夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ3

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    オーディブルに導かれて3へ。
    このシリーズには「スゴイ人」がけっこう登場してくる。『キングダム』で各国にスゴイ武将がいるかのように…。
    そして、「2」に続き、「3」は前作を越えてきた。

    最新医療を追いかける小幡先生の姿。そして、主人公「一止」の決断。「1」「2」とは異なる空気を感じた。

    「最新の理論・技術を身に着ける」

    実は医者に限らずプロフェッショナルがその職務を続けるためにに必要なことのはずだ。
    と、自分自身に向けての刃が飛んでくる気配を感じた。

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    2026年06月30日
  • 神様のカルテ2

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    「1」に続きオーディブル。
    耳が慣れたこともあるかもしれないが、「1」以上に引き込まれた。

    描かれている人の心と哲学。それらがサクサクと刺さってくる。まさに、
    「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。」
    だ。

    街の描写も魅力的。松本市、訪れてみたい。

    そして、オーディブルに導かれて「3」へ

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    2026年06月30日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    穂高に縁のある者として、美しい山々を思い出しながら読みました。
    テーマは重いものであり、我が身に置き換えつつ

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    2026年06月29日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    ​夏川草介先生に終末期医療をテーマに書かせたら、やはり右に出る者はいない。
    本作の素晴らしさは、決して明るいとは言えない重厚な題材を扱いながらも、現実をごまかさず、かといって過度に悲壮感を漂わせずに描き切っている点にある。
    毎回のことながら、登場人物たちが皆一癖ありつつも愛すべき個性を持っており、また、時に爽やかな恋愛模様を展開する点も趣深い
    総じて非常に完成度が高く、テレビドラマ化されるのも大いに納得の、太鼓判を押せる名作につき、ぜひ読んでいただきたい

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    2026年06月28日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    中学生以上でも読める【夏川ファンタジー】2作目。喘息を患っているナナミという中学二年生が主人公だ。
    前作は林太郎が「いかに本を愛しているか」という力で立ち向かっていった。今作は、「本は世の中に必要なのか?」である。本を読むことは想像力を育み、他者を尊重し、自分の経験できないことを本の中で経験できる…私にとっては魔法のような産物なのだが、「自由に、自分らしく」を全面に押し出す経済先行の現代では、古典作品を始め全てが否定される(その存在として【灰色の男たちーまるでモモの世界ではないか!ー】が描かれる)。
    人を欺き、自分だけが豊かになりたいという思想ばかり。武器を持って争い傷つけ、殺しあう。歪んだものに触れていては歪んでいくばかりだ。本を忘れた人々が、蔓延していく。現代社会に警鐘を鳴らす本である。
    ナナミがいかに強大な【自分本位】の力に立ち向かっていくのか是非読んで欲しい。
    古典作品好きなら後半の「熱い展開」にワクワクすると思う(もっと古典作品を読んでおけば良かったと悔やんだ)。
    続編があるのか非常にうやむや、といった終わり方である。続きを楽しみにしている。

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    2026年06月24日
  • 臨床の砦

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    コロナ禍を大衆ではなく医療現場の視点から描いた点が心に残った。同じ出来事でも立場によって見えるものは変わる。医師は目の前の命を救いながら、冷静に未来を判断しなければならない。また、最前線で戦う医療者が、未知のウイルスへの恐怖から家族や仲間に避けられる矛盾も描かれていた。誰も悪くないのに生まれる孤独や苦しさが胸に響いた。

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    2026年06月22日
  • 神様のカルテ3

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    医師としての矜持が揺らぐ出来事がありながらもゆっくりと牛のように図々しく進み続けるドクトルの姿勢に感動しました。
    小幡先生の壮絶な生き方にも注目して欲しいです。

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    2026年06月21日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    昔、本を読んで感じたことを忘れてしまっていた

    それが何を感じてどう思っていたのか

    本の面白さや凄さってどんなことなんだろうとか


    これまで時代を超えて読み継がれてきた本の凄さ

    人はこれまでに数々の起こしてはいけない間違いや過ちをたくさん侵してきた
    その根本にあるのは人間の無限の欲

    先人たちが人間が間違いを冒さないように本に書き記して、そうならないように注意喚起してきた

    が、、、
    欲に目が眩む

    まさに何も見えない人がどんどん増えて、本すら読まない

    今の時代、コスパやタイパという言葉ばかりが先行し、失っているものの大きさに気がつかない人が増えている

    そうならないために、大切なものを思い出すべき一冊

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    2026年06月21日
  • 神様のカルテ2

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    素晴らしい本でした。
    死生観と仕事に対する哲学があり、医師の大変さと素晴らしさがわかる本です。涙なしには読めません!
    はやく続編が読みたくなります。

