夏川草介のレビュー一覧

  • スピノザの診察室

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    医療小説の枠を超えて、人間としての生き方について非常に学びのある作品でした。

    主人公の生き方を読み進めていく中で、自分自身に照らし合わせて、何を目標として、人間としてどうありたいか?を思考しながら物語に浸るのが非常に興味深い体験でした。

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    2026年05月08日
  • エピクロスの処方箋

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    続編ということを知らずに読んだけど問題なかった
    医療大学時代、そういえば医療哲学という教科があったなあと思い出した
    大学病院ものお決まりの政治的なギスギスがなくてよかった
    さかのぼってスピノザも読みたい

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    2026年05月08日
  • エピクロスの処方箋

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    とにかく医療の専門用語が多いなあと思っていたら,作者の夏川さんはお医者さんらしいことを知って納得する。これだけ医療用語が出て来る文章は,なかなか書けるものではない。

    一般的に「快楽主義」と呼ばれているエピクロスの哲学は,多分に誤解されている感がある。そのエピクロスを本書の題名にしたところが,作者の意図の表れだろう。
    本書の内容と,エピクロスの主張との共通点を,指摘したいものだ――まだ,私の中ではまとまっていない。

    「エピクロスが主張している快楽の本質は,何よりも『精神の安定』のことなんだ。だから自分は快楽主義者だと言う奴に出会ったら十分に注意することだ。心の平静を求めているのか,ひたすら快

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    2026年05月07日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    月末に夏川草介さんの講演を聴く機会があるので、予習の一つとして手に取る。祖父が営んでいた古書店夏木書店に祖父に先立たれた林太郎が引き籠もっている。どこからともなく現れる喋るトラネコに導かれて本を守る行動に出ることで、成長する物語。様々な本が挙げられ、作者の本に対する愛がヒシヒシと。本人の解説によるトラネコのモチーフが「百万回生きたねこ」とのこと。持ってなかったかな。

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    2026年05月06日
  • スピノザの診察室

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     そこそこ人が亡くなるわりに、読んでいてほっこりするお話だった。
     京都、地方病院、甘菓子と、一見フツーの要素たちが上手くミックスされており、テンポもいいので、ページをめくる手が捗った。人間の存在や医療の力を謙虚なまなざしで捉える、マチ先生のスピノザ的哲学は、医師以外の多くの人間にとっても示唆に富むものだと思う。

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    2026年05月05日
  • 神様のカルテ3

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    ネタバレ

     シリーズ3作目。2巻での古狐先生との別れをはじめとして、3巻ではたくさんの別れや旅立ち、さらに新たな内科医との出会いが描かれた。
     それぞれの医者が持つ哲学がぶつかる場面が印象的だった。

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    2026年05月03日
  • 命の砦

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    臨床の砦がコロナ第3波の話、こちらは第1波の話。正体が分からないという意味でより緊迫感がある。「過ぎてしまうと、あの頃のことを現実感を持って思い出すのが難しい。だからこそ、この本を書いたことに意味がある」という後書きに非常に共感した。今となってはコロナは治療薬もワクチンもある呼吸器感染症の一つだ。その理由がわからず、非常に致死率が高かった初期の頃を忘れてはいけないと思った。

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    2026年05月02日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    本を読む意味を分かりやすく教えてくれる一冊。
    なんでも調べればすぐに情報を得られる時代の中で、本を読むことは人として大切なことを気づかされる、人でいられる、そんな気持ちにさせてくれました。
    読書は時間もかかるしお金もかかるけど、一つのことに没頭し内容について自分自身で考えて自分なりの意味を見出すことは人生にプラスな影響を与えるんだなと思いました。

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    2026年05月02日
  • 始まりの木

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    人が人として生まれた意味を考えさせられる内容だった。
    色々なものが急速に変化していく現代社会で、その変化に必死になって食らいついて生きることができたとしても、人としての豊かさが伴っていなければ、本当の意味での幸せは感じることは難しいのかなと思った。将来について色々と考えて不安になったりしてたけど、どの時代でも心の豊かさの本質は変わらないことをこの本を通じて知ることができてよかった。

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    2026年05月01日
  • 命の砦

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    コロナ治療の最前線、ここまでリアルな話に初めて出会った(いささか遅いんだろうが)。個人を守るために情報を秘匿する分、状況が共有されにくくもなり、読んでいるこちらももどかしくなる。
    自分の身を守ることしか考えず心ない風評被害が生み出されていた。人間としてどう動くか。問われた気がする。

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    2026年04月26日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    ネタバレ

