夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ2

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    ネタバレ

    良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である。24時間365日診療できる病院を維持することを忠実に守りながら、家庭を犠牲にする古狐先生。小さい子供の世話をしながら、医師としての仕事を悪評を浴びながら続ける進藤先生。いずれも医師であり、人間である二面性のバランスをどうとるか、が大きなテーマとなっている本作。非常に悲しい結末ではあるが、医療現場の苛烈さを痛烈に描写したメッセージ性の高い小説だと思う。1人の人間が亡くなるということは、そこに紐づく絆が途絶えること。のような文言があったが、そんな絆を1つでも増やし、後世に繋げられるような人生にしたいと思った。

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    2026年05月21日
  • スピノザの診察室

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    初めて医療本を読みました。今迄気持ちの整理が付かず、怖くて勇気が無かったです。しかし、真摯な、丁寧な、心が休まる文章に吸い込まれました。
    入院するのであれば原田病院へそして安心して全てを任せられる雄町哲郎先生に見てもらいます!舞台京都の情景が鮮明に広がります。次はどこの町?、どこの甘味処?そこそこ良い所!そこ美味しかった!つい突っ込みながら愛読してました。

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    2026年05月20日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    現在の日本における高齢者医療について考えさせられる作品でした。

    信州の松本市の北にある安曇野市、梓川のほとりにある病院が作品の舞台。夏川さんの繊細でスッキリとした風景描写と医療のプロフェッショナルの側面と素直で明るく優しい人柄を併せ持った登場人物たちが活躍するストーリー。「神様のカルテ」シリーズとほぼ同じ社会を背景にしています。

    「神様のカルテ」では医療の現場の過酷さ、医師の葛藤を柔らかなタッチで描いていましたが、本作のテーマは高齢者医療の現実。

    自分自身の経験からいうと、内科、整形外科に行くと高齢者ばかりが目につきます。社会の定義としては私自身も前期高齢者ではあるけれど、その私から見て

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    2026年05月16日
  • 神様のカルテ

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    栗原一止という主人公の、どこか不思議で温かみのある行動にハマりました。
    特に夏目漱石から影響を受けたという話し方が、段々とクセになって、作品の魅力が増す要因に。
    今後、仕事や人生の中の分岐点で選択を迫られる時には、この小説を思い出すのではないかな。
    そんな小説です。

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    2026年05月15日
  • 臨床の砦

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    現役の医師が自身の体験を元に書いた小説。
    命がけで闘う医療従事者や、必死に利用者を助けようとしていた介護施設で働く方々に、心ない言葉を投げかける人がいたことをとても哀しく思う

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    2026年05月12日
  • 神様のカルテ2

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    ほっこりするけどやっぱり泣ける。

    人は必ず家族の誰かを看取らねばならないし、自らの死からも逃れられない。人生、出会いの数だけ別れがあり、関係が深くなればなるほど別れは辛くなる。どう自分らしく生きるかに重きが置かれる昨今、どう死ぬか、どう別れるかは見落とされがちではないかと思う。

    神様のカルテはそんな事実に目を向けさせると共に医療が患者の死とどう向き合っているのかということに気付かせてくれる。当たり前だけど医者をはじめとする医療従事者が全ての病気を治せるわけではない。死は公平に訪れるけれど、それは辛いし不条理でもある。だからこそしっかり生きたいし家族や友人を大切にしたい。

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    2026年05月11日
  • 神様のカルテ

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    hibuさんの本棚から

    だいぶ前におすすめ頂いたのだが、すっかり遅くなってしまいました
    でもちゃんと覚えていた
    ひぶ〜にすすめてもらったのをちゃんと覚えていた
    そんな自分が愛おしい

    っていうか何よこれ!
    わいの大好きなやつじゃないか!
    もうね10ページくらい読んだところでがっつり掴まれちゃいましたよ
    だが調子にのってもらっては困る
    これが漱石先生だったら2行で掴んでくるからな

    そういえば、こないだ読んだマハさんの『晴れの日の木馬たち』に漱石先生出てたんよな
    なんかわいって知らず知らずに連続して繋がりのある物語を読むこと多いんよな
    なんか働くんだろうな霊感が

    『草枕』も久しぶりに読み直し

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    2026年05月11日
  • 神様のカルテ2

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    一止の医学部時代の同期進藤辰也が東京の病院から赴任してくるけど夜間に連絡が取れなかったり意外と不評で、、、。

    悲しいお別れもある今作。
    夢中で読み進めました。
    物語の舞台である松本に行きたくなる。

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    2026年05月11日
  • 神様のカルテ3

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    ネタバレ

    3作品目も非常に面白かった。
    物語の中には結局温かみのある良い人たちが多く登場するので、毎回読み終わった後の満足感が大きい。

    島内さんの話の、
    「生きる努力をしてみてもよいのではありませんか?」
    という場面のやり取りが特に印象に残った。相手を思うからこそ生きる道を選ぶべきだという考え方には重みがあり、栗原先生が言うからこそより響く言葉なのだと思った。

    また、男爵の
    「生きるってことは、学歴とか肩書きとかを掻き集めていくことじゃない。今自分にできることを、少しずつ積み上げていくことだ」
    という言葉も心に残った。日々の積み重ねが大切で、誰が見ていようと見ていまいと、自分にできることを地道に続け

