夏川草介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夏目漱石を敬愛する作家らしく、
文体も程よく硬派で
主人公の一止も
程よく古臭く、
細君も古風なのが、
良き!
最初、そんなに大きなストーリー展開がないのかな?と思いきや、
後半は
大きな展開があり、感動のラストへ。
医師が描く、
医師の労働環境は
本当に劣悪で、
頭が下がる。
病院で塩対応されても、
文句は言えないよなあ。
医師としてではなく、人間として
正しいと思うことを、
やってのけた一止たち。
「良心に恥じぬということだけが、
我々の確かな報酬だ」
くーっ!
かっこいい!
早速「夜と霧」と「草枕」 読まなきゃだな!
硬派な世界、好きだ!
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Posted by ブクログ
いいもの読んだわ〜。
著者は本の力を信じて疑わないんだな。
そして自分も本の力はあると思う。
だからこそ古典は読み続けられたんだと思う。
ただ、その本が力を失いつつあるのもまたその通りだと思う。
本作を読んで自戒する部分もあったし、世の中の多くの人も感じることがあるのではないかと思う。
この本は中学生の課題図書あたりになって、読んでみればいいのになと思ったり、国語の先生が授業でとりあげてくれないかなと思ったり。
自分は本文に出てきたモーリス・ルブランの名前を見て氏の著作ではなくそこから全く別の作家の名前ととある日本の作品を思い浮かべる程度ですが、覚悟と体力を使って古典に挑戦してみようかなと思い -
Posted by ブクログ
読み終わるのが勿体無いから新章はしばらく置いておこうと思ってたのに結局読んでしまった。1〜3、0、そして新章。どれも毎回夢中になって読ませてもらった。神様のカルテって、多分毎回誰かが亡くなっているはずなんだけど、なんだか穏やかで温かい気持ちになるから不思議だ。それにこの本を読むと、なんだかちょっと大学病院とかの仕組みがわかったような気になる笑 先生の言葉の応酬というか、会話のテンポ好き。
大学病院が舞台になって、本庄病院の先生たちはもう出てこなくなったら寂しいなと思っていたけど、みんな元気そうだった笑 大学病院の先生たちもキャラクターがたってていいなあ、みんな好きになれそう。新章は、この先も続