品が名作と言われるのがよくわかる。
    夏川草介先生が訳してくれてよかったなぁと、読み終わってからしみじみ思いました。

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    2026年05月30日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    ネタバレ

    Audibleで聴きました。
    ちょうど新聞小説「カンパニュラの祈り」も読んでいたため、二つの作品に登場する医師たちの「死」との向き合い方を、どうしても比べながら聴くことになりました。

    「カンパニュラの祈り」では、臓器移植によって誰かの命を救おうとする一方で、移植元となる患者の命を軽んじ、結果として明らかな殺人行為に踏み込んでしまう医師が描かれます。

    一方、「勿忘草の咲く町で 安曇野診療記」には、死期が迫った高齢患者に対し、過度な延命処置を行わず、本人の生命力が尽きるのを静かに見守る医師が登場します。周囲からは陰で「死神」と呼ばれていましたが、彼は、わずかな延命のために治療薬や輸血用血液を大

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    2026年05月27日
  • 神様のカルテ

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    ネタバレ

    一止先生がとても良かった。安曇さんみたいなすてきおばあちゃんになりたい。出来ることを全てやるのが正解だとは限らない時代に、どこまで治療をするのかという決断を何度もしないといけないのが苦しいなあと思った。お医者さんはすごい。

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    2026年05月27日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    これまでとは異なり研修医と3年目の看護師の目線で描かれた作品
    ただ正解のない医療と向き合い奮闘している姿はとても読んでいて勇気をもらえる
    作品の中で神様のカルテの世界線と絡めてくるのもファン心をくすぐられました

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    2026年05月21日
  • 神様のカルテ2

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    ネタバレ

    良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である。24時間365日診療できる病院を維持することを忠実に守りながら、家庭を犠牲にする古狐先生。小さい子供の世話をしながら、医師としての仕事を悪評を浴びながら続ける進藤先生。いずれも医師であり、人間である二面性のバランスをどうとるか、が大きなテーマとなっている本作。非常に悲しい結末ではあるが、医療現場の苛烈さを痛烈に描写したメッセージ性の高い小説だと思う。1人の人間が亡くなるということは、そこに紐づく絆が途絶えること。のような文言があったが、そんな絆を1つでも増やし、後世に繋げられるような人生にしたいと思った。

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    2026年05月21日
  • スピノザの診察室

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    初めて医療の小説を読みました。一生懸命生き抜き、旅立った家族を思うと心が重く、怖くて勇気が無かったです。しかし、真摯な、丁寧な、心が休まる文章に吸い込まれました。
    入院するのであれば原田病院へ、そして安心して全てを任せられる雄町哲郎先生に見てもらいます!舞台京都の情景が鮮明に広がります。次はどこの町?、どこの甘味処?そこそこ良い所!そこ美味しかった!つい突っ込みながら愛読してました。

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    2026年08月14日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    現在の日本における高齢者医療について考えさせられる作品でした。

    信州の松本市の北にある安曇野市、梓川のほとりにある病院が作品の舞台。夏川さんの繊細でスッキリとした風景描写と医療のプロフェッショナルの側面と素直で明るく優しい人柄を併せ持った登場人物たちが活躍するストーリー。「神様のカルテ」シリーズとほぼ同じ社会を背景にしています。

    「神様のカルテ」では医療の現場の過酷さ、医師の葛藤を柔らかなタッチで描いていましたが、本作のテーマは高齢者医療の現実。

    自分自身の経験からいうと、内科、整形外科に行くと高齢者ばかりが目につきます。社会の定義としては私自身も前期高齢者ではあるけれど、その私から見て

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    2026年05月16日
  • 神様のカルテ

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    栗原一止という主人公の、どこか不思議で温かみのある行動にハマりました。
    特に夏目漱石から影響を受けたという話し方が、段々とクセになって、作品の魅力が増す要因に。
    今後、仕事や人生の中の分岐点で選択を迫られる時には、この小説を思い出すのではないかな。
    そんな小説です。

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    2026年05月15日
  • 臨床の砦

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    現役の医師が自身の体験を元に書いた小説。
    命がけで闘う医療従事者や、必死に利用者を助けようとしていた介護施設で働く方々に、心ない言葉を投げかける人がいたことをとても哀しく思う

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    2026年05月12日
  • 神様のカルテ2

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    ほっこりするけどやっぱり泣ける。

    人は必ず家族の誰かを看取らねばならないし、自らの死からも逃れられない。人生、出会いの数だけ別れがあり、関係が深くなればなるほど別れは辛くなる。どう自分らしく生きるかに重きが置かれる昨今、どう死ぬか、どう別れるかは見落とされがちではないかと思う。

    神様のカルテはそんな事実に目を向けさせると共に医療が患者の死とどう向き合っているのかということに気付かせてくれる。当たり前だけど医者をはじめとする医療従事者が全ての病気を治せるわけではない。死は公平に訪れるけれど、それは辛いし不条理でもある。だからこそしっかり生きたいし家族や友人を大切にしたい。

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    2026年05月11日
  • 神様のカルテ

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    hibuさんの本棚から

    だいぶ前におすすめ頂いたのだが、すっかり遅くなってしまいました
    でもちゃんと覚えていた
    ひぶ〜にすすめてもらったのをちゃんと覚えていた
    そんな自分が愛おしい

    っていうか何よこれ!
    わいの大好きなやつじゃないか!
    もうね10ページくらい読んだところでがっつり掴まれちゃいましたよ
    だが調子にのってもらっては困る
    これが漱石先生だったら2行で掴んでくるからな

    そういえば、こないだ読んだマハさんの『晴れの日の木馬たち』に漱石先生出てたんよな
    なんかわいって知らず知らずに連続して繋がりのある物語を読むこと多いんよな
    なんか働くんだろうな霊感が

    『草枕』も久しぶりに読み直し

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    2026年05月11日