夏川草介のレビュー一覧

  • スピノザの診察室

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    この小説の主人公「雄町哲郎」が問いかけた言葉「治らない病気の人はみんな不幸なままなのか。治らない病気の人や、余命が限られている人が幸せに日々過ごすことはできないのか」。この言葉がこの小説の主旨なのだろうと思う。以前、有名大学附属病院に勤めていて医局長の地位にあった「雄町哲郎」が、妹の死をきっかけに附属病院を辞め、町の小さな総合病院「原田病院」に移った後に思い悩み手探りでさぐってきた問い。老人や若い人でも治らない病気にかかっている人が多くいる「原田病院」だからこそ見えてきたものかもしれない。それは、本当の終末医療のあり方とは何か?と言う問いかもしれない。どういうあり方が正解なのかは分からないが、

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    2026年03月19日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    この頃よく手に取る 夏川草介さんの本

    入院しているのは高齢者がほとんどの安曇野の病院が舞台。
    高齢者の医療…母が今そういう状態になっているのもあり気になって手に取った。

    1年目の研修医と3年目の看護師を中心に物語は進む
    それぞれ物語の中に エッセンスとして「花」の存在がある。
    秋海棠・山茶花・ダリア・カタクリ… どの花もなくてはならない意味を持っているのだと思う

    『死』が身近にある高齢者医療の現場 
    延命治療 どう看取るか… など 考えざるを得ない場面は多い

    読んでいて 
    「どう生きるか...」ということを考えるのと「どう最期を迎えるか…」を考えることは同じなのではないかと… 言葉にす

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    2025年08月19日
  • 命の砦

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    コロナ禍、本当に病院はとてつもない怒涛の対応だったのだろうなと改めて思う。
    コロナ患者を受け入れるのも受け入れ拒否するのもどちらも正しいとか正しくないとかじゃないから難しい…。
    否定派の視点でも描かれていたので、そこが良かったな。

    医療従事者の方、本当に感謝しかない…。

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    2025年08月09日
  • 始まりの木

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    夏川草介さん このところ気になっている作家さんということで手に取った1冊

    神様のカルテ スピノザの診察室とはまた別の世界 
    「七変化」という言葉がふっと浮かぶくらい…

    読み進めていくうちに 物語の世界に…目の前に情景がうかぶくらい包み込まれていく感覚

    ちょっと不思議で クスっと笑えるユーモアもある。そしてなんといっても温かい。 ほんとうにあったかい。
    あたたかさが伝わって来て涙がこぼれた。
    (人ってこんな時にも涙が出るんだ…と初めて知ったかもしれない)

    5つの物語 それぞれに登場する「木」がある。
    その木の前に実際に立ったらどんな感じがするのだろう…出会いに行ってみたくなった。

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    2025年08月03日
  • 命の砦

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    2020年、新型コロナウイルス第一波の医療現場を描いた本作。「レッドゾーン」を文庫化するにあたって、改題した、とのこと。
    現役の医者でさえ、「今回、あとがきを書くにあたって原稿を再読した私は、その精神面における距離感に、なかば呆然とする思いであった。ここに描かれた恐怖、苛立ち、絶望感といったものに、それを記した私自身が実感を持つことが難しくなっているのである。」
    一般人の私たちがコロナのときの恐怖感を忘れつつあるのは、もはや仕方のないことなのかもしれない。
    そう考えると、当時「命がけの闘い」をした医療関係者の恐怖、焦燥、孤独、死の覚悟、を記した本作は、将来貴重な記録となるだろう。

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    2025年08月02日
  • 神様のカルテ0

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    登場人物たちの過去が語られます。
    タイトル「神様のカルテ」の由来が分かります。
    優しく温かいストーリー。
    ずっと続いて欲しいシリーズです。

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    2025年07月27日
  • 城砦〈下〉

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    前編を読んで、少し冗長と思ったので、飛ばし読みをしてしまったが…
    多分、飛ばし読みをすべきだったのは前編だったかな…
    後の祭りだけど。
    結構心動かす場所があったかも。
    我慢強く読むと割といい本かもしれない。

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    2025年07月21日
  • 神様のカルテ2

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    ネタバレ

    大狸先生の覚悟をここで知る。
    この病院は本当に、人としてスゴイ人たちが集まってますね。
    事務長然り。。。

    かなりもっていかれました。
    まさか、ここで大きな柱を失うとは。

    「神様のカルテ」の意味が原作と映画版で異なっていた、というのは
    原作好きとしてはかなり悔しいところ。。。

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    2025年07月11日
  • 臨床の砦

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    現場のリアルな声がこの本から
    たくさん伝わってきた
    未知なるウィルスとの闘い
    医療現場はここまで過酷だったのかと
    頭を抱えた
    無知のままの私ではなく、
    この本を通して
    "今"知ることができてよかったと思う

