夏川草介のレビュー一覧

  • 本を守ろうとする猫の話

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    本を愛する人と猫が、本を守るために不思議な迷宮へ向かう展開が面白かった。本を読むことの意味や、知識を得るだけではなく「どう生きるか」まで考えさせられた。これからも一冊一冊との出会いを大切にしたいと思う一冊。

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    2026年10月07日
  • 神様のカルテ

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    信州の病院で働く医師・栗原一止の日常を描く物語。忙しい毎日の中で命と向き合う医師の姿を通して「生きる」とは何かを問いかけてくる。先が長くないとわかっていても周りへの感謝を忘れない安曇さんのエピソードが特に心に残った。生きるとは呼吸をすることではなく、感謝を伝え言葉を残すこと。読み終えて、大切な人に今すぐ会いたくなる一冊。

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    2026年09月30日
  • スピノザの診察室

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    緑寿庵に行ったとき、レジ横にこの本が置かれていた。
    この本にここの金平糖が出てくるとのこと。
    有名な餅だけでなく、さりげなくチーズケーキ、マドレーヌもあり、食べてみたいと思ってます。
    内容は、もちろん面白かったので「エピクロスの処方箋」も読みたい。

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    2026年09月27日
  • 神様のカルテ2

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    地域医療の厳しい現場。不眠不休の大変な状況なのに言葉の一つ一つがユニークで、文章の緩急が素晴らしい。栗原一止先生の堅物ぶりが際立つが、周りを固める人々も個性が光り、楽しい。今回も大いに笑い、泣かせてもらいました。
    木曽節の老夫婦の話が心に残った。

    〈良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である。〉

    父の言葉を胸に過酷な状況下で地域医療に尽くす栗原一止。上司である古狐先生、東京から帰って来た同期の進藤との関係の中で医師とはどうあるべきかを考えさせられる。

    〈医師である前に人間です。〉

    全ての患者を救いたい医師の気持ちと人手不足で回らぬ救急医療の実情。この問題はどうしたら解消できるのか。本作シリーズと共に向き合い、考えていく。

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    2026年09月27日
  • スピノザの診察室

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    夏川草介さん作品の初読み。いつも初めて読む時は期待とがっかりのどっちになるのかドキドキしてページを捲るのだが、本作品は星4つを付けさせていただいた。町の病院を舞台に消化器内科医者目線で患者とのふれ合いを描く。特にこの病院は治る見込みのない、余命少ない高齢者を診ることがほとんどの病院で、そこに赴任した中堅の、おおらかな人柄の主人公。しかもこの主人公はさる大学病院の最先端技術を牽引していく将来嘱望されていた天才医師というのがまた面白い。飄々と手術を行いながら的確で確かな判断、しかも患者にも優しい。そんな人でありながら、治療の意味なし、努力は意味なしと言い切る殺伐とした考えを持ち、でもそれでも人は努力しないといけない、という。それがよかった。やはり人は努力することが好きなんだな、無駄ではないんだなと救われた。

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    2026年09月27日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    説教臭さといっては筆者には気の毒かもしれないが、メッセージが鼻につき、後半はしつこさを感じるところも正直あった。しかし、本がファスト教養、情報媒体としてのみ消費される、集めることが目的かのような利用のされ方をする、本を自分で読まずともあらすじだけ分かればよいとする考え方や速読法といったものがもてはやされる、お金儲けのための本がどんどん売り出されていく…といった、現代の読書に関わる問題点、違和感を題材に、ファンタジックに読みやすい物語が展開していく。正直耳が痛いと感じるところが多くありました(笑)

    筆者の言う、険しい山に登るかのような本を読む、というのは僕にはなかなか頭のレベルが足りないがために難しい。本書のなかで取り上げられている「百年の孤独」なんてのは、ページぎっちりに埋められた文字が乱舞しているのみで、何が書いてあったかよく分からんかったというのが正直な感想だ。

    話が本書のレビューというところからは少しそれてきてしまったので、強引にもとに戻したい。
    本書はファンタジックな息抜き小説として非常に面白かった。しゃべる猫とともに古書店の奥から異世界に進んでいくなんてむちゃくちゃそそるじゃないですか。
    また、本書に散りばめられた作品名、筆者名、メッセージから、もう少し険しい読書へのキッカケを与えてくれる気がせんでもない(いやーやっぱ僕には文字を舐めるだけかな)、「教養」を得るための、本の山を生むための読書ではなく、それそのものの魅力と向き合い、改めて読書を楽しんでいきたいという気持ちになる、単なるファンタジーに留まらない面白さのある作品でした。

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    2026年09月23日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    あーなかなか難しい問題。
    で、今現実、特に地方はこんな感じなのだろう…

    個人的に谷崎先生の考えに近いが
    家族側からすると…どんなもんだろう…

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    2026年09月23日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    医療従事者の不足や高齢者医療による現役世代の負担、逼迫する地域医療など、理想論だけではない生々しい実情がリアルに描かれている。

