夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ3

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    シリーズ第3弾もとても良かったです。
    地域医療の現場の過酷さには頭が下がります。
    真摯に仕事に向き合う中で、主人公と上司・同僚、患者などとのやり取りで心打たれたり、考えさせられることがありました。
    今作は御嶽荘住民よりは病院内での話に重きが置かれているように感じました。それにしてもハルはいい人すぎる。

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    2025年08月14日
  • 神様のカルテ

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    安曇さんの手紙に涙、ハルさんの可愛さにニヤニヤ、他にも周囲のキャラの個性で読後幸せの気持ちで包んでくれる素敵な小説でした。

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    2025年07月31日
  • 神様のカルテ

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    大好きなミスドで読書することが多いので、読みながら泣けてきて大変でした。
    私はこの病院で働く人たちのように、周りの人たちを思い遣っているか、安曇さんのように感謝して死んでいけるのか、ハルさんのように夫に幸せと安らぎを与えることができているのか。毎日少しずつでも心に留めて生きて行きたいと思う。

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    2025年07月31日
  • 命の砦

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    ○『命の砦』
    ※「レッドゾーン」(文庫本)を改題したもの
    ○著者名 夏川草介(なつかわそうすけ)
    ○カバーデザイン 山田満明
    ○カバーイラスト 石居麻耶
    ○小学館
    ○医療小説
    ○Audible にて。
    ◯どんな本?
    著者の実体験をもとに、コロナ禍の中で懸命に闘う医療従事者たちの勇気と苦悩がリアルに描かれた物語。
    私たちの命を守るために尽力する医療従事者の姿から、命の重みを改めて考えさせられる、心に響く一冊!
    ―――――――――――――
    (あらすじ)

    長野県の信濃山病院が舞台で、消化器内科医の敷島寛治は、コロナウイルスの感染拡大が始まる中、病院での闘いに身を投じる。

    令和二年二月、南郷院長の

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    2025年07月24日
  • 城砦〈下〉

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    ずいぶん昔の小説だけれど、夏川先生のおかげで古さを全く感じず、とても面白かった。
    医師に読んで欲しい本としてXにあがってきたが、医師でなくとも十分楽しめる。
    健気に寄り添うクリスが亡くなる場面は泣いてしまった。最後までクリスにはいて欲しかった。

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    2025年07月21日
  • 始まりの木

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    日本の文化は多神教によって支えられてきた。神も仏もそこらにいる考えであるから、目に見えないこと理屈の通らないことを感じ、人間がいかに小さく、無力であると自覚する。これが、昔の日本人の謙虚で我慢強く美しい心を作っていたのではないか、と書いていた。
    神様がいると信じることは、世の中に目に見えないものがあると感じることで、この感覚によって人間は少しでも他人への理解を深め、歩み寄ろうという気になるだそう。これらの夏川草介による一説は、巻末の膨大な参考文献により、真実味を帯びていた。
    合理性という刃により神木が伐採されている今、日本人はいかにして古き良き日本人らしさを保っていけるのだろうか。日本の未来に

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    2025年07月18日
  • 命の砦

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    困っている人がいれば手を差し伸べなさい。
    医師だからではありません。人間だからです。

    この感性を持てるかどうかで、生き方が変わると思える。

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    2025年07月08日
  • 神様のカルテ

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    信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く、内科医の栗原一止の喋り方が独特で夏目漱石を尊敬している面白い内科医。
    経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、狸のような先輩内科医とか登場人物の例えとか主人公とのやり取りが面白い笑

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    2025年07月06日
  • 臨床の砦

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    「生きていくうえで大切なものは何か」を至高の名言とともに気づかせてくれる一冊。あとがきまで心に染みる。

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    2025年06月29日
  • 神様のカルテ

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    医者という職業に驕らず、過酷な労働環境の中、ひたむきに患者と向き合う主人公。クールで知的ながらも内に秘めた思いやりが心に響く。周りの登場人物もそれぞれ個性的であるが、共通して熱い思いが伝わってくる。生きているからこそ人に感謝することができ、優しさを与えることができる。命の尊さを考えさせられる一冊。是非シリーズを読み進めたい。

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    2025年06月17日
  • スピノザの診察室

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    表紙の手触りがいい本です。装画も爽やかな色合いで、自転車に乗る一人の男性が描かれています。裏表紙には美味しそうな和菓子も。京都の文化的な面の裏側に、普通の暮らしがある当たり前のことを感じさせてくれます。

    矢来餅、阿闍梨餅、長五郎餅をこの世で味わうべき3つの食べ物という原田病院の医師、雄町哲郎。通称マチ先生。甥の龍一郎くんと暮らし、毎日大忙しのなかでも穏やかな空気をまとっている人でした。そしてとても魅力的な人でした。医師としての技術の高さと周囲の医師や看護師、そして患者を安心させる術の両方を兼ね備えていました。

