夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ3

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    決断の第三巻だった。

    いつも、扱うテーマが重すぎる。

    知識のない医者は悪である。
    ただし、その知識は日進月歩のものであり、真摯に向き合うためには「時間を生み出す他、術はない」。

    一人ひとりの患者と向かい合うことにスポットが当てられがちだが、それでは時間が足りない。

    小説では、そうした条件をあらかじめクリアしたような天才的なキャラクターが登場する。
    けれど、現実は、余計にそうはならない。

    手を抜くのではなく、相手を見極めなければ、医者として最善は尽くせない、のだろうか。

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    2025年10月26日
  • 神様のカルテ3

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    今までの栗原一止を否定する内容であった。
    神様のカルテ1,2で、栗原一止は周りの迷っている人に光をかざしてきたが、今作で、栗原一止は悩むことでワンランク上の人間に成長する葛藤が描かれている。

    地域医療365日24時間緊急外来の病院に勤め、目の前の患者と全力で向き合えば良いと考えていた。しかし栗原は誤診をしてしまう。それは最新の医療知識がないと仕方のない事だった。栗原は毎日の忙しい診療を理由に最新の医療の勉強を怠っていたと痛感。

    患者の診療に追われるのか、それとも日進月歩発展する医療の勉強に力を入れるのか。この両立できない問いに答えはないと思う。悩んで答えを出すために行動に移す事自体が大事だ

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    2025年09月27日
  • 神様のカルテ0

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    ネタバレ

    シリーズの1から3までは読んだことがあったが、なぜかそれ以降触れてこなかったため今回読むことにした。
    内容はこれまでシリーズに登場してきた人々たちのサイドストーリー。このシリーズの良さはキャラの立ち具合だと思っているので、彼らの過去が描かれるのは素直に嬉しい。
    このシリーズには様々な名著が登場するが、3話目において説明される「本の良さ」は、薄っぺらいようで、作者が本の中で別の本を紹介する形を採っている意味を登場人物に語らせているようにも思え、その視点で過去のシリーズを読み返してみるとまた興味深そうである。
    4話目は榛名のキャラが明らかにされたとは言い切れず、その点が少し不満ではあるが、全体的に

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    2025年09月21日
  • 神様のカルテ3

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    ネタバレ

    「看護師が医者に口出しするな」って、言っちゃったね。
    思ってても、言わないほうがいいことってあるよね。
    看護師さんなしでは、病院はまわらないよ。
    看護師さんを敵にまわしてはいけない。

    口は災いの元。私も、何か不穏な考えは、思ってても、外に出さないようにしようと心に誓う。

    シリーズ3は、泣かしにかかってこなかったのが、すごくよかった。
    本が泣かしにかかってくると、泣けるけど冷める感覚ってわかりますか?
    大学病院編も読んでみたい。(新章 神様のカルテ)

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    2025年09月16日
  • 臨床の砦

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    コロナ感染者でも軽症の人達を診ている医療機関は、比較的楽なのではないかと考えられていた時期は確かにあったし、現実はそうではないことを、この本を通して皆さんに知ってもらえることは、本当に大切だと思った
    後書きも、凄く感度した

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    2025年08月31日
  • 命の砦

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    コロナ禍、本当に病院はとてつもない怒涛の対応だったのだろうなと改めて思う。
    コロナ患者を受け入れるのも受け入れ拒否するのもどちらも正しいとか正しくないとかじゃないから難しい…。
    否定派の視点でも描かれていたので、そこが良かったな。

    医療従事者の方、本当に感謝しかない…。

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    2025年08月09日
  • 始まりの木

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    夏川草介さん このところ気になっている作家さんということで手に取った1冊

    神様のカルテ スピノザの診察室とはまた別の世界 
    「七変化」という言葉がふっと浮かぶくらい…

    読み進めていくうちに 物語の世界に…目の前に情景がうかぶくらい包み込まれていく感覚

    ちょっと不思議で クスっと笑えるユーモアもある。そしてなんといっても温かい。 ほんとうにあったかい。
    あたたかさが伝わって来て涙がこぼれた。
    (人ってこんな時にも涙が出るんだ…と初めて知ったかもしれない)

    5つの物語 それぞれに登場する「木」がある。
    その木の前に実際に立ったらどんな感じがするのだろう…出会いに行ってみたくなった。

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    2025年08月03日
  • 命の砦

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    2020年、新型コロナウイルス第一波の医療現場を描いた本作。「レッドゾーン」を文庫化するにあたって、改題した、とのこと。
    現役の医者でさえ、「今回、あとがきを書くにあたって原稿を再読した私は、その精神面における距離感に、なかば呆然とする思いであった。ここに描かれた恐怖、苛立ち、絶望感といったものに、それを記した私自身が実感を持つことが難しくなっているのである。」
    一般人の私たちがコロナのときの恐怖感を忘れつつあるのは、もはや仕方のないことなのかもしれない。
    そう考えると、当時「命がけの闘い」をした医療関係者の恐怖、焦燥、孤独、死の覚悟、を記した本作は、将来貴重な記録となるだろう。