    実際に医療の現場を経験し、その中で答えのない問題に悩み続けてきた筆者だからこそ描ける、登場人物たちの迷いや葛藤には強い説得力があった。医療とは、ただ目の前の命を救うことだけではなく、限られた医療資源の中で、何を大切にし、どこまで治療を続けるのかを考える営みなのだと感じた。

    誰もが当事者となる可能性のある問題だからこそ、自分ならどう考えるのかを問いかけられる一冊だった。

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    2026年09月20日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    読書好きには刺さる言葉ばかり。
    やれ読んだ冊数、やれタイパ、やれベストセラーだとか…。それはもう、「読書」を心から楽しんでいるのかわからないのよ。でも、ちょっと自分も全くそうじゃないと言い切れないと思うので心が痛い。
    読書の楽しみは人それぞれだけど、読んだ本から自分が何かを得られたら、それは幸せな事だよね。
    作中に出て来たオマージュなどは全然わからなかったので、もっと精進します。

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    2026年09月19日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    会社の上司に「ミヒャエル・エンデ好きだって言ってたよね。これたぶんモモに影響を受けてると思うよ」って言って貸された本。
    良い勧め方だなと思った。
    (影響を受けてるのではなくオマージュだなと読んでみて思ったけど)

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    2026年09月17日
  • 神様のカルテ2

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    人が死ぬということは、
    大切な絆が無くなるということ

    良心に恥じない。それだけが医者の報酬

    この2つの言葉が素敵。

    朝も昼も夜も無く働くお医者様、
    昨今は直美なるお医者さんも多いと聞くけれど、良心に恥じないという尊い言葉が胸を打つ。

    タツとイチの互いに相手を尊重し信じ合う友情がいい。

    また、凛とした千代の佇まいや言葉遣いが美しかった。
    年齢はおそらく私と変わらないはずなのに。
    千代さんを目標にします!

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    2026年09月15日
  • 神様のカルテ2

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    医者の過酷の労働環境の中で身近な人の死を通して、医者である前に人間として向き合う情動を美しい自然の描写と合わせて書き切ってある。すっとのめり込める作品。

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    2026年09月13日
  • 神様のカルテ

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    栗原先生の喋り方が古風でなんとなく最初は読みにくいなあ、と思ってたけど、だんだんとそれがいい味出してるな〜となって心地よかった。真に求められる医療とは何か、重たいテーマだけど、時々クスッと笑える場面もあり楽しく読めた。続編もぜひ読もうと思う。

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    2026年09月11日
  • 神様のカルテ2

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    美ヶ原の王ヶ頭ホテルからの王ヶ鼻。高遠の桜、ロープウェイで登る御嶽山。花桃の花、どれも見てみたい。その様な美しさを感じることのできるハナさんがギリギリのイチさんを支えているのだろう

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    2026年09月10日
  • 神様のカルテ

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    数年振りに再読。いつ読んでも気持ちが浄化される。生き方について、考えさせられる。生き急がず、目の前のことを大切に、、中々難しい。

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    2026年09月09日
  • 命の砦

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    後書きに書かれていた
    世の中をよくするために書いているというのに、なるほどと思いました。
    ステキです。

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    2026年09月08日
  • 命の砦

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    ネタバレ

     『臨床の砦』の前日譚、コロナ診療の最初期が描かれていた。
     『臨床の砦』での異常事態にも驚きながら読んでいたが、コロナウイルスが流行り出した当初の方が想定外の自体ばかりであったのだと一層驚きながら読んだ。
     『ペスト』の中の医師を語り、病床を十六床に増やすことを説得する敷島の姿がかっこよかった。

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    2026年09月07日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    ファンタジーでしたね。でも哲学の分野もあり、奥が深かった!
    夏川さんはこんなのも書かれる方なんですね。いろんな本知っててすごいなとおもいます。
    ナナミの勇敢さがかっこよかった。

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    2026年09月05日
  • 神様のカルテ2

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    悲しい別れが描かれていても、なぜか心が苦しくなることなくあたたかみさえ感じるのは、著者の文章力と個性的な登場人物のキャラクターのためだろう。医師である前に人間だ、という言葉は読み手の立場で他のことにも置き換えることができると思う。医療の常設ということもあるが、前作ともに生きていく上で大切なことを思い起こさせてくれる作品。

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    2026年09月05日
  • 神様のカルテ0

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    シリーズの他の本とは異なる構成で、いくつかの四つの章が独立している。

    「有明」は医師国家試験に向かって勉強中の一止を取り巻く人たちのことが描かれている。映画「ヒポクラテスたち」を思い出した。
    「彼岸過ぎまで」では,病院の経営面のことがか垣間見れて面白い。漱石の有名な著書と同名であるが,その関係は漱石を読んだことがないので…。
    「神様のカルテ」本シリーズのタイトルでもあるが、夏川が考えている神様のカルテの真意が語られている。なるほど,そうかぁ。
    「冬山記」は榛名の冬山での超人的な行動が書かれている。これは夏川の作品としては異色で、山岳小説の趣あり。

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    2026年09月02日