夏川草介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
良い。
以前、夏川草介さんの『エピクロスの処方箋』を読み、夏川草介さんの描く哲学や情景に深い感動を覚え、『神様のカルテ』にも手を伸ばす。
夏目漱石に影響を受けていると主人公が言うように、文体や表現の小難しさがまた味が出ており良い。
読む度に、夏川草介さんの見えている世界を深く味わいたいというが欲求に駆られる。
小説に登場する安曇さんも人間的によく出来た人だなと。生きていく上での辛さや悲しみを知っているからこそ、相手の気持ちを理解しようと、寄り添う姿勢が素敵だなと。
私自身も、誰かの小さな灯火になれるようになりたいと思った次第。
◾️学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴ではな -
Posted by ブクログ
『旅の準備をしたまえ』。
東々大学大学院で民俗学を学ぶ藤崎千佳。指導教官の准教授・古谷神寺郎は、足が悪いながらも、ステッキを片手にフィールドワークにでかける、ちょっと偏屈な民俗学者である。
日本中を歩きながら、今の日本が失ったものは何か?これからの日本に必要なものは何か?を見つめている…
日本人と宗教。
キリスト教、イスラム教、ヒンズー教…の世界とは違う。
神の存在が違うんだろう…
天地が守ってくれる、だから大木が神のように祀られる、巨石が…
もっと身近な存在なんだろう。
誰かが救ってくれるのではなく、自然にあるすべての物が守ってくれるのだろう。
古き良き時代を忘れてはならない。
過去 -
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Posted by ブクログ
信州を舞台にした名作「神様のカルテ」の夏川草介が地方の高齢者医療のリアルを描いた作品。
梓川病院で真摯に患者と向き合う研修医・桂正太郎と三年目の看護士・月岡美琴の爽やかなカップルが、重過ぎるテーマにも関わらず読み進める助けになっている。桂の実家が花屋という設定で、作中に登場する色々な花たちが各エピソードに彩を添えているのも良い。
ここで描かれている高齢者医療の現場は日本中の地方都市共通の光景なのだろう。「この国はかつての医療大国ではない。山のような高齢者の重みに耐えかねて悲鳴をあげている倒壊寸前の陋屋です」という現状。そのためには助かる見込みのない高齢患者にわずかな延命措置をするよりも、その医 -
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Posted by ブクログ
私も灰色の兵士かもしれない。
前作同様でたくさんの名作がオマージュされていた。
あの名作の名言や、名シーンがあちこちに仕掛けられていて読み手を楽しませてくれる。ちょっと上から目線のあのしゃべる猫や灰色の兵士、友達(本)を一生懸命救おうと走る姿はあの名作を彷彿させる。
それらを見付けたときのワクワク感は読み手を本の世界へ引き込み、見事に著者の罠にはまったかもしれないが、こんな罠なら喜んではまりたい。
前作のあの人の登場は「おっ、もしかして」と喜んでしまった。
前作に引き続き猫とともに迷宮を旅する物語であるが、哲学的な要素もビッシリ詰まった内容の哲学ファンタジー。
作中でもはっきりとした答えは