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    2026年06月18日
  • 神様のカルテ

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    イチ先生の信念に感動しました。こんな先生がいればいいなと思います。
    医師の使命感の片鱗が伝わる小説でした。

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    2026年06月16日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    本を守るとは何なのか。読書の数が偉いのか。読めば読むほど賢くなるのか。もちろん、そういうわけでもないけれど、昨今本を読む人が段々と減っている世の中。難しい、読めないと思う古典でもチャレンジしてみたくなる本。

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    2026年06月15日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    人間の言葉を話すトラネコ。ファンタジー系のSFなのかなと読み進めると、次第に、ああ…なんて面白い題材なんだ!と視界が広がる。
    読書家を名乗って、こういう人いるよね(批判ではなく、分かるんだけれど〜…という感じ)と思ったり、自身を省みたり。

    コレクション、速読、書籍とは…本を読むということは……
    つまるところ、皆、本が好きなんだよね。

    医療系ではない夏川草介さんの作品。気がつけばこちらもしっかり、哲学的で現代社会への問いかけもあり、とても良かったです。

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    2026年06月12日
  • 神様のカルテ3

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    「牛のように図々しく進んで行くのが大事です」

    『神様のカルテ』を読むと夏目漱石が読みたくなる
    小幡先生に倣ってこう言おう「同じ患者が百人来ても、百人とも漱石です」
    いやどんな患者やねん!

    今作では迷い悩む一止に新たなる道が示される
    示されるのだが、それはそれで悩む
    悩みすぎて動けなくなっている一止に、この世界は迷いながら進めと背中を押すのだ

    世界はいつだってどこかに答えを用意してくれている
    だからとにかく進むのだ!
    牛のように愚直に、牛のように大真面目に、牛のように力強く、牛のように大胆に、牛のように図々しく

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    2026年06月12日
  • 始まりの木

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    【物語に感じた印象】
    黎明の森

    澄み切った冷気と凛とした樹々たちが、新しい一日のはじまりを教えてくれる。
    そんな夜明けの森の中に立っているかのように、自然と背筋が伸びて、心が洗われる作品であった。

    【感想】
    初読みの作家さん。
    土俵である医療小説ではなく、民俗学をテーマにした本作が、記念すべき初読みの一冊目となった。

    本書を読む前、ノンフィクションを読んでいた私は、その作品が抱える重苦しい雰囲気にガッツリと呑まれてしまっていた。そういった理由もあって、生命力に溢れた木の表紙に惹かれて手に取ったわけだが、それが大正解であった。

    なんて美しい国なのだろう・・・
    なんて美しい言葉なのだろう・・・
    丁寧に描写された言葉を辿っていけば、日本ならではの美しい四季、その土地の空気感、色鮮やかな風景が頭の中に映し出されていく。
    そして、改めて日本の美しさに気づくとともに、失われつつある日本人の感覚が、私の中にも残っていたことに安堵した。

    立派な御神木に胸を打たれて頭を下げたり、美しい夕日や朝日を見てありがたいと感謝したり、勝負時には手を合わせて願ったり・・・
    これらの無意識の行動は、誰かに教えられたわけではない。太古より日本人の心に根付いている、目に見えない存在を感じての行動であったと初めて自覚した。

    また本書では、同様の言葉を何度も目にした。毎回ニュアンスを変えて、登場人物の口から語られているのだが、作者の夏川さんからの強いメッセージ、警鐘のようにも感じられた。

    「目に見えること、理屈の通ることだけが真実ではない。そのことだけは忘れないことだ」

    現代は何事にも「エビデンスは?」、「根拠を示せ!」、「数字は?」と言われる世の中だ。
    そして、その中でも最もエビデンスが重要視される医療現場に身を置いて、エビデンスのない判断はリスクをはらむと十分理解している作者が綴った言葉であったからこそ、重みを感じ、説得力があった。

