夏川草介のレビュー一覧

  • エピクロスの処方箋

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    医者の予想は当たらない。
    1ヶ月は持つと思ったら1週間で旅立ったり、あと3ヶ月と診断したら1年持ったり。

    実際、私の母も半年と言われてたのが次の日3ヶ月に短縮され2.3日後には旅立ってしまった。
    そしてこの本を読む1ヶ月前には父も他界した。その時は1週間と言われその通りに旅立った。
    余命を言ってくれれば話しかけたりしてあげられることは尽くせるからありがたいのだけど、確実じゃないから命は人の思うままにならないよな。

    治らない病気を持つ人に対して医療は無力だ。だから第三の道という、全ての人がいずれ必ず死ぬのなら目の前にいる人が今を笑顔で過ごせるかが大切。
    足元の花にもちゃんと目をむけるのだ。

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    2026年03月16日
  • スピノザの診察室

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    終末医療について知りたいと思い、この本を読み始めた。重いテーマの物語かと思っていたが、全体を通してとても穏やかで心地よい文章で書かれており、静かな余韻が残る作品だった。

    物語の中では京都の街並みや季節の移ろいが丁寧に描かれていて、その情景が目に浮かぶようで美しいと感じた。町家や路地、静かな空気感など、京都ならではの雰囲気が物語の魅力をより深めているように思う。

    また、作中に登場する京都の老舗の和菓子も印象的で、どれも上品でおいしそうに描かれており、実際に京都を訪れて食べてみたくなった。

    主人公のマチ先生が自転車で京都の街を往診して回る姿も目に浮かび、患者一人ひとりに寄り添う姿から、終末医

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    2026年03月16日
  • スピノザの診察室

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    医療ものですが、無類の甘い物好きな主人公のキャラクターと京都の美しい街並みの描写が物語の雰囲気をやわらかくしています。
    筆者が医師ということで、命と向き合う言葉に重みがあり心に沁み入りました。医療現場で働く全ての方々に感謝。
    良い小説でした!

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    2026年03月15日
  • エピクロスの処方箋

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    前作『スピノザの診察室』より、更に磨きがかかった作品だった。
    医療のジレンマや理想の難しさがあまりのリアルで共感しながら食い入るように読んでしまった。
    面白い...!読後感すごく良い!!
    消化器内科医の話を消化器内科医が書いてるだけあって、医療用語が割と多いです。でもそれを苦にさせないくらいストーリーが素晴らしくて...
    むしろ夏川先生が物語に没入させてくれるように、敢えて不自然な用語解説は控えたのかなとも思った。
    今年の本屋大賞...ハイレベル過ぎない?

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    2026年03月15日
  • エピクロスの処方箋

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    スピノザの続編。
    凄腕の内科医、雄町哲郎が大学病院を辞めて2年。甥の龍之介と過ごしながら街の小病院で患者の死と向き合いながら、医療とは何かを考える。
    技術だけでは良い医者にはなれない。どういう哲学、姿勢で人と向き合うのかが重要だと哲郎は考える。
    哲学者エピクロスは普通に過ごすことの重要性を説いている。過度に楽しいことも悲しいことも避けながら、平穏な心の状態を保つことが重要だと。
    穏やかな生活の中に幸せはあるということを、京都の街の描写、美味しそうな和菓子、餅、まわりの人間、そして何より家族との繋がりを描きながら実感させてくれる。
    読んでいて、ほっこりと幸せになる本。前作に続き良書。

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    2026年03月15日
  • エピクロスの処方箋

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    医療の世界の価値観や考え方など普段健康に過ごしてると全く関係ない世界ですが、これから起こる後半の人生を託すマチ先生のようなお医者さんに出会いたいですね

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    2026年03月15日
  • エピクロスの処方箋

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    医者という職業の特殊さを理解した
    医師免許には暗に義務や責任も入ってるのか
    キツイから辞めますとかなったら社会全体の損失になっちゃうか

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    2026年03月14日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    多くの社会的な方々が目を背けているのが本当に気づいていないのか、そんな事実に真正面から取組んでいる作品

    P119競走に参加することを拒んだ者たちまで、無条件で敗者にしてしまう凄まじい強制力
    P180欲望をコントロールし、欲望から自由であることこそが、真の自由だと定義された時代もあった

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    2026年03月15日
  • スピノザの診察室

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    エピクロスの処方箋を読んでから読んだ。

    むしろこの順番が良かったんじゃないか?
    スター・ウォーズみたいな(笑)

    やっぱり本作も哲学書、マチ先生の金言の数々に心打たれる。
    2回泣きました。

    凍えてる人にそっと外套をかけてあげる。
    マチ先生を現す本当に素敵な言葉でした。

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    2026年03月13日
  • スピノザの診察室

