夏川草介のレビュー一覧
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ネタバレ有明
進藤辰也
信濃大学医学部の学生。六年生。信州松本に生まれ、松本にある大学に合格して今に至る。実家の蕎麦屋を手伝いながら大学に通うという苦学生のような生活。
栗原一止
高知生まれ。辰也とは一年生以来の長い付き合い。
砂山次郎
北海道の酪農家出身。
草木まどか
岡山出身。昨年までテニス部の部長をつとめ全国大会にも出場したほどの選手。運動神経は抜群だが、学業については追試の常連。数年前から女子学生も受け入れるようになった「有明寮」において、女性の一番乗り。
如月千夏
五年生。一止の誘いを受けて将棋部に所蔵していた。本業はテニス部で、エース級の選手だった。
小野寺誠
エロ外科医。二年先輩。「有明寮」出身。
楠田重正
医学部六年生。一度社会人として管理職にまで出世してから医学部に入学したという風変わりな経歴の持ち主で、五十二歳という年齢は、医学部の最高齢でもある。
彼岸過ぎまで
板垣源蔵
本庄病院内科部長。
内藤鴨一
本庄病院内科副部長。板垣にとって、臨床現場における片腕であるとともに、本庄病院を二十年近くも支えてきた戦友でもある。
乾
今年度で退職が決まっている診療第一の親分。外科部長。乾診療所を開業する。
金山弁次
事務長。赤字の病院経営を立て直すために、ヘッドハンティングされてきた生え抜きのエリート。飼い犬の名前は絹子。妻は胃癌で五年前に他界。
甘利
外科医。
本庄忠一
本庄病院の院長。
神様のカルテ
栗原一止
本庄病院一年目の研修医。引きの栗原。当直に入った夜は、患者が一・五倍になるというジンクスがある。信濃大学医学部を卒業したが、大学病院でなはく一般病院たる本庄病院への就職を選択した。御嶽荘「桜の間」の住人。ドクトルと呼ばれている。
外村
看護師。ベテラン副師長。
板垣
本庄病院内科部長であり、一止の指導医。大狸先生。
高山仁平
総胆管石で入院中。八十五歳。
國枝正彦
七十二歳。嘔吐を主訴に救急部を受診し、症状が改善するまで入院で様子を見ることにした患者。元高校の国語の先生。
学士殿
御嶽荘でともに暮らしている「野菊の間」の住人。信濃大学で哲学を専攻している大学院生。
男爵
御嶽荘の「桔梗の間」の住人。自称絵描きの男爵。
専務
御嶽荘の「椿の間」の住人。市街地の金融機関に勤めるOLであって、専務でもなんでもない。一年目の新人社外人。
内藤
内科副部長。古狐先生。
東西直美
病棟の看護師。てきぱきと仕事をこなし、ときに、適切な助言をくれる心強い存在。
國枝夫人
甘利
九兵衛のマスター
冬山記
健三
常念岳の冬小屋を早朝に出発。突風にあおられ滑落。五十歳。左足を骨折。信濃大学に入って山岳部に入部。
布山浩二郎
常念岳を登っている登山者。
那智子
浩二郎の妻。
片島榛名
二十代で、数々の日本の名峰を登頂してきた山岳写真家。
浩介
浩二郎、那智子の息子。
栗原一止
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ネタバレアンドルーが自身の信念とは異なる方向へ猛進し、クリスティンとの心の距離がどんどん離れていく過程は、読んでいてとても悲しかった。ヴィドラーの死によってようやく目が醒めた先にあったのが、愛するクリスティンの死だったとは。アンドルーが信頼できる仲間と理想の医療を成し遂げていく姿を一番見たかったのはクリスティンだったはず…良くないことが起こることは予想していたが、まさかここまでとは。
打ちのめされたアンドルー、神経が衰弱し、悪夢にうなされるなど辛い時間が続くが、デニーに連れ出されたことをきっかけに徐々に回復していく。
『人間の心というものが、今回ほど致命的な一撃を受けても立ち直ってくることができるということは、彼にとって不思議でもあり、また悲しいことでもあった』
クリスティンとのハッピーエンドがもちろん良かったけれど、アンドルーの心の中に、クリスティンはずっと生き続けているように思う。
また、訳者夏川草介さんのあとがきを読んで、古い訳本も読んでみたいと思った。 -
