夏川草介のレビュー一覧

  • 本を守ろうとする猫の話

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    『始まりの木』を読んで、個人的に注目度が増した小説家、夏川草介さん。

    そんな彼の著作で、「本を守る」とタイトルがついてるからには、読まずにはいられないでしょう。

    読み出したら、もう・・・本を愛する気持ちがじわじわと込み上げてくる。

    本の現状を憂いた物語や、本の可能性を信じる言葉の数々は、おのずと「自分はなぜ本が好きなのか?」について答え合わせをしているような気分になりました。

    そして、この本のおかげで、「自分は本を友達のように思っていたんだ」と気づかせてもらいました。

    本好きの心を静かに燃やしてくれる、そんな一冊です。

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    2025年11月20日
  • 神様のカルテ0

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    読み終わった後、とても優しい気持ちになり、生きる勇気をもらえました。「私が仕事で志していることは、間違いではないんだ。」と、背中を後押ししてくる内容でした。

    私は施設ケアマネージャーの仕事をしていますが、普段から利用者様や職員を見ていると、「それは利用者様の幸せにつながっているのだろうか?」と思うことがたくさんあります。

    一止の優しさ(延命よりも本人が望む幸せを尊重すること)が嬉しかったです。また、それを共に分かち合う仲間や家族がいることが嬉しく思いました。

    自分の仕事において、自分の考えていることが間違っていないんだと信じさせてくれました。
    誰かの大切な判断をする時は、その人が幸せにな

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    2025年11月19日
  • 城砦〈上〉

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    若い医師が既得権益とも戦いながら、研究も臨床もこなしていく成長物語。人生の苦楽を賢い伴侶と一緒に悩み、悲しみ、怒り、楽しみながら生きていく主人公。下巻も楽しみ!
    夏川草介さんが翻訳されています。
    解説を読んでいると、なんか、神様のカルテのイチさんみたいな感じなので、神様のカルテが好きな人は是非。

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    2025年11月17日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    軽く読めるかなと可愛らしい表紙をみて購入に至ったが、胸に刺さる言葉が沢山散りばめられた本だった。


    主人公林太郎は、幼少期に両親が離婚。それから古書店を営む祖父と2人暮らしをしていたが、突然祖父が亡くなり面識のない叔母に引き取られることになる。
    引っ越しまで時間がないなかで、大好きな書店の整理をしていた所に話が出来るトラネコが現れ「本を守るために力を借りたい」と助けを求められる。
    否応なしにトラネコと共に不思議な迷宮に入り込み、歪んだ考えを持つ強敵と対峙する。


    解決していく毎に「本」の有り様が変化する。
    本は「自分以外の人の心を知る事が出来る」と言う理屈じゃない何かを知り得ることのできる

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    2025年11月16日
  • 新章 神様のカルテ

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    小春ちゃんという新しい家族が増えて、賑やかになった御嶽荘。イチさんは大学院生になり、臨床しながら研究するという、違う意味での多忙さの中で、御嶽荘取り壊しの危機が起きたり。
    後半はずっと涙が止まりませんでした。しかしこんな風に患者をみてくれる先生に看取られたです。

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    2025年11月16日
  • 神様のカルテ2

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    大狸と古狐の固い絆の理由に、涙が止まらなかった。。。

    夏川さんはなぜこんなにキレイな文章を書けるんだろう。。。男爵に屋久杉くん、大蔵省含め、みんな一癖あるけど、嫌味が全くない。

    いつもこのシリーズを読むたびに、どんな女優さんがハル役にぴったりかなぁ?と想像してしまう。とても、素敵な女性だと思う。。。

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    2025年11月14日
  • スピノザの診察室

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    医療現場がリアルすぎて面白すぎた。その先、早く読みたいです。2人がいい感じすぎてニヤニヤでした。
    京都のお店も場所もそのままあり、今度京都行って聖地巡礼しますww

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    2025年11月12日
  • 臨床の砦

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    『臨床の砦』の初版発行は2021年4月
    まさにコロナ感染が拡大しているとき。
    読みたい本リストに入れながら…
    でも、2025年の今だから
    冷静に読めたような気がしている。

    2020年1月16日
    国内で初めてコロナ感染者が確認された。
    その後、未知の感染症による感染は拡大を続け…

    テレビや新聞などから
    毎日、感染者数、死者数
    感染しても入院できない
    自宅待機中に様態悪化、等々の
    正常な思考が働かなくなるような報道ばかりを受け止めていた。

    ワクチンが接種できるようになれば感染は収束に向かうのかと思ったが
    ワクチン接種が始まっても
    ワクチン不足で打つことができず
    さらなる不安が募った。

    治療

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    2025年11月08日
  • 始まりの木

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    ネタバレ

    古屋先生の言葉をもっともっと聞いていたい
    偏屈でも、揺るぎない信念をもっている彼のファンになる気持ちがよく分かる

    ここ最近哲学や死について考えることが多かったわたしにとって、今読むべき本だったと感じる
    死を目前にした住職の様子にもはっとさせられた

    各章のラスト一文で感じる余韻がとても好きでした
    千佳がどんな道を進むのか、また見れたらいいのに

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    2025年10月30日
  • 命の砦

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    ネタバレ

    『臨床の砦』の続編で『レッドゾーン』の改題作品。
    夏川草介作品11作品目。

    コロナ第一波の医療現場の作品で、『臨床の砦』を読んだ後だと 補足的な位置になる作品かな。
    引き続き 敷島先生が主の話もあれば コロナ診療チームの先生[日進先生·千歳先生]視点の話もあり。

