夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ

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    やっぱり好きだな夏川草介さん。

    上橋菜穂子さんの解説が秀悦。
    『本を読み終えたとき、心に灯火がともるような物語があります。ロウソクの炎のような、小さい静かな灯火が本からそっと移ってきて胸の底に灯され、ちょっと揺れ、やがて、しっかりと炎の姿を保ちつづけていく-本書は、私にとってそういう物語でした』

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    2026年08月19日
  • 命の砦

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    未知のウイルスに世間が右往左往する中、医療機関にとってももちろん未知のウイルスで、どう対応して良いか、自らも危険な場所にいながら考えることは、並大抵ではない心の重さがあっただろうと感じた。そして周りの差別的な扱いがも酷いもので、みんなが怯える状況だと怖さが先に立って、人への攻撃が気にならなくなるのが、本当に恐ろしいなと思った。この時期を記録も含め小説として形にしてくれた夏川さんには尊敬しかない。

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    2026年08月19日
  • エピクロスの処方箋

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    1月に読んだ本
    やはりよかった!
    心の深い余韻が、今もしっかり残っている
    医療の第三の道

    私も静かに死を迎えたい
    その手伝いをお願したい

    「医療では人は救えないんだよ」

    エピクロスに興味を持ち
    岩波文庫で読んだけれど
    よくわからなかった

    夏川草介さんこそだなあ

    ≪ 命とは? 終わりの時に ためされて ≫

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    2026年08月19日
  • スピノザの診察室

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    季節感や情景の描写の語彙がとても鮮明で素敵だったので、そういった描写も流し読みせずに一文一文丁寧に読んでも、物語に没入してすいすい読めた。

    作者ご本人がお医者さんということを知って読み始めたのもあって、医療現場はこんな感じなのかな?と想像したり、医療者の葛藤もリアルに感じられるような気がして面白かった。

    日々病院で起こる出来事が淡々と進んでいく展開なのに、飽きずにむしろ京都の街の情景や登場人物の想像がどんどん膨らんでいって、とてもお気に入りの本になった。
    マチ先生に会ってみたいなと思った。

    続編のエピクロスの処方箋も、立て続けで読むことにした。

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    2026年08月19日
  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    スピノザの診察室続編。もちろん、エピクロスの処方箋から読んでも十分に面白いけど、前作も読んでるとより楽しめる。周りの人たちとの関係性とか、まさか患者さんまで引き続いてるところはファンの気持ちを分かってくれてるなーと実感。そして時系列的にもこの2冊でゆっくりと時間が流れている感じもまた良い。
    原田病院での話もそうだし、花垣先生との関係性も伝わってきて。
    ついつい次回作も期待してしまうようなお話でした。

    龍之介にフルートを買ってあげて、渡すシーンはついつい涙が。
    医療小説だけど、穏やかで哲学も含んだ内容に心が優しくなります。

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    2026年08月18日
  • スピノザの診察室

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    マチ先生が素敵すぎて、それを取り巻く人間模様もとても温かく、心がほっこり温かくなるお話でした。
    お医者さま達のハードなお仕事の一端を垣間見て、頭の下がる思いもしました。

    京都の銘菓が出てきて、その描写の美味しそうなこと。
    矢来餅、阿闍梨餅、長五郎餅。

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    2026年08月17日
  • エピクロスの処方箋

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    「スピノザの診療室」の続編。

    夏川さんの医療小説、大好き。有能な先生がたくさん出てくるけど、有能なだけじゃなくて、みんな温かい。
    自分が大病を患うようなときは、こんな温かい先生に診てもらいたい。

    患者を救うのは医療ではなく人間。
    人を生かす医療。看取る医療。第三の医療。
    マチ先生や南先生たちが、これからも、悩みながらも良い医療を続けることができることを願って。

    龍之介くんがお医者様になる日のお話も、読んでみたいなぁ。

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    2026年08月17日
  • 臨床の砦

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    コロナの時期の病院の現状が本当にリアルに語られている。あの大変な時期に、書くことで心を整理しこれだけの作品ができたことには驚きしかない。
    私自身もコロナにまあまあ初期にかかり、ホテル療養しつつも苦しくて、薬を処方してもらってとても助かった経験を思い出す。どれだけ医療現場は大変だっただろう。

    この先コロナを経験したことがない人に向けても伝えていきたいことだなあと思った。

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    2026年08月16日
  • エピクロスの処方箋

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    「スピノザの診療室」の続編です。マチ先生をはじめとするおなじみの登場人物たちが以前と変わらない立ち位置と環境で出てきたので、すんなりと作品の世界に入り込むことができました(´vωv`*)

    『長いようでわずかであったかもしれない。チェンバロが途切れたタイミングで「ただ」と寅重老人が思い出したように口を開いた。
    「この年になって、好きな物が食えんというのは、ほんまに苦しいもんですわ」
    …「カツ丼が好きだと聞きました」
    老人の皺だらけの頬がふっとゆるんだ。いたずらが見つかった少年のような無邪気な表情であった。
    -第三話 百鬼夜行-』

    『清らかな檜の香り、厚みを感じさせないやわらかな餅皮、雑味のな

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    2026年08月17日
  • 神様のカルテ

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    TV番組で紹介されていたので読んでみましたが、泣けました。
    入院を受け入れている病院って、毎日あんな感じなんですね。
    子供のころに、あの病院に入ると死ぬからかかっちゃダメって
    言っていた大人がいたけど、この作品を読んでこういうことかと
    答えを得た気がしました。
    あと、読むとカステラが食べたくなるから用意しておいてね。

