夏川草介のレビュー一覧

  • 臨床の砦

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    面白かったけど、読みやすかったけど、物語というより、コロナ禍での対応病院のノンフィクション的な記録のような感じでしたね。逼迫感はあったのですがちょっと気持ちが期待していたものと外れてましたね。

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    2025年11月04日
  • 臨床の砦

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    内科医の敷島は全てが不足した地方医療機関の現場でコロナ第三波を迎え撃つ。医療崩壊の瀬戸際に立たされた臨床の現実を描く。
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    夏川さんの医療小説ですが、いつものようにクセつよのキャラクターや飯テロや軽妙なやりとりが出てこず、コロナに追い詰められる医療現場が描かれるために余裕がなく、また、国や地域行政、他の医療機関への怒りを含んでいるであろう指摘などが続くので、読んでいてしんどく、途中でやめようかとも思ったほどでした。それもそのはずで、後書きを読むと、夏川さんご自身がコロナ対応の最前線に立ちながら並行して書かれた小説だとのことで、これはもはや半分ノン

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    2025年11月02日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    夏川先生の医療小説。神様のカルテにも近しいですが、本作は看護師の女の人と研修医の男の人がバトンリレーするみたいに語り手を変えながら話が進みます。これからの超高齢化社会に一石を投じる話だと思います。わたしも選択を迫られ悩んだ当時のことを思い出します。おそらく絶対的な正解はないのだと思います。ちゃんと考えられる選択肢を理解して考えて悩んで…そのステップがあるかないかが大切なのではないかと思います。
    自分が高齢者になった時、さらにどんな社会が待っているかと思うと怖くなりますが考えることを放棄してはいけないのだと思いました。

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    2025年10月29日
  • 神様のカルテ0

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    神様のカルテはとても好きなシリーズです。登場人物の過去が描かれています。
    何が正しいのか、何が優しさなのか、いろいろな場面で何かしら決断しているけれど、できる限りのことをするしかない、考えれば考えるほど難しいと思いました。
    大狸先生の人としての大きさ、事務長の仕事に対する意識の背景にあったもの、細君ハルの強さと優しさ、良かったです。
    それにしてもハルは良い人過ぎる。

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    2025年10月29日
  • 新章 神様のカルテ

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    遂に来ました、新章!

    ここに来て、またイチから始まる感があるなー。

    今度は大学病院、医局という舞台を変えた、すさまじいドラマだった。

    出来なかったことが、出来るようになること。
    出来ていたことが、出来なくなってしまうこと。

    舞台が変わるということは、そういうことだ。
    でも、新しい舞台に立つことで上手くいかなくても、「成長」を信じてくれる周りの人がいることは、やっぱり恵まれている。

    信念の灯を絶やさないこと。
    勇気をもらえた。

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    2025年10月26日
  • 神様のカルテ3

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    決断の第三巻だった。

    いつも、扱うテーマが重すぎる。

    知識のない医者は悪である。
    ただし、その知識は日進月歩のものであり、真摯に向き合うためには「時間を生み出す他、術はない」。

    一人ひとりの患者と向かい合うことにスポットが当てられがちだが、それでは時間が足りない。

    小説では、そうした条件をあらかじめクリアしたような天才的なキャラクターが登場する。
    けれど、現実は、余計にそうはならない。

    手を抜くのではなく、相手を見極めなければ、医者として最善は尽くせない、のだろうか。

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    2025年10月26日
  • 神様のカルテ

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    順番が逆になってしまった気もするけれど。

    『神様のカルテ』は『スピノザ』に比べて、よりキャラクターや出来事が立っている気がする。
    小説として書きたいことが、浮かび上がってくるようにも感じる。

    『草枕』を愛する、一風変わった言葉遣いをする主人公。だけど、仕事や患者に対する、ひたむきさは『スピノザ』と共通する。

    いいなと思うのは、妻の存在かもしれない。
    医療モノは、家族の立ち位置が難しい。
    視点を変えると、仕事に没頭するパートナーの存在は、家族思いとは言えない見方もある。

