夏川草介のレビュー一覧
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今の所、この作品が「神様のカルテ」シリーズの最後となっている。
シリーズを通じて、もうすっかり物語の中に入り浸っており、登場人物達と共に歩みを進めるのはとても心地が良かった。本作で、舞台が市中の基幹病院から大学病院へ変わっても、登場人物達の性格が変わるわけではない。やはりいい人しか出てこない。
大学病院を舞台とした医療小説は数あれど、その特殊性の核心を突きながらも爽やかなストーリーで描いている小説は少ないのではないだろうか。
まあ、大学病院に行ったことすらなく、他の医療小説やドラマから伺い知っているだけなので極めて私的な感想にすぎないけれど。
シリーズを通して、信州の大自然の清涼な空気 -
Posted by ブクログ
これまでシリーズの「1」から「3」まで読み進め、作品中の登場人物たちの個性、背景、それぞれのストーリーについての輪郭が明確になってきていました。そして、作品の舞台が大きく変わる(主人公が働く病院が松本市中の基幹病院から大学病院へと変わる)節目で「3」が終了してしまい、次はどうなるんだ?とワクワクしながらシリーズ第4弾「0」を読んだのでした。
「3」の続きを期待していたものの題名が「0」になっているため、何となく予感はありました。やはり「神様のカルテ」という大きなストーリーの原点だった。主人公達の青春小説のような。
主人公や彼を取り巻く人たちの若き日々が第三者目線で描かれていました。これまで -
Posted by ブクログ
最先端の医療を扱う信濃大学病院に移った栗原一止。
一止を頼る29歳の膵癌患者の美桜の退院をめぐる処遇で、院内、准教授と対立してしまう…
末期癌患者が、『家で最期を迎えたい』と言っているにも拘らず、病院側が退院はさせれないなんて⁇
本当にバカやろうだ。
ただ自分たちが不安なだけで。
ただ自分たちがリスクから逃げているだけで。
何が退院ガイドラインなのか?
患者や家族が不安なのは当然だろう。
なぜ患者を見ないのか⁇
最期は患者の想いを叶えてあげるべきだろう。
一止や利休でなくても、『バカやろう』って、言いたくなる。
教授が『患者の話をする医者でいなさい』と、一止を受け入れたことに救われる -
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深く考えさせられます
消化器病棟で働く看護師です。もともと医療系の小説やドラマは好きでいろいろ読みますが、長編ということでなかなか手を出さずやっと読みました。主人公の言葉遣いが難しいことや、描写が事細かに書かれている印象があり、苦手なタイプの文章が多かったですが、医療者として、人として、考えさせられることが多く、そういった意味では面白かったです。エゴとか、倫理とか、答えの出ない問題を抱える辛さに共感を覚えました。続きも読みたいと思います。
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よかった
冬山記が、よかった。作者の夏川草介さんの作品は、この「神様のカルテ」シリーズのみしか読んでいませんでしたが、このゼロを読み、他の本も読もうと思いました。
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面白かったです。
綺麗な理想ばかりじゃなくて、無情な現実がよい感じに引き締めてくれる作品だと思います。
全体的に上手くまとまりすぎている感じもフィクションならではの美味しさなのかも。