夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ2

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    神様のカルテ1を読み速攻で購入
    面白くないわけがない。

    1に引き続き、平常運転の栗原だが、2では感情を露わにする場面がある。
    論理的思考と毒舌が得意な栗原が見せる感情剥き出しの描写は新鮮で趣がある。

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    2026年08月14日
  • 神様のカルテ

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    ネタバレ

    アルジャーノンと同じぐらいに好みな作品

    主人公の栗原一止が夏目漱石を敬愛しているとのことで
    ユニークな笑いあり、病院内での別れ・感動展開ありと感情を揺さぶられるような描写が多い。

    この本を読めば、もちろん誇張はあるだろうが、医者の大変さと理不尽さが学べるだろう。

    個人的に、栗原も好みだが、砂山もキャラが濃くて好み。

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    2026年08月14日
  • 臨床の砦

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    年に数回、この作品に出会えて良かったと思える作品に出会うことがある。
    この本はまさにこんな本。
    すぐに続編の命の砦も買った。

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    2026年08月13日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    夏川さんは作品も好きだけど、あさイチを見て人柄もそのままで、好きだなあと思った人。
    こちらの作品もとても良かった。看取るのか、治療するのか、体の状態だけじゃなく、周りの人たちやその人の生き様を見て対話をしていくのはまさしく哲学で、生きるということを考えさせられる。医療は技術だけじゃないし、どんな医師に出会えるかって大切だなと感じた。

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    2026年08月11日
  • 神様のカルテ3

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    本作で初登場の女性、栗原より十歳上の小幡先生がすごい。できる上に研究熱心。ところが少しずつ問題を抱えて起こす。そして、栗原が意見しようとすると、「あなたには失望した」とくる。すさまじい展開だ。そして栗原は結局、新展開へ。
    1、2、3と来て絶好調。漱石からの引用がピッタリハマっている。

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    2026年08月07日
  • 神様のカルテ2

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    「神様のカルテ」が、現場の泥にまみれて葛藤する若き夏川先生の原点であり、「スピノザ」、「エピクロス」は到達点(理想と達観)である、と強く感じるのである。

    「スピノザ」、「エピクロス」を読む前にこちらを読んでいたかった、と思ったが、それもタラレバに過ぎないか。まだどちらも読んでいない方は、本書から先に読んで欲しい。そして「1と2」は一気読みをオススメする。

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    2026年08月03日
  • 神様のカルテ0

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    表題作「神様のカルテ」では若き研修医時代の栗原一止の話が入っているが、患者さんとの対話からさまざまなことに想いを巡らせてしまう。
    病気との向き合い方、医療とは何か、生死の優先順位。
    あまり普段の生活のなかでは目を向けない部分だが、私もこの作品が初めて世に出た頃よりは歳を重ねたこともあり深く考えていかなければいけないなと思う次第である。

    この作品の魅力は話のテンポが良いのと何よりも出てくる登場人物たちの心意気や覚悟、キャラクター性に温かみがあるので読み心地が良い。
    更に物語の随所に出てくる信州の大自然と、行きつけの居酒屋の描写になんだかとても癒される。

    重苦しくなってしまいそうなテーマとは裏腹に読み終わるとなんだか生きる気力が湧いてくる。
    明日からも頑張ろうかなという気持ちにさせてくれる優しいお話だと個人的には感じている。

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    2026年07月29日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    夏川草介さんの考え方を大尊敬しており、その考え方に触れたことへの感動が大きい。
    『エピクロスの処方箋』を起点に夏川草介さんにどハマりしており、その延長でこの本も読む。
    夏川草介さんみたいになれるように精進してまいります。

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    2026年07月27日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    同著者の“神様のカルテ”が好きでこちらも読んでみた。自分自身、地域の高齢者医療に携る身であり、現場における課題がリアルに描かれていて親しみやすかったのと、フィクション小説だからと言ってそれらを丸く収めるわけでもなくこちらも考えさせられるような描き方に好感を持った。花屋の息子の医師というキャラクターと、次々に訪れる課題への彼なりの対処法や考え方がハートフルでとても良かった。こんな医師がたくさんいてほしいと思った。何気ない一場面で挨拶に対しての患者の返答が「はいこんにちは」であり、個人的にかなり嵌った。あるあるすぎて。こんな表現が思いつくなんて、現役医師である著者は、本当に患者に丁寧に接する医師なのだろうなと思った。