    けれど、妻自身の「やりたいこと」をしっかり見せているから、いつも一緒ではなくとも、通じ合っている夫婦なのだとよく分かる

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    2025年10月20日
  • 神様のカルテ

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    どんな仕事をしていても、忙しい時に人の本性が出てしまう。
    忙しい医師は、人の死に慣れていかないとやり切れないのだと思うけれど、こんなに心優しい自分を保てる栗原先生みたいなお医者さんも、きっとどこかにいるんだと思う。

    昔の医療だったら、
    できる限りのことをして!
    というのがちょうどよかったけど、
    今では医療が発達したので、
    身体を痛めつけるだけの延命
    になってしまうことがあるという話には、心から同感。

    私の祖母は、脳梗塞で倒れてから、大好きなお喋りもできず、美味しいものも食べられず、テレビさえ見れなくなって、ただ病院の白い壁を見ながら3年寝たきり。
    歩き回るのが大好きで、いつも笑っていて、明

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    2025年10月15日
  • 神様のカルテ3

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    今までの栗原一止を否定する内容であった。
    神様のカルテ1,2で、栗原一止は周りの迷っている人に光をかざしてきたが、今作で、栗原一止は悩むことでワンランク上の人間に成長する葛藤が描かれている。

    地域医療365日24時間緊急外来の病院に勤め、目の前の患者と全力で向き合えば良いと考えていた。しかし栗原は誤診をしてしまう。それは最新の医療知識がないと仕方のない事だった。栗原は毎日の忙しい診療を理由に最新の医療の勉強を怠っていたと痛感。

    患者の診療に追われるのか、それとも日進月歩発展する医療の勉強に力を入れるのか。この両立できない問いに答えはないと思う。悩んで答えを出すために行動に移す事自体が大事だ

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    2025年09月27日
  • 神様のカルテ0

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    ネタバレ

    シリーズの1から3までは読んだことがあったが、なぜかそれ以降触れてこなかったため今回読むことにした。
    内容はこれまでシリーズに登場してきた人々たちのサイドストーリー。このシリーズの良さはキャラの立ち具合だと思っているので、彼らの過去が描かれるのは素直に嬉しい。
    このシリーズには様々な名著が登場するが、3話目において説明される「本の良さ」は、薄っぺらいようで、作者が本の中で別の本を紹介する形を採っている意味を登場人物に語らせているようにも思え、その視点で過去のシリーズを読み返してみるとまた興味深そうである。
    4話目は榛名のキャラが明らかにされたとは言い切れず、その点が少し不満ではあるが、全体的に

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    2025年09月21日
  • 神様のカルテ3

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    ネタバレ

    「看護師が医者に口出しするな」って、言っちゃったね。
    思ってても、言わないほうがいいことってあるよね。
    看護師さんなしでは、病院はまわらないよ。
    看護師さんを敵にまわしてはいけない。

    口は災いの元。私も、何か不穏な考えは、思ってても、外に出さないようにしようと心に誓う。

    シリーズ3は、泣かしにかかってこなかったのが、すごくよかった。
    本が泣かしにかかってくると、泣けるけど冷める感覚ってわかりますか?
    大学病院編も読んでみたい。(新章 神様のカルテ)

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    2025年09月16日
  • 臨床の砦

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    コロナ感染者でも軽症の人達を診ている医療機関は、比較的楽なのではないかと考えられていた時期は確かにあったし、現実はそうではないことを、この本を通して皆さんに知ってもらえることは、本当に大切だと思った
    後書きも、凄く感度した

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    2025年08月31日
  • スピノザの診察室

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    この小説の主人公「雄町哲郎」が問いかけた言葉「治らない病気の人はみんな不幸なままなのか。治らない病気の人や、余命が限られている人が幸せに日々過ごすことはできないのか」。この言葉がこの小説の主旨なのだろうと思う。以前、有名大学附属病院に勤めていて医局長の地位にあった「雄町哲郎」が、妹の死をきっかけに附属病院を辞め、町の小さな総合病院「原田病院」に移った後に思い悩み手探りでさぐってきた問い。老人や若い人でも治らない病気にかかっている人が多くいる「原田病院」だからこそ見えてきたものかもしれない。それは、本当の終末医療のあり方とは何か?と言う問いかもしれない。どういうあり方が正解なのかは分からないが、

