夏川草介のレビュー一覧

  • 君を守ろうとする猫の話

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    現代人に向けた寓話(≓おとぎ話)のような作品だった。

    若干ファンタジー寄りだけど、現代の問題を突き付けてくる鋭い切れ味だった。

    「他人を蹴落としてでも、自分の成功を求める人たち」
    これは一つの手段として、決して悪ではない。そういう存在が登場する。
    ただそのやり方が是か非かは、人によって考えが違うと思う。

    この作品は幅広い年代に問題を投げかける非常によい作品。
    おそらく読む世代や考え方によっても受け取り方が変わってくると思う。

    そして前作よりも古典作品のクロスオーバーが強化されている。
    作中に登場した作品を読んでいれば、展開をもっと楽しめると思う。
    あっ、このセリフは...!とか、この人

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    2026年03月22日
  • エピクロスの処方箋

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    ※ネタバレあり
    前作からさらにスケールアップした物語が用意されており、主人公以外サブキャラたちにもフォーカスがあてられたお話だった。

    個人的には、前作よりも好き。
    というか、前作をふまえてより面白いものを読ませていただいた、という気持ち。

    南先生の覚醒や西島先生の葛藤など心震わされるシーンばかりだったけれど、1つ選ぶとするならば、花垣、哲郎が教授と病院の廊下で鉢合わせるシーンを選ぶ。

    大きな力に対して自身の理念を貫き通した花垣はかっこいいし、最終的に患者(親父)に「カツ丼(好物)を食べさせてやりたい」で一致団結するお医者さんたちに心温まる。

    とっても好きな小説でした。

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    2026年03月22日
  • エピクロスの処方箋

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    大学の医局を出て町の小さな病院に勤務する凄腕の内視鏡医師、哲郎に舞い込んだ依頼とは。命と医療のあり方について考える「スピノザの診察室」続編。
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    楽しみにしていた夏川さんの小説です。「スピノザ」に続いて大変面白かったです。とにかく夏川さんのお話は優しさが根幹にあるので、安心して読めるのが良い。
    「医療には哲学が必要だ」と問いかけるこのシリーズ、相変わらず日本の医療崩壊に対して厳しい目を向けながらも関わる人に対する愛を失わないのが素敵です。とくに、「人がいずれ死ぬならばなぜ医療は必要なのか」は、ブラックジャックで何度も問いかけられる「医者はなぜ必要なのか」から続く人

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    2026年03月22日
  • スピノザの診察室

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    とても良かった…!
    キャラ一人一人に個性があって映像で思い浮かべても楽しい(楽しい内容と言っていいか分からないけど)
    読んでるだけでもマチ先生がいることの安心感がこっちにまで伝播してくるからすごい
    准教授とのコンビも清々しくていいな、、
    エピクロスの処方箋も続けて読むぞ

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    2026年03月22日
  • エピクロスの処方箋

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    スピノザの診察室に続き、最高の一冊だった。
    主人公の医師は技術だけでなく、医療の根幹を支えるものとしての考え方も尊敬できる。
    ただそれが「働き方」を重視する今の若手には通用しないのではないかと悩むところも冷静だなと。

    この本からは心の栄養になる言葉や今後生きていくための道標になる言葉をたくさんもらえる。

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    2026年03月22日
  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    医療現場のリアルが詰め込まれた作品だった。
    医療って外から見ると人を助けるかっこいい仕事のように描くフィクションが多いが、そんな単純な話ではないことがメッセージとなっている。
    哲郎の、現実を踏まえた上で、本当に人々の幸せを願った考え方や振る舞いは本当にかっこいい。
    自分が楽したいとか、周りによく見られたいという感情にとらわれず、社会に貢献する姿を参考にしたい。

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    2026年03月22日
  • 神様のカルテ0

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    今までのシリーズを読んでから、今回の0を読んだので、そういう事だったんだー等々人間関係を辿っていくのも楽しかったです。

    研修医の頃から栗原一止は栗原一止だったんだなと、しっかりと患者と向き合ってしっかりと患者の話を聞いて、何が最善かを考える。
    神様のカルテシリーズを読むと私も初心を忘れずに相手のカルテの中で何が出来るか考えていかなければという気持ちになります。

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    2026年03月21日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    "本は人を思うことを教えてくれる"
    作中に登場するこの言葉は、今を生きる金言だと私は思う。

    作品自体は2時間~3時間でサクッと読めてしまう。
    本をあまり読まない人にも、長編の箸休めとしても薦めたい作品。
    特に名作と呼ばれる古典文学に苦手意識を持つ人は、読むきっかけになるかも。

    作者あとがきでも触れられていたが、確かに今は人を思う余裕がないように感じる。
    本を読む...つまり人の考えをなぞる余裕がなくなってきているように思う。

    かく言う私も、昔は人の心がよくわからず、人間関係にすごく苦しんだ。
    そして本を読むことで、人が思うことを理解できるようになってきている。

    確か

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    2026年03月21日
  • スピノザの診察室

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    医療物ってドロドロして嫌な気持ちになるが、これは温かい優しい物語だった。

    人は皆死が必ず訪れるが、マチ先生は淡々としているけど、それに向き合い考えてきた本心が滲み出てて温かい。

    映像化するらしいので…公開されたらみたいな
    続編も読みます

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    2026年03月21日
  • エピクロスの処方箋