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    2026年07月28日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    電車で読むんじゃなかった。何かわからんが、涙が出てきた。
    前作との繋がりも好き
    本好きこそ読んでほしい

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    2026年07月25日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    長野県安曇野を舞台に、研修医・桂先生と看護師・美琴さんの視点で描かれる医療小説。テーマは高齢者医療である。
    延命治療をするか、それとも看取るか。正解のない問いが繰り返し登場し、読んでいて心がざわつく場面が多かった。
    医療は今、ひとつの限界点にある。大量の高齢者たちをいかに生かすかではなく、いかに死なせるかという問題に直面している──作中のそうした指摘は重く、目を逸らしてはいけないことだと感じさせられた。
    「どこで治療を引き揚げるべきかのガイドラインは存在しない」
    この一行に、気持ちを全部持っていかれた。医療は昔より確実に進歩し、治療に関するガイドラインも無数にある。それでも、最期の線引きだけは誰も示してくれない。大切な人の最期を決めるということは、簡単に答えが出るものではないのだと改めて思う。
    一方で、安曇野の四季の描写は丁寧で美しく、桂先生と美琴さんの関係の育まれ方が、重いテーマの中で息継ぎのような役割を果たしていた。
    この物語には現場のリアルな叫びがある。現役医師である著者だからこそ描けたのではないかと思う。

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    2026年07月19日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    面白かった。古書店店主の祖父を亡くし、叔母と暮らすことになるまでに、本を助ける旅に出る少年の話。
    本を読んでいるからこその本への愛と知識と、旅を超えて行くうちに強く、人に優しくなるのがとても素敵だった。
    続きがあるみたいだけど、旅は終わったはずなのにどんな話になるのか、楽しみに読んでみたい。

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    2026年07月19日
  • 命の砦

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    私は介護施設の現場に当時いて、何が正解かわからない中、利用者の命を守るためにどういう判断をすべきなのか、本当に困ったこと思い返された。
    それは病院においても同じで、いや、さらに厳しい状況にあったことを本書で目の当たりにし、改めての衝撃と、ただ戦い続けた人たちの思いやぶつかり、娘の言葉など、たくさん刺さるものがあった。
    後世に残して欲しい本である。

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    2026年07月17日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    医療は進歩してる。そのおかげで長く生きられるようになった。助かる命も増えた。でも地方では病院が限られ、人も、施す医療も不足している問題がある。その限られ病院にたくさんの高齢者が入院する。高齢化が進み、助けるではなくどう看取るか、限られた医療を全員に施すことができない中どう割り振るか。「人が生きるというのはどういうことなのか。歩けることが大事なのか、寝たきりでも会話さえできれば満足なのか、会話もできなくても心臓さえ動いていれば良いのか。こういった問いに、正解があるわけではない。」高齢化社会で直面している問題。実際に現実に起きているであろう問題。小説だけれど考えさせられることがたくさんあった。テーマとしては重く、直視しなくてはならないことけれど、長野の自然の風景や、出てくる花たちに癒される部分もあった。生と死に向き合う現場の医療従事者の方たちには頭が下がる思いだ。

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    2026年07月16日
  • 臨床の砦

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    新型コロナウイルスの第3波のときの臨床現場の話で、リアルな記録としても、後世に残すべき小説だと思う。夏川さんの世の中に対して発信しておくべきという真摯な思い、感銘を受けます。

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    2026年07月14日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    ネタバレ

    本当によかった。ここ最近読んだ本で1番好き。読書初心者の方や普段医療ものをあまり読まない人こそお勧めできると思います。非常に読みやすく、そこまで普段本を読まず、読むのが遅い私でも3日ほどで読み切ることができた。
    地方の高齢者医療を巡る医療の在り方という重いテーマに対して、重くなりすぎずそれでいて多様な考え方を示している点が印象的であった。特に、死神と呼ばれる谷崎医師の考え方は物語が進んでいくにつれて真剣に考えるべき意見であると思うようになった。私自身まだ身近な家族の死というものを経験してきていないが、そのような時にどのように身内の死を受け入れるのか考える一助になると思った。あとは、月岡美琴と桂正太郎の恋愛模様も爽やかでめちゃくちゃよかったです。続編がもしあれば絶対買います。作者の他の作品も読もうと思いました。

