夏川草介のレビュー一覧

  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    信州安曇野で地域医療を担う病院で研修医をしている若者と3年目の看護師が主人公。
    安曇野は蕎麦を食べによく訪れる場所なので、読みながら情景も目に浮かんだ。
    作品に描かれていたのは、高齢化が進む地域でどう医療を守っていくかという切実なものであった。
    そして、終末期にはどんな医療が正解なのか、なかなか答えの出ない問いであるのは間違いないが、それでもその難問に向き合い続ける青年たちに、目頭が熱くなる。
    老いや死が、普段の生活から切り離され過ぎていて、現実のものとして捉えきれていないのだろうな、と思った。
    そろそろ社会全体で、真正面からこの問題に向き合う時に来ているのだろう。

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    2026年10月24日
  • スピノザの診察室

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    命と向き合う医療と哲学。

    ◯世界にはどうにもならないことが山のようにあふれているけれど、それでもできることはあるんだ

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    2026年10月27日
  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    医者というのは不思議な職業だ。
    今の働き方と逆行してても、貫きたい考えがあるマチ先生は医者であり、哲学者だ。 

    誰かと生きることに対する素敵な哲学が詰まっている本だった。
     

    南先生が気持ちがいいくらいまっすぐ。
    そしてウィットに効いていて、とてもすてきな女性。
    尚且つ努力家!
    死や緊張感溢れる中で、光のような存在だった。   

     龍之介が医者達の会話に入ってくるのが違和感だったけど、おもしろかった!
    (守秘義務あるよね)



    胃瘻をしてそらそろお迎えが来る奥さんを前にした旦那さんへかけた言葉↓
    亡くなるまでの時間を、つまり生きている間の時間を、どうやって寄り添いながら積み上げていくか、それが一番大事なんだと私は思っているんです。
    日常の中で、自然に旅立っていくのだとすれば寂しくないと思います。
    いつものようにナポリタンを作ってる方が安心するのかもしれません。



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    2026年10月24日
  • エピクロスの処方箋

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    “一服の清涼剤”のような 読後に温かい心持ちが残る。

    登場人物は 皆良き人ばかり。
    たまに こういう本を読むとほっとする。

    ところどころで 京都案内のように お寺や通り、美味しい食べ物が 出てくるのも良い。

    まだまだ続編はありそう!
    待っています!

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    2026年10月21日
  • スピノザの診察室

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    マチ先生が不思議で、ボサっとしてるけど凄腕で独特の魅力があった。スピノザのことも全く知らなかったけど、色んな気づきを与えてくれる話だった。医療ドラマなのでもちろん生と死が付き纏うけど、そこに対するマチ先生の姿勢や考え方に胸が熱くなった。続編も読みたい。

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    2026年10月20日
  • エピクロスの処方箋

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    前作に続き面白い。
    登場人物全員がいいやつになるのがこの小説の特徴。あの講師も今回はカッコいい場面がある。
    医療の倫理、哲学、いや広い意味で「人生」における「哲学」も平易な言葉で理解できる。
    一種の哲学書だ。また京都に行きたくなる。

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    2026年10月19日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    マチ先生の誠実で温かな人柄がとても魅力的。

    患者の病気だけでなく、その人が歩んできた人生や抱えている思いにまで目を向ける姿が印象に残った。

    医療の力ですべての命を救えるわけではない。

    それでも、治せない病気や避けられない死を前に、患者に寄り添い、自分にできることを探し続ける姿に胸を打たれる。

    医療小説でありながら、命とは何か、幸せに生きるとはどういうことなのかを深く考えさせられる物語だ。

    スピノザの哲学が日々の診療や人間の営みと重なり、作品に奥行きを与えているのも魅力的。

    京都の町並みや食文化など、何気ない日常の風情も心地よく、静かな感動と温かな余韻がいつまでも心に残る一冊だった。

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    2026年10月17日
  • スピノザの診察室

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    世界にはどうにもならないことが山のようにあふれているけど、それでもできることはある。

    手を取り合っても世界を変えられるわけではないけど、少しだけ景色が変わる。

    私たちにできることは、暗闇で凍える隣人に外套をかけてあげること。

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    2026年10月17日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    猫と人とのつながりを通して、本当に大切なものは何かを考えさせられる物語。本を読むことの意味や、誰かを想う気持ちの強さを感じ、大切なものを守るために行動する勇気をもらえる一冊。

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    2026年10月16日
  • スピノザの診察室

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    下町医療に下った、天才内科医の話。単なる病院ものだろうと侮っていたが、面白い。クールな天才ぶりと、それを支える周りの人たちのキャラ、多少の恋愛もスパイスが効いているため、あっという間に読める。

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    2026年10月16日
  • エピクロスの処方箋

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    読むと心が洗われる気がします。
    ただ、登場人物がみんな良い人ばかりで自分と比べると嫌になりますね。
    お医者さんがこんな人ばかりならいいのにね。

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    2026年10月16日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    本を守ろうとする猫の話の続編