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    2026年05月11日
  • 神様のカルテ

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    ネタバレ

    初めて読んだのが中学生の時。そこから何度かの本の断捨離を経て、未だに残り続けている私の本棚の中でも古参の1作。
    何回か読んだはずだけど、最後に読んだのは何年も前な気がする……。
    きっかけがあり本当に久々に読み返して見て、改めて素晴らしい作品だなと感じた。

    当時は夏目漱石について名前しか正直知らなかったが、読破を目指すほど(全然達成する気配がないが)好きになった今感じる面白さが段違いである。クスっとなるポイントが確実に増えたし、槌と鑿の話が夢十夜の第六夜だとすぐ気がついた時がなんかすごく嬉しかった。
    ちなみに草枕はまだ読んでおらず、後回しにしていたことを若干後悔している。

    そして、イチとハル

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    2026年05月06日
  • 命の砦

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    コロナ禍の医療現場を垣間見れて良かったです。フィクションだけど、作者が実際に医者なだけにリアリティがありすぎて、きっとこんな修羅場だったのだろうと推測できます。本当に感謝しかない。目の前の人を助けたい、そんな人としての当たり前の感覚を医者では無い私も持ち続けたいと思いました。ひとまず、医者を目指す息子に一読を勧めました。

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    2026年04月30日
  • 神様のカルテ2

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    文句なし。第一作で感じた微かな違和感が無くなった。慣れたからなのだろうか。
    新しく登場した主人公の同級生の秘密は、予想の範囲、でも読ませる。
    古狐の話は意表をつく。新人があればいなくなる人もいると言うことか。
    ハル、いいな。

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    2026年04月29日
  • 新章 神様のカルテ

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    神様のカルテ、第五作目。
    どんどんストーリーが面白くなっていく。
    一止と榛名夫婦の仲睦まじいやり取りも、冷徹だが芯のある「パン屋」御家老、利休、番長等等新しいブランド人物も個性的で魅力的。
    早く次作が読みたい。

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    2026年04月29日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    大学の友達にオススメされて読みました。
    本を大切にするってどういうことだろうという事を考えさせられました。

    ⚠️これより下の文はネタバレを含みます⚠️

    私は本をどれだけ早く読むかという事に共感してしまいました。あらすじは大切ですし本を選ぶ時に見たりします。それだけで本の内容が理解できたら、確かにどれだけ良いことでしょう。私は小説を書きます。その視点から考えるならあらすじの文章だけで本を理解することは不可能に近いと思います。決して無理とは言えませんが…。この本のこのページ、このセリフはここに、このシーンがあるから、その他色々、書く人はその本の構成などを大切にしています。無理とは言えないと書い

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    2026年04月28日
  • 君を守ろうとする猫の話

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    根拠がなくても希望はよみがえる

    このシリーズは3部作になるみたいだから
    少し不完全な感じも
    自分の中で回収できれば良いなと思う

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    2026年04月26日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    実は、夏川草介さんの大ヒットした『神様のカルテ』シリーズや『スピノザの診察室』『エピクロスの処方箋』はまだ読んだことがなくて。家族の本棚にあった本作を拝借して手に取ってみました。

    家族などの身近な高齢者を見送った直後であれば、読むのは辛かっただろうなと思うけれど、比較的時間が経った今であれば、地方の医療現場の現状も、そこで働く医師や看護師たちの思いも、そして何より患者やその家族の「死」というものとの向き合い方も、比較的冷静に、我がことにも置き換えて考えながら、読み進めることができました。

    延命措置にまつわる「根が切れてしまっている花」と「根は切れていない花」のエピソードはとても感慨深く、こ

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    2026年04月25日
  • 神様のカルテ

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    医療を舞台にした小説は初めて。現場で働いていたことがあるので、物語に入り込めなそうで避けていたけど、そんなことすぐ後悔してしまう物語だった。

    生死に関わる緊張感のある医療現場で、悩み葛藤しながらも真摯に患者に向き合う姿、個性的で魅力的な登場人物たちのやりとり、それに加えて文体の美しさと優しさが読んでいてずっと心地よかった。

    現役の医師で、こんな心温まる物語を描ける夏川先生の虜になりました。

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    2026年04月25日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ファンタジーな物語の中にも現代が抱えている問題をうまくミックスされとっつきにくさが全くなかった。
    物語の構成、言葉選び、どれをとっても人を魅了する力がとてもある作家さんだと思いました!

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    2026年04月21日
  • 神様のカルテ

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    医療モノが好きなわたしにとっては面白くてスラスラ読めちゃった。私も医療従事者になったけど急性期じゃないから"死"に向き合うことってなかなかないけど、この本を通して人生を見つめ直すキッカケになった。私も、死ぬ時に、幸せな人生だったって思える人生を歩みたいな。

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    2026年04月18日
  • エピクロスの処方箋

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    個人的には近年の医療モノで1番のマチ先生の続編。変わらぬ登場人物たちが少し淋しくも穏やかな死を描く。続編もアリな終わり方で楽しみ。エピクロス曰く、心が落ち着いていることこそが最高の快楽とのこと。…ココロせねば

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    2026年06月06日