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    2026年07月08日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    本の在り方と、目に見えないものの大切さとその複雑さが語られている。それらをファンタジーな試練を通して主人公は気付いていくのだが…そんなお話。
    少しばかり古風な話し方をする相棒の猫がとても好みだ。多分後半は、というより最初からずっと夏川草介さん自身が思っていることを喋っているのではないかと、そう感じるくらいには何故だかとても情緒を感じさせてくれる猫。
    作中本を一度しか読まない、読み返すことはもうない、読む量こそが全てだと。そんな人が登場する。
    本というものは人の伝えたい思いや考え、世界観が書き記されていてそういった難解なものをただの一読で読み解いたつもりになりもう読んでも得られるものはないと同じ本を二度と開かない。
    それは凄く勿体ないことなんじゃないかと思う。
    一度読んだ本の内容が変わることはなくとも読み手である自分自身は読み返すときに理解度も見識も心の持ちようも違うはずである。二度三度と読めば得られるものに目を向けてその心の変わり様に得心がいく。
    勿体ないとはそういった変化を感じることもなく次へと読んだ量を誇るために駒を進めてしまうその腐った心に、だ。(その人なりの苦心もあり本は好きである筈なのだ)
    本書はこういった本への心構えだったりを考えたりすることができる。それが心を育む一助になることも実感した。
    作中の言葉で、『息苦しい日常の中で誰もが自分のことで手一杯になり人を思いやる心を失っている。心を失った人間は他者の痛みを感じなくなり、嘘をつき人を傷つけ踏み台にしてもなにも感じなくなる』とあるが、たしかにそうだと思う。この世は生きるに足るものだと私自身は知っているが、今のこの社会が生きるに足るものだとは正直まだ思えない。
    それでもこの本を通じて考えた心構えや心根と、人の温かさをもって歩んでいくしかない。そうしてより善い人と社会を築くために自分のできる役割は、この本を何度も読み返すに足るものだと評価することだろう。
    本好きならではの引用というか言葉が転がってたりするし作者名の由来だって言われてみればほーんみたいな名前だったりするし。とても好みの1冊と作者だ。

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    2026年07月07日
  • 新章 神様のカルテ

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    『神様のカルテ』シリーズ5作目。

    主人公の栗原一止、大学病院へ。

    いつも通り、細やかな表現でジワジワと感動に引き込んでくれる。そして、今回はシリーズを跨いだ伏線回収などの大技も繰り広げてくれた。
    5作目にしてさらに面白くなっている。このシリーズはどんどん面白さが深まるところが恐ろしい。

    そして、泣けた。

    居酒屋「九兵衛(きゅうべえ)」で、筋肉質のマスターの料理と日本酒を堪能したい。

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    2026年07月05日
  • 命の砦

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    『臨床の砦』の続編
    世の中を恐怖に包んだコロナ禍を医療現場から見たストーリー。病院や医師、地域によってコロナへの対応が異なり、コロナ患者の受け入れをした病院だけが割を食うようなやるせなさも描かれている。どうやっても協力がないと立ち行かない状況なのに、孤闘する病院、その何人かの医師が未知のウイルスに対峙していた。まさに砦だった。
    心情を表す言葉や、情景描写が豊かな言葉で描かれており、登場人物の心の微細な動きが伝わってくる。
    コロナ治療最前線に立っている時でしか書き残せなかったもので、現代版『ペスト』カミュのようにも思える。

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    2026年07月05日
  • 神様のカルテ0

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    『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚。

    描かれるのは
    医師国家試験直前の一止、辰也、千夏、 次郎ら仲間たちの友情。
    本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山の不思議な交流。
    本庄病院で働くことになった研修医・一止の葛藤。
    山岳写真家である一止の妻・榛名の信念。

    人気シリーズとなった作品の前日譚は、ある程度お約束。しかし、1~3までを読んだファンにはタマラナイ内容だ。
    このような前日譚を作ることは著者自らのアイデアとして湧いてくるのか?編集者サイドからの依頼(提案)なのか?ちょっと気になるところでもある。

    そして、オーディブルに導かれるままに「新章」へ

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    2026年07月02日