    前作が短編の積み上げだったのに対し、今回は一連の「敵」で一貫している。

    三銃士、怪盗ルパン、フレデリック(詩人の野ねずみ)

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    2026年10月16日
  • エピクロスの処方箋

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     大事な事を教えてくれる。

    感動をする内容である。

    【本文より】
     「色んな本にチャレンジすることはいい、ただ、知識や思想に飲まれすぎてはいけないよ。最後にお前を支えてくれるのは、読書の言葉じゃない。お前が直接経験したことや、実際に出会った人の言葉なんだから」

     「亡くなる瞬間に手を握って別れの声をかけてやるというのは、テレビドラマてよく見かけるシーンですが、本当に大切なことはそういうことではないと思います。亡くなるまでの時間を、つまり生きている時間を、どうやって寄り添いながら積み上げていくか、それが一番大事なんだと私は思っているんです。」
     

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    2026年10月14日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    あまりにも大事な事が書いてあり過ぎた…高校生の頃に出会いたかった。涙
    今よりもう少しマシだなと思える人生を過ごせてた気がして仕方ない。

    孤独に屈するなかれ
    難しいことは新しいことに出会うチャンス。
    お金の話はやめて、今日読んだ本の話をしよう。

    カッコ良すぎますね。本当その通りだなと。
    色々と諦めて生きてしまっている節がありますので、もう少しだけ頑張ってみようかなって思えました。

    やはり夏川さんの本はイイ。そして本はイイ。
    私はもう人生後半戦に来てる人間だから、この先何年読めるか分からないけど、読めるだけの本を読んで心を豊かにして生きていこうと思います。
    そんな気持ちにさせてくれる素敵な本でした。

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    2026年10月13日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    これまでの作品同様、読み終わって、ほっこり、心が暖かくなるお話。
    胃瘻など、延命治療について、考えてしまうわ。
    うちにも年寄りがいるけど、胃瘻をしてまで生きていてもなあ、と、思っている。もう九十五も過ぎているし。
    命と医療の問題には正解がない。

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    2026年10月12日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    夏川草介の君を守ろうとする猫の話を読みました。

    世の中から本をなくそうとする異世界の怨霊から本を守ろうとする少女とその少女の道案内をする猫の話でした。
    物語を読み始めてミヒャエル・エンデのモモのような物語になるのかな、と思って読み進めました。

    少女は喘息持ちで体は弱いのですが異世界では心の強さが必要で、それは本を読むことによって培われる、というお話でした。
    物語は完結していないのですが、これからも続いていくんだよ、というメッセージが心地よい物語でした。

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    2026年10月12日
  • スピノザの診察室

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    「おおきに、先生」は泣けました。患者が信頼できる町野先生に治療をしてもらい安心していたのだと思います。
    大学病院での手術の助けはビックリしました。
    最後に結ばれるかもと期待していた恋愛のその後はどうなるのでしょうか。

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    2026年10月11日
  • 命の砦

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    「レッドゾーン」の文庫化なので、実質的に再読。

    「文庫化にあたり加筆修正」の言葉に惹かれた。

    「レッドゾーン」からさらに4年が経っているだけに、当時感じたヒリヒリした緊張感は薄れ、より客観的に作品を味わえた。

    日進、千歳、敷島ら医師がそれぞれの事情や考え方に関わらずコロナ患者のためにでき得る最善を尽くす姿は「レッドゾーン」と変わらないが、終盤に敷島の小学生の長女桐子が発する「お父ちゃんはお医者さんなのに、コロナの人、助けてあげなくていいの?」の言葉や、コロナの拡大にも関わらず近隣病院の協力を得られない中で信濃山病院がコロナ病床を6床から16床に増床するか否かの話し合いに於いてそれぞれの医師がそれぞれの言葉で自らの不退転の覚悟を述べる場面が心に深く刺さる。

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    2026年10月10日
  • エピクロスの処方箋

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    エピクロスの快楽主義、マチ先生が目指す第三の医療の道、共感できるし、そして私もそういう人生観を持ちながら進んでいきたい。
    人はいずれ死ぬ、では死ぬのであれば、どう生きるか?どんな生き方をして生を全うしたいか?
    普通に生活していて、哲学者の言葉に触れたいと思うことはない私。このシリーズを通して哲学に触れられたことも、この本に出会えて良かったと思える。
    個の立場からは、アイツ嫌な奴だなって人も、それぞれの信念は善であり、結果的に悪人はいなかったのも何だか前向きで良かった。

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    2026年10月10日
  • エピクロスの処方箋

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    知の哲人シリーズ第2弾。今回はエピクロス。
    世界史で習った偉人の思想を医療の現場に活かすというのは実に面白い!
    京都が舞台といい、泣ける人間関係といい、どうにも憎めないラスボスっぽいのといい、エンタメ医療ドラマとして完璧!

    ほんと、美容系医師インフルエンサーに読ませたい。

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    2026年10月08日