夏川草介のレビュー一覧
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ネタバレ元々大学病院の医局で働いていた医師が現在は地域医療に携わっている。完治はしない回復の見込みがないまま静かに人生の終わりを待つ人の往診もあれば、病院での入院生活の高齢者の診療、その一方で内視鏡処置など積極的な治療も行なっている。ドラマで見るような、難しい症例への挑戦や医局内での争いではなく、病気というより人とどう向き合っていくのかに重点が置かれている。病院に所属する医師のそれぞれの信念も感じられるしキャラクターも良いし、自分が高齢になった時どのように終わりを迎えるのか。その時にこのように一緒に寄り添ってくれる医者に出会えたらいいなと心底思った。
今年の本屋大賞にランクインしたエピクロスの処方箋 -
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2026年本屋大賞4位。スピノザの診察室の続編ですが、こちらから読んでも問題ありません。
続編でも、主人公のマチ先生、やっぱり素敵ですね。
京都の町を舞台に、地域医療と、先端医療の狭間で、幸せについて問う作品。患者を生かす事に打ちこむ医者は多いが、マチ先生は誰よりも死を直視して人に寄り添う。
今作もまた、医療と哲学と相反する内容だけど、実に読みやすいし、生死について考えさせられ、素敵な言葉に溢れている優しい作品でした。
1番心に刺さったの、「人は死と向き合った上で、それでも絶望とは距離をとり、なお他者に心を致し、思いを馳せることができる」という考え方。
自分がまもなく死ぬとなった時に、周 -
Posted by ブクログ
シリーズの他の本とは異なる構成で、いくつかの四つの章が独立している。
「有明」は医師国家試験に向かって勉強中の一止を取り巻く人たちのことが描かれている。映画「ヒポクラテスたち」を思い出した。
「彼岸過ぎまで」では,病院の経営面のことがか垣間見れて面白い。漱石の有名な著書と同名であるが,その関係は漱石を読んだことがないので…。
「神様のカルテ」本シリーズのタイトルでもあるが、夏川が考えている神様のカルテの真意が語られている。なるほど,そうかぁ。
「冬山記」は榛名の冬山での超人的な行動が書かれている。これは夏川の作品としては異色で、山岳小説の趣あり。