    小説では、患者も病気もそれぞれで、その一つ一つに対応している医師達の大変さも伝わ

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    2025年11月06日
  • 臨床の砦

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    いまこの物語を読んで、コロナに翻弄されていたことを思い出し少し暗い気持ちになったりしたけど、最前線で死闘を続けられていた方たちの姿を目の当たりにして胸がいっぱいになった。

    特にあとがきでは涙が止まらなくなった

    また同じようなことが起きるときのために、誰もが読んでいていい本だと思う

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    2025年06月06日
  • 神様のカルテ3

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    1・2・3巻まで読み終えた。まだまだこの先が気になる。
    現役医師が描く、病院の世界観が本当にリアルで、身につまされる。
    実際にこの3巻に登場する、誤診の話は、偶然ながらにも我が母と似ている状況で
    その時の気持ちがにわかに湧き上がる衝動を覚えた。
    そして、今の今まで医師を恨む気持ちを多少持ち続けてきたのだが、この本を読んで
    医師側の気持ちも少なからずわかる自分になれた。今までのわだかまりが少し溶けてきた気分になれたこと、この本を読んだ価値があったとういうものだ。

    次巻は0巻(なぜか0なのだw)詳しくは書けないけど、新たな旅立ちということで栗原先生が、どういう気持で医師として生活していくのか、と

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    2025年06月05日
  • 神様のカルテ0

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    エピソード0ということで、先生方の大学生の時の話や、一止先生の研修医1年目時代の話、奥さんの榛名さんの話とこのシリーズが好きならこれは読むべき。
    やはり好きだなぁ。

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    2025年06月04日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    とてもよかった。本への深い愛情を感じました。
    忘れかけてた読書の愉しみを、本の力を、思い出させてくれてありがとう。

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    2025年05月31日
  • 神様のカルテ

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    医療をテーマにしている小説は初めて読んだが、誰でも読めるように配慮されているなと感じた。
    また、登場人物のキャラクターと安曇野の描写がとても自分好みで早く2を読みたいと思った。

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    2025年05月26日
  • 神様のカルテ3

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    とても良かった。

    栗原先生は本当にいい職場と人に恵まれていると思います。
    そうゆう意味も含めて"引きの栗原"なのかもしれません。
    島内老人の一件から後半は涙なくしては読めません。
    様々な人の温かさに溢れた作品でした。
    今作の栗原先生の転機が今後どう展開していくのか
    本庄病院はどうなっていくのか
    続きがとても気になります。

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    2025年05月24日
  • 臨床の砦

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    長野県の信濃山病院(しなのやまびょういん)は200床に満たないが、「感染症指定病院」となり、発熱外来が設置された。
    コロナ禍という災害を最前線で食い止めるための砦となったのだった。

    ドキュメンタリーのような小説。
    実際、ほぼドキュメンタリーであるが、実際はもっと過酷、関係者に迷惑をかけないように小説の形をとったようだ。
    人は、喉元過ぎれば忘れてしまう。
    けれど、忘れてはいけない日々が永久保存されているような小説である。

    周辺の病院は、発熱しているというだけで治療を拒否し、信濃山病院の入り口には車の中での診療を待つ長蛇の列ができた。
    高齢者施設ではクラスターが発生し、介護が必要な患者が大勢押

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    2025年05月24日
  • 神様のカルテ2

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    栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。
    そんな一止に、母校の医局からの誘いがかかる。医師が慢性的に不足しているこの病院で一人でも多くの患者と向き合うか、母校・信濃大学の大学病院で最先端の医療を学ぶか。一止が選択したのは、本庄病院での続投だった(『神様のカルテ』)。新年度、本庄病院の内科病棟に新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。彼は一止、そして外科の砂山次郎と信濃大学の同窓であった。かつて“医学部の良心”と呼ばれた

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    2025年05月24日
  • 神様のカルテ

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    主人公・栗原一止(くりはらいちと)は、信州松本にある本庄病院に勤務する内科医である。彼が勤務している病院は、地域医療の一端を担うそれなりに規模の大きい病院。24時間365日などという看板を出しているせいで、3日寝ないことも日常茶飯事。自分が専門でない範囲の診療まで行うのも普通。そんな病院に勤める一止には最近、大学病院の医局から熱心な誘いがある。医局行きを勧める腐れ縁の友人・砂山次郎。自分も先端医療に興味がないわけではない。医局に行くか行かないかで一止の心は大きく揺れる。
    そんな中、兼ねてから入院していた安曇さんという癌患者がいた。優しいおばあちゃんという様相で、看護師たちには人気者だが、彼女は

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    2025年05月22日