    今もまだ消えることのないコロナウィルス
    そしてこれからきっと生まれるであろう
    未知なるウィルスたち

    当たり前に感じてしまいがちな日常に
    改めて感謝をし、
    自分にできることを精一杯
    日々取り組んでいけたらと思う

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    2025年07月07日
  • 始まりの木

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    これの前に読んだのが、物理と数学とそれらの法則から世界のルールを読み解く倫理のお話だったから余計に、日本の民俗学というその土地の風習だったり、自然を感じることや人の心の部分にぐっと惹かれるものがあった。

    “学問”というのは多岐にわたるけれど、後世に残そうとする姿勢や目的意識をもつことの大切を感じた。

    目に見えて答えのあるものだけが真実じゃない。

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    2025年07月06日
  • 神様のカルテ2

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    1巻に続き、患者を一人の人間として接する熱い気持ちがビシビシと伝わってくる。医者も一人の人間であり、病気を治すことだけが仕事ではない。感動した。

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    2025年07月05日
  • 始まりの木

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    古い寺や神社が残る地域に住んでいます。
    土地柄漠然と感じていた、先人達が大切にしてきた失ってはいけないものが心に据えられた気がしました。

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    2025年06月29日
  • 臨床の砦

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    コロナとの闘いのリアルな記録的小説。
    やはり中でコロナに向き合っている医療従事者と他者から情報を得ている人との温度差があるな、と感じさせられた。
    また、向き合っている人たちは恐怖すら感じる余裕がないくらい休みなく働いていて我々一般人は感謝しないといけないよね、と痛感させられた。

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    2025年06月28日
  • 臨床の砦

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    医師を主人公とした夏川さんの作品はいくつか読んでいて、いずれにもどうにもならない生命へのやり切れなさ、その中に見出される優しさを想うものが多かった。
    しかしこの作品にはあとがきにもあるように並ならぬ激しさと恐怖を感じた。きっと忘れてしまうから、せめてこの作品を覚えておきたい。

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    2025年06月28日
  • 臨床の砦

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    ネタバレ

    3.6

    P115
    個人的な信念や本音をぶつけ合うような議論の仕方は、問題を解決しない。感情を抑え、微妙な駆け引きの中からぎりぎりの妥協点を探していく。

    P143
    大切なことは、我々が同じような負の感情に飲まれないことでしょう。怒りに怒りで応じないこと。不安に不安で応えないこと。

    P144
    暗いことが多い世の中です。こういう時こそ、怒りにはジョークを、不安にはユーモアを。

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    2025年06月25日
  • 命の砦

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    敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。 令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊するクルーズ船内のコロナ患者を受け入れることを決めた。 呼吸器内科医も感染症専門医もいない地域病院の決断は、そこで働く人々と家族に大きな試練を与えることになる。

    ………
    これはコロナ禍の病院のドキュメンタリーとして読むのがいいのだろうか。。
    もう既にかなり昔の話となり、忘れたい事実ではあるのだけれど、実際の医療現場では、こんなことが日々起こっていたのかと思うと、いたたまれない気持ちになる。
    マスクや消毒薬が配給になる
    周りの病院がコロナ患者をみない
    飲み屋で病院職員は、お断りされる
    など

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    2025年06月23日
  • 命の砦

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    コロナ禍、最前線に立つ現役医師が自らの経験をもとに綴った勇気と希望の物語。実話なので自分も少なからずニュースで見聞きしてきた情報は頭の中に入っていて読みやすかった。

    ※多くの人が桜の木に集まるのは桜が正しいからではなく美しいから

    正しく生きるより美しく生きようと心に決めた。

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    2025年06月20日
  • 神様のカルテ3

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    神様のカルテ、シリーズ第三弾。

    地域医療の現場で地域に生きる人々の生を、生き生きと描写している。

    一止の喋りが奥ゆかしい。また一止のまわりのキャラクターがたまらなく魅力的である。細君であるハルの存在がまぶしいほどに輝いている。

    『続けること』難しいけど大事なことだと、胸に突き刺さりました。

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    2025年06月14日
  • 命の砦

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    理不尽な世界線に、理不尽だと思いつつ、「誠実さ」で立ち向かう。
    ある映画が公開される。との事が私の何かを揺さぶり、今私はあの時期を振り替えるべくコロナ関連の小説を読み漁っている。積ん読のまま置いてあったのを(笑)映画観たいけど重いね。思い出したくないね。主演が推しの友人さえも観たくないんだよね~と。見るんならちゃんと観なきゃね。それが私達の周り。そして、気がつくと私達だけが市中で未だにマスクをしていて笑う。
    あの頃は自分自身の、そして、周りの人の本性が目に見えすぎて辛かったなあ。解るから。
    笑い話だか、メディアが騒ぎ立てるとき「事件は現場で起こってるんだ」と叫んで孤独で泣きそうになった。
    そん

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    2025年06月14日
  • 神様のカルテ3

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    1も2も読んでないし、映画も見てないが楽しめた。登場人物がみんな味がある。宮崎あおい変換されたのは映画の番宣とかの影響か?すごいイメージがはまっている。1も2も読んでみたい。

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    2025年06月10日