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    読み始めてすぐにデジャヴ。もしかして読んだことあった?と思ったら「スピノザの診察室」の億編でした。
    甥を引き取ったことから大学病院を辞職し、地域の病院で働くマチ先生。ある日、大学病院の先輩から難しい内視鏡手術の話が持ち込まれるが、その患者は大学病院の教授の父親だった。。。
    最近、ストレスフルな生活を送っていたせいか、志の高い先生たちの言動が、いちいち琴線に触れ、だいぶ救われた気持ちになりました。こんなにカタルシス求めてた?と思うくらいです。
    エピクロス主義を通じて問うている死生観、幸福とは何かを強く考えさせられます。
    著者の哲学と未来への憂いが強く感じられた作品でした。

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    2026年03月20日
  • スピノザの診察室

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    『スピノザの診察室』を読んで、派手な展開や強く泣かせるような場面があるわけではないのに、読み進めるうちにじんわりと心が動かされ、気づけば目が潤んでいるような、静かな感動を覚えた。

    この作品で印象に残ったのは、主人公が必要以上に前に出ないことだと思う。物語を引っ張っていくというよりも、周囲の人や出来事に寄り添いながら、その場にいる一人として存在しているように感じられた。そのため、読んでいる自分も主人公と同じ位置に立って、病院や街の風景を見ているような感覚になった。地域医療の現場の空気感や、人と人との距離の近さが、途切れることなく頭の中に流れ続けていたのがとても印象的だった。

    また、主人公

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    2026年03月20日
  • 神様のカルテ3

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    迷わない人はいない。だからこそ、存分に迷い、その都度立ち止まり、進むしかない。どの道もどこを通っても、自分が自分であることに変わりはない。そんな気持ちを奮い立たせてくれる作品。

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    2026年03月19日
  • エピクロスの処方箋

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    神様のカルテ、スピノザの診察室も好きだったけど今回もよかった〜

    難しい専門用語も多くて独特な語り口なのに
    なんかスイスイ読めちゃうのが不思議。

    人物がみんな魅力的だし。
    京都っていうのもやっぱり舞台としていいねえ。

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    2026年03月19日
  • エピクロスの処方箋

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    静かな場所でゆっくり読むべき一冊。考え続けて生きてく主人公。去りゆく人の最後に向ける思いやりに涙した。人生には哲学が必要という部分もすき。

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    2026年03月19日
  • スピノザの診察室

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    静かな場所で時間をかけて読むべき一冊。考え続けながら生きていく主人公。去りゆく人の最後に向ける思いやりに涙した。人生には哲学が必要という部分もすき。

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    2026年03月19日
  • エピクロスの処方箋

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    こぼれ落ちそうな命をひとつひとつ優しく手で掬っているような、マチ先生のあたたかさ。教授は厳しい人ではあるけれど、より良い医療を思う理念には共感できるし、患者"さん"と言っているのも良い。
    京都のお菓子も相変わらずおいしそう。長五郎餅食べたい京都行きたーい!

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    2026年03月19日
  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    ※感動した箇所が多く記録に残したいため、レビューがかなり長めなので注意⚠️

    ◾️ページ数 P357

    ◾️抱いた感情
    感動、爽快、嬉しい、かっこいい

    ◾️妙に納得したところ
    中将先生のセリフ
    「人にはいろんな役割がある。社会に出て必死で働く役割もあればその人の帰ってくる場所を作ったり、子どもを見守ったりする役割もある。両方同じくらい大事なのに一方が活躍することで、一方が活躍できないことっていう考え方そのものが古い男社会の価値観だって話。女が男のように振る舞えば、男女平等になるわけじゃない。大事なことは、それぞれの役割に敬意を払うってこと」

    「やり甲斐のある仕事を見つけたなら打ち込めばいい

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    2026年03月18日
  • エピクロスの処方箋

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    場面が頭の中でイメージできて、非常に読みやすかった。
    特にマチ先生が西島先生に新しいステントを頼む場面は圧巻。
    亡くなる人も出てくる医療小説なのに暗さをあまり感じない。
    登場人物の会話のやり取りもテンポが良くて、味わい深い。
    印象に残った文章
    ⒈治せない病気が山のようにある。けれども癒せない哀しみはない。
    ⒉勝ち負けなんて、短い人生に何の意味がありますか
    ⒊医師は医師であるというただそれだけの事実によって、もはや自由な社会人ではあり得ない
    ⒋目の前の哀しい出来事は、誰のせいでもない
    ⒌我々の目的は、肝臓を守ることじゃない。患者を守ることだ
    ⒍人を救うのは、医療ではない。人なんだ。 

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    2026年03月17日
  • エピクロスの処方箋

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    仕事の倫理観。最終的には哲学に繋がる。自分の仕事についても、思索に耽ってしまった。魅力的な人間が多く、この世界の話をまた観たくなる物語。

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    2026年03月17日
  • エピクロスの処方箋

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    オーディブル視聴。
    シリーズ二作目の今回は、雄町先生が依頼された難しい手術を受けるかどうか…という話が中心にあるんだけれど、それでも京都という街に生きる様々な患者たちの生き様や、雄町の甥っ子の話、若き女性医師の話、など老若男女が優しく描かれていてとても良い。
    いくらでもスリリングな展開にできそうなのに、とても静かで染み入ってくる語り口なので大好き。

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    2026年03月16日