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    大学病院で内視鏡手術でトップクラスの腕を持つ医師が妹を亡くしその息子を育てる事を決心し退局する。今は京都の町中にある病院勤務で定期的に往診する患者さんの所へ自転車で行く内科医だ。大学病院にいた時は最新の医療機器に囲まれ難しい症例を面白い症例と言う准教授の元で研究をしていたのだが、その准教授はなぜか今も会いに来る。往診に行く患者さんにしてあげられる治療はもう無いが痛みを和らげ気持ちを落ち着かせる言葉かけをする。

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    2026年03月13日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ




    『スピノザの診察室』



    はじめまして⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ 夏川草介さん



    この本は…
    Super8さん、ultraman719さんの本棚より
    いつも ありがとうございます (⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)




    実を言うと 私は 純粋な医療系の小説を
    読んだことがないんです
    医療系ミステリーはあるんですよ(๑•̀ㅂ•́)و✧



    純粋な医療系小説は…
    お涙頂戴系(失礼でごめんなさい)?
    って 、思ってしまうからなのかなぁ…
    自分でもわからないんです ( ᵒ̴̶̷᷄ д ᵒ̴̶̷᷅ )
    なぜ…

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    2026年03月13日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    どんな理由なら生活保護を受けるに値するのか、延命治療をどこまでするのか、しないのか。医療についてくるこういった岐路にたつ場面では、医者はまさしく科学者であり哲学者でもあると思った。
    期限切れの免許証にあった、たった6文字に思わず涙が溢れた

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    2026年03月12日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    「本と猫」シリーズの2作目
    1作目と同じように、話の中に引き込まれて読み終わった後に、今について考えさせられる話だった。
    自由とは?
    今の人たちが自分のことで精一杯になってしまって正当化したいから、「自分らしく」を盾にしているんだろうか、作者の考えがしっかりと言葉にされていて、有無をいわせない説得力があるように感じた。
    3部作とのことなので、3作目も読みたい

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    2026年03月11日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    著者の夏川さんは本当に本が好きなんだなぁと。内容はもちろん解説も含めて、この本のおかげで難しそうな本に対する重い圧が凄く軽くなった。本当に読んでよかった。

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    2026年03月11日
  • スピノザの診察室

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    ほんとうのしあわせとは何か。
    考えながら読みました。
    終末期の患者さんに寄り添う家族や医師の苦悩と温かさが伝わってきました。
    美味しそうな和菓子が出てくる度に検索!
    京都の街並みや鴨川、糺の森に想いを馳せる。いつか行ってみたいな。お餅、食べたい♡

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    2026年03月09日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    一人一人登場人物が愛おしい。地獄を見てきた人たちから成り立っているからか、世界はこの上なく静謐だ。にもかかわらず、甘いものやテレビゲームなど可笑し味もある。医療ドラマを医師が書くのだから、描写は詳しい。そして、これは医師だからうまくいくわけではないが、人間への洞察が深い。

    ・終盤の少年のオペに臨むやり取りは胸が熱くなる。
    ・「おおきに、先生」
    この二つの最後のエピソードに涙が止まらなかった。

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    2026年03月09日
  • スピノザの診察室

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    医療ものの小説は初めて読んだかも。
    映画化したときのマチ先生は坂口健太郎だとちょっと若すぎるかな?と思ってたら、高橋一生という意見を見つけて、膝を打ちました。

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    2026年03月08日
  • スピノザの診察室

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    諦めることと達観することは違う
    できないことを知ることと無力感を覚えることは違う
    そこを履き違えずにできることに努めることの大切さ

    そんなことを教えてくれた気がする

    マチ先生の温かさが伝わってくるようでした
    できるのであればこのような人柄になりたい
    そして、医師のような立派な職業に就いているわけではないが、プライドを持って、接した人が幸福になれるような働き方、生き方をしていきたい

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    2026年03月07日
  • スピノザの診察室

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    仕事をしながら
    漠然と考えたり、
    文字にならなくて感じるだけだったモヤっとしたものを主人公がつぶやいてくれていて
    そうなんだよなぁと。
    「医療の力なんて、本当にわずかなものだ」と私もおもう。
    「それでもできることはある」
    そうなんだよな。
    だから一つ一つに向き合って行くんだよね
    時に涙しながら読んだけど
    甘味の話にクスリと和んだ。
    今度京都に行ったら3つの餅は食べなきゃと思う

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    2026年03月07日
  • スピノザの診察室

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    その人の人生や想いに寄り添うのも、
    医療としてのあり方だと思いました。

    例え、医療が進歩していても、思い通りにはならないし、正解がない。その人が歩んだ道の中で、どう助けていくのか正しのか、向き合うって簡単そうで難しいですね。

    マチ先生みたいな先生に出会いたいものです(*´ω`*)

    どの章でも、後半くらいから涙が止まりません。
    読みやすくて、次の2作目も楽しみたい、です。

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    2026年03月07日