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    2026年03月19日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    この頃よく手に取る 夏川草介さんの本

    入院しているのは高齢者がほとんどの安曇野の病院が舞台。
    高齢者の医療…母が今そういう状態になっているのもあり気になって手に取った。

    1年目の研修医と3年目の看護師を中心に物語は進む
    それぞれ物語の中に エッセンスとして「花」の存在がある。
    秋海棠・山茶花・ダリア・カタクリ… どの花もなくてはならない意味を持っているのだと思う

    『死』が身近にある高齢者医療の現場 
    延命治療 どう看取るか… など 考えざるを得ない場面は多い

    読んでいて 
    「どう生きるか...」ということを考えるのと「どう最期を迎えるか…」を考えることは同じなのではないかと… 言葉にす

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    2025年08月19日
  • 命の砦

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    コロナ禍、本当に病院はとてつもない怒涛の対応だったのだろうなと改めて思う。
    コロナ患者を受け入れるのも受け入れ拒否するのもどちらも正しいとか正しくないとかじゃないから難しい…。
    否定派の視点でも描かれていたので、そこが良かったな。

    医療従事者の方、本当に感謝しかない…。

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    2025年08月09日
  • 始まりの木

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    夏川草介さん このところ気になっている作家さんということで手に取った1冊

    神様のカルテ スピノザの診察室とはまた別の世界 
    「七変化」という言葉がふっと浮かぶくらい…

    読み進めていくうちに 物語の世界に…目の前に情景がうかぶくらい包み込まれていく感覚

    ちょっと不思議で クスっと笑えるユーモアもある。そしてなんといっても温かい。 ほんとうにあったかい。
    あたたかさが伝わって来て涙がこぼれた。
    (人ってこんな時にも涙が出るんだ…と初めて知ったかもしれない)

    5つの物語 それぞれに登場する「木」がある。
    その木の前に実際に立ったらどんな感じがするのだろう…出会いに行ってみたくなった。

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    2025年08月03日
  • 命の砦

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    2020年、新型コロナウイルス第一波の医療現場を描いた本作。「レッドゾーン」を文庫化するにあたって、改題した、とのこと。
    現役の医者でさえ、「今回、あとがきを書くにあたって原稿を再読した私は、その精神面における距離感に、なかば呆然とする思いであった。ここに描かれた恐怖、苛立ち、絶望感といったものに、それを記した私自身が実感を持つことが難しくなっているのである。」
    一般人の私たちがコロナのときの恐怖感を忘れつつあるのは、もはや仕方のないことなのかもしれない。
    そう考えると、当時「命がけの闘い」をした医療関係者の恐怖、焦燥、孤独、死の覚悟、を記した本作は、将来貴重な記録となるだろう。

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    2025年08月02日
  • 神様のカルテ0

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    登場人物たちの過去が語られます。
    タイトル「神様のカルテ」の由来が分かります。
    優しく温かいストーリー。
    ずっと続いて欲しいシリーズです。

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    2025年07月27日
  • 城砦〈下〉

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    前編を読んで、少し冗長と思ったので、飛ばし読みをしてしまったが…
    多分、飛ばし読みをすべきだったのは前編だったかな…
    後の祭りだけど。
    結構心動かす場所があったかも。
    我慢強く読むと割といい本かもしれない。

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    2025年07月21日
  • 神様のカルテ2

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    ネタバレ

    大狸先生の覚悟をここで知る。
    この病院は本当に、人としてスゴイ人たちが集まってますね。
    事務長然り。。。

    かなりもっていかれました。
    まさか、ここで大きな柱を失うとは。

    「神様のカルテ」の意味が原作と映画版で異なっていた、というのは
    原作好きとしてはかなり悔しいところ。。。

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    2025年07月11日