夏川草介のレビュー一覧

  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    読みやすくていいお話でした。
    高齢者の医療の中で外せない死。
    私の考えは谷崎先生の考え方に近いけど、
    家族のことを考えると臨機応変になると思う。
    日本の抱える医療の問題は、いずれは私も
    お世話になるかもしれないがなるべく健康を
    目指して行きたい。

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    2026年09月19日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    向き合わなければいけない、医療現場の現実。

    物語は長野県安曇野市にある梓川病院。
    研修医の桂と看護師の美琴、そして様々な個性を持つ医師たちの奮闘記。
    理想論を述べるなんて考えられない高齢者が大多数の医療現場。
    高齢者の命の灯が消えるまで患者の家族と共に見守っていく。

    高齢者は特に身体機能が覚束ない状態になっていく様をみて家族・親族は、そんな彼らをどんな視点で見ているのだろうか。
    親族のことを病院に任せっきりの人もいれば、最期まで一緒に過ごしたい人。
    私たちは「一体病院に何を求めているのだろう」と考える。

    生きて欲しいと願うか、早くいなくなって欲しいと願うか。
    そんな中で出てくる命の灯が無くなる前の決断に迫る中で巻き起こる様々な感情。
    医療現場にいる彼らはそういった『命』の圧力に押され続けている。
    私たちも人任せにせずに、患者との『命』と向き合っていかなければいけないのではと思います。
    一緒に命を全うするまでサポートすることを。

    つい先日、100歳以上の高齢者が10万人を突破したというニュースがあった。
    100歳になるまで長く生きるには、今の医療の発展があるからこそであり表向きは良いニュースに聞こえてくる。
    だけど実際の現場は理想論を述べるとは程遠く、毎日のように患者の命と向き合っている。

    生きる時間、命を守るために。

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    2026年09月17日
  • スピノザの診察室

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    優れた医療技術を持ちながら、病気を治すことだけに埋没せず、患者が幸せに過ごすために何かできるかを常に考えている医師雄町哲郎。
    彼と同僚や患者とのやり取りに心が温まる。基本的に「いい話」なので安心して読める。
    観光都市の側面ではなく、人が暮らす街としての京都が魅力的に描かれる。名店の和菓子など、甘党情報もアクセントになっていていい。

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    2026年09月15日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    長野県の地域医療、高齢者医療がテーマ。舞台となる安曇野の美しい景色と花に関する小ネタがストーリーに色を添える。
    医療に関するテーマは重いが主人公の恋愛がちょっと月並みか。

    2026年NHKでドラマ化。

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    2026年09月13日
  • スピノザの診察室

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    妹が遺した甥っ子を引き取ることになり、大学病院を辞めて原田病院に勤務するマチ先生。普段は甘い物に目がなくてマイペースな感じなのに、内視鏡を握るとスーパードクターになるマチ先生の魅力もさることながら、同じく原田病院勤務の先生達が個性的だけど魅力的。マチ先生はイメージ通りの自転車通勤なのに対して、他の先生達は外車で通勤。そんな先生達ですが、腕は確かでお互い助け合い信頼しあってる姿がカッコよすぎて。でも、度々クスッと笑せてくれる会話も魅力的。

    もちろん、患者さんとのシーンもしっかり描かれていて、辻さんの最後の場面はジーンときました。
    南先生が変わっていく姿も素敵でした。

    高齢者や余命短い人達に対して、どう向き合っていくかなど、考えさせられる事も多かったです。

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    2026年09月13日
  • 神様のカルテ

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    遅まきながら、本作を読み始めるきっかけはNHKのあさイチに夏川草介先生が出演していたのを見たから。夏目漱石などの文学オタクで現役医師。優しそうなお人柄に、作品を是非読みたい!となった。

    地域医療のど真ん中で激務に忙殺される医師栗原一止(いちと)。
    信州を舞台に地域医療現場の大変さをリアルだけどコミカルに描き、笑いあり泣きありの素晴らしい作品だった。
    医師として人として患者の最期に向き合う一止。第三章、安曇さんのお話では号泣した。

    こんな先生に診てもらいたい。

    大学病院と中核病院の役割の違いや、医師の勤務地の選択、深夜の救急外来の過酷さなど初めて知る事が多く、とてと勉強になった。医療従事者の方々のご尽力があるからこそ私達の健康が守られているのだなぁ、と再認識させられた。
    医療従事者の皆様、ありがとうございます。

    一止が今後どのように成長していくのか、見守るために、続編を読んでいこうと思います。

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    2026年09月13日
  • 神様のカルテ

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    スピノザの診察室で夏川作品にはまり、そこからの流れで神様のカルテ123をまとめて一気読み。まとめての感想とします。
    やはり夏川作品好き!人間模様が温かい!風景や季節の描写も秀逸。
    同じ医療者としてこういうことあるよなぁと共感もしつつ、栗原先生を応援しながら読み切った。
    登場人物みんな愛おしい。砂山先生も東西さんも外村さんもみんな魅力あふれるキャラクターだった。
    読み切ってもしばらく余韻が残る良い作品ばかり。読書初心者の人で何から読んだら良いかわからない、温かいものに触れたい人におすすめかなと思いました。

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    2026年09月12日
  • 神様のカルテ0

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    この作品だけを読んでも楽しめないであろうし、この作品“から”読み始めても楽しめない。「神様のカルテ・3部作」を読んだ者だけが味わえる、ご褒美のような前生譚。

    短編4編を通して「彼らはこんな過去を背負い、裏にこんな出来事があったのか」と知る。すでに読んだ3部作の味わいが何倍にも深まるのである。

    作者は、これほどのエピソードを裏に控えさせながらあの物語を紡いでいたのか。文体の素晴らしさのみならず、構成の妙にも感心するばかりである。

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    2026年09月11日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    高齢者医療への対応が否応なしに増えていく時代。

    そこに向き合う
    医療従事者、患者、家族

    それぞれの想いや考えに触れられるお話。

    施せる処置を全て行うことが
    果たして"正解"なのか。

    恋愛要素もあり、色々な側面で楽しめる

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    2026年09月11日
  • スピノザの診察室

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    先生たちそれぞれキャラがたっていてなおかつ
    腕もよい
    人間的にもひかれる感じ

    南先生とはどうなるんだろう

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    2026年09月09日
  • 本を守ろうとする猫の話

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    不思議な猫と書店を営む老人の孫、そして同じ学校の女の子と進んでいく本を守る物語。 祖父が無くなりヤケになる主人公を周りが助け、そして本の力や繋がりで主人公もまた周りを助けていく。 また現代の読書離れや分厚い書物を読まないのを「本が痩せる」という表現をしていて見事なものだと思いました、読書離れに警鐘を鳴らすと共に古き良き本にも着目し視野を広げてくれる作品でもありました。 猫の正体は一体なんだったのか、解釈の余地を残してくれているのが1番の高評価ポイントかもしれません。

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    2026年09月08日
  • 臨床の砦

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    コロナ第3波にみまわれた2021年1月の地方の病院のコロナ診療の現状が描かれている。著者は実際にコロナ診療に携わり、肉体的にも精神的にも極限状態にあり、寸暇を使って書くことで正常を保てたようだ。リアルタイムで、切迫する現場の状況が書かれたことになる。医療崩壊の現場がどんなものであったか、初めて知った。いろいろな立場の医師が,コロナ診療の状況にどう考えたのかも知ることができた。コロナ罹患患者の病院への受入れの難しさも,触れられている。地域での感染症患者への対応体制が整っていないことが,医療崩壊をおし進めた要因の一つだったが,このときの教訓は生かされているのだろうか。

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    2026年09月05日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    地域の小規模病院での高齢者医療の話。最初は花の名前と高齢者医療のありきたりな話かと思いきや、読み進めていくとなんとも奥が深い。
    80歳超える患者たちの看取りのはなし。植物状態なのに、ただ、命をつなぎ留めるだけだけの治療がいいのか考えさせられる。
    「生きるということはそれだけで誰かに背負われているということであり、同時に誰かを背負うことだ」
    「根が切れるということは、背負うものもなく背負われることもなくなるということ」
    根が切れている患者、切れていない患者。
    いつまでも根を元気に張らせるような生き方をしていきたいって思う。

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    2026年09月05日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    ほんの少し前にスピノザとエピクロスを一気読みしてその後別作者達の本を読んでいたけど、どうにも読み応えが物足りず、夏川さんの文章に浸りたい、、!となりまた夏川作品に戻ってしまった1冊。笑


    やはり情景描写の表現がとにかく深く、初めて聞く言葉がいくつか出てきても、「難しい表現が多くて読みにくい」ではなく、「どんな意味なんだろう」と思わず調べたくなって、一つ一つの文章を丁寧に読みたくなるしその読み応えがとても心地よいし、病みつきになる。

    今回は高齢者医療(看取り)が中心だった。医療作品なので基本的には他の作品と似通っている雰囲気もあるけど、だからこそ夏川作品を読み重ねるうちに医療の現場の過酷さがひしひしと伝わってくる気がする。
    そして本作でも、医療者としての「哲学」について主人公が悩み考える姿が描かれており、医者である夏川さん本人が本当に大切にしているものなんだろうなと言う点が印象的だった。

    高齢患者の看取りを「寿命」と割り切って淡々と進めていく谷崎先生の理論は冷酷なのに論理的で読後強く頭に残っているのが我ながら意外だった。
    ただ、いざ自分が当事者となる場合には、きっとそんな風に割り切れないんだろう、と考えさせられた。

    スピノザ・エピクロスの後に本作を読むのが個人的にはおすすめ。

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    2026年09月02日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    地方都市郊外の病院に勤務する1年目の研修医の内科診療を通して、80歳超の高齢者の医療が語られる。そこでは患者は,容易に想像できるように,いろいろな,でも似たような経緯・経過で終末を迎えていく。我が国の現状は、死が我々の生活から切り離されて特別なものになっている、という著者の主張がある。これから迎えるであろう親や自分の終末をどうするか,考えるきっかけを与えてくれた。

    九兵衛や本庄病院勤務経験をもつ信濃大学の医師がちらりと現れるという、著者のお遊び,あるいはサービスも見受けられた。

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    2026年09月06日
  • 神様のカルテ

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    医者の大変さとやりがいが入り混じった物語
    難しい言葉遣いなので読みにくいが、医者の緩さと張り詰めた緊張感が絶妙

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    2026年09月01日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    素晴らしい作品。
    高齢者医療がテーマの重めの内容だと思うが、ユーモアや美琴と桂の爽やかなラブストーリーがあるので、読後はなんだか胸がいっぱいになった。
    死は悲しいことかもしれないが、読後、生の一部であり、とても自然なことのように思った。
    悩むことをやめないというのは、真摯に物事に向き合うということかもしれない。
    私も花を飾りたくなりました。

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    2026年08月31日
  • 臨床の砦

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    ネタバレ

     コロナウイルスに挑む医療従事者たちの姿が克明に描かれていた。物語の中で、敷島たちが世間のコロナに対する問題意識が低いことを指摘しているのを読んで、自分もそっち側だったなと感じた。また、コロナ感染の波を耐え抜いたという華々しい部分だけを描くのではなく、医者が声を荒げる場面や、敷島が車中泊中に『自省録』のページを破る場面など、暗い部分も描かれていたのが心に残った。

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    2026年08月31日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    あああ、読み終わってしまったーーー!ずーっとこの世界に浸っていたかったのに。
    テーマとしては老人医療なのに、神様のカルテのイチさんを彷彿させるような研修医の桂と看護師の美琴の、ラブストーリーも入ってくるので、どん底に陥ることなく、しっとり楽しめました。お花の効果も多かったかも?パワーくれるよね、お花って。
    久兵衛は出てくるし、本庄病院も名前だけは出てくるし、いつか、この世界線が出会う日が来たらいいなー。

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    2026年08月31日
  • 命の砦

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    言うまでもなく,著者は医師でもある。著者が経験したあのコロナ第1波の医療現場の混乱や葛藤を,設定はフィクションながら事実を描いたもの。記録文学とは言えないだろうが、当時の記憶を留めるものとして、貴重だ。時を余り経ずに,書かれたことの意義は深い。当時のことを思い出しながら読み上げたが、わずか6年前のことながら,自分の記憶はすでにあやふやになりつつあることに気付いた。本書が長く記憶されることを祈る。

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    2026年08月31日