    [地域で6箇所ある総合病院のうち 5箇所が一般診療に注力。コロナ患者の入院はもとより 発熱外来も開設する予定なし。]
    [感染が拡がれば 『信濃山病院』が1病棟を まるごとコロナ専用に切り替える36床案まで提出。]

    同じ医師·病院の立場でも コロナ診療の内外でも 随分 違うものなのだと よく分かりました。
    医師·看護師にも家族がい

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    2025年10月27日
  • 新章 神様のカルテ

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    ピアノとSwitchと新しいiPad Airと安楽椅子が届いて、私のQOLは爆上がりした。
    今年は清水の舞台から飛び降りるシーンが何度となくあった。今年はそんな年なんだろうなと実感。(買い物だけでなく)まぁ、人生の中で1年くらいそんな年があってもよかろう。と変に達観して自分を眺めている。
    占いを見てみると

    全体運:「準備の年」であり、2026年に向けて心と環境を整える時期です。柔軟性を持って新しいことに挑戦し、自分のペースで進むことが成長とチャンスにつながります

    とのこと、来年は乱気の年となるようなので、なるほどその前に環境を整えよと言うことか!
    ↑無理やり自分を納得させてる


    ‥‥‥あ

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    2025年10月23日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    ネタバレ

    序章 事の始まり 7
    第一章 第一の迷宮「閉じ込める者」20
    第二章 第二の迷宮「切りきざむ者」73
    第三章 第三の迷宮「売りさばく者」129
    第四章 最後の迷宮 189
    終章 事の終わり 257
    解説にかえてー猫が教えてくれたことー271

    大学1年生の本紹介で、読んで紹介した本。
    明後日のビブリオバトルの本に使おうと、大学4年生の今、再読したが、改めて読むと当時と全然印象が異なって見える。
    こんなにも細かく複雑で、緻密な情景描写や物語の構造だったのだと、当時は気がつけなかったことに、何となくアンテナが引っかかった。いい引っ掛かりだと感じる。
    自分は、何のために本を読んでいるだろうか。
    ステ

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    2025年10月16日
  • エピクロスの処方箋

    購入済み

    レビュー1番手?

    発刊同時に一気読み
    家内用に書籍も購入。

    今回も清々しく何度見てもホロりとする場面が多数
    やはり先書のスピノザから読まれてからをオススメ

    また京の街の銘菓巡りへ出掛ける用事が出来ました
    前書拝読後、銘菓巡りのバス停待ちで後ろ走る自転車が
    同じお店の名前の話しをしながら通り過ぎていったのは
    いい想い出

    #エモい

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    2025年10月06日
  • 命の砦

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    コロナ禍の過酷な医療従事者の状況を、忖度無い視点で描いた作品。

    これまでも、コロナ禍の状況を描いた作品はいくつもありますが、これは、より本音に踏み込んだ描き方で描写されていて、“リアルな本音だな”と思わずにはいられませんでした。

    確かに当時、感染者や感染地域のみならず、治療に当たっている医療従事者に対するいわれのない『差別』はありました。目に見えないモノへの恐怖という事はあるにせよ、ちょっとね。冷静に考えればよいのですが、冷静にはなれなかったという事ですね。

    それと、一部医療機関自体が、コロナの診療を拒否するという事態もありました。それには、高度医療機関も含まれてたからな。彼らなりの理屈

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    2025年10月05日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    本が好きだからこそ余計に刺さった1冊です。本の読み方や本の在り方についてすごく色々なことを学ぶことができたと思う。本の力は「人を思う心」という言葉にすごく感銘を受けました。本の読み方に正解はないけれど本を心から楽しむ気持ちは誰も忘れてはいけないと私は思いました。

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    2025年10月02日
  • 命の砦

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    最前線でコロナ診療を行ってくださった先生方には、本当に感謝しかないです。

    「目の前の人に誠意を尽くす」人として大切なことを見せてもらいました。
    私もこうありたいです。

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    2025年10月01日
  • 神様のカルテ

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    松本市にある救急病院の内科医が主人公の医療小説。
    作者の日常を小説にしているからか、目の前で起きているような臨場感がある。
    特に安曇さんのエピソードは親しい人の病と同じだったので涙が止まらなかった。
    患者にとって主治医は心の支えであり、人生の最期のかけがえのない出会いになる。
    また、終末期医療と聞けば「死」がイメージされるが、逆に「生」との向き合いの方が問われるのではないか。人生の最期、いくつものポンプにつながれて死に行く人、家族の都合で延命治療を余儀なくされる人、幸せな死とは何か、生きることの本質を考えるきっかけになった。

    読後、ドラマも観たが小説の方が小気味よく、何倍も物語に没入できる。

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    2025年08月31日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    本を好きな人には刺さる小説じゃないかなと思います。
    いろいろ本を沢山読んでたらもっと楽しめたんだろうなと思います。

    難しい本に出会ったらチャンスって言葉がよかった。
    今まで嫌いだったけど難しい本も読んでみたくなる。

    今は本を読まなくてもGoogleなどで結末、あらすじが分かる時代。
    本を読むことの大切さを教えてもらった。

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    2025年08月24日
  • 神様のカルテ

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    文体、表現、ユーモアが、センスの塊のような文章。
    どのページを見ても面白い。
    どのエピソードも心が揺さぶられるストーリー。
    映像化されているが、文章で読まないと、この面白さは伝わらないと思う。

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    2025年08月21日
  • 臨床の砦

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    「実際のコロナ診療の最前線で、何が起こっているのかを世に伝えたい」
    「どんな悲しみでも、それを物語に変えるか、それについて物語れば耐えられる」

    読んでおくべき1冊だと思う

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    2025年08月20日