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    2026年08月15日
  • エピクロスの処方箋

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    スピノザも最高に良かったけど、
    今回もそれ以上によかった。
    マチ先生が、なぜ今の想いを抱えて原田病院で勤務するに至ったのかを解き明かす、妹さんとの別れ。
    新たな患者さんに、新たな症例。
    気になっていた、南先生との展開も。。。

    至る所に、今後の人生の指針になりそうな言葉が散りばめられていて、手元に置いておきたい1冊。

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    2026年08月15日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    【きっかけ】
    だいぶ前に、読みたい登録したが、死と向き合う内容であろうことから、読み始めるのが、躊躇われた。
    お盆に入って朝晩少し涼しくなり、読むなら今と判断。

    【読後】
    魅力的な医師たち。
    主人公の医師は、一際、魅力的である。
    達観している感じもするが、決して冷たくなく、諦めているわけでもなければ、過度にがむしゃらというわけでもない。とても落ち着いている。
    どうすれば、このように落ち着いた人間になれるのか。
    命を救っても、その命が、永続するはずもない。
    ドラマのように、奇跡のように、命が救われることばかり、続くこともない。
    人は、死に向かう生き物なのだ。
    龍之介と向き合う哲郎の、選ぶ言葉が

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    2026年08月15日
  • エピクロスの処方箋

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    自分が大切にする価値観は何か考えさせられる一冊だった。

    印象に残ったフレーズ
    「人にはね、いろんな役割があるの。私みたいに社会に出て必死で働くっていう役割もあれば、その人の帰ってくる場所をつくったり、子どもを見守ったりする役割もある。本当は両方とも同じくらい大事なのに、一方が『活躍すること』で、もう一方が『活躍できない』っていう考え方そのものが、古い男社会の価値観だって話よ。女が男のように振る舞えば、男女平等になるわけじゃない。大事なことは、それぞれの役割に敬意を払うってこと」

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    2026年08月15日
  • 神様のカルテ3

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    こちらも一瞬で読破。

    なぜか栗原一止が最強だと思っていた自分がいたが、ちゃんとした人間なんだと認識できるような1冊になっている。

    相変わらずの毒舌ぶりで新キャラに対しても、平常運転。

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    2026年08月14日
  • 神様のカルテ2

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    神様のカルテ1を読み速攻で購入
    面白くないわけがない。

    1に引き続き、平常運転の栗原だが、2では感情を露わにする場面がある。
    論理的思考と毒舌が得意な栗原が見せる感情剥き出しの描写は新鮮で趣がある。

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    2026年08月14日
  • 神様のカルテ

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    ネタバレ

    アルジャーノンと同じぐらいに好みな作品

    主人公の栗原一止が夏目漱石を敬愛しているとのことで
    ユニークな笑いあり、病院内での別れ・感動展開ありと感情を揺さぶられるような描写が多い。

    この本を読めば、もちろん誇張はあるだろうが、医者の大変さと理不尽さが学べるだろう。

    個人的に、栗原も好みだが、砂山もキャラが濃くて好み。

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    2026年08月14日
  • エピクロスの処方箋

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    続編と知らず手にした。すんなり読むことができ、没頭していた。
    マチ先生の考え方がイイ。大いに共感する。曲者の脇役もいて、生死を扱いながらも、重苦しく感じさせない。大小様々なメリハリある展開が飽きさせない。
    前作も読んでみたいと思う。

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    2026年08月14日
  • スピノザの診察室

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    シンガポールの地で、夏川草介氏の『スピノザの診察室』を読み終えた。

    物語の舞台となる「京都の街の小さな病院」で繰り広げられる日常は、とても静かで、そしてどこか温かい。哲学者スピノザになぞらえられた主人公の医師・雄町(おまち)の姿を通して、この本は「生きること」、そして「命を看取ること」の意味を優しく手解きしてくれた。

    かつて大学病院で将来を嘱望される優秀な内視鏡医だった雄町は、妹の死をきっかけに幼い甥を引き取り、大学を辞めて地域医療の現場へと身を投じる。なぜ彼は、第一線のキャリアを捨ててまでこの場所へ来たのか。それは、単に病気という「器官の異常」を治すこと以上に、「患者という一人の人間の人

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    2026年08月14日
  • エピクロスの処方箋

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    「スピノザの診察室」を読んだとき「第二弾が出たら読みたい」と思っていたのと、期待を裏切らない内容だったので良かったです。

    緑樹庵清水の金平糖、大黒屋の御鎌餅、満月の阿闍梨餅、ゑびす屋加兵衛の矢来餅、(北野の)長五郎餅はすべて実存するお店の実存するお菓子ですね。

    レストラン蓮花門というのはどこのお店なんでしょう?東寺に「蓮華門」という門は確かにあるのですが、その近くにあるのは「おはぎの巴屋」くらいしか分かりませんでした。(←めちゃくちゃ美味しいです)

    あと、祇園の料亭・蛍屋ですが、祇園・鷲尾町に「ほたる」という料亭はあるようなので、ここのことかな?と。まぁ、こちらにお邪魔することは難しそう

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    2026年08月13日
  • 臨床の砦

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    年に数回、この作品に出会えて良かったと思える作品に出会うことがある。
    この本はまさにこんな本。
    すぐに続編の命の砦も買った。

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    2026年08月13日