    エビデンスがない、目にも見えない、数字でも語れない、それでも確かに存在しているものはある。その中に、日本人の本来の心が生きている。

    すっと心に沁みて、自分の在り方すら変えてしまう物語だった。そして、日本人として、読むことができて本当に良かったと思う一冊だった。

    できれば続編も読みたい。

    【心に残った言葉】
    「巨木を敬い、巨岩を祀り、巨山を拝して、自らを世界の一部に過ぎないと考えてきた日本人の感覚は、完全に消え去ったわけではない。今もそこかしこに確かに息づいて、人の心を支えている。だからこそ・・・・・・」「だからこそ、この国は美しいと思うのだよ」(p.75)

    「今君が目にしているもののひとつひとつが、この国が積み上げてきた歴史そのものだ。それも、もう二度と目にすることはできないかもしれない貴重な風景だ」(p.216)

    「目に見えないものがある、理屈の通らない出来事がある、どうしようもなく不思議な偶然がある、そういう感じ方が、自分の生きている世界に対する畏敬や畏怖や感謝の念につながるんです。もし、目に映ることだけが全てだと考えるようになれば、世界はとてもシンプルで、即物的です。そういう世界だと、自分より力の弱い者を倒すことは、倫理に反するどころか、とても理にかなった生き方になるかもしれません。つまり勝てばいいんですから」(p.229)

    「昔のこの国の人たちは、美しいとはどういうことか、正しいとは何を意味するのか、そういうことをしっかり知っていた。しかしどんどん木を切って、どんどん心を削ってきた結果、そういうことがわからなくなってきちまったんだ。わからなくなっただけならまだいいが、途方に暮れて、困り果てたあげく、西洋にならって、なんでもかんでも金銭ずくで計算して、すっかりモノの価値をひっくりかえしてしまった」(p.311)

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    2026年06月11日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    帯にあった、神様のカルテ著者が贈る、21世紀版銀河鉄道の夜!
    その通り。そして整理しながら改めて気付かされる本の魅力、いつかまた読もう

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    2026年06月11日
  • 神様のカルテ3

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    今回も凄い。
    周りを取り巻く人たちがこの上もなく、素晴らしい。その中で仕事をする栗原一止。東西看護師もいい味を出している。小幡先生も進藤先生も誰もが人間味溢れる素晴らしい人たちだ。
    今までこのシリーズを読んでいなかったことを恥じる。
    大好きな作家に出逢って良かった。

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    2026年06月09日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    凄く読みやすい。

    ファンタジーなのに、リアルな懐かしさを感じるのは、自分も本の中での出会いから妄想し、世界を作ったことがある(今もかもしれない)からか。

    本が好きな人には刺さる作品だと思う。

    どの迷宮も本が好きな人に変わりはなく、ただ求める形が違うだけ、世界の変化によって、変わってしまっただけ…

    私はどれかといえば、少し前まで第一迷宮に近かったと思う。

    再読はよくするけど、汚してはいけないって意味で神経質すぎたから。

    最近は第二迷宮の人も多い気がするし、第三迷宮がきっとあるんだよなぁ…。



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    2026年06月09日
  • 神様のカルテ2

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    思わず泣いた。
    心が揺さぶられた!生きていること自体が奇跡みたいなのだと痛切に感じた。
    地方の医療施設に勤める医者の「気概」、「使命感」が事細かく読み取れる。また、周りにいる人もいい人ばかり。
    このシリーズは一気読みすべきである!

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    2026年06月05日
  • 神様のカルテ

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    とても面白かった。医療ものだからもっと小難しい話かと思ったら意外とぽんぽん読める本だった。一止のような医者も必要なんだなと思った。

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    2026年06月03日
  • 神様のカルテ2

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    ”人間”の話でした

    医療の最前線で自らの身体そして心、つまり命を削りながら現場に立つ医師たち
    そんな彼らに我々患者は何ができるのか?何を返すことができるのか?
    そんなことを考えました

    彼らはきっと言うでしょう
    感謝されるだけで十分だと

    だけどそこに甘えてしまって本当にいいんでしょうか?
    「ありがとう」と引き換えに彼らを聖人君子という名の牢獄に閉じ込めてしまってはいないでしょうか

    患者としてできることはないか?そんな考えがそもそも間違っているのかもしれません

    我々もまた患者である前に人間なのです
    彼らが医師である前に人間であるように

    答えは見えないけれど、スタートは見えた気がします

    我々は皆等しく”人間”なのです

    そこから始めましょう

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    2026年06月01日