夏川草介のレビュー一覧

  • 本を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    あとがきで書かれていたことについて、恐らく著者である夏川草介さんが読んだ絵本は「100万回生きたねこ」なのだと思う。
    私自身も持っていたし読んだこともあるような気がするが内容は覚えていないので断定はできない。

    本書に書かれている何気ない言葉に気付かされ、考えさせられるような内容だった。
    作者さんの本への愛がひしひしと伝わってきて、引用されている名作と呼ばれる作品たちも読んでみたいと思わされた。

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    2026年01月20日
  • スピノザの診察室

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    穏やかに、真摯に人間に向き合う。
    看取りの最後に「お疲れ様でした」と送る哲郎先生の姿に引き込まれました。
    最終章、患者さんからの「おおきに、先生」で涙腺崩壊。
    読んでよかった、と思えた1冊でした。
    続編も間違いなく手に取りたくなります。

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    2026年01月19日
  • スピノザの診察室

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    めちゃくちゃ良い話じゃないか!現実は厳しいものであっても、絶望して立ち止まるのではなく、目の前にある事をやり続けることの大切さを教えられた。
    P210:理屈の複雑さは、思想の脆弱さの裏返しでしかない。突き詰めれば「生きる」とは、思索することではなく行動することなのである。

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    2026年01月21日
  • スピノザの診察室

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    舞台は、京都の町の小さな病院。
    人の死、治ることはない病を抱えた患者たち…

    重いテーマのはずなのに、個性豊かな登場人物たちによって繰り広げられる物語は、ずっと温かみがあり、安心して読めました。

    中でも、主人公のマチ先生が魅力的!
    医者としての腕前は凄いのに、全く鼻にかけることなく、ゆったりと構えている姿がかっこいい!
    和菓子大好きなギャップも素敵です。

    幅広い年齢、性別の方におすすめできる一冊でした!

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    2026年01月18日
  • 神様のカルテ3

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    栗原先生が本庄病院を退職するなんて。
    送別会を開いてくれた看護師さんたちの感謝や拍手は、これまで患者さんのために尽くしてくれた先生だからこそだと、切実に思うし、泣けてきた。
    東西さんが送別会にいないことがまた切ない。
    医師とは、本当に大変な仕事なんだなって、改めて考えさせられました。

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    2026年01月17日
  • スピノザの診察室

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    ネタバレ

    京都の地域病院で働く内科医の雄町哲郎(マチ先生)の話。将来を期待されていたものの理由があり、大学病院をやめたマチ先生だが、新しい勤め先の原田病院で患者の幸せや生き方について深く向き合っていく。大学病院と地域病院では求められるものが異なるが、常に達観していて安心感があった。また、原田病院の鍋島院長、中将先生、秋鹿先生や医療スタッフの人柄も素敵で、それぞれの関係性の良さが伝わり、温かさも感じられた。阿闍梨餅は食べたことがあるが、チャンスがなくて出町ふたばの豆大福を食べたことがないので、死ぬまでに食べてみたい。

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    2026年01月15日
  • 命の砦

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    先に刊行された文庫版『臨床の砦』の姉妹作品となる。
    令和4年のゴールデンウィークを迎え、コロナ診療もすっかり板についた感のある、本来は消化器内科医である・敷島寛治(しきしま かんじ)が、正体不明のウィルスの恐怖に震えた第一波の過酷さは群を抜いていたと振り返る。

    信濃山病院(しなのやまびょういん)は200床に満たないが、「感染症指定病院」となった。
    「公立病院としての当院の役割だと考えてもらいたい」と南郷院長。
    横浜にクルーズ船が入港したのが令和二年の二月。第一波の頃はすべて手探り。ワクチンはもとより治療薬もない。コロナ患者を受け入れる病院もわずか。発熱があるというだけで診察を拒否された多くの

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    2026年01月09日
  • 命の砦

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    あのコロナの日々、コロナに対峙する先生達はこんな大変な思いをしていたのかと、頭が下がります。厳しい医療の現場の話なのに、切実ではあるが暗よりも温かさを感じるところが夏川さんらしい。あとがきで、(人間の悪の部分よりも)人間の善に関心を持っていると書いていた。ほんとにそれがよく伝わってきた。夏川さんのお話大好きだー。

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    2026年01月03日
  • 神様のカルテ

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    考えさせられました。
    安曇さんの終末期の過ごし方を読むと少しの延命と人生の充実、どっちが大事かを。

    もちろん生死がリアルではないときは、もちろん人生の充実という人が大半なのだろう。
    それが妻だったら、子供だったら、親だったら、友人だったら・・・
    自分が、終末期、特に命の期限を告げられた後の過ごし方をどうするか。自分だったら・・・
    自分だったら・・・
    最後何をしたいだろ、何を口にしたいだろ・・・
    本当は自分は何をしたかったのだろか・・・

    こんな重い命題、結論でません。ただでさえ年末でバタバタしてるのに。もう寝る。

    と思いきや、しまった!
    「妻だったら」を最初に書いてなかったーと気づき無事訂

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    2025年12月24日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    文庫版で再読。

    やはり好きな話だなあ。登場人物がいいのだけど、特に美琴と桂先生が好きなキャラなんだな。

    高齢者医療は生かす、そしてどう看取るかも重要でそこに答えはないから難しい。死神と呼ばれた先生の考え方も分かるもんな…。

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    2025年12月20日
  • 神様のカルテ2

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    この本は小説であり、物語という立て付けだが、
    一般の人は、普段は患者としてしか医者に関わらないので、知ることのない、医者目線からみた医療の現場で起きている課題がよくわかった。

