夏川草介のレビュー一覧
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現在の日本における高齢者医療について考えさせられる作品でした。
信州の松本市の北にある安曇野市、梓川のほとりにある病院が作品の舞台。夏川さんの繊細でスッキリとした風景描写と医療のプロフェッショナルの側面と素直で明るく優しい人柄を併せ持った登場人物たちが活躍するストーリー。「神様のカルテ」シリーズとほぼ同じ社会を背景にしています。
「神様のカルテ」では医療の現場の過酷さ、医師の葛藤を柔らかなタッチで描いていましたが、本作のテーマは高齢者医療の現実。
自分自身の経験からいうと、内科、整形外科に行くと高齢者ばかりが目につきます。社会の定義としては私自身も前期高齢者ではあるけれど、その私から見て -
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ネタバレ医療小説初めてでした。
最初は大丈夫かなーと不安でしたが医療のこと全く分からない私でもすらすら読めました。
そして夏川草介さんとても読みやすい文章です。
文章自体が心地よく安らぎがある気がします。
そして原田病院、いい病院、そしてそれぞれ個性があっていい医師だなあと思いました。
最期は安らかにマチ先生に看取られたいとも思ってしまいました。笑
京都と和菓子どれも食べてみたい。
そして南先生と結ばれて欲しいーと思いながら読みどうなるんだろ、続編では南先生とのこと書いてるのかなーととても気になりました。
続編も読みたいと思いました!
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ネタバレ京都で奮闘する医師の物語、といってしまうと一言で終わってしまうのですが、暑くなってきた今の時期に読むのがぴったりの、夏の風を感じる爽やかな小説です。
緑樹庵清水の金平糖をちょうど京都で購入した後に読み始めたもので、金平糖をピルケースに入れて持ち歩くようになりました(影響されています)。
「人を救うのは、医療ではない。人なんだ。」
は、本の帯に書かれそうなグサっとくる一言。この主人公、私よりも年下なのに説教くさくて哲学くさくて、大好きになってしまいました。
シリーズものらしいので、一作目も読んでみたいと思います。
以下はお気に入りの文の引用です。
「本当に複雑な物事を理解するには、時間が -
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人を救うのは、医療ではない。
──人なんだ。
2026年本屋大賞第4位の本作。前作『スピノザの診療室』に引き続き、主人公である『マチ先生=雄町哲郎』を通して描かれる、町先生の矜持とも言える自身の哲学、『人として』を強く描いた道徳感、物語を通して徐々に輪郭が見えてくる死生観、そして医療というフィルターを通して見えてくる人間ドラマ。
いやー、スピノザからのエピクロスの流れ、物語を通して訴えかけてくるメッセージ性の解像度がますます上がってくるのを実感する。
幸福に生きるとはどういうことか。幸福は環境が与えるものなのか、それとも自分の力で生み出すものなのか。幸福と快楽とは何が異なるのか。 -
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ほっこりするけどやっぱり泣ける。
人は必ず家族の誰かを看取らねばならないし、自らの死からも逃れられない。人生、出会いの数だけ別れがあり、関係が深くなればなるほど別れは辛くなる。どう自分らしく生きるかに重きが置かれる昨今、どう死ぬか、どう別れるかは見落とされがちではないかと思う。
神様のカルテはそんな事実に目を向けさせると共に医療が患者の死とどう向き合っているのかということに気付かせてくれる。当たり前だけど医者をはじめとする医療従事者が全ての病気を治せるわけではない。死は公平に訪れるけれど、それは辛いし不条理でもある。だからこそしっかり生きたいし家族や友人を大切にしたい。 -
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hibuさんの本棚から
だいぶ前におすすめ頂いたのだが、すっかり遅くなってしまいました
でもちゃんと覚えていた
ひぶ〜にすすめてもらったのをちゃんと覚えていた
そんな自分が愛おしい
っていうか何よこれ!
わいの大好きなやつじゃないか!
もうね10ページくらい読んだところでがっつり掴まれちゃいましたよ
だが調子にのってもらっては困る
これが漱石先生だったら2行で掴んでくるからな
そういえば、こないだ読んだマハさんの『晴れの日の木馬たち』に漱石先生出てたんよな
なんかわいって知らず知らずに連続して繋がりのある物語を読むこと多いんよな
なんか働くんだろうな霊感が
『草枕』も久しぶりに読み直し -
Posted by ブクログ
ネタバレ3作品目も非常に面白かった。
物語の中には結局温かみのある良い人たちが多く登場するので、毎回読み終わった後の満足感が大きい。
島内さんの話の、
「生きる努力をしてみてもよいのではありませんか?」
という場面のやり取りが特に印象に残った。相手を思うからこそ生きる道を選ぶべきだという考え方には重みがあり、栗原先生が言うからこそより響く言葉なのだと思った。
また、男爵の
「生きるってことは、学歴とか肩書きとかを掻き集めていくことじゃない。今自分にできることを、少しずつ積み上げていくことだ」
という言葉も心に残った。日々の積み重ねが大切で、誰が見ていようと見ていまいと、自分にできることを地道に続け