夏川草介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2番目に読み返してる本。小5か6のときに読んで、医師を志すきっかけになった本。草枕を読んでみたこともあったけど、最初の2ページぐらいで諦めた。
栗原一止、栗原榛名、東西直美、砂山次郎、進藤辰也、小幡奈美、安曇さん、、、登場人物みんなが本当に魅力的。それぞれいろんな考えを持っていて、考え方の違いからぶつかることはあっても、根はみんなとても優しい。それぞれがそれぞれの正義で生きているところがすごく好き。一止もそんな人たちに揉まれながら、良い医者とはなにかを考え、貫く芯のある人。
読む度に医師という仕事に惹かれる。なんでみんな医師を志さずにこれを読めるのか不思議。これ読んで医師になりたいと思わない人っているの??笑
東西がめちゃくちゃ好き。(医師じゃないんかい)
ハルも好き。みんな好き。
赤毛のアンもそうだけど、小学生の時に読んでた本だけど今読んでも感動するし、むしろ読めば読むほど好きになる。小学生のときにこの本に出会えていてよかった! -
Posted by ブクログ
P54
世界はすさまじい速度で変化している。古びた本から得られるものなど何もない。それどころか間違ったことが書かれている。それなのに、いまだに一部の人間は、はるか過去に書かれたくだらない作品に執着している。ここに並べた書物をみたまえ。どれも過去の醜い陋習にとらわれた、頑迷にして時代遅れの作品ではないか。そんなものにとらわれてはいけない。人間は、もっと自由で、もっと豊かな存在なんだ。
P89
人は年を重ねた分だけ、視野が広がるとは限らない。大切なものは心で見なければいけないのに、心の目はあっという間に曇ってしまう。子供のころはあんなに大切にしていた本を、時とともに忘れてしまうように、気づかないうちに大事なことをどんどん失って、それだけ身軽になったつもりでいるんだよ。
P227
言葉は望遠鏡のようなものだ
見たいものはよく見えるようになるが、それ以外はかえって見えなくなる。 -
Posted by ブクログ
向き合わなければいけない、医療現場の現実。
物語は長野県安曇野市にある梓川病院。
研修医の桂と看護師の美琴、そして様々な個性を持つ医師たちの奮闘記。
理想論を述べるなんて考えられない高齢者が大多数の医療現場。
高齢者の命の灯が消えるまで患者の家族と共に見守っていく。
高齢者は特に身体機能が覚束ない状態になっていく様をみて家族・親族は、そんな彼らをどんな視点で見ているのだろうか。
親族のことを病院に任せっきりの人もいれば、最期まで一緒に過ごしたい人。
私たちは「一体病院に何を求めているのだろう」と考える。
生きて欲しいと願うか、早くいなくなって欲しいと願うか。
そんな中で出てくる命の灯が無くなる前の決断に迫る中で巻き起こる様々な感情。
医療現場にいる彼らはそういった『命』の圧力に押され続けている。
私たちも人任せにせずに、患者との『命』と向き合っていかなければいけないのではと思います。
一緒に命を全うするまでサポートすることを。
つい先日、100歳以上の高齢者が10万人を突破したというニュースがあった。
100歳になるまで長く生きるには、今の医療の発展があるからこそであり表向きは良いニュースに聞こえてくる。
だけど実際の現場は理想論を述べるとは程遠く、毎日のように患者の命と向き合っている。
生きる時間、命を守るために。 -
Posted by ブクログ
遅まきながら、本作を読み始めるきっかけはNHKのあさイチに夏川草介先生が出演していたのを見たから。夏目漱石などの文学オタクで現役医師。優しそうなお人柄に、作品を是非読みたい!となった。
地域医療のど真ん中で激務に忙殺される医師栗原一止(いちと)。
信州を舞台に地域医療現場の大変さをリアルだけどコミカルに描き、笑いあり泣きありの素晴らしい作品だった。
医師として人として患者の最期に向き合う一止。第三章、安曇さんのお話では号泣した。
こんな先生に診てもらいたい。
大学病院と中核病院の役割の違いや、医師の勤務地の選択、深夜の救急外来の過酷さなど初めて知る事が多く、とてと勉強になった。医療従事者の方々のご尽力があるからこそ私達の健康が守られているのだなぁ、と再認識させられた。
医療従事者の皆様、ありがとうございます。
一止が今後どのように成長していくのか、見守るために、続編を読んでいこうと思います。