夏川草介のレビュー一覧
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大学病院の医局を辞めて、まちの小さな病院で外来や往診をやってるマチ先生。大学病院より患者の数が多いわけではないし、難しい症例をやってやりがいがあるわけでもない。でも大学病院にいる時より「患者と向き合う時間」が増え、一人一人に寄り添う医療をしている。「我々が診ている患者さんの多くは、病気を治すことがゴールではありません。癌の終末期や、老衰の患者に寄り添うだけです。結局、死亡診断書を書くことがゴールといえばゴールです。表彰台もファンファーレもないゴールですよ」というセリフがとても重く感じられ、現役医師である著者だからこそ生まれたセリフなのかなと思う。
重いテーマではあるけど、京都の街の風景、美味し -
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ネタバレ初めて読んだのが中学生の時。そこから何度かの本の断捨離を経て、未だに残り続けている私の本棚の中でも古参の1作。
何回か読んだはずだけど、最後に読んだのは何年も前な気がする……。
きっかけがあり本当に久々に読み返して見て、改めて素晴らしい作品だなと感じた。
当時は夏目漱石について名前しか正直知らなかったが、読破を目指すほど(全然達成する気配がないが)好きになった今感じる面白さが段違いである。クスっとなるポイントが確実に増えたし、槌と鑿の話が夢十夜の第六夜だとすぐ気がついた時がなんかすごく嬉しかった。
ちなみに草枕はまだ読んでおらず、後回しにしていたことを若干後悔している。
そして、イチとハル -
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ネタバレ大学の友達にオススメされて読みました。
本を大切にするってどういうことだろうという事を考えさせられました。
⚠️これより下の文はネタバレを含みます⚠️
私は本をどれだけ早く読むかという事に共感してしまいました。あらすじは大切ですし本を選ぶ時に見たりします。それだけで本の内容が理解できたら、確かにどれだけ良いことでしょう。私は小説を書きます。その視点から考えるならあらすじの文章だけで本を理解することは不可能に近いと思います。決して無理とは言えませんが…。この本のこのページ、このセリフはここに、このシーンがあるから、その他色々、書く人はその本の構成などを大切にしています。無理とは言えないと書い -
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実は、夏川草介さんの大ヒットした『神様のカルテ』シリーズや『スピノザの診察室』『エピクロスの処方箋』はまだ読んだことがなくて。家族の本棚にあった本作を拝借して手に取ってみました。
家族などの身近な高齢者を見送った直後であれば、読むのは辛かっただろうなと思うけれど、比較的時間が経った今であれば、地方の医療現場の現状も、そこで働く医師や看護師たちの思いも、そして何より患者やその家族の「死」というものとの向き合い方も、比較的冷静に、我がことにも置き換えて考えながら、読み進めることができました。
延命措置にまつわる「根が切れてしまっている花」と「根は切れていない花」のエピソードはとても感慨深く、こ -
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息子へ)
最近、このブログで、君には、本屋大賞の過去受賞作品をたびたび薦めている。本書は、こんなにいい本なのに、大賞ではなく、第2位の作品。
ちなみに、本屋大賞関連の本は、ことごとく映画化・ドラマ化されていて、本作品も映画化。映画のほうも見たが、やっぱり原作がおもしろい。原作がおもしろかったから映画化する訳だが、さすがに、時間や映像化に制約がでるので、原作を超えることは難しいようだ。
地方の救急病院医の物語。
主人公の医者が特別すごい訳でもなく、患者の病気が特別難病であったり、シチュエーションが特殊なわけではない。
命の数だけ、死があるわけで、そのいくつかを取り上げた医者と患者の物語。ひ