    高齢者医療がテーマの作品。
    「田々井さんはもう、根が切れてしまっていると僕は思うんです」
    重いけれどいつかは誰もが考えないといけないこと。
    誰もがちゃんと悩まないといけない。自分のことも大切な人のことも。
    京子のキャラクターがよかった。ドラマ、誰が演じるのかな。ちょっと楽しみ。

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    2026年04月25日
  • 神様のカルテ

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    エピクロスの処方箋を読み、夏川草介さんの本が気になって読んだ。

    この本でも一人一人の哲学があり、個性があり、全員がそれぞれの方法で感情や命に向き合っているのを読んで心が暖かくなった。

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    2026年04月24日
  • 命の砦

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    コロナ第一波の頃の話。まだまだ人事だったなぁと思う。対応する病院しない病院、どっちのことも理解できるけどどこかが診てくれないと乗り切れなかったんだよなぁと。ホントに頭が下がります。

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    2026年04月24日
  • 神様のカルテ

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    ネタバレ

    医者の仕事は病を治すことのイメージが強い。これは私が30代で大きな病にかかることなく元気に過ごしているからだろう。神様のカルテでは、死にゆく命に対しての医療も考えさせられるものだった。人間として幸せな死に方とは何だろうか。自分で食事が出来なくなった時、それは寿命なのでは無いだろうか。安曇さんは良いスタッフ達に恵まれて良かった。
    考えさせられる物語だったけれど、終始主人公の一止が寝てなさすぎて患者より死にそうで心配になる。寝不足で酒を飲んで体調不良で出勤して帰宅させられるのは社会人としてどうなのか。

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    2026年04月23日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    書店で見て、タイトルが気に入って購入。

    ビジネス書多読を揶揄したようなストーリー。
    読書法批判の物語なんて書けるのか、と驚いた。

    多読、速読、売るためだけのビジネス書……。
    最後には、本そのものが見捨てられる社会に相対する。

    自分の考えとしては、多読速読を悪くは思わない。
    必要に応じて、自分でも使う技法だ。
    内容の薄い本も、ガシガシ読むと思う。
    その一方で、好きな物語をじっくり読む時間もちゃんと作って、大切にしようと感じた。

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    2026年04月23日
  • 神様のカルテ

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    良い。

    以前、夏川草介さんの『エピクロスの処方箋』を読み、夏川草介さんの描く哲学や情景に深い感動を覚え、『神様のカルテ』にも手を伸ばす。

    夏目漱石に影響を受けていると主人公が言うように、文体や表現の小難しさがまた味が出ており良い。
    読む度に、夏川草介さんの見えている世界を深く味わいたいというが欲求に駆られる。

    小説に登場する安曇さんも人間的によく出来た人だなと。生きていく上での辛さや悲しみを知っているからこそ、相手の気持ちを理解しようと、寄り添う姿勢が素敵だなと。

    私自身も、誰かの小さな灯火になれるようになりたいと思った次第。


    ◾️学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴ではな

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    2026年04月22日
  • 神様のカルテ2

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    ネタバレ

     古狐先生の死が描かれた。毎日人の死に関わりながらも、地元の病院の医師として、周りに支えられながら奮闘する栗原一止がかっこよかった。

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    2026年04月20日
  • 始まりの木

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    『旅の準備をしたまえ』。

    東々大学大学院で民俗学を学ぶ藤崎千佳。指導教官の准教授・古谷神寺郎は、足が悪いながらも、ステッキを片手にフィールドワークにでかける、ちょっと偏屈な民俗学者である。

    日本中を歩きながら、今の日本が失ったものは何か?これからの日本に必要なものは何か?を見つめている…

    日本人と宗教。
    キリスト教、イスラム教、ヒンズー教…の世界とは違う。
    神の存在が違うんだろう…
    天地が守ってくれる、だから大木が神のように祀られる、巨石が…
    もっと身近な存在なんだろう。
    誰かが救ってくれるのではなく、自然にあるすべての物が守ってくれるのだろう。

    古き良き時代を忘れてはならない。
    過去

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    2026年04月19日
  • 臨床の砦

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    コロナ時期の医療関係者の大変さがほんの少しだけどわかった気がした。まだ6年前とかのことなのにそのときのことをもう思い出せない感じがある。私もコロナにかかったことがあり、いつだったか調べたら22/1月だった。収束しるまで長い期間だったんだなぁ。

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    2026年04月17日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    本を守ろう…の続編ではあるが、君を守ろう…に、前作はミステリー色が強めであるが、今回の主人公ナナミは喘息があり、様々な行事に参加出来ず、一方で芯の強く立ち向かい前へと進む姿は応援しながら読み進められる。翡翠目の猫、林太郎も健在です。

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    2026年04月16日