夏川草介のレビュー一覧

  • 本を守ろうとする猫の話

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    オススメで見かけて気になって買った本。
    初め、何となく世界観が古賀史健さんの『さみしい夜のページをめくれ』っぽいなぁと読みながら思いました。どちらも本の素晴らしさを教えてくれるお話です。

    「難しい本に出会ったらそれはチャンスだよ」
    「難しいってことは新しいことが書いてあるって証拠だよ」
    この言葉に私は嬉しくなりました。
    『百年の孤独』は2回読んでもわけが分からなかった。
    カミュの『シーシュポスの神話』もコリンウィルソンの『アウトサイダー』も挫折して積読に。

    私は読めた時の景色を見たいから、諦めずにトライしようと改めて決意しました。

    ちなみに…『星の王子様』は学生の頃読んでちんぷんかんぷんだったけど、大人になって読んだらすごくいいお話でした。

    これからも本からたくさんの力をもらおうと思います。

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    2026年07月11日
  • 臨床の砦

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    再読した。

    病院での精密検査の待ち時間で読んだ。

    新型コロナの2021年1月

    医療関係者は本当に大変だ。
    映画「フロントライン」を思い出した。最前線の現場はいつも色々な矛盾や収まりきらない現実の厳しさや不合理の中で闘っている。

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    2026年07月04日
  • 臨床の砦

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    コロナのリアルを描いた本。
    あとがきがとても印象的で、夏川さんの人柄が伝わってくる。
    読めて良かった。

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    2026年06月27日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    対話で伝えられるのは論理的な言葉の意味ではなく、伝えようとする意志である。
    冷え切った論理は一杯の温かな紅茶にも及ばない


    深い。。。

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    2026年06月25日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    本、特に世界の名作と言われる重厚な作品への愛があふれる一冊。
    第二の迷宮「切りきざむ者」をなんか見たことあるな…と調べたら、8年ほど前に某女子中の入試問題で使われてた。
    ジュニア向けにやさしい言葉で書かれてるけど、文学史に残る名作を読む人が増えてほしいと著者自身が「解説に代えて−−猫が教えてくれたこと−−」で記している。

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    2026年06月22日
  • 神様のカルテ

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    『スピノザの診察室』『エピクロスの処方箋』を読み終わり、夏川草介作品を遡ってみた。今回もオーディブル。

    「孤独を取り除く」というフレーズが印象的だった。

    ナレーターさんの節回しの影響もあるかもしれなけど、なんとなく森見登美彦の「四畳半神話大系」な空気もチラリ感じた。それはそれで楽しい。

    ”電子カルテを入力……”というフレーズに「おっ」と小さく反応てしまう(『スピノザの診察室』『エピクロスの処方箋』のときも同じだった)そして。「あぁ、普及したんだなぁ」と妙な感慨を覚えた。ITベンダー社員時代「電子カルテ」の普及(まずは利用が認められる必要があった)はビジネス的に重要テーマだったのだ(特に公共・医療系システム関係者にとって)。

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    2026年06月21日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    現代の医療における問題点を的確に表現しながらも、安曇野の雄大な自然や花、桂と美琴の爽やかな恋愛要素が彩りを添えることで、読みやすい一冊になっていました。

    終末期の医療は、未だに発展途上の感があり、医療者の中でも悩みが尽きない分野です。御本人の意思が示されていれば、まだ救われるのですが、ない場合には御家族の決断が二転三転することは、よくあることです。死について話すことをタブー視するのではなく、家族や大切なひとと意思を共有できていたらいいのにと常々考えてしまいます。

    この小説の中で最も共感した人物が、半崎です。半崎ほどの大事にはなっていませんが、私も看護師1年目にインシデントを起こしたことはあります。自分のせいで患者が、先輩だったらこうはならなかった。そんな思いが渦巻いて、病棟に行くのも、患者へのケアのひとつひとつが怖くて仕方なかったです。

    今思えば、その時の自分にできる精一杯はやっていたし、新人だったらそんなものと、そう思います。個人の問題だけではないことを、今では痛感しているからかもしれません。どんなに予測して対策を重ねても、一日中1人の患者に張り付いていない限り、すべての事故を防ぐことは不可能と言っていいでしょう。この小説はその部分を、病院の実態を知らないひとにも伝えてくれるのではと思います。

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    2026年06月15日
  • 神様のカルテ0

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    神様のカルテのスピンオフ作品。
    一つひとつの作品は繋がってはいないが、シリーズを読んできた者にとってはたまらないプレゼントになる。
    最後の「冬山記」がいい。それぞれの人がそれぞれの悲しみを抱えながら、悲しみに耐えて生きている。だから、人間は素晴らしい。

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    2026年06月11日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ちょっと星の王子さまっぽい所はあるかな。
    童話チックだが、最後の作者のあとがきが全てを表していて、心に残る文章だった。

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    2026年06月08日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ファンタジーなんだけど、ちゃんと本のことを考える切っ掛けを与えてくれる哲学書でもあったような気がします。
    作品に他の小説のオマージュやパロディが散りばめられているらしいのですが、私には気づくほどの知識がありませんでした。ネットで調べてやっと分かったのが、主人公 夏木林太郎 は夏目漱石+森鴎外(森林太郎) だと推理できるでした。ふむふむなるほど〜でした。

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    2026年06月08日
  • 臨床の砦

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    コロナ禍の日々を振り返ると、社会全体が見えない脅威に翻弄されていたことを思い出す。その最前線で奮闘した医療従事者たちの現実が生々しく描かれていて考えさせられた。