    物語については、
    とにかく登場人物の個性が話し方や過去なども含め、際立っているところが素晴らしく、みんなそれぞれの主人公との距離感ではあるが、やさしく信念を持って生きていると思った。
    読み進めるごとに明かされる各々の登場人物の過去から、自身が主要な登場人物をみんな好きになっていくのを感じた。

    とてもリアルなのに、ドラマがあり、人のあたたかさや、いのちについて思いを馳せることができた。

    文体は、主人公(筆者自身を投影

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    2025年12月17日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    表紙とタイトルに惹かれて購入しました。
    作品全体から作者の本への深い愛情が伝わってくる一冊です。
    作中に登場する過去の名著や他の作品にも興味が湧き、探してみたくなりました。

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    2025年12月14日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    夏川草介『本を守ろうとする猫の話』を読んで、まず感じたのは物語の“直球さ”だった。
    まっすぐで、時に少し照れくさくなるほど率直なメッセージが込められていて、「本とは何か」「読むとはどういうことか」といった、大切だけれどつい流してしまいがちな問いを真正面から突きつけてくる。
    でも、その直球さこそが心地よく、読み終える頃には胸の奥に確かに残るものがあった。
    押しつけがましくない形で、本を愛する気持ちや物語への敬意が詰まっていて、読んでよかったと思える一冊だった。
    きっと、いつかまた読み返したくなる本だと思う。
    そのときには、今回気づけなかったオマージュや引用の意味がもっと拾えるようになっていたらい

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    2025年12月07日
  • 新章 神様のカルテ

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    何のために仕事をするのか、考えさせられる本だった。ハイライトは29才の膵がん患者を退院させる場面と、その後の通称「パン屋」と呼ばれる准教授室でのやりとり。多くの人が組織のルールに従うことが目的となり、そもそも何のためにその仕事をするのか忘れてしまう。自分が何のために医師という仕事をするのか、それを忘れずに自分の道を歩く一止は立派だと思う。私自身も何のためにその仕事をするのか時々立ち止まって考え直したい。

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    2025年12月05日
  • 神様のカルテ3

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    今回も良かった。
    医師の倫理や在り方について、主人公が考えさせられるところは、今の日本の医療の現状も踏まえ、考えさせられた。次の展開につながる最後も、期待感あり!

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    2025年12月01日
  • 神様のカルテ2

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    医療に近い仕事をしているので、いわゆるライフワークバランスについて私も思うところがありましたが、主人公や細君たちの思い、言葉にジーンとくるものがありました。やや理想を善として貫いているところが読む人にとってどう思うかな?と感じますが、私はとてもよかった。読後感もよく続きをすぐに読もうと思ってます!

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    2025年11月25日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    『始まりの木』を読んで、個人的に注目度が増した小説家、夏川草介さん。

    そんな彼の著作で、「本を守る」とタイトルがついてるからには、読まずにはいられないでしょう。

    読み出したら、もう・・・本を愛する気持ちがじわじわと込み上げてくる。

    本の現状を憂いた物語や、本の可能性を信じる言葉の数々は、おのずと「自分はなぜ本が好きなのか?」について答え合わせをしているような気分になりました。

    そして、この本のおかげで、「自分は本を友達のように思っていたんだ」と気づかせてもらいました。

    本好きの心を静かに燃やしてくれる、そんな一冊です。

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    2025年11月20日
  • 神様のカルテ0

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    読み終わった後、とても優しい気持ちになり、生きる勇気をもらえました。「私が仕事で志していることは、間違いではないんだ。」と、背中を後押ししてくる内容でした。

    私は施設ケアマネージャーの仕事をしていますが、普段から利用者様や職員を見ていると、「それは利用者様の幸せにつながっているのだろうか?」と思うことがたくさんあります。

    一止の優しさ(延命よりも本人が望む幸せを尊重すること)が嬉しかったです。また、それを共に分かち合う仲間や家族がいることが嬉しく思いました。

    自分の仕事において、自分の考えていることが間違っていないんだと信じさせてくれました。
    誰かの大切な判断をする時は、その人が幸せにな

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    2025年11月19日
  • 城砦〈上〉

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    若い医師が既得権益とも戦いながら、研究も臨床もこなしていく成長物語。人生の苦楽を賢い伴侶と一緒に悩み、悲しみ、怒り、楽しみながら生きていく主人公。下巻も楽しみ!
    夏川草介さんが翻訳されています。
    解説を読んでいると、なんか、神様のカルテのイチさんみたいな感じなので、神様のカルテが好きな人は是非。

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    2025年11月17日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    軽く読めるかなと可愛らしい表紙をみて購入に至ったが、胸に刺さる言葉が沢山散りばめられた本だった。


    主人公林太郎は、幼少期に両親が離婚。それから古書店を営む祖父と2人暮らしをしていたが、突然祖父が亡くなり面識のない叔母に引き取られることになる。
    引っ越しまで時間がないなかで、大好きな書店の整理をしていた所に話が出来るトラネコが現れ「本を守るために力を借りたい」と助けを求められる。
    否応なしにトラネコと共に不思議な迷宮に入り込み、歪んだ考えを持つ強敵と対峙する。


    解決していく毎に「本」の有り様が変化する。
    本は「自分以外の人の心を知る事が出来る」と言う理屈じゃない何かを知り得ることのできる

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    2025年11月16日