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ネタバレ栗原一止
イチ。本庄病院に勤務する五年目の内科医。信濃大学医学部卒。夏目漱石を敬愛している。南3病棟。御嶽荘の桜の間の住民。御嶽荘でのニックネームはドクトル。当直の夜は普段の一・五倍の患者が来る“引きの栗原”というジンクスがある。学生時代は将棋部に所属。
栗原榛名
ハル。一止の妻。一見すると華奢な普通の女の子。幾つものカメラを抱えて世界を飛び回り、数々の驚くべき写真を撮影してくる山岳写真家。
1年前に一止と結婚した。元松の間の住人。旧姓片島。
大狸先生
板垣。消化器内科部長。太った腹をゆすりながら豪快な笑い声で患者たちを魅了する。一止は大狸先生と呼んでいる。驚くべき内視鏡のテクニックの持ち主で、信州のゴッドハンドと呼ばれる。
男爵
御岳荘の桔梗の間の住人。一見すると四十代にも五十代にも見えるが、ふとしたときには少年のようなそぶりを見せる年齢不詳の男。売れない貧乏絵描き。
外村
救急部看護師長。年齢三十?歳にして独身、有能で美人の看護師。
後藤
松本平広域救急隊の隊長。
横田
アルコール性肝硬変で治療が必要なのに、外来にも来ないで酒ばかり飲んでいる。
進藤辰也
本庄病院に加わった医師。東京の有名病院で血液内科を専攻してきたエリート。一止の学生時代の数少ない友人。タツ。松本城近くの路地裏にある老舗そば屋の一人息子。学生時代は将棋部に所属。医学部時代は“医学部の良心”と呼ばれていた。
砂山次郎
北海道の牧場農家の生まれの大男。一止とは医学部生時代からの知己で、学生のころは同じ寮の隣りの部屋で四年間も生活してきた腐れ縁がある。
卒業後は大学病院の外科医局に入局、三年後に大学病院の人事にもとづいて本庄病院の外科へ派遣される。水無陽子と交際中。
東西直美
二十八歳にして南3病棟の主任看護師にまでなった極めて優秀な女。頭がいい上に、危急の際にも絶対慌てない冷静さに定評がある。
開田ツネ
肺炎で入院中のおばあさん。九十二歳。口が悪い。
水無陽子
病棟看護師。栗色の髪をショートカットにした笑顔が可愛らしい。気立ても良く気のつく性格。
進藤夏菜
辰也の娘。三歳。
進藤千夏
旧姓如月。辰也の妻。医学部時代に将棋部に入部。一止の後輩。東京の帝都病院の小児科医。ICUとかに子供が入院すると、何日でも泊まり込んで家に帰らない。
甘利
外科部長。
屋久杉君
鈴掛亮太。二浪して信濃大学の農学部に入学。御岳荘の銀杏の間の住人。ゼミの研究課題から屋久杉君と呼ばれる。
金山弁次
本庄病院の事務長。大蔵省と名付けた。医療安全管理室長兼務。
本庄忠一
本庄病院五代目の院長。
古狐先生
内藤鴨一。消化器内科副部長。リンパ腫で亡くなる。
御影美雪
本庄病院に勤務する、新人看護師。
節子
ツネの妹。八十八歳。
ツネの孫
小幡奈美
赴任してきた消化器内科の先生。ERCPに内視鏡的逆行性膵胆管造影の分野では、日本のトップクラスの北海道の札幌稲穂病院で消化器内科をしていた。
自若
循環器内科の先生。いつも泰然自若としているから自若先生と呼んでいる。心疾患のエキスパート。
シンちゃん
榊原信一。マロリーワイスの患者。三十六歳。もともと音楽の先生。今は警備員をやっている。東西が高校生のときの音楽の先生。三年のときは担任。
学士殿
御岳荘の野菊の間の住人だった。信濃大学大学院の哲学科の院生。が、実を言えば大学受験に失敗し、高校卒業のまま放浪した末に御嶽荘に流れ着いた漂白の身だあった。本名は橘仙介。
マスター
居酒屋「九兵衛」のマスター。
島内耕三
八十二歳。男性。
島内賢二
耕三の孫。
ブロニカ
三毛猫。屋久杉君が大学で拾ってきた。屋久杉君はカペラ、男爵はターナーの呼んでいる。
乾
乾診療所の院長。昔本庄病院の外科部長をしていたベテラン中のベテラン。外科の河馬親父。
松前徳郎
本庄病院検査科の技師長。
雲之上先生
信濃大学消化器内科の准教授。 -
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ネタバレ栗原一止
イチ。本庄病院に勤務する五年目の内科医。信濃大学医学部卒。夏目漱石を敬愛している。南3病棟。御嶽荘の桜の間の住民。御嶽荘でのニックネームはドクトル。当直の夜は普段の一・五倍の患者が来る“引きの栗原”というジンクスがある。学生時代は将棋部に所属。
栗原榛名
ハル。一止の妻。一見すると華奢な普通の女の子。幾つものカメラを抱えて世界を飛び回り、数々の驚くべき写真を撮影してくる山岳写真家。
1年前に一止と結婚した。元松の間の住人。旧姓片島。
大狸先生
消化器内科部長。太った腹をゆすりながら豪快な笑い声で患者たちを魅了する。一止は大狸先生と呼んでいる。驚くべき内視鏡のテクニックの持ち主で、信州のゴッドハンドと呼ばれる。
外村
救急部看護師長。年齢三十?歳にして独身、有能で美人の看護師。
後藤
松本平広域救急隊の隊長。
進藤辰也
本庄病院に加わった医師。東京の有名病院で血液内科を専攻してきたエリート。一止の学生時代の数少ない友人。タツ。松本城近くの路地裏にある老舗そば屋の一人息子。学生時代は将棋部に所属。医学部時代は“医学部の良心”と呼ばれていた。
古狐先生
内藤鴨一。消化器内科副部長。痩せぎすで三日徹夜で働いても三日ゆっくり休んでも変わらず顔色が悪く、大狸先生とは対照的な姿から古狐先生と呼んでいる。
東西直美
二十八歳にして病棟の主任看護師にまでなった極めて優秀な女。頭がいい上に、危急の際にも絶対慌てない冷静さに定評がある。南3病棟。
砂山次郎
北海道の牧場農家の生まれの大男。一止とは医学部生時代からの知己で、学生のころは同じ寮の隣りの部屋で四年間も生活してきた腐れ縁がある。
卒業後は大学病院の外科医局に入局、三年後に大学病院の人事にもとづいて本庄病院の外科へ派遣される。水無陽子と交際中。
水無陽子
病棟看護師。栗色の髪をショートカットにした笑顔が可愛らしい。気立ても良く気のつく性格。
留川トヨ
九十二歳。一止のファンクラブの最高齢。
男爵
御岳荘の桔梗の間の住人。一見すると四十代にも五十代にも見えるが、ふとしたときには少年のようなそぶりを見せる年齢不詳の男。売れない貧乏絵描き。
鈴掛亮太
二浪して信濃大学の農学部に入学。御岳荘の銀杏の間の住人。ゼミの研究課題から屋久杉君と呼ばれる。
留川孫七
トヨの夫。九十五歳。
御影美雪
本庄病院に勤務する、新人看護師。
四賀藍子
二十五歳。女性。再生不良性貧血。
進藤千夏
旧姓如月。辰也の妻。医学部時代に将棋部に入部。一止の後輩。東京の帝都病院の小児科医。ICUとかに子供が入院すると、何日でも泊まり込んで家に帰らない。
マスター
居酒屋「九兵衛」のマスター。
内藤千代
古狐先生の妻。一止は弥勒様と呼んでいる。古狐先生とは学生結婚。
会田
糖尿病患者。
自若
循環器内科の先生。いつも泰然自若としているから自若先生と呼んでいる。心疾患のエキスパート。
進藤せつ
辰也の母親。夫を失ってからも蕎麦屋しんどうを守ってきた。
進藤夏菜
辰也の娘。三歳。
松前徳郎
本庄病院検査科の技師長。
乾
乾診療所の院長。昔本庄病院の外科部長をしていたベテラン中のベテラン。外科の河馬親父。
本庄忠一
本庄病院五代目の院長。
金山弁次
本庄病院の事務長。
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ネタバレ医師の話ではない。人間の話をしているのだ。
栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。写真家である妻・ハルの献身的な支えもあり、多忙な日々を乗り切っている。新年度、内科病棟に一止の旧友・進藤辰也が東京の病院から新任の医師としてやってくる。かつて進藤は“医学部の良心”と呼ばれていた。しかし、彼の医師としての行動は周囲を困惑させるものだった。そして、さらに大きな試練が一止たちを待ち受けていた――。(紹介文より)
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大号泣。
進藤辰也の奥さんの働き方も、
小狐先生の病気も、
涙があふれてとまらない。
寝ずに働いて当たり前、ずっと病院にいることでいい医者と喜ばれる、
でもその医者にも家族があり、人間である
じゃあ、限界がきている医療現場でどんな働き方ができる?
答えの無い問いに、
イチが立ち向かう姿が心に刺さる。
個性的な登場人物たち。
医学の良心ともいえる内容。現実では難しいからこそ、涙がとまらない。 -
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コロナ全盛の時の話。小説でけどほぼノンフィクションだと思える。
喉元過ぎれば………。
コロナで不安ななかで生活してきたこと忘れ始めている自分。こんな時期だからこそ読めてよかった。
知らなかったことはばかり。
ニュースで感染者数が毎日報道されて生活制限され不平不満をもらしていたかげでこんなにも医療現場は過酷な状態。小説よりきっともっと酷かったんだろうと思う。
そして当時他人事とし傍観者だった自分や実際にコロナになった時のことやワクチンを私は打たなかった人だけど職場で白い目でみらたり、それが苦痛で打ったフリをしたこと思い出しました。
あらためて本を読むことで知らなかった、見てこなかったことを知れるのだと思った。
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本書を読んでまず感じたのは古屋の毒舌が最高に面白い。それをさらりと毒舌で受け流す主人公の藤崎との遣り取りはコントのようで思わず笑いが込み上げてくる。
この遣り取りは普通だったらムッとするか今のご時世ならハラスメントレベルなんだけど正論で皮肉さを感じさせないところが面白い。
物語は二人が各地の古い伝承や口承をフィールドワークで調べる民俗学のお話。民俗学って何?柳田国男の遠野物語のような話がテーマなんだけど正直、学問的なところは「ふむふむ何だか良く分からん!」ってなることが多かった。
だけどそんなかでも興味深かったのが、5話の『灯火』。
樹齢600年の垂れ桜が道路拡張で伐採される話。
私は良く神社詣りをするのだけど、樹齢を重ねた御神木を前にすると心が清められるというか不思議な力を感じる。
そういう神が宿ったような御神木が伐採されるのは寂しく悲しい気持ちになる。
また、地方へ行った時に山一面がソーラーパネルに埋め尽くされているのを見ると、もしかしたら昔神様と崇められていた山がそんな形になってしまったのかと思うと何とも言えない気持ちになった。
二話目の『七色』のトンネルのガンを患った若者の話や四話目の『同行二人』の山奥で出会った僧がまさかの○○様だった?といった不思議な出来事の数々。
そして5話目に起こる老木の桜に起こる奇跡など、そんな日本の八百の神様やちょっと不思議な話が心にじわっとくる。
もう少し河童や座敷童子でも出てきてくれればまた違ったんだけどなぁ。
柳田国男の遠野物語を読んでいれば民俗学に理解を得られたのだけど、本書では民俗学の研究内容なども抽象的で、わざと答えをボヤかしてまるで弟子の藤崎と一緒に読み手にも考えろ!と余白を与えているようにも感じた。
なので「あれ、結局何が正解なんだよ」と頭がフリーズしてモヤモヤが止まらない。
この難解さがボヤッとした印象にしてしまう。
この二人の遣り取りのなかにもグッとくるメッセージがたくさん散りばめられていた。
またその難解さが深く余韻を残し、民俗学を通して失われつつある各時代、土地の風土記や口承、伝承が現代人にどう影響するかを弟子の藤崎と共に読み手にも問いかけ考えさせられている。「自分ならこれからどうする?」現代人が忘れかけている大切な心の在り方、深く心に残る物語だった。
本を読んで難しいと思ったときは成長するチャンスと夏川さんは以前言っていた。
本書を読んで私も一歩前進できたかな?
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Posted by ブクログ
「神様のカルテ」も「本を守ろうとする猫の話」も、だいぶ前に読んだ記憶があり、そこから久々の夏川草介先生の作品でした。2025年読みたい本3冊として、年始めにこの本を選んでおいて、読めないまま12月になってしまった。危うく丸々1年過ごしそうだったなんて…時が過ぎるのが早い_(┐「ε:)_
『「世の中には死ぬまでに絶対食べておくべきうまいものが三つあるんだ。知ってるかい…矢来餅と阿闍梨餅と長五郎餅だ」「全部餅じゃないですか」甥の抗議の声に、哲郎の方はむしろ満足げだ。「辛い時や頑張っている時には甘いものを食べるに限るんだよ」-第二話 五山-』
最先端の医療・並々ならぬ技術で難症例を鮮やかに解決するのも好きなんですが、終末緩和ケア・哲学の側面から切り込んでいくマチ先生もとても良かった。甘いものに目がないところがお茶目。続編が出たと聞いたので、こちらもいずれ読んでみたい。
2025.12