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    2026年06月08日
  • 神様のカルテ

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    「スピノザの診察室」と「エピクロスの処方箋」を先に読んだので、当作も京都の雄町雄介シリーズだと思っていたら全然違った。文調もいささかギャグ路線で上記2作とのギャップに読み始めのうちは戸惑った。
    しかし読み進めるうちに、雄町雄介シリーズと同じく味わいを感じるようになった。舞台は信州松本。さりげなく地酒が紹介されたり、豊かだが厳しい自然の空気感が伝わったりと、その風土の想像を楽しめた。当作も大学医局と地域の草の根医療の対峙という社会テーマをベースにしている。そのジレンマの中で描かれる人間と人間の関わりには深く感銘を受けた。読後の余韻も良かった。傑作に出会えて満足である。

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    2026年06月07日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    本が抱える現代的な問題に向き合う言葉は理想論かもしれないが心意気は感じた

    本の持つ力はなんだろうか
    名著の持つ力は普遍的な、忘れてはならない心という
    心の指針になる高い山にも登ってみようか

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    2026年06月05日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    引きこもり気味の高校生・林太郎が、祖父の遺した古書店で人間の言葉を話すトラネコと出会い、本を守るために異世界に入っていく、という設定。
    最初はあまりのファンタジー感にちょっと入りづらい印象だったが、読み進めていくうちにどんどん引き込まれていった。

    読む人によっていろんな解釈ができそうだが、自分にとっては、ファンタジーの形を借りた、夏川先生なりの“読書論”だと感じた。

    本は一度読んで終わりなのか?それとも繰り返し読むべきものなのか?
    難解な内容の本を時間をかけて苦労してでも読むのか?それとも効率よくエッセンスを掴むことがよいのか?
    商業的に「売れる」本が価値の高い本なのか?
    本を読むことの意味ほどこにあるのか?

    たぶん、どれも絶対的な正解はない。
    でも、本と向き合う中で、一度こういうことを考えてみるのはどうですか?というメッセージを受け取った気がする。

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    2026年06月03日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    本作は、現代日本が直面する終末期医療の「延命治療」や「看取り」という重いテーマを扱っているにもかかわらず、物語が暗く重くなりすぎず、不思議と安曇野の爽やかな風が吹き抜けるような読後感。

    主人公の二人も魅力的だけど、彼らを取り巻く「死神の谷崎」「小さな巨人」「事なかれの遠藤」といった、ひと癖も二癖もあるキャラクターたちが物語をいっそう引き立ててくれて面白かった。
    特に「死神」と呼ばれる谷崎の語る「看取り」のスタンスには「一理あるな」と妙に納得させられた。

    「高齢者医療」は自分にはまだ先のことだと思っていたが、本作を通じて深く考えさせられた。もし自分がその立場になったら、過度な延命治療は絶対に望まないだろう。

    安曇野の四季折々の花々の描写や、美琴と正太郎の爽やかな恋愛要素も微笑ましくて良かった。
    続刊はでないのかなー!

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    2026年05月30日
  • 城砦〈下〉

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    下巻の表紙…
    一人歩くアンドリューの後ろ姿に
    嫌な予感が確信に


    クリスティンの溌剌とした笑顔が少ない分
    満足感が薄れた(笑)

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    2026年05月28日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    祖父を亡くし、ひとりぼっちになってしまった主人公が、一匹のトラネコと出会うことから始まる物語。祖父の遺した書店と「本」の存在を通して、なぜ人は本を読むのか、本にはどんな力があるのかを改めて考えさせられた。

    読みやすい本だけでなく、時には難しく感じる本にも意味があり、さまざまな本と出会うことの大切さを感じる。読書の楽しさや、本を読む時間の尊さを優しく教えてくれる作品だった。

    本をたくさん読むこと自体が目的になってしまっていた時期もあったが、この作品を読んで、一冊一冊を大切に味わいながら読んでいきたいと改めて思えた。本には、自分では経験できない人生を体験させてくれる力があるのだと感じた。

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    2026年05月26日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    夏川さんの珍しいファンタジー作品。
    いつもの医療系の方が好みだけど、これはこれで作者の本に対する気持ちがよく表れていて読みやすくいい作品だなと思った。

    大人びているけど子供らしい主人公の女の子と気難しい猫のストーリーはどこか既視感のある話だけど素直に面白いなと思えました。

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    2026年05月24日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    「神様のカルテ」「スピノザの診察室」など、現役のお医者さんながら医療現場の小説を書かれている夏川草介さん。

    あれ?この世界中で人気の「本を守ろうとした猫の話」。これも夏川さんの作品だった!
    気づかずに読んでました。

    今回は、その続編。
    中学生のナナミが、本を守るために立ち上がります。
    戦う相手は、
    「本なんか読んでもなんの意味もない」
    と言いきる風潮。

    猫と一緒に、ナナミはどうやって立ち向かっていくのか?
    想像力の大切さを教えてくれる本です。

    そうだ、私、子供の頃「偉大なワンドゥードルさいごのいっぴき」という本が大好きだった。
    このお話はそれに似ている気がしました。

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    2026年05月21日
  • 神様のカルテ2

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    ネタバレ

    1巻より面白かった。
    栗原先生の言葉遣いにも慣れてお話に入り込めた。
    最後の古狐先生のくだりは泣いた。

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    2026年05月17日