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    2025年08月02日
  • 神様のカルテ0

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    登場人物たちの過去が語られます。
    タイトル「神様のカルテ」の由来が分かります。
    優しく温かいストーリー。
    ずっと続いて欲しいシリーズです。

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    2025年07月27日
  • 城砦〈下〉

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    前編を読んで、少し冗長と思ったので、飛ばし読みをしてしまったが…
    多分、飛ばし読みをすべきだったのは前編だったかな…
    後の祭りだけど。
    結構心動かす場所があったかも。
    我慢強く読むと割といい本かもしれない。

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    2025年07月21日
  • 臨床の砦

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    現場のリアルな声がこの本から
    たくさん伝わってきた
    未知なるウィルスとの闘い
    医療現場はここまで過酷だったのかと
    頭を抱えた
    無知のままの私ではなく、
    この本を通して
    "今"知ることができてよかったと思う

    今もまだ消えることのないコロナウィルス
    そしてこれからきっと生まれるであろう
    未知なるウィルスたち

    当たり前に感じてしまいがちな日常に
    改めて感謝をし、
    自分にできることを精一杯
    日々取り組んでいけたらと思う

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    2025年07月07日
  • 始まりの木

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    これの前に読んだのが、物理と数学とそれらの法則から世界のルールを読み解く倫理のお話だったから余計に、日本の民俗学というその土地の風習だったり、自然を感じることや人の心の部分にぐっと惹かれるものがあった。

    “学問”というのは多岐にわたるけれど、後世に残そうとする姿勢や目的意識をもつことの大切を感じた。

    目に見えて答えのあるものだけが真実じゃない。

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    2025年07月06日
  • 始まりの木

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    古い寺や神社が残る地域に住んでいます。
    土地柄漠然と感じていた、先人達が大切にしてきた失ってはいけないものが心に据えられた気がしました。

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    2025年06月29日
  • 臨床の砦

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    コロナとの闘いのリアルな記録的小説。
    やはり中でコロナに向き合っている医療従事者と他者から情報を得ている人との温度差があるな、と感じさせられた。
    また、向き合っている人たちは恐怖すら感じる余裕がないくらい休みなく働いていて我々一般人は感謝しないといけないよね、と痛感させられた。

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    2025年06月28日
  • 臨床の砦

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    医師を主人公とした夏川さんの作品はいくつか読んでいて、いずれにもどうにもならない生命へのやり切れなさ、その中に見出される優しさを想うものが多かった。
    しかしこの作品にはあとがきにもあるように並ならぬ激しさと恐怖を感じた。きっと忘れてしまうから、せめてこの作品を覚えておきたい。

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    2025年06月28日
  • 命の砦

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    敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。 令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊するクルーズ船内のコロナ患者を受け入れることを決めた。 呼吸器内科医も感染症専門医もいない地域病院の決断は、そこで働く人々と家族に大きな試練を与えることになる。

    ………
    これはコロナ禍の病院のドキュメンタリーとして読むのがいいのだろうか。。
    もう既にかなり昔の話となり、忘れたい事実ではあるのだけれど、実際の医療現場では、こんなことが日々起こっていたのかと思うと、いたたまれない気持ちになる。
    マスクや消毒薬が配給になる
    周りの病院がコロナ患者をみない
    飲み屋で病院職員は、お断りされる
    など

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    2025年06月23日
  • 神様のカルテ3

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    神様のカルテ、シリーズ第三弾。

    地域医療の現場で地域に生きる人々の生を、生き生きと描写している。

    一止の喋りが奥ゆかしい。また一止のまわりのキャラクターがたまらなく魅力的である。細君であるハルの存在がまぶしいほどに輝いている。

    『続けること』難しいけど大事なことだと、胸に突き刺さりました。

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    2025年06月14日
  • 神様のカルテ3

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    1も2も読んでないし、映画も見てないが楽しめた。登場人物がみんな味がある。宮崎あおい変換されたのは映画の番宣とかの影響か?すごいイメージがはまっている。1も2も読んでみたい。

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    2025年06月10日
  • 神様のカルテ 2

    ネタバレ

    にほんむかし話

    時代背景は1990年代でしょうか。
    作家先生が10代の時代?
    懐かしさを感じる情景です
    (すこし表現を強めると、昔話のよう)

    2025年からの50年前は1975年で割と現代ですが
    1990年からの50年前は1940年。
    信州には「冬を越す」という表現がある時代なんですね

    現代は無一文なら生活保護を受ける時代。
    地元に住めなくなったなら、引越してコンビニバイトすれば良い時代。

    社会に感謝して働きます。

    #タメになる #泣ける

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    2025年05月21日
  • 始まりの木

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    短編が数本ある小説
    第二話の七色がいい感じでした。
    読み進めていくと、えって‼️
    色彩の表現が素敵でその場で見てる